Gallery(2009)

夜のハウステンボス 2009年12月12日(土曜日)  11月21日から来年の2月26日まで、ハウステンボスの夜は午後6時から光のデコレーションで飾られる。 今年の名称は「光の街 2009」。
 その景色を見ようと、地元のバス会社が企画した日帰りバスツアーに参加した。幸いに、前日までの厚い雲は当日になると散って薄日も射して暖かくなった。全くと言って良いほどの無風状態だったために日が落ちても気温があまり下がらず、用心に持って出かけていたマフラーや手袋も使わないで済んだ。
 ほぼ毎年訪れているが、年々に種々工夫が凝らされていて見飽きることがない。今年も9時過ぎにバスが出発するまでの数時間を、園内を十分に楽しんで過ごすことが出来た。
 先日、ハウステンボスの経営が苦境にあって、何らかの大型援助がなければ今後の維持が困難になろうという報道がなされていたが、九州で唯一と言っていい本施設は、何とか存続して欲しいものだと思う。  
晩秋U 2009年11月29日(日曜日)  11月も終わりになってやや寒気がゆるみ平年の気温に戻った。市内は今紅葉が真っ盛り。いや熊本市では街路樹に銀杏を多く植えられているから「黄葉」というべきか?!とにかく紅葉と黄葉が入り交じって市内各所を彩っている。
 この時期に赤く色付く桜樹と黄色い銀杏が比較的多い所を巡った。熊本城は別名銀杏城とも呼ばれるとおり銀杏の大樹があり、その葉は今真っ黄色に染まり銀杏の木が巨大な紡錘となっている。一方城内の春を彩る桜木は、その葉が今は赤変して白壁の城壁とコントラストを為し、根元の落ち葉の周りではカラスがうろついていた。
 両側が銀杏の並木の電車通りは、曇天なのにそのあたりだけはうんと明るく感じられる。また熊本大学付属病院は、外から眺めるときもこの時期には黄色い銀杏が見えるが、構内に入ると予想以上に多くの銀杏の木が並んでいて、地面が黄色い葉っぱで埋まっていた。
晩秋 2009年11月15日(日曜日)  今年の秋は去年に比べると少し早いようだ。私が熊本市内の紅葉の目安にしている県庁前庭の銀杏並木と江津湖畔の南京ハゼが見頃になったのが、昨年は18日頃。それに比べて今秋は、今日15日に訪れた県庁の銀杏はすでに葉っぱが相当落ちてしまって空が寒々と透けて見えたし、江津湖畔の南京ハゼの方も朱色がかなり進んでいた。
 とにかく今月に入ってからの寒気の到来は強かったり弱かったりではあるが結構厳しい。今朝などは、撮影に向かう自転車のハンドルを握る指先が少しかじかむほどだった。
 
紅葉黄葉さまざま 2009年11月08日(日曜日)  月初めの大寒波で、去年よりも紅葉が早くなったようで、阿蘇・くじゅうはすっかり紅葉が進んだ。
 明日から崩れそうとの予報で、朝早く家を出て訪れた「くじゅうタデ原湿原」もすっかり紅葉が進んでいた。「坊ガツル湿原」と並び我が国を代表する湿地としてラムサール条約に基づき登録されている所だが、九重山系の北面に位置するこの辺りの紅葉は南面の明るい阿蘇の高原の紅葉とはまた違う感じがする。
 九重山系の南面に広がる瀬の本高原一帯の紅葉黄葉が、折からの日射しを受けて明るく煌めいていた。
冬支度 2009年10月18日(日曜日)  なかなか秋らしい気候が到来しないなどと不満たらたらで過ごしていたが、冷えだしたら途端に朝夕の冷え込みが厳しくなった。そして日暮れが日1日と早くなっていく。
 阿蘇谷では既に秋の収穫はほぼ終わりに近づき、阿蘇の原野では牛馬の冬の食べ物を備蓄すべく、広大な牧場に生えている牧草の刈り取りが進み、見違えるように明るい野原になりつつある。
 ここ瀬の本高原に近い牧野は、周辺のススキが綺麗で毎年撮影に訪れる場所なのだが、昨日久しぶりに訪れたら、このように大型のブルドーザーでみるみるうちに刈り取られて坊主頭に変身していった。
花畑−秋の終わり 2009年10月18日(日曜日)  台風18号で盛りを迎えようとしていたコスモス畑がほぼ全滅していたのが漸く甦り、再び満開になったと「くじゅう花公園」からのメールが知らせてくれた。
 好天でもあるしと早速出かけた。日曜日とあって入園客はかなり多かった。知らせの通り、コスモスは広い花畑一面に咲き誇っていた。しかしながら、長く伸びた茎がすっかり立ち直っていたわけではなかった。離れて眺める分には目立たないものの、近づけば茎が傾げて隣り合った花々と絡まり合う姿が痛々しい。
 一方、斜面一杯に広がるサルビアの花の方は、丈が低いだけに、冬の近まりを告げるように冷たい山の風にもびくともせずに、しっかりと鮮やかに咲き広がっていた。
みずあかり 2009年10月10日(土曜日)  台風18号が通り過ぎて、朝夕はすっかり涼しさを増した。この週末の二日間は恒例となっている「城下町大にぎわい市」が熊本城下一帯で開かれるが、今年は熊本市政120周年を記念して盛りだくさんの行事が計画されているようだ。
 なかでも「みずあかり」、お城の長塀前の坪井川一帯に浮かぶロウソクの明かりに彩られた12,000個近くの竹灯籠が水面と響き合って醸し出す幽玄の情景には、 毎年のことなのだが、見る度に引き込まれてしまう。
 毎年カメラを抱えて出向いているのだが、今年もなかなか納得できるものは撮れなかった。
中秋の名月下の熊本城 2009年10月03日(土曜日)  9月にほとんど雨が降らずカラカラ天気が続いた熊本にも10月に入って漸く秋雨前線が到来、1日の夜から2日一杯本格的な雨をもたらしてくれた。
 明くる3日は「中秋の名月」。雲の具合は如何ならんと心配したが、当日は朝から爽やかに晴れてくれた。そして夕闇が迫る頃合い、東の空に大きな満月が上った。熊本城本丸広場および本丸御殿では様々な月見の催しが前日からなされていて、当日は特に大勢の人が集まったようだ。
 一方、熊本城の西側に位置し、天守閣を初めとする櫓全体を東の空から上る満月と共に一望に出来る「二の丸広場」は、灯りはほとんど消えて大正琴の伴奏で小学唱歌などを低唱する老婦人のグループなどほんの僅かが見られるだけで、静謐の中で満月を鑑賞することが出来た。この写真もその場所から撮影したもの。
十月桜 2009年09月25日(日曜日)  朝夕の涼気はすっかり定着したようだが、日中の暑さにはまだ夏が未練たらしく?しがみついている。今日の最高気温は32℃まで上がり、油断して水筒を忘れたものだから、すっかりのどが渇いてしまった。
 江津湖の傍にある市の動植物園に出かけた。秋の定番のコスモスが沢山咲いていたのは当然なのだが、その傍で、爛漫というにはやや少ないものの、それなりに白っぽい桜が咲いていたのには驚いた。狂い咲きではなく、「十月桜」といって、年に春秋の二度咲くのだそうだ。
 深く澄んだ蒼空を背景に眺める桜花も、それなりに趣があった。
番所の彼岸花U 2009年09月23日(水曜日)  前回〔20日〕は彼岸花が咲き始めたばかりの時だったが、今日訪れた番所の棚田の畦には随分沢山の彼岸花が咲いていた。彼岸花も多かったが、見物客もそれに劣らず多数見えていたが・・・。
 それと、彼岸花の開花が雨不足で遅れたことから稲穂の実りの方が進み、その結果、棚田を囲む畦地の彼岸花の朱色が稲穂の黄色に競り負けて、昨年に比べると黄色を区切る鋭さが弱いように見えた。
 先日の反省から、今日は陽光が全体に廻りやすいお昼に近い時間帯に訪れたのが幸いしたようで、棚田とは少し外れた崖地の斜面の彼岸花は、誠に鮮やかにその朱色の花弁を生き生きと煌めかせていた。ただ、曇天で青空が顔を見せてくれなかったのが残念。
番所の彼岸花 2009年09月20日(日曜日)  シルバーウイークが始まった。朝から抜けるような青空が広がり、風はヒンヤリと爽やかである。
 お彼岸といえば彼岸花というわけで、県北の菊鹿町番所を訪ねた。ここの美しい棚田は棚田100選にも選ばれているが、この時期は彼岸花の里としても有名で、熊本県の農林観光大賞も受賞しており、例年わたしはここを訪れるのを楽しみにしている。
 ところが今年は花の開花が随分遅れていた。通りかかった土地の古老によると、これは例年になく今年は雨が少なかったのが原因らしい。
 それでも棚田の狭間を登っていったら、栗林の裾に結構多くの彼岸花の群落に出会うことが出来た。その作る形もなにやら文字に似て面白かったのでご披露する次第。
秋の気配 2009年09月17日(木曜日)  漸く秋らしい気候になった。朝夕の冷気が心地良く、朝寝坊が楽しい。
 秋晴れの昨日は久しぶりに市の東郊、南阿蘇の入口に当たる俵山まで秋の気配を探りに出掛けた。途中の物産販売所「萌の里」の周りの丘陵ではコスモスが7分咲き。「扇坂展望所」の萩の花は時期がやや過ぎていた。
 途中では余りススキは目に付かなかったが、「俵山展望所」まで登ったら、そこから頂上までの斜面は一面のススキ原になっていて、折からの日射しを半逆光に受けてキラキラと白銀色に輝いていた。
 俵山には風力発電の大きな風車が何基も連なって築かれており、展望所の傍まで延びてきている。昨日は風があったせいか、その傍から阿蘇五岳が良く眺められた。
赤い稲穂 2009年09月15日(水曜日)  県北部、山鹿市菊鹿町の歴史公園鞠智(きくち)城周辺の水田で「古代赤米」の穂が色づき始めたとの地元紙の記事を読んで出掛けたのだが、若干時期が遅かったせいで鮮やかな赤ではなく、やや黒ずんだ赤色ではあったが、隣の田圃に植えてある普通の稲穂と比べると、明らかに赤かった。
 赤米(あかごめ、あかまい)とは古代中国から日本へはじめて伝わったとされるお米で、イネの栽培品種のうち主に種皮部分にタンニン系の赤色色素を含む品種を指し、日本では古来から栽培されていたが、品質面で白米に劣る品種と考えられ、昭和末までにほとんど作られなくなった。しかし、近年健康ブームの高まりとともに各地で作付面積が増加しているという。なお、中国では「紅米」と呼ばれる(ウィキペディアによる)。
 古代山城の鞠智城にちなみ、国営公園化を目指す山鹿市と菊池市の期成会が、地元農家の協力を得て毎年約2・5ヘクタールで栽培しているとのこと。今週に入ってやっと真夏日から抜け出し、風にも涼しさが感じられるようになって来たが、赤い穂先が風に揺れる様は、古代の秋の光景を彷彿とさせる。
碧 空 2009年09月10日(木曜日)  9月に入っても日中の気温は35℃に近く最低気温も熱帯夜のままだったのが、台風12号が東方洋上に去った昨日あたりから漸く朝夕涼しさが増してきた。今日は明け方の気温が18.6度、日中も最高32度止まりとなりそうだ。風も爽やかで空は真っ青で雲一つ無い。
 濃緑が暑苦しくて暫く敬遠していた熊本城に久しぶりに登った。旅行シーズンに入り、先生方に引率された修学旅行の学童や案内嬢の旗の周りに集まる団体客などで、本丸御殿界隈はなかなか賑やかだった。
 紺碧の空に浮かぶ天守閣の白壁が目に痛い程だ。城内の木立の緑は相変わらず濃いものの、桜樹や梅樹など所々で黄変している葉が目に付いた。彼方の山並みの稜線がくっきり見える。
 日射しは強いが風は爽やかで、日陰に入ると汗が直ぐに引く。やっと秋が来てくれたと感じた。
阿蘇の夏の草花 2009年08月30日(日曜日)  真夏の総選挙の投票日となった今日は、朝一番に投票を済まして、阿蘇五岳の東端の根子岳に近い高森町にある「阿蘇野草園」に向かった。
 8月下旬、処暑を迎えて一旦は爽やかな風が流れたが、台風11号の接近と共に再び蒸し暑い日々が戻ってきたから却って暑さが応える。それで、云ってみれば遅ればせながらの「日帰りの避暑」とでもいうところである。
 昭和60年(1985年)に昭和天皇の行幸も賜ったこの野草園は、太古九州が中国大陸と陸続きであった頃に移動してきた植物や同じく日本の北方から南下してきた植物など、45,000haに及ぶ広大な阿蘇の草原に残る多種多様な植物を、自然のままの姿で観察できることを目的に作られた施設である。
 珍しい草花との出会いも期待しつつ出掛けたのだが、残念ながら時期が若干遅かったようだ。それでも、まるで線香花火にそっくりなシシウドなど、それなりに楽しい時間を過ごすことが出来た。
久住高原の草花 2009年08月18日(火曜日)  久住連山の南麓に位置する「くじゅう花公園」の向日葵が漸く満開となった。今年は梅雨が長く、雨が降り続いたために、向日葵の開花がこのように遅くなってしまったのだという。
 確かに2万本ものヒマワリ畑は、それだけを見れば素晴らしいものだが、その周りの畑は既に秋の準備にかかっていて、小さい苗木が植えられているばかり。 折悪しく厚い雲が太陽を覆い隠して、折角のヒマワリに強烈な日射しが当たらなくなってしまったことも、夏の終わりをむしろ感じさせる雰囲気を作ってしまったようだ。
 鶏頭には、強烈な赤でありながら夏の終わりの雰囲気があるが、一方、秋、アルゼンチンなど南米のパンパス(草原)に咲くというパンパスグラスも、その長くて白い穂先をすっくと伸ばして秋の近まりを語りかけている。
 お盆が過ぎた高原では、日射しにも吹く風にも、爽やかな秋の兆しがもう十分に感じられた。
ひごたい 2009年08月01日(火曜日)  久しぶりに朝から青空となったので、阿蘇から久住をドライブした。下界では連日猛暑日に熱帯夜と厳しい残暑が続くが、お盆が過ぎて高原は流石に秋の気配である。
 阿蘇での自生地はここだけという産山村の「ヒゴタイ公園」を訪れた。月初めに訪れた時、ヒゴタイはまだうす緑色であったが、今日はユウスゲやカワラナデシコ、それに黄色いオミナエシに混じって、丸い青藍色の花を風に揺らしていた。
やっと夏が来た 2009年08月06日(木曜日)  今年の梅雨明けは遅く、何と8月4日であった。そして台風8号が早くも沖縄に接近。青空は見えたものの白雲の動きが慌ただしい。台風の影響か風はあるものの湿度が高く、少し動いただけで汗がびっしょり。だが、矢張り日射しや空の碧、そして雲の白い輝きは夏のものだ。
 今日から熊本城内の竹之丸広場で、毎年恒例の涼花会による「肥後朝顔」の展示が始まったので出掛けた。葦簀張りの展示小屋には様々な彩りの鉢植えの朝顔が並び、いかにも清々しい雰囲気である。汗をかきかき石段道を上ってきた人々が、並んだ朝顔を眺めてホット一息入れる。夏だなあと思う。
 城内は樹木の濃緑が圧迫感すら感じさせる程繁茂して、天守閣が小さく見えた。
もみじ 2009年08月01日(土曜日)  今日はもう八月だというのに、青空がなかなか広がってくれない。。梅雨明けはいったいいつなのだろう。
 久しぶりに薄日がさしてきたから、カメラを肩に近所を散歩した。サルスベリの赤い花が満開、蝉の声が暑苦しい。
 垣根の片隅に鮮やかな朱が。近寄るとモミジが一枝だけ真っ赤な葉を付けていて、その廻りだけが明るく見えた。
梅雨明け間近?A 2009年07月13日(月曜日)  七月になって、かなりまとまった降雨があった。そして昨日、南九州が梅雨明けになった。熊本も朝から青空が広がり強い日射しが照りつけているから、こちらの梅雨も間もなく明けるだろう。
 サイクリング・コース沿いの道にも夏らしい花が咲き始めた。秋津川 が益城町から市の東南端部に流れ込んで来る沼山津に、かの幕末の政治思想家横井小楠ゆかりの「四時軒」があるが、その近くの堤防では今、向日葵とカンナの花が真っ盛りである。青い空には白雲が入道雲に似た形を取り始めている。
梅雨明け間近? 2009年07月09日(木曜日)  7月の第2週に入ったら、梅雨前線が北上して熊本での降雨は殆ど無くなり、今日あたりは、早くも空の雲は夏を思わせる形を示すようになって来た。
 サイクリングコースの道端に生える雑草にも「猫じゃらし」や「ツユクサ」が混じり、軒先では朝顔が鮮やかな青い花を咲かせている。今日も最高気温は32度。汗を流した後の冷えたビールの味は格別である。
ハ  ス 2009年06月29日(月曜日)  沖縄は既に梅雨明けだし、灼熱の太陽が照りつけるのも間がないだろうと思われる今になって、漸く梅雨らしい雨の日が続くようになった。
 降る雨の合間を縫って、県北部の鹿央町にあるハス園に大賀ハスを見に行った。
 周知の如く「大賀ハス」とは、昭和26年に発掘された、今から2000年以上も前の古代のハスの実3粒から大賀一郎博士が発芽育成を試み、2粒は失敗したものの最後の1粒の開花に成功し、「世界最古の花・生命の復活」と報道され、「大賀ハス」と名付けられたものである。
 他のハスの花と比べたら分かるが、離れて眺めると白に近くさえ思えるほど花片のピンクの色合いが淡い。
 時折落ちてくる雨の中でも、ハス園を訪れる人は絶えなかった。
百 合 2009年06月25日(木曜日)  梅雨入りして本格的な降雨があったのは2日だけ。空梅雨の様相が深まってきているが、この時期だけは「しとしと」と降る雨が欲しい。梅雨らしい風情すら次第に失われていくのも温暖化のせいなのだろうか?
 梅雨晴れの一日、爽涼を探して阿蘇久住と廻ってきた。高地ではまだ新緑が残り、流石に気温は低く風も爽やかであった。ラベンダーを見に行ったはずの「くじゅう花公園」だったが、様々な色合いの緑に包まれた公園では、百合の鮮やかさが印象的だった。
田植えの頃 2009年06月14日(日曜日)  例年より10日以上も遅かったようだが、今年は9日に梅雨入りとなった。それまでは例年の1/3程度と雨量が少なくて危ぶまれていたが、梅雨入り直後はそこそこ降ってくれて河川の水量が増し、郊外の田畑では一気に田植えの準備が進んでいる。
 近頃は人手不足もあって、田畑の広狭の別なく田植機によって植えられていくから、刈り取られた切り株が残っていた麦畑があっという間に水田に変わってしまう。早乙女による田植えの風景が見られなくなって既に久しいが、水が張られた広々とした田圃で薄緑の稻苗が微風にそよぐ風景は、私にとって原風景とでも云おうか、何か懐かしい感懐を起こさせるものがある。
ガクアジサイ 2009年06月06日(土曜日)  恥ずかしながら今まで私は知らなかったが、いわゆる最も一般的に植えられている球状のアジサイはセイヨウアジサイで、日本原産のガクアジサイ(Hydrangea macrophylla)を改良したものだそうである。
 そこで調べてみた。ガクアジサイは別名ハマアジサイともいい、伊豆半島の東部海岸、三浦半島湘南海岸、房総半島海岸部、伊豆諸島などに自生する、大型で葉は厚く光沢がある海浜性アジサイを言い、従って、ヤマアジサイ、エゾアジサイなどと比べると、格段に乾燥に強く、性質は丈夫で、全国どこででも栽培されているという。なお、ガクアジサイの「ガク」は周辺の大きな装飾花が中央の細かな両性花を取り囲んだ平たい花形を、額縁に見立てて江戸時代から付けられた和名(額紫陽花)とのこと。
 以上を踏まえて、今回は江津湖畔に咲くアジサイのうちガクアジサイのみに絞って撮影したものをご覧に入れる次第。なお、ハグロトンボが早くも羽化してアジサイの叢近くにとまっていたので、あわせてご紹介する。
花尽くし・・肥後菖蒲 2009年06月04日(木曜日)  水無月、いよいよ梅雨間近となった。各地で花菖蒲のまつりも始まった。
 熊本城の肥後六花園の肥後菖蒲も見頃を迎え、様々な色合いの花が開いた。薄曇りの1日、花園を訪ねた。今にも降り出しそうな雲行きで、訪れる人影は疎らであった。
あじさいA 2009年05月31日(日曜日)  この所晴天が続いているが、寒気の近接で北寄りの風が強く、サイクリングで向かい風になるとギアを2段程落とさないと走れない程だったのが、今日はやっと穏やかになった。
 紫陽花の花はどうなっているだろうかと、市内をあちこち走ってみた。先回から僅か数日しか経っていないが、花の色が随分濃くなっている。また地面の酸・アルカリの濃度の微妙な違いを反映してのことのようだが、様々な色合いで花が色を付けている。これだけ色彩が豊富だと、雨に濡れていなくても結構楽しめる。
あじさい 2009年05月27日(水曜日)  5月もそろそろ終わり。今年の5月の降雨量は例年に比べて少ないと昨日のTVで伝えていたが、田植え時の雨は大丈夫だろうか。
 わが家から程遠からぬところにある江津湖畔のあじさいが早くも花を付け始めた。丁度降り出した小雨に濡れた風情は、まだ色は浅いが、梅雨間近を感じさせる。
五月の薔薇A 2009年05月24日(日曜日)  「はな阿蘇美」(阿蘇市)のバラドーム温室にはイギリス・フランスのバラ300種1,000株が、また屋外バラ園にはイングリッシュローズ100種5,000株が植栽されているという。地元紙にも今が見頃と掲載されたので、出掛けた。
 熊本市街からでも車で1時間程という近場にあるせいだろうが、人出が多くなかなかの混雑だった。単なるバラの観賞に留まらず、苗木を買う人も少なくなく、また併設のレストランでは種類も豊富な料理がバイキング形式で供されており、子供連れのグループなどで大繁盛だった。
 阿蘇盆地に入ってからバラ園までの道の両側の田圃には、水が張られて既に田植えが終わっていた。平野部ではこれから麦の取り入れ、代掻き、田植えの順に農作業が進められていくわけだが、秋の到来が早い山間部の農作カレンダーは随分早いものと改めて感心した次第。
五月の薔薇 2009年05月20日(水曜日)  ついこの間まで長閑にヒバリがさえずっていた青い麦畑は今すっかり熟して、はえの風に茶褐色の波が揺れている。
 麦秋の季節はまたバラの季節でもある。沖縄・奄美が梅雨入りしたと聞き、それでは梅雨に入る前に楽しんでおこうとハウステンボスへ出掛けた。こちらでは15日から「春のバラ祭り」が始まっていたが、暖かい日が続いたせいか、早くも花は盛りを幾分過ぎた感じだった。様々な形と色合いのバラの花が緑の葉や木々とともに園内を美しく飾り、陶然と花々に魅せられて過ごした数時間であった。
麦 秋 2009年05月18日(月曜日)  市の東部に隣接する嘉島町は、遠くは阿蘇の丘陵に続いているが、そこまで行かない手前は、あたりには人家が少なく一面田圃。そしてその間を走る道路が割に良く整備されているものが多くサイクリングには最適なので、ここ数年は良く走っている地域だ。
 嘗て裏作に多かった麦の作付けが減反政策の影響などですっかり減ってしまっている中で、この辺りだけはサントリーのビール工場が近いからなのかどうか知らないが、見渡す限り麦畑が続く。ついしばらく前まではヒバリが長閑にさえずる青々とした麦畑だったのが、今日はすっかり褐色に変わってしまっていた。晴天が続いて、今年の実りも良さそうだ。
 そして、近くの空き地には茅萱(チガヤ)が白い穂を日射しに輝かせていた。
 なお、蛇足ながら茅萱について若干補足しておく。茅萱はごく普通に見られるイネ科の多年草で、日当たりのよい空き地に一面に生え、白い穂を出す。かつては食べられたこともある、古くから親しまれた雑草である。昭和中期までは、土手の草は家畜の飼料や田畑の肥料として用いられたため、このような草刈りは定期的かつ丁寧に行われ、そのため土手の草は常に低く押さえられていたが、それ以後は農業の形態が変わってこのような土手の草の需要がなくなったこともあって、草刈りや土手焼きは行われることが少なくなり、セイタカアワダチソウや、オオブタクサなどが侵入し、置き換わった場所も少なくない。だから、これを裏返せば、茅萱が見られる所は今でも草刈りの行き届いた場所だと言うことができよう。見事な麦畑が広く維持されているこの場所など、その一例であろう。
春彩・・・久住南麓 2009年05月09日(土曜日)  GW後半の好天が今も続いている。また、今朝は新型インフルエンザの罹患第1号というか、短期研修に出掛けていた高校生等3名が成田空港到着時の検査で感染が確認され、トップニュースとなった。
 さて、今日は文字通りの「全国的に晴れ」となり、所によっては32℃を超す暑さになったと夕方のTVニュースが報じていたが、久住山の南麓、大分県竹田市久住町の「くじゅう花公園」のポピーが満開と聞いたので、今日の好天を利して、朝から出掛けた。陽が昇るに連れて日射しは強くなったが、久住山の麓まで来ると風は爽やかで殆どエアコンの必要はない。
 公称15万株のポピーは、流石に壮観であった。少なからぬ数の観光客が居たのだが、これだけの鮮やかな花の中では殆ど邪魔にはならない。そしてポピーや金魚草と並んで、ネモフィラ、ノースポール、ネメシアなど7種11色の花々がパッチワークの如く割り付けられた花畑は、色彩が競い合い、「春彩の畑」というその名の通り、目を見張る美しさであった。
春酣の彩り 2009年04月22日(水曜日)  福岡県八女郡黒木町にある素盞鳴(すさのう)神社の境内に樹齢約600年の大ふじ(大藤)がある。(国指定天然記念物)
 この藤は応永2年(1395)南北朝期・後征西将軍良成親王が植栽されたと伝えられている。その後、天正12年(1584)7月、大友軍の兵火により焼損し、更に文政4年(1821)正月、大火にあうなどの被災もあったが、幸い枯れることなく600年の樹齢を保っている。
 これまで開花の時に巡り会う機会がなかったのだが、先日、知人に強く勧められ、たまたま体が空いていて、しかも朝から絶好の行楽日和となったので、思い切って出掛けた。
 暖かな日が続き、例年よりも開花が早まったらしく、今日が満開であった。枝張り東西50b、南北80b、面積2700uの藤棚が一面長い藤の房で覆われていた。その見事さには感嘆あるのみ。
 そして、この好天を利して菊池高原の花園まで足を伸ばすと、濃い紅色の芝桜が満開。石楠花も強い日射しの下で輝いていた。
新 緑 2009年04月19日(日曜日)  桜花の散るのを急き立てるかのように一気に気温が上がり、若葉が萌えだした。濃淡様々の色合いで木々は新緑に包まれている。
 佐賀の「吉野ヶ里歴史公園」の近く、背振山脈の麓にある「九年庵」は秋の楓の紅葉の美しさで名高く、毎年、時期には9日間程一般公開されるが、珍しく19日の日曜日一日だけ同庭園の楓の新緑が特別公開されると聞いたので、出掛けた。
 庭園の植栽は殆どが楓で、地表は苔で覆われ、所々に僅かにツツジの赤が見える程度。当日は朝から快晴で気温がぐんぐん上がりお昼過ぎには27℃と夏日の暑さとなったため、最寄りのJRの駅から田圃の間を数キロ歩いてすっかり汗をかいてしまったが、庭園内は楓がびっしりと上方を覆って日射しを遮ってくれて涼しく、陽光に透ける様々な濃淡の若葉の緑が見事であった。
 九年庵に接して、天平元年(729年)に日本武尊を祭神として創建されたと伝えられる仁比山神社があるが、ここも燃えるような新緑に包まれ、木漏れ日の射す境内はひんやりとした風が流れて涼しかった。JR九州が企画したウオーキングに便乗しての九年庵訪問だったが、炎天下での徒歩往復12キロによる日焼けと鮮やかな新緑とが今日の収穫?であった。
春の野の花たち 2009年04月07日(火曜日)  4月下旬から5月上旬の陽気になった。これで桜花が散って葉桜への変身が加速されるだろうが、代わって山野には様々な草花が春の到来を告げ始める。
 山地でのサイクリングに夢中で、暫く廻っていなかった市の東の縁、用水堀に沿って広がる土地を久しぶりに廻った。例年この時期になると芹が栽培されたり、日当たりが良いせいか土筆が他所よりも少し早く顔を出す所である。
 つい先日までは黒かった田圃がレンゲの花で一面ピンクに染まり、堀端は菜の花が満開で、黄色い飾り帯のように連なっている。足下にはタンポポが咲いている。
 民家の塀の上からは藤の花が薄紫の房を見せていた。
桜花爛漫A 2009年03月30日(月曜日)  寒の戻りでここ数日は厳しい寒さとなったことで、咲いた桜がまだ頑張っている。とはいうものの、今日明日が精一杯だろう。桜の下は散り始めた花弁が散り敷いて白い。今春の桜の見納めにと、市中を自転車で見て回った。
 熊本城は花見客で大混雑。昼間からあちこちで青いビニールシートが広げられ、花見の宴が盛んだ。長塀に沿って生えている桜樹が、傍を流れる坪井川に満開の花をつけた枝を差し伸べ、川面に花びらが散る。
 市の中心を北から南に流れる白川、これを横切って架かる幾つもの橋の袂は、いずれも満開の桜で埋められている。中でも、中心街に繋がり路面電車も通る大甲橋の傍、白川右岸は、鶴田という人が長年私財を投じて桜並木を保護育成に努めて来られ、現在は市の管理下となっているものの「鶴田公園」と通称される市内でも指折りの桜の名所である。
 折りからの風に花弁を白く舞い散らす風情は、いずれも見事であった。雲が空を覆い、青空が望めなかったことが唯一残念。
桜花爛漫 2009年03月24日(火曜日)  昨日に続き今日も朝から快晴温暖。これで当地の桜はほぼ満開状態に近づいたようだ。朝からサイクリングを兼ねて、県南地域の桜の名所を訪ねる。
 先ず訪れたところは立岡自然公園。加藤清正が掘った立岡池と花園池を囲むようにして、約2000本の桜並木があり、県下では水上村にある1万本の桜並木の「市房ダム」と並ぶ花見のスポットであり、熊本市や八代市からも近いことから花見時は大勢の家族連れで賑わう。15日にも寄ったのだが、その時はまだ蕾の儘だったが、堤防上に並ぶ桜並木は澄んだ青空のもと、今日は、こぼれんばかりに満開の桜の花で飾られていた。
 更に南東方向に九州山地に入り込む入り口辺りに位置する豊野町の「誉が丘公園」に廻る。ここは幕末、有明海不知火海岸の干拓に伴う用水の不足を補うべく作られた県下でも有数の大きな3つの溜池を見下ろす丘陵にあり、約200本の桜がある。ほぼ満開の桜の前面、湖面上では、約20尾の鯉幟が折りからの微風に揺れていた。
春が来たA 2009年03月23日(月曜日)  昨日は日本列島を風雨が荒れ廻ったが、幸いにして今日は穏やかに晴れた。まだ満開に至っていなかった桜が、今日のお天気で一斉に花開いたようで、各地から花の便りが届く。
 今日は頑張って3箇所を巡った。初めに福岡県朝倉市の「秋月城趾」。ここは紅葉が美しい城趾だが、桜樹も結構多い。とはいえ、秋の紅葉と比肩する程ではないようだ。朝の内は前日からの雲がまだ多く残り、光線状態が十分で無かったこともあり、早々に次の「本吉山清水寺」に廻る。最澄が開いたこの寺は、桜だけではなく萌始めた新緑が美しく、それに混じる紅白の桃花も暖かに輝いていた。
 3番目は「熊本城」。ほぼ満開の城には、多くの観光客に花見の人々が加わって大混雑。明るい内からあちこちで賑やかに宴が催されていた。城塀を巡る外堀の片隅にあった満開の桜樹が印象的だった。
春が来た 2009年03月10日(火曜日)  今日と明日の二日間、晴れの予報。今日は朝から気持ちの良い青空が広がった。陰鬱な曇り空が数日続いていたから、今日こそは!と勇んで散歩に出掛けた。
 数年前から私が個人的に標準木?にしている近くの公園の桜樹が、今日の午後立ち寄ってみたら花を付けていた。勿論まだ数枝のみで、近づいてよく見てみないと気付かない程度だが、初々しい姿が愛おしい。同じ公園の片隅では、木瓜の花が満開だった。
オオカンザクラ 2009年03月07日(土曜日)  先日、気象台が発表した第一次開花予想で、熊本は3月15日と全国一早い開花が予想されているが、その熊本で桜花が早くも満開である。
 と言っても染井吉野ではない。彼岸桜という説が専らだったが、最近ではオオカンザクラ説も有力視されている。
 この桜樹は、熊本市の東部に位置する健軍小学校校庭に一本だけ生えているものだが、相当の年数を経て数十bに亘って広がった枝には満開の桜の花びらがびっしりとついている。例年は3月中旬ごろに満開を迎えるのだが、今年は2週間程早いそうだ。
チューリップ 2009年03月02日(月曜日)  地球温暖化の影響なのだろうか、菜種梅雨が今年は随分早くなっている。2月末からしとしとと雨が多い。それが3月に入って突然に止んで二日間だけ素晴らしいお天気になった。それで、先月末からチューリップ祭が始まったハウステンボスへ出かけた。
 素晴らしい青空の下で、温室育ちですくすくと育った色とりどりのチューリップたちがきらきらと輝いていた。そして連日の雨で洗われた木立の緑も清々しかった。
梅匂う 2009年02月17日(火曜日)  寒暖の振幅が大きい。4月の陽気と思ったのも束の間、今日は冷たい北風が強く吹いて、午後1時なのに7℃前後の寒さだ。体を温めようと上り坂サイクリングに挑戦。先日も出かけた市の西郊金峰山南麓の谷尾崎梅林公園を目指した。
 園内の13種210本の梅ノ木は満開時期をやや過ぎたか花びらが白く地面を覆っているが、離れて見る分にはさながら紅白の薄衣が棚引くような優雅な光景である。
  西の土手というか、宮本武蔵の座禅石近くの高台に植えられた紅梅と白梅、それにしだれ紅梅が、丈の高い竹林を背景に、ほぼ真上から射す日射しに照らされてスポットライトを浴びたように浮き上がって見えた。
 梅林公園内は山の斜面で冷たい北風が遮られるので日向は暖かく、介護の若者達に傅かれて丁度観梅に訪れていた数十人のお年寄りも楽しげに、ゆっくり園内を見て廻っておいでであった。
春日和の昼下がり 2009年02月15日(日曜日)  急に気温が上がり、昨日は静岡では25度と夏日を記録、今日も4月上旬かと思う程の暖かさになった。昨日と違って風も穏やかな今日は、日曜日とあって江津湖公園には太公望に家族連れも加わって混雑する程の賑わい。
 水鳥たちも、ゆったりと湖面の揺れに体を任せたり、近くの砂洲や岩の上での日向ぼっこを楽しんで居る様子。岸辺から漕ぎ出したボートが砂洲の間を間近に通り過ぎても、泰然として姿勢を変えようともしない。長閑な春の昼下がりの光景である。だが明日からは三寒四温で厳しい寒波が来るらしい。
春 彩 2009年02月10日(火曜日)  熊本市の東端に当たる戸島町の「戸島いこいの広場」で、日本最大級の植木市として知られる恒例の「くまもと春の植木市」が2月1日から3月10日まで開催されている。400年以上の歴史を持ち140余りの出品業者により100万点にも及ぶ庭園樹や盆栽・草花などが展示即売され、毎年50万人前後のファンが県内外から集まり、賑わいをみせる。
 2月に入って暖かな日が続き、春の花が一斉に開き始めた。梅は殆どの所でもう満開の状態だ。だから植木市の樹木も随分花をつけ花卉は花開いているであろうと期待して出かけたら、まさに百花繚乱といっても良い程の豊かな彩りであった。
梅開く 2009年02月07日(火曜日)  地元紙が昨日、梅の開花を宣した。昨年より5日の遅れだそうだ。この1日に市内の梅園を巡ったがやっと蕾が膨らみかけたところ。それが一週間経ってどうやら開き始めた訳だ。早速、熊本城の飯田丸梅園に出かけた。
 アマチュアカメラマンの姿も結構見かけられた。新聞の影響力は流石だと思う。紅梅白梅とも3分咲きと見えた。クローズアップなら良いが、全景をとなると、まだ少し花が少ないから、やや淋しい。そこで一つ上に位置する数寄屋丸に上る。そこの石垣から見下ろすと、梅園が眼下だ。ほんのりと紅色の紅梅の傍で、女性カメラマンが三脚を立てて撮影中だった。
梅ほころぶ 2009年02月01日(日曜日)  あっという間に1月が過ぎ、今日から2月。青空が広がって気温も上がり、風の冷たさも1月とは違う感じである・・・「春近し」。という訳で、今日は市内の梅園を2箇所訪れた。
 「谷尾崎梅林公園」:市の西郊にあたる金峰山の南麓にあり細川家の菩提寺の別院跡で多種類の梅樹がある。かって宮本武蔵が座禅を組んだと伝えられる座禅石もあることでも知られるところだが、漸く白梅が一本だけ花を付けていた。他の木々の蕾はまだ固かった。
 「熊本城飯田丸の梅園」:北と東西を城の石垣などで囲われ、日当たりの良い南面にあるためだろうが、谷尾崎に比べると幾らか開花が進んでおり、白梅と紅梅とが各一本ずつ花を付けていた。お城に着いた頃から雲が消えて青空が広がり、鮮やかな紺青に映えて花が一際鮮やかに見えた。
 どちらも満開までにはあと10日前後はかかりそうな感じであった。
浅 春 2009年01月17日(火曜日)  急に気温が上がって今日は3月上旬の暖かさになった。ここ数日の寒さに備えた服装のままで出かけたものだから、直ぐに汗をかいてしまった。
 ここ数年、私が春の訪れを定点的に観測している場所があるが、この暖かさが野草に春を感じさせたのだろうかと、今日その場所を訪れた。何ら風を遮るもののない吹きさらしの用水堀縁だが、縮こまりながらも水仙<が早くも花を付け、オニノゲシは太陽に向かって眩しげにタンポポに似た花を伸ばしていた。
梅の蕾いまだ固し 2009年01月18日(日曜日)  寒さが幾らか和らいだので、曇天ではあったが久しぶりに熊本城に登った。この時期は流石に観光客が少ない。
 飯田丸梅園の梅は紅梅白梅とも蕾はやや膨らみかけているようではあるが、いまだ固いまま。観光客が疎らだからかえってゆっくりできると考えられたのだろうか。幼児連れの家族が、梅園にシートを広げて、賑やかに・楽しげにスケッチに余念がなかった。
日の出 2009年01月17日(土曜日)  今日からセンター試験が始まる。お天気は幸いに全国的に晴れが多いようだ。気温は昨日までよりも若干上がって、受験生諸君にとっては幸運であろう。
 わたしが高校3年の時に実施されたのは共通一次試験と称するものであったことを思い出した。また、当時は現在のようにコンピューターによる採点が普及していなかったから採点に要する期間が長く取られて、確か前年に実施されたように思う。ところで当日のお天気はどうだったのだろう?。全く記憶にない。正しく回答ができたのかどうかで、頭が一杯だったようだ。
 そのようなことを思いつつベランダに出ると、山稜を覆う薄い靄を通してまん丸な太陽が登り始めた。

 受験生諸君の健闘を祈る。
蝋  梅 2009年01月08日(木曜日)  年末年始を東京で過ごしたが、滞在期間中、俗界の喧噪や景気後退の嘆きなど全く関わりなしとばかりに東京上空は快晴温暖、まさに上々吉の日本晴れであった。2009年の先行きがこの空のようであってくれたらどんなに良いか・・・。
 十日ぶりに戻ってきた熊本の空は曇り。盆地特有の底冷えのする夜を久しぶりに味わう。これが今年の現実に近かろう。
 さて、一夜明けて春の兆しは?と探しに出たが梅はまだ。では蝋梅なら・・・と去年の記憶を辿って訪れてみれば、今年は無惨にも根こそぎばっさり切られて影も形もない。がっかりして戻る道の傍らの小公園に一本だけ咲いているのが見つかった。片隅の小さな幸せ。
黎  明 2009年01月02日(金曜日)  年末から上京した。年末年始と熊本は荒れ模様のお天気だったそうだが、あちらではずーっと晴天が続き、雪を頂いた富士山が一日中よく見えた。
 熊本に戻って「熊本とは寒いところだなー」と再認識している。