Gallery(2012)

        
秋のなごり 2012年12月04日(火曜日)  師走に入り、一層厳しい寒気が訪れて、市内の木々は一斉に紅葉した。
 毎年冬に入る目印の一つとして、熊本城内の大銀杏の黄葉を撮影するのを楽しみにしているのだが、今年は師走に入って雨の日が続いたため、漸く晴れた4日にお城に向かった所、残念ながら、大銀杏は既にすっかり葉を落ち尽くしていた。昨年よりもたった2日遅かっただけなのに。
 今更悔やんでも仕方が無いと、散り敷く黄葉の上で記念撮影する観光客の姿をカメラに納めて今年の秋の記念とした次第。
もみじ 2012年11月20日(火曜日)  九州各地で紅葉が一気に進んだために、何処を訪れようか、短い期間内に最高の成果をと欲張ったものだから、日時と行き先の思案に困ってしまったが、今年は佐賀の「九年庵」と、最近知られるようになった作礼山麓の「環境芸術の森」を訪れた。
 「九年庵」は暖かい日が続いていたために昨年より遅れて公開された。それに併せて計画を立てたのだが、残念ながら訪れた時にはやや盛りが過ぎていた。しかし、観光客が集中して邸内のコースでは一瞬も立ち止まれない大混雑であった。
 一方、作礼山麓に独力で30年以上の歳月をかけて作り上げ、各種の賞を受けたことから最近知られるようになった「環境芸術の森」は丁度最盛期。観光客は僅かで、急斜面の登りに喘ぎつつではあったが、ゆっくりとモミジが楽しめた。
熊本秋景 2012年11月18日(日曜日)  衆議院の解散と歩調を合わせるかのように、冬型の厳しい寒気が訪れるようになり、熊本市内の紅葉が一気に進んだ。
 熊本の秋は、私の感じでは先ず江津湖畔の南京ハゼの紅葉から始まる。今年も鮮やかに、艶やかに、赤色黄色取り混ぜて南京ハゼが紅葉した。日本晴れの本日早朝、カメラを抱えて江津湖畔を廻った。澄んだ朝日を受けて紅葉の煌めきが目に眩しかった。
 その後熊本城に廻った。こちらは日当たりが良すぎるのか、名物の大銀杏にはまだ緑が十分に残っていた。銀杏の黄葉は10日ほど遅いようだ。
2012佐賀インターナショナルバルーンフェスタ 2012年11月03日(土曜日)  今年で33回目の開催となる「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」は、国内外から100機を超えるバルーンが集まるアジア最大の熱気球大会である。例年、この催しを撮影するのを楽しみにしてきているのだが、今年は、新たに引き受けたコーラスグループとの係わりで、11月初旬に熊本県立劇場コンサートホールで開催される「熊本市民コーラス交歓会」出場準備に追われてついつい失念していた所、10月末日の朝のNHK総合TVでその日から始まったこの催しの実況が放送された。
 それで気が付いた私は、とにかく出かけようと決心、スケジュールを調整して3日「文化の日」の早朝7時からのバルーン競技に間に合うよう、前夜遅くから車で出かけた。深夜のことではあり、睡眠不足での事故には格別気を配って、高速の殆どのSAで少しずつ仮眠を取るなどしつつ時間調整もしながら、会場である佐賀市嘉瀬川河川敷に向かった。
 午前5時前、月の無い真っ暗な中、河川敷に設けられた臨時駐車場に到着。こんなに早い時刻なのに、すでに沢山の車が駐車場に集まってきていて、漸く見つけた駐車場所は、そこから会場までは徒歩で優に20分はかかる所だった。
 始まるまでの時間、車の中で待機したが、河川敷はしんしんと冷えて、念のために持参していた冬用の厚手のジャンパーがとても役に立った。辺りが次第に明るくなる。空は雲一つ無い快晴、微風と絶好のフライト日和。祝日とあって、大勢の観客が堤防の上に鈴なりに連なって見守る中、7時過ぎ、予定通りに約80機の熱気球が、目の前の河川敷から次々と空に浮かびゆっくりと風に乗って南西方向の空に消えて行った。
秋深し〜久住高原 2012年10月18日(木曜日)  台風21号が近づき、日中の気温がぐっと下がっていよいよ秋らしくなってきた。一日中時雨れていた昨日とは様変わりで、今日は朝から青空が顔を見せてくれたので、今日は久しぶりに久住高原まで出かけた。
 瀬の本高原のススキ原は今丁度白いススキで一面覆われている。そこに台風の影響で時折強い風が吹いてくる。すると高原全体に白い漣が立つようにススキの白穂が一斉に波打つ。
 「くじゅう花公園」ではコスモスやサルビアが満開。そして驚いたことに、コスモスの傍には夏の花に比べると小ぶりながら、向日葵が満開。一瞬、季節は何時なんだろうかと思ったほどだった。
第6回高橋公園コンサート〜夢あかり 2012年10月06日(土曜日)  今秋で第6回を迎える「夢あかりライブ」は、会場であるた高橋公園のPRも考えて「高橋公園コンサート〜夢あかり」と呼び名を変更して、10月の第一土曜日に行われた。心配していた天候も、朝から薄雲が広がりはしたが、降雨の心配は無くなり、秋らしい涼風も緩やかに吹いて、絶好の催事日和となった。
 今年は第一部に自衛隊軍楽隊OBの方々の協力を頂いて「軽音楽の夕べ」を、第二部としては、近頃は国際的にも活動して多忙な「the わらべ」による日本舞踊「和幼舞踊」と熊本大学演劇部OBによる「寸劇」、そして第三部としてラスカーラ・オペラ協会の全面的な協力を頂いて「ヘンデルとグレーテル」の日本語での上演となった。
 今年はポスターに加えて昨年の三倍ものチラシを作成・配布したこともあって、大勢の家族連れの観客が会場狭しと詰めかけ、椅子の数は昨年の5割増しで準備していたのだが、それでも立ち見の人が溢れる状態で、大盛況だった。大勢の学生ボランティアが手作りした牛乳パックを利用した灯りが、柔らかい優美な光で会場周辺を照らし、一層雰囲気を盛り上げてくれていた。
ひがんばな 2012年09月19日(水曜日)  台風16号が九州西端をかすめて通過して呼び込んだ秋の大気のおかげで、日中の気温がやっと30℃を下回り、爽やかな朝を迎えた。今日は秋の彼岸の入りである。
 昨年は、今日あたり番所の彼岸花が満開になって居たが、今年はどうなのだろうか。例年ならば、菊鹿町の観光協会がHPで開花状況を知らせているのだが、どういう理由か不明だが今年は全く開花情報が公開されない。仕方が無いので、去年同様を期待して車を走らせた。私と同じに考えた方も少なく無かったようで、遠くは宗像からバスを貸し切って来ていた団体もあった。
 稲穂は黄色く色づいていたが、残念ながら彼岸花はやっと咲き始めの状態だった。今夏の猛暑の影響なのだろう、あと1週間か十日もすれば真っ赤な彼岸花の景色が見られるだろうと思えた。折角出向いたのだからと、それでも数十枚撮影した中の一枚をご披露する次第。
初秋 in 産山 2012年09月15日(土曜日)  弁解になってしまうが、7月の九州北部豪雨で、暇を見つけては訪れるはずの阿蘇久住方面の道路がすっかり損壊し、復旧工事と重なって、なかなか行き難くなって仕舞ったことに加え、ロンドン・オリンピックでの日本勢の予想を超える各面での大活躍に、夜も寝ずにTV画面に齧り付いたことで、すっかり取材のための時間的余裕とチャンスを無くしてしまった。端的に申せば、2ヶ月間というもの、撮影行をサボってしまったわけである。
 8月に入ってボランティアで関わっている事業が肝心な時期を迎えたこともあり、撮影行の余裕はますます無くなって、敬老の日が近づいた今になって漸くゆとりが出来てきた所に、台風16号の接近だ。今年初めて九州本土が暴風雨圏内に入る危険性が高くなったので、その前に何とか・・と、時期遅れは承知の上で、阿蘇は産山村「ひごたい公園」にヒゴタイを撮影に出かけた。
 「予想通り」と言わねばならぬのがまことに残念だが、すっかり時機を失して花の鮮やかな緑は薄れ、締まった丸い花形は緩んで蓬髪化し、オミナエシだけがその黄色を鮮やかに誇って見せていた。高地だけに、ススキは一部白い穂を付けて一足早い秋の訪れを感じさせてくれたのがこの一枚である。
肥後朝顔 2012年08月06日(月曜日)  梅雨が明けたら台風が9、10、11号と連続して襲来し、九州だけではなく日本列島あまねく猛暑に襲われ続けている。しかも4年に一度のオリンピックイヤーというわけで、今年は開催地がロンドンだから時差が丁度日本と逆になる。暑苦しく寝苦しいこの時期だから、TV観戦は時間潰しにはなるが、夜更かしのために益々日中の暑さが応える。
 台風の余波がどうやら治まって穏やかな朝が迎えられた今日から、肥後六花の一つ「肥後朝顔」の展示会が熊本城の数寄屋丸で始まった。これは肥後朝顔涼花会が毎年行っているもので、同会の歴史は古く去る平成11年に発足100年を祝っている。
 会員がこの日のために丹精した朝顔が並んだ姿は凜として美しく、しばし夏の暑さを忘れさせてくれる。
古代ハス 2012年07月05日(木曜日)  昭和27年に千葉県の検御見川遺跡から約2000年前の古代ハスの3粒の種を大賀一郎博士が発見し、そのうちの1粒の発芽に成功。「大賀ハス」と名付けられたが、県北の山鹿市にある県立装飾古墳館の南側に「鹿央古代の森公園」があり、此処の「古代ハス園」にはこの大賀ハスをはじめ22種のハスが栽培されており、7月初めに今年も咲き始めたと報じられたので、梅雨の合間というか、束の間の晴れ間を利用して昨日(5日)撮影に向かった。
 7月も中旬ぐらいが一番の見頃のようで、昨日の段階では開花はまだ数少なく、びっしりと重なり合う葉の間からまだ堅い蕾のままの花が見え隠れするという表現がが相応しい状況だった。とはいえ、咲いたばかりの花弁は色合いも形も初々しく、可憐な風情が好ましかった。
 今年の梅雨は極めて男性的で、青空がうっすらと見えたかと思うと、一気にバケツをひっくり返したような豪雨が数分続き、パッと止む、の繰り返しだが、この時は幸い数十分の降らぬ時の間に大きな池2つの周りを巡ることが出来た。湿度が高く、流れる汗も拭かずにシャッターを切った中の幾つかをご覧に入れる次第。
合歓の花 2012年06月17日(日曜日)  いよいよ梅雨入り本番。昨日などは一時、向こうが見えなくなるほど激しい降雨があった。翌日の今日は幸い小降りになったので、そろそろ花が開く頃合いだろうと気になりながらなかなか時間が取れずに居た小野泉水公園の合歓の木の様子を見に出かけた。
 公園は市の北部にあり、美女の代名詞に使われる、かの「小野小町」が産湯を使った池があると伝えられる場所であるが、そこに数本の合歓の木があり、例年この時期に花を付ける。
 到着した頃から、再び降雨が激しくなって、傘を差しての撮影を強いられ、かつ雨で視野が妨げられるだけでなく行動も制約を受け、十分な体勢が取れなかった。
 大きい方の樹木は花の盛りが若干過ぎ、しかも強雨に打たれて花も悄れしまっていた。そこから少し離れた土産物店の傍に一本だけ生えている木に、開いたばかりの花が数輪、しがみつくように付いていたので、それを撮ったものがこの写真である。こちらはあと数日したらもっと大きく開くことだろうと思われたが、梅雨時のこと、雨に打たれたらどうなるか分からない。と言うわけで、このままご披露する次第。
紫陽花 2012年06月06日(水曜日)  南九州は今週初めに梅雨に入り、台風も3号が通り過ぎ、北九州の梅雨入りも間近である。苗代の苗もかなり伸びてきて、麦秋から田植えへと田園風景がこれから変る。
 この時期の景物は菖蒲と紫陽花である。市内中心部に拡がる市民の憩いの場の一つ、江津湖畔の紫陽花が花を付けた。言葉は適切では無いかも知れぬが、以前の手入れが行き届かず鬱蒼と茂みが深かった頃には、様々な色合いと形の紫陽花が湖畔を彩っていたが、近頃すっかり手入れがされて水際までがすっきりと明るくなるに伴い、紫陽花が少なくなり、花の形も小さくいじけたように見えるのは私だけの感想なのだろうか?
肥後花菖蒲 2012年06月02日(土曜日)  そろそろ梅雨入りが近くなった。今春は寒気が大幅に南下して日本列島中央部では台風や竜巻、雹など極端な異常気象が続いたが、6月に入り梅雨前線が次第に南西から近づいてきており、来週後半頃には九州は梅雨入りでは無いかと報じられている。
 梅雨空には菖蒲や紫陽花が似合う。紫陽花はもう少し先のことだろうから、時折雨粒が落ちる今日は熊本城内の肥後六花苑に肥後花菖蒲の様子を見に出かけた。
 ここの菖蒲は漸く咲き始めたばかり。それぞれの色合いや形の花が、1〜2本ずつ花を付けていた。来週後半頃には見頃になろうかと思われた。
100万本のバラ祭 2012年05月26日(土曜日)  開園20周年を迎えて、ハウステンボスでは「100万本のバラ祭」が4月28日から6月10日まで開かれている。当園の四季折々の眺めが好きで会員にまでなっているわけだが、5月に入り何かと多忙で時間が取れず行けないままでいた。たまたま26日がぽっかりと空いて、しかも前日までの雨が当日止んでくれたので、急遽、朝一番のバスで出かけた。
 ハウステンボスに到着した頃からは薄日が射してきて、満開のバラ園は勿論、運河の岸辺を彩るバラの茂みも鮮やかに様々な彩りが楽しめた。100万本と豪語するだけあって、余りにも多くのバラに目が眩みそう、静止画1枚ではとてもこの風景を絞り込むことは出来なかった。
高原の今は春酣 2012年05月16日(水曜日)  平地ではハナミズキや藤の花は既に過ぎ、つつじが今真っ盛り、気温はすっかり夏である。ところが高原は今が新緑と春の花の真っ盛りであった。
 東京地方に今年初めての夏日が訪れるだろうというTVの解説を聞きながら、昨日の雨が上がって今日は晴れるという予報を頼りに、阿蘇や久住高原の涼味を味あおうと朝から車を走らせた。
 10時過ぎに「くじゅう花公園」に到着とほぼ同時に、それまで漂っていた靄が薄れ、次第に陽光が射してきた。近頃の天気予報は中々頼りになる。園内は下界と全く異なり、新緑の中、涼風に揺れながら春の花々が彩り美しく咲き誇っていた。
暑いッ 2012年04月18日(水曜日)  桜が散ったら途端に夏日の到来である。この16日に熊本市では最高気温25.4℃と今年初めて夏日となり、以来連日日この暑さだ。
 市民の憩いの場である市内の江津湖畔のツツジも急速に花を付けはじめたが、湖畔散策の途中、余りの暑さに木陰で憩う人も目に付くようになった。
 対岸には五月幟が立てられているし、薫風が渡る空気は澄んで、遠くの山稜もクッキリ眺められ、景色はまさに初夏。でも気温は今日も25℃を超えそう。
高森峠の千本桜など 2012年04月15日(日曜日)  平地ではもう葉桜に変わり、ぼつぼつツツジが花を開き始めたが、阿蘇根子岳の麓、熊本県東北端の高森町から高千穂に抜ける九十九折りの峠道の千本桜は今が満開である。狭い山峡なので峠道の全貌を俯瞰出来る場所が見付からなかったので、全体の雰囲気は写真を元に想像力で補ってもらうしかない。
 阿蘇一帯の櫻が今が見頃で、以前訪れた「一心行の大桜」も今が盛りと報じられているし、帰り道に立ち寄った白川水源近くの「阿蘇白川郷美術館」玄関脇の枝垂れ桜も匂うような桜色の花片を一杯に纏って今まさに盛りであった。
 なお、ここの庭には、絶滅危惧種に指定されている「翁草」の鉢が2つ置かれていて、丁度花をつけていた。心ない山野草収集家によってか原生地が荒らされて無くなってしまったので、特に町から依頼されて大事に育てているとのことであった。
桜花爛漫 2012年04月01日(日曜日)  寒さ続きのおかげで、櫻の満開が久しぶりに4月にずれ込んだから、雲一つ無く良く晴れた4月朔日、熊本市内の桜の名所の一つ、熊本城へ行った。
 政令施行都市への移行を祝う催しと重なって、城内及びその周辺は人混みで大変な混雑振りだったが、桜花はこれに負けじと咲き誇っていた。
 3日には、この時期稀な台風並みの低気圧が日本列島を通過して、開いたばかりの花片を散らせたが、まだそれなりの色香は十分に残っていて今でも目を楽しませてくれている。この分だと、久しぶりにぴかぴかのランドセルを背負った一年生が櫻のトンネルをくぐって登校する姿が見られそうだ。
さくら咲く 2012年03月29日(木曜日)  厳しい寒波の連続で、櫻の開花宣言は25日と、平年より4日も遅い開花となったが、この分だと久しぶりに4月の上旬、入学式の頃に満開の景色が見られるのでは無いかと、かえって楽しみになってきた。
 このところ比較的に暖かな日が続いているので、散歩の道すがら眼に入るサクラの花が日一日と増えてきて、公園などでは親子連れが花を付けた桜木の下でシートを拡げてピクニック気分を楽しんでいる姿も見かけるようになった。
 今日は市内の桜の名所の一つ、自衛隊通りの桜並木の様子を見に出かけた。6分咲きといったところか?戻りに通った江津湖公園はそこよりもう一つ遅く5分咲き程度であった。
春花一気に開く 2012年03月22日(木曜日)  寒暖を繰り返しながら春が近づいてくる。17日には「春一番」が吹いたが、その後数日は寒気を伴った雨の日が続き、昨日から漸く春らしい暖かな日が訪れてくれた。
 ここのところ、各種ボランティア活動の年度の締めくくり的行事に追われて、カメラハンティングの時間が取れていなかったが、今日は朝の間の数時間がぽっかり空いたので、勇んでカメラを抱えて江津湖畔へ繰り出した。
 梅の開花も例年より随分遅れたが、同様に厳しい今冬の寒気のために、通常ならば順に咲いてくれるはずの花々が同時に一気に開花している。木瓜の花も水仙もそして白木蓮に雪柳と、いずれも満開状態であった。明日は「春二番」が吹いて、又寒くなるらしい。
梅ひらく 2012年02月26日(日曜日)  2月に入ってから厳しい寒波の連続で、熊本城の梅の開花は平年より24日も遅い開花となった。
 幸い(三寒)四温の暖かい日が数日前から来てくれたので漸く開花時期を迎えた訳だが、今日の熊本城梅園は顔を見せ始めた梅の表情を訪ねてアマチュアカメラマンが大勢集まっていた。花を開いているものはまだ数本に過ぎず、これから蕾が膨らもうかというものの方がまだ沢山残っている。見頃は来月に入ってからだろう。
春 彩 2012年02月04日(土曜日)  今日は立春。昨日までの厳しい寒気が少し緩んで、久しぶりに朝から晴れた。そこで一日から市東部の「戸島いこいの広場」で始まった出展者数や期間の長さなど日本最大級の規模を誇る「くまもと春の植木市」に出かけた。
 益城町との境と遠いので、車で出かけた。早めに着いたつもりだったが、駐車場は既に半分以上が車で埋まり、肝心の会場まで歩いて10分近く歩くことになった。久方ぶりの晴れ間と暖かさとで、それまで寒さで家に籠もっていた人々が、私同様に一斉に出かけてきたらしい。
 庭園樹、盆栽、鉢物、草花は言うに及ばず、庭石、銘木、銘石、石灯籠、刃物や竹細工などの伝統工芸品から地域の特産品まで約115業者が約100万点を展示販売しているそうだ。
 一般的には彩り豊かな花々の開花はまだ少し先だろうが、ここ会場では正に目も綾に彩り豊かな花々が咲き乱れ、一足早い春の気分を満喫させてくれた。
浅春の煌めき 2012年01月26日(木曜日)  大寒に入ったら大寒波の襲来である。西寄りの寒風が強く吹いた昨日は、積雪には至らなかったが、とうとう日中にも粉雪が舞った。
 とはいうものの、日射しがあれば、日向は結構暖かく感じる。昨日と打って変わって今日は風が治まり、朝から良く晴れて、燦々と降り注ぐ陽光の下、江津湖では水鳥たちが気持ちよさそうに餌を追っている。干潟に流れるせせらぎが、近づく春を思わせて眩しく煌めいた。
蝋 梅 2012年01月12日(木曜日)  三寒四温というか、寒暖が繰り返しつつ極寒時期が迫ってきている。今日から再び寒さがキツイ数日が続くという予報である。
 大方の小中学校で三学期が始まり、鏡開きも済んだ今頃は、蝋梅がひっそりと花を付ける。冷たい風にマフラーの襟を立て厚手の手袋をはめて、水前寺界隈に蝋梅を探した。
 薄黄色と地味な色合いだし散り残った葉っぱはカーキ色だから、残葉が多いとつい花があるのを見逃してしまいがちだが、今回は幸いに住宅街を自転車で走り抜けている時に、一軒の家の庭木の間に一本だけ蝋梅が混じっていて、雲間から射してきた陽光が当たって浮き出たように目立っていたのに折良く出会えた。昨年見つけた、水前寺公園(成趣苑)の南面に接する小公園の蝋梅には、それと知らなかったら見逃す程枯れ葉がまだ沢山残っていた。
 昨夏の猛暑をオフセットするかのように厳しい寒さとなった今年の冬だが、近づいて眺めれば、蝋梅の小さい花片一枚一枚が瑞々しい薄黄色に耀いていた。
陽だまり 2012年01月08日(日曜日)  年が明けると厳しい寒さの毎日となった。日中でも市街地で小雪が舞った日もある。それが昨日から幾らか寒気が緩み、日射しが暖かく感じられるようになったので、新年になって初めて近くの江津湖をサイクリングした。
 久しぶりの暖気に誘われてか、湖畔の遊歩道を散策し、或いはウオーキングしている人が結構多かった。湖面では水鳥たちがゆっくり群れて泳ぎ、或いは潜っては餌を採るなど、久しぶりの日射しを楽しんでいる。
 カモメの羽は真っ白だが、光の具合では見分けが付かない時があり、特に逆光の場合は真っ黒な影の塊にしか見えないため、他の水鳥と殆ど見分けが付かぬ。だが、幸いに岸近くの狭い州で羽を休めて日向ぼっこをしていたカモメの群れだけは、順光で眺められる位置にあったので、その純白な姿を楽しむことが出来た。
カウントダウン2011−2012 2012年01月01日(日曜日)  自然災害が目白押しに日本列島を襲う中で過ごさざるを得なかった2011年も遂に大晦日を迎えた。佐世保市のハウステンボスでは、毎年大晦日から元日に掛けてカウントダウンの催しが行われているが、私はこれまで一度もこの日には出かけたことがなかったが、やむを得ず熊本でこの時期を過ごすことになった今回、カウントダウンを楽しみながら新年を迎えるのも一興と出かけることにした。
 幸いに大晦日は朝から雲一つ無い快晴・微風という絶好の行楽日和。しかしこの好天は熊本でのこと。高速バスがハウステンボスに近づくにつれて雲が広がり、到着した時には空は一面厚い雲に覆われ、陰鬱な冬の雰囲気の真っ只中であった。
 午後早く到着したが、流石のハウステンボスも昼間は、落葉樹は殆ど葉が落ち常緑樹の緑のみという冬景色しかない。今冬のハウステンボスは「光の祭典」と銘打ってのイルミネーションに飾られた夜の華やかな園内風景が売りであるから、寒くもあるし、それまでの数時間は、昼間だが熱燗で焼き鳥を囓りつつアトラクションやら大道芸などをいろいろ見て廻って時間を潰した。
 真夜中が近づくと、それまでどこにいたのだろうと思う程沢山の人々がヨットハーバーに近い水際の花火打ち上げ場所に集まってきた。私は幸いに有料の観覧席を到着して直ぐ手に入れていたからギリギリに行っても座って楽しめたが、とにかく文字通り「立錐の余地もない」混雑状況。  真夜中直前、一頻り花火が打ち上げられ、続いてカウントダウンが始まった。そして午前0時になると一斉に花火が打ち上げられ、上空は彩り豊かな光で一面満たされる。やがて花火が終わり、漆黒の空と静寂が辺りに戻って、大群衆はのろのろと散り始めた。だが、余りの数の多さに中心部にいた私どもが動き出せるまでには10分程はかかったようだ。
 漸く駐車場まで戻り、バスは熊本目指してがら空きの高速道路を一目散に走り、4時過ぎ帰熊。通りには人影も車も殆ど無い元日の早暁だった。