オホーツク流氷館

 …ヤバイ。なんだか体の調子が悪いぞ。
 写真の顔も、心なしかこわばっている気がするし。

 オホーツク流氷館は、天都山にある。私の後ろにある建物が、それ。丸い建物は展望台。網走湖などが一望できる。
 入り口では、冬の間だけ雪の滑り台を作って遊ばせてくれている。

 入館料は520円。「流氷まめ知識」という小冊子は100円(まれにタダで持っていっちゃう人もいる)。「網走まるかじりパスポート」があれば、入館料はタダよん。


 なぜ、流氷は出来るのか?

 ロシアと中国の国境として流れているアムール川(黒竜江)。この川が膨大な量の真水をオホーツク海に注ぎ込む。
 淡水と海水だと、塩分を含まない分淡水の方が軽い。その為、アムール川の河口付近では塩分を多く含んだ海水(塩分濃度約3.3%)が海底の方に溜まり、その上に乗っかるような形で塩分の少ない層(川から流れ込む淡水も、少しずつ海水と混じり合っていくので、幾分か塩分を含むようになる)に分かれている。

 海水は常に対流している。
 しかし、アムール川の河口付近では、塩分を多く含んだ層と、あまり含んでいない層(最終的に、こちらの塩分濃度は0.5%程度になる。海水の約1/6)で、別々に対流が起こる。…ので、ある程度以上は混じらない。

 水が凍り始める温度は、0度。それに対して、海水が凍り始めるのは−1.8度だと言われている。
 海水はただでさえ真水より凍りにくいわけだが、海の表面に出来た(塩分の少ない。上)層は、海の比較的浅いところで対流し、早々に凍り始める(淡水が蓋をするので、その下にある海水は特に凍りにくいらしい)。

 それが徐々に成長し、海流や風に乗って網走まで運ばれてきて、今、私の見ている流氷となっているわけだ。
 ただ、平年はオホーツク海の80%くらいが凍るにとどまるのだが、90%以上凍っている、今年はすごいってことです。異常。

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