首都圏の私鉄車両〜その2〜

このページでは以下の各社の車両の音を収録しています。
 小田急電鉄
 相模鉄道
以下の各社の車両の音はその1のページでどうぞ。
 西武鉄道
 新京成電鉄
以下の各社については写真付ページとして独立しています。
 関東鉄道
 東武鉄道
 京成電鉄
 北総開発鉄道/旧住宅・都市整備公団
 東京都交通局
 帝都高速度交通営団
 東京モノレール
 ゆりかもめ
 東京臨海高速鉄道
 京王電鉄
 東急電鉄
 横浜高速鉄道
 京浜急行電鉄
 横浜市交通局

小田急電鉄
・1000形
小田急のVVVF車としては、1985年に2600形のサハ2762にVVVF装置を搭載して試験を行い、 1987年、小田急初のステンレス車体で新製された1000形で量産に移されました。 4・6・8・10両の編成があり、従来車と同じ電磁直通ブレーキを使用しているため混結も可能で、 様々な車両との併結運転が見られます。 そういった使用目的もある反面、相互乗り入れを行う営団地下鉄千代田線では加速度が3.3km/h/s、 小田急線内では従来車の性能も考慮した2.7km/h/sと異なっているために小田急線内のATSと、 千代田線内のATCとを切り替えた時に同時に加速度設定も変更されるシステムになってるそうです。 当然といえば当然ですが、加速度設定を変えるとモーター音もかなり違う聞こえ方になります。
制御装置は三菱製であり、登場時期が時期だけに、初期形の音をたてています。 とは言っても、どうも他社の車両のものとは雰囲気が違います。 特に減速時の音に特徴があるように思います。
  小田急線内走行音 [oer1000a.ra/197KB] 直接再生
こちらは小田急線内で録音したものであり、加速度は抑えられています。 録音した列車は千代田線に直通する「初詣&初日の出号」であったため併結相手は同じ1000形であり、 起動時以外はさほど変わらない、という気もしないではないですが、 もっとも差が出てくるのが起動時なので、これでいいことにしましょう(^^;
録音は新百合ヶ丘→百合ヶ丘間です。 ちなみに6+4両編成の車両での録音であり、ドアチャイムは装備されていません。
  千代田線内走行音 [oer1000b.ra/199KB] 直接再生
こちらは千代田線内で録音したものであり、フル加速であるため音の上がり方が速くなっています。 10両固定編成の車両での録音のためドアチャイムが装備されているのですが、 一部の編成を除いて音量が非常に小さいらしく、この時に乗った編成ではほとんど聞こえません。 もっとよく聞こえる編成で録音したい、と思って音量の大きな編成に乗ったこともあるのですが、 その時は見事に1ノッチ起動をされてしまい、結局それを千代田線内での音として公開する気にはなれませんでした。 というわけで、ドアチャイムが聞こえない点はご了承ください。 その代わり、というわけではありませんがこの音声ファイルでは非常に懐かしい、 千代田線の駅での発車案内の自動放送が聞けるようになっています。 この頃の放送は個人的には大好きだったのですが、今ではつまらない放送になってしまい残念です。
録音は営団地下鉄千代田線表参道→明治神宮前間です。
・2600形
  VVVF車走行音 [oer2600a.ra/239KB] 直接再生
1993年度に開始された、2600形車両の8両固定編成化に伴い、 1994年度には付随車が6両も余剰となってしまい、これを有効活用するために改造された車両です。 電動車化にあたってはVVVFインバータ制御方式とすることとなり、2000形の導入を意識してのものか、 素子にはIGBTが使用されています。 この車両の登場後間もなく2000形が登場していることもあり、また、メーカーも同じ三菱であることから、 2600形VVVF車も2000形も、音は同じです。
録音は柿生→鶴川間です。
・2000形
  走行音 [oer2000a.ra/145KB] 直接再生
1995年に登場した、1000形の改良版といった車両で、車体などは酷似したものとなっています。 下回りについてはVVVFではあるものの、素子がIGBTに変更され、本当に静かな音になりました。 制御装置は三菱製で、タイプとしては営団03系の三菱インバータの車両などのものです。 登場後間もなくの頃は、これとはかなり違う音だったらしいです。
この2000形については、ブレーキ方式が電気指令式になっており、 従来車との併結はできません。と言っても8両固定編成2本が存在するだけであり、 他形式との併結の必要性はないのですが・・・。
録音は清水さん提供で、梅ヶ丘→豪徳寺間です。
・30000形(ロマンスカー「EXE」)
1996年登場の、小田急の特急ロマンスカーの最新鋭車両です。3000形SE車、3100形NSE車、 7000形LSE車、10000形HiSE車、20000形RSE車に続いて、この30000形はEXEと名付けられています。 ロマンスカー唯一のVVVF車で、2000形同様IGBT素子を使用したものとなっています。 ただし、メーカーが小田急としては珍しく、東芝製のものとなっているため、2000形とは全然違うものとなっています。 むしろこちらの方が音も大きいし、はっきり聞こえてうれしいのですが・・・。 もちろん東芝第一世代のIGBTインバータで、独特の3段階の非同期音がはっきりと聞こえます。
  加速の音 [oerEXEa.ra/169KB] 直接再生
こちらがその加速音で、本当にはっきりと3段階に変調する非同期の音が聞こえます。
録音は新宿行きの「えのしま」号で、大和発車時のものです。
  減速の音 [oerEXEb.ra/124KB] 直接再生
こちらは減速音です。本当は大和到着時の音を収録したかったのですが、指定された席が車体中央付近で、 モーター音などほとんど聞こえてこない場所だったためにデッキに出ていたのですが、 なぜか車販係兼改札係の女声乗務員にデッキから追い出されてしまい、 結局まともに録れていたのは藤沢到着の前に停止信号に引っかかった時の減速音だけになってしまいました。 というわけで、収録してあるのは藤沢付近での減速音です。
この車両の場合、客室内の、一番デッキよりの席が確保できれば十分録音可能なのですが、 小田急のロマンスカーは全席指定制で、かつ席番指定が不可能なため、本当に苦労します。 せめてJRのように席番指定くらいはできるように改善してほしいものですが・・・。
それ以前に客の好きな場所にいさせてほしい・・・。
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相模鉄道
・3000系
3000系は、その履歴をたどっていくと旧型国電のモハ63形系列にまでさかのぼるそうです。 1964〜1966(昭和39〜41)年には車体を旧6000系同様のものに更新し、同時にサハ1両を新製しています。 そして、1987年3月には冷房装置の取り付けが行われ、同時に下回りの近代化が検討され、 まずは横浜寄りの5両がVVVF化されています。続いて10月には残る5両がVVVF化されました。 相鉄では5000系の新製以来8000系まで、新車は全て日立、改造は近くであれば車両運搬などでのロスが少ないことから 東急車両・東洋電機という振り分けがなされてきたようです。 しかし、この3000系では、相鉄初のVVVF車ということで、さすがに比較検討が行いたかったらしく、 横浜方先頭のモハ3051は東洋電機、4両目に組み込まれているモハ3052は日立の電気機器が積まれています。 後からの改造である、横浜方から7両目のモハ3151と、9両目のモハ3152とはどちらも東洋電機製となっています。
  走行音(東洋電機) [sgm30ta.ra/253KB] 直接再生
こちらは東洋電機製インバータを積んだ車両の音です。 登場時期が示す通り、東洋電機の初期形そのものの音をたてます。 直角カルダン駆動のおかげで最後の変調をした後がまるで釣り掛け車のような音ですが・・・。
録音はいずみ野線弥生台→緑園都市間です。
  走行音(日立) [sgm30ha.ra/251KB] 直接再生
こちらは日立製の電気機器を積んだモハ3052で録音したものです。 音は日立の当時の標準形に属するタイプのものです。と言ってもかなりのクセがあるようには感じますが・・・。
録音はこちらもいずみ野線弥生台→緑園都市間です。
・5000系
  走行音 [sgm5000a.ra/189KB] 直接再生
こちらは相鉄初の自社発注車で、M-M'ユニット方式、発電ブレーキ装備、(直角)カルダン駆動という、 新性能車の条件を十分に満たした5000系からの改造車です。と言っても、そのまま改造されたわけではなく、 当時は18m・3扉の車体で、高度成長期の急速な需要増加に対応できず、1972(昭和47)年〜1975(昭和50)年に20m・4扉のアルミ車体に更新されました。 この時に5100系とされ、さらに、1988年12月にはモハ5051以下5連+モハ5052以下5連の10両が、 1989年8月にはモハ5053以下5連+モハ5054以下5連の10両がVVVF化改造されています。
電機品は3000系(3051・3151・3152)と同じ、東洋製のものが積まれています。 音も3000系と同じく、東洋電機の初期の標準タイプです。 と言っても、特にこの5000系では低速域から釣り掛け車のような「ゴゴゴ・・・」といった音がわずかながら聞こえたりする、 なかなか味のある車両だったりします。
録音は相模大塚→さがみ野間です。
・新7000系
1975年から製造された、5000系同様のアルミ車体の7000系のうち、1986年からは車体がマイナーチェンジされた新7000系となり、 さらに1988年製造の、新7000系のうちの第3編成からはVVVFインバータ制御となりました。 新製車であることから、車体、電気機器とも日立製で、制御装置は3000系のモハ3052と同じものが積まれています。 そのため、音は日立の初期の標準タイプとなっています。
新7000系のVVVF車は、全車両が50番代の車号とされて区別されていますが、 実は抵抗制御の車両にも、中間には50番代の車号をつけた車両も組み込まれています。 実際に私もそれに引っかかってしまったりもしましたが・・・。
  VVVF車走行音 [sgm7000a.ra/260KB] 直接再生
こちらは普通の走行音です。特にモハ3052との差異はありません。
録音はいずみ野線緑園都市→弥生台間です。
  空転・滑走の音 [sgm7000b.ra/188KB] 直接再生
こちらは雨の中で録音したものです(実は上にある走行音や、9000系以外の全形式の音も同じ日の収録ですが)。 あの207系900番代や、東急9000系と同時期の登場で、同じような音をたてる車両なので、 かなり空転するだろうと予想していた通り、やはり滑りまくっていました(^^;
録音は天王町→星川間です。
・8000系
1990年登場の車両で、21世紀になっても通用する車両というコンセプトのもとに開発されたそうです。 例によって日立製で、制御装置も日立製なわけですが、新7000系とは異なり、技術の進歩によりGTOサイリスタが大型化され、 8個のモーターを1台のインバータで制御できるようになり、6M4Tの編成構成となりました。 制御装置の形は数年後に登場する京王8000系、東急2000系、西武6000系といった車両と全く同じなのですが、 この8000系では、東急8500系8542Fに組み込まれているVVVF改造車と同様の、奇妙な過渡期の音をたてて走っています。
  走行音 [sgm8000a.ra/215KB] 直接再生
こちらは普通に録音した走行音です。やはり独特なものがあります。 直角カルダン駆動であることも手伝っているわけですが・・・。
録音はいずみ野線南万騎が原→緑園都市間です。
  走行音(車体中央で収録) [sgm8000b.ra/507KB] 直接再生(56kbpsモデムorISDN回線専用)
こちらは車体中央、つまり制御装置の真上で収録したものです。 加速の時は非同期と、3段階目の音の後半で、減速時はほとんどの段階で、モーターと制御装置との音が共鳴しているのが分かるかと思います。
個人的にはこのタイプの減速音はもともと好きなのですが、制御装置の音も一緒に入るとますます面白く聞こえますね。
録音はいずみ野線弥生台→いずみ野間です。 ファイルサイズが大きいですが、これは制御装置からの比較的高い音も聞こえるように、また、 ステレオ音声の方がよりよい雰囲気で聞けると考えてのものです。
・9000系
  走行音 [sgm9000a.ra/204KB] 直接再生
1993年登場の車両で、こちらは完全新製車としては相鉄初の東急車両製となっています。 番号で見れば最新車であるものの、8000系との間では、ただメーカーが違うだけでどちらも最新車両という扱いになっているようです。 その証拠にここ何年か9000系の製造はないのに8000系は毎年1本ないし2本くらいのペースで製造されています。
電気機器は東洋電機製で、こちらは既に東急1000系なども登場した後の車両であることから、 東洋GTO標準形の音になっています。が、直角カルダンのしわざで3段階目の音の終わりくらいから激しい音が・・・。 それと、この形式では非同期の途中に音が平らになる部分があります。となると東急1000系の1C4Mタイプと同じ区分になるようです。
録音はいずみ野線南万騎が原→緑園都市間です。
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Written by 竜ヶ崎機関区(メール送信)
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