流れソ連兵

 ♪~キャンプだ ほい キャンプだ ほい キャンプだ ほいほいほ〜い~♪っと。

 ところで、なぜ気象庁だけでなく、自衛隊も流氷観測をするのでしょうか?
 …答えは、ソ連兵がやってくるのを見張るため、である。
 彼らは、流氷の上に白いテントを張り、北海道まで流れ着き、そこから日本各地に散ってスパイ活動を展開。十分な情報を得ると、新潟から船に乗って国へ帰っていくという。

 ひゃぁぁぁ。恐いっすね。
 ノブからその話を聞いて、肝の冷える思いだったね。
 ノブはノブで大学に入ってすぐ、北海道出身の友人に聞き、4年間ずっと信じていた。


 ってな訳で、北海道は網走にいる。
 羽田から1時間半。女満別空港に無事降り立った。

 途中、機長からの報告が入る。「現地の只今(9:00)の気温は−22度との報告を受けています。」
 想像を超えている。どのくらい寒いのか見当もつかない。
 …が、到着は定刻通りの10:00で、天気は晴れ。気温も朝よりは上がり、−10度くらいにはなっていたと思われる。

 耳が引きちぎれるほどの寒さを予想していたが、気温から想像されるほど寒くない。風が無く、水気を含まぬ澄んだ空気が、雲の合間から痛いくらい直接に太陽光線を運んでくる。
 一見、東京と変わらぬ寒さ。…けど、ババシャツを含め、着ダルマになっている自分を思い出し、これだけ着てれば寒くもないかな?と思い直す。

 あちこちが凍結しているので、レンタカーを借りて動くのは早々に諦めてしまった(写真参照。しかも、車の前後につららが垂れてるのなんて日常茶飯事でした)。
 飛行機を降りて15分後、網走市内行きのバスが出るのを発見。750円で、とりあえず網走駅まで行くことにした。


 …ちなみに、流れソ連兵の話は全くのでたらめである。
 北海道出身の友人というのも、海の全くない十勝平野の出身だそうだし…。
 信じるものはだまされるってこと(笑)。やーね。

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