シルバーバーチの祈り
ああ神よ、私達はあなたの尊厳、あなたの神性、無限なる宇宙に、くまなく行き渡るあなたの絶対的摂理を説き明かさんと欲し、もどかしくも、それにふさわしき言葉を求めております。
私達は、心を恐怖によって満たされ精神を不安によって曇らされている善男善女が何とかあなたへ顔を向け、あなたを見出し、万事が佳きに計らわれていること、あなたの御心のままに、全てが佳しとの確信を得てくれることを期待して、霊力の豊かな宝の幾つかを明かさんとしているところでございます。

その目的の一環として私どもは、これまで永きにわたってあなたの子等にあなたのあるがままの姿──完璧に機能している摂理、しくじることも弱まることもない摂理、過ちを犯すことのない摂理としてのあなたを拝することを妨げてきた虚偽と誤謬と無知と誤解の全てを取り払わんとしております。

私たちは宇宙には生物と無生物とを問わずすべての存在に対して、また全ての事態に対して備えが出来ているものと観ております。あなた方から隠しおおせるものは何一つございません。神秘も謎もございません。あなたは全てを知ろしめし、すべてがあなたの摂理の支配下にございます。

それゆえ私どもは、その摂理──これまで無窮の過去より存在し、これより未来永劫に存在し続ける摂理を志向するのでございます。子等が生活をその摂理に調和させ、すべての暗黒、すべての邪悪、すべての混沌と悲劇とが消滅し、代わって光明が永遠に輝き渡ることでございましょう。

さらに又、愛に死はないこと、生命は永遠であること、墓場は愛の絆にて結ばれし者を分け隔てることは出来ぬこと、霊力がその本来の威力を発揮した時は、いかなる障害も乗り切り、あらゆる障壁を突き破って、愛が再び結ばれるものであることを証明してみせることも私共の仕事でございます。

私たちは、人間が進化を遂げ、果たすべく運命つけられている己の役割に耐えうる素質を身に付けた暁に活用されることを待っているその霊力の豊かさ、無尽蔵の本性を持つ無限なる霊の存在を明かさんと欲しているものでございます。
ここに己を役立てることのみを願うあなたの僕インデアンの祈りを捧げ奉ります。