Gallery(2011)

                      
冬至の江津湖畔 2011年12月22日(木曜日)  気のせい、年のせいだろうが、最近の時の経過の早いこと!短い秋がやっと来て紅葉を楽しんだかと思うと、今週末Xmasを迎える日本列島は大寒波にスッポリと包まれ、九州北部でも降雪が見込まれている。
 寒波襲来の前にというわけでもないが、ほぼ葉が落ち尽くした江津湖畔を久しぶりにサイクリングした。たまたま午後には風が収まって陽も射してきて、湖畔には散策の人影も少し増えたようだった。
 湖面に浮かぶ渡り鳥の数はまださほどではない。丁度雲が切れて午後の陽光が湖面を渡って射してきた。その中心に人型めいたシルエットが見える。近寄ると、なにやらの記念のモニュメントだったが、影の部分のディテールを真っ黒に潰したら面白い写真が出来上がった。
 江津湖に隣接して市の植物園がある。ここには10月桜の並木があって、寒くなると白く小さい花を付けるのだが、その傍の花壇で水仙が花を付けていた。場所が悪いのか花茎が真っ直ぐに伸びたものは少なかったが、折角の早春の気配を・・・と数枚写したものがこれである。
初冬の銀杏城 2011年12月09日(金曜日)  十日以上も遅れて紅葉がやってきた。遅くなったために、紅葉になるのを待たずに散ってしまった樹林もある。例年、真っ黄色の天蓋がかかる県庁前庭の銀杏並木は、今年は梢の葉っぱがすっかり散り尽くして天が透けて見える。
 だが、熊本城内の木々はそこまでの落葉状態にはならず、師走に入ってそこそこに紅葉するようになった。別名「銀杏城」といわれるこのお城の銀杏は大きいものはわずか3本しかないが、そのうちの2本が飯田丸梅園傍に並んで生えていて、紅葉の時期になると、それらが時差を持って黄葉するという私が好きな風景が現れる。すなわち、一本が黄変しているのに、もう一本は緑の葉を茂らせた侭なのだ。
 梅園内のそのほかの木々は、それぞれに異なる赤みに変わった紅葉をまとっている。一気に気温が下がって、城内の観光客の数はこの日は少なく、暫く待ったが、黄葉した銀杏の樹下に立ち寄る人は見付からなかった。
阿蘇・久住〜晩秋 2011年11月15日(土曜日)  今日はこの秋一番の冷え込みとなった。阿蘇乙姫では0℃台、熊本市内でも6℃台の気温となって、昨日までとは相当の温度差。一方、昨日まですっきりしない空模様が続いていた空は、朝から冴え冴えと青空が拡がった。高気温と、週末になると決まって崩れる天候のため、紅葉の瞬間が中々予測できず、今秋は紅葉の収穫が極めて乏しいまま過ぎてきたが、今日のこの晴天を逃してなるものかと、阿蘇・久住方面に向かった。
 昨年に比べると、ほぼ一週間の遅れになってしまったためだろう、ミルクロードの両側に拡がる草原のススキの穂先には、瑞々しい輝きは既になく、通り過ぎる木立にも鮮やかな紅葉は見られない。瀬の本に至って漸く、赤みを僅かながらまだ残している所に出遭うことが出来た。だが、余りにも少なく、迫力に乏しい。
 というわけで、とうとう久住山の北側「長者原」まで行ってしまった。ここには、「坊がつる湿原」と並んでラムサール条約に基づく登記簿にも登録されている我が国の代表的な湿地である「タデ原湿原」があり、紅葉の時期には茶褐色を基調として濃淡様々にブラウンが混じり合う素晴らしい景色が見られ、私の好きな場所の一つであるが、今日も、この場所だけは私を裏切らなかった。
紅 葉 2011年11月08日(火曜日)  今日は「立冬」。冷えるかと思って家を出る時ウインドブレーカーを羽織って来たのだが、余り気温は下がらない一日となった。晴れ、時々薄曇り。今日は期待していた「紅葉の五家の荘と平家の里」への日帰りバス旅行である。
 険阻かつ狭隘な山道なので、マイクロバスにほぼ満員の24名が乗り込み、五家の荘へと向かう。片や千尋の谷という狭い道ではのダンプカーとの離合などに肝を冷やしながらバスは登って行く。標高が次第に高くなっても中々紅葉が現れない。「せんだん轟の滝」「樅の木吊り橋」と廻るも、息をのむような紅葉に出会わない。昨年はこんな事はなかったのだが、微妙に時期がずれているのだろうか。
 「平家の里」で漸くそこそこに色付きが鮮やかな紅葉や黄葉に出会う。午後の日射しに煌めく様に、時折同行者の間から嘆声が漏れる時もあった。「梅の木吊り橋」で聞いたのだが、前々日にかなりの雨が降って、それで紅葉が落ちてしまったようだ。勿論場所によってはこれからが見頃というところもありそうだが、たまたま今年は時期に恵まれなかったと考えるしかないようだ。そういえば今日は仏滅だった。
こすもす 2011年10月23日(日曜日)  前夜の雨は明け方には上がり、朝から青空が見えだし、阿蘇や久住山方面も晴れるとの予報。それを信じて朝早く家を出て、今が満開とのメールが昨夜届いた「くじゅう花公園」へ秋桜を見に出かけた。
 確かに下界は青空が拡がる良い天気に変わりつつあったのだが、阿蘇の丘陵を走るミルクロードに入って暫く登ると、辺りが俄に白い靄に包まれはじめた。更に登って、阿蘇谷を間に挟んで大観峰が望める冑岩展望所まで行くと、周りは真っ白なミルクのように濃い霧、というより雲の真っ只中、展望台の手摺りも崖の縁すら見えない。ヘッドライトが直ぐそこまでしか照らさない濃さである。スピードをぐっと落として用心しいしい走ること数十分。瀬の本に至って漸く霧が晴れた。
 花公園の秋桜は確かに今が満開だったが、生憎大きな黒雲の群れが上空に盤踞して陽光を遮り、秋桜の淡い色合いがどうも冴えない。花びらや細い茎には水滴が一杯付いたままだ。暫く待ってみたが、風に雲は流されてはいるものの、なかなか青空が大きく拡がる気配は見えない。予定もあり、やむを得ず雲に隠れた久住山をバックに雨上がりの秋桜を撮影しただけで戻らざるを得なかった。
みずあかり 2011年10月09日(日曜日)  「みずあかり」は今年で第8回を迎える。昨日から始まったが、昨日は私自身が実行委員を務めている「第5回夢あかりライブ」開催の日で、そちらにかかりきりだったから、2日目の今日6時過ぎ、暗くなってから、カメラと三脚を携えて出かけた。
 今年は「市政だより」などでも大々的に周知がなされたこともあって、会場である熊本城南面の坪井川沿いから桜町方面にかけては大変な雑踏となっていて、三脚を立てる余地すら見付からない状態。それでも何とか割り込んで、3つの場所で撮影できたが、昨日からの疲れも残っていたから、撮影を終えると早々に帰宅した。
 大方の展示は、例年とそれほど違うデザインのものは余り見当たらなかったが、年に一度、たった二日間だけの催しだし、偉大なるマンネリも市民に楽しみを与えるものとしては十分な価値を持っていると思う。かく言う私自身、毎年撮影に通って楽しんでいるのだから。
第5回夢あかりライブ 2011年10月08日(土曜日)  前日までは天候が不順で随分気を揉んだが、今朝から快晴、この3連休期間は晴れの予報が出されて、正直ホッとした。
 今年1万枚のチラシを配布した効果なのだろうか、開始前から続々と聴衆が集まって見えて、始まってもその勢いは止まらず、通路に至るまで立ち見の人々で大混雑。撮影担当の私としては、大変難儀したが、それも嬉しい悲鳴。
 プログラムは3部構成。6時の点灯式に続き、第1部「カルメン・ハイライト」、第2部「タンゴ・フィーバー」、第3部「オペラ・ガラコンサート」で、フィナーレは会場の聴衆も含め全員で「ふるさと」を大合唱、大いに盛り上がった。昨年の反省から、今年は音響・照明とも気を配って、その面でもそれなりの効果が上がったと思う。
ひがんばな 2011年09月22日(木曜日)  秋分の日を目前にしたこの時期は、例年のことだが、熊本では実りの時を目前に熟し始めた棚田の縁を真っ赤な彼岸花が彩って咲いている様子が絶好の初秋の風物詩として撮影の対象になるのだが、のろのろ台風のために蒸し暑い残暑が居座り、一体今後どうなるだろうかと気を揉んでいたのは私だけでは無かっただろう。
 ところが、台風15号がつい先頃の台風12号で大きな傷を負った日本列島に、若干北寄りとはなったものの再度上陸して北日本に去るとともに、此方では、「台風一過」の言葉通りの秋晴れとなった。
 今回の台風で大きな災禍を被った地域の方々にはまことに申し訳ないが、久方ぶりの青空に喜び勇んで県北山鹿市の矢谷渓谷まで車を走らせた。道路幅が狭く駐車に苦労しがちなので、朝早く家を発ち9時過ぎには到着したわけだが、私同様に晴れ間の到来を待っていた人は他にも多かったと見えて、既に何台もの車やマイクロバスが道ばたに止まって、三脚やカメラを担いだ人々が稲田の回りを群れ歩いていた。
 山間の午前中は、まだ雲が多く残って日射しが遮られることが少なく無かったものの、丁度満開時期を迎えた彼岸花に陽が当たると、真紅の帯が周りの緑に映えて印象的な眺めであった。
月下の熊本城 2011年09月12日(月曜日)  9月12日は旧暦では8月15日、すなわち「中秋の名月」である。前日までは夜空に雲が少なく、毎夜、煌々と輝く月を仰ぐことが出来ていたのだが、当日になると、朝は快晴であったものの昼を過ぎる頃から次第に雲が広がり始め、日暮れには空はほとんど雲に覆われてしまった。月の出のホンの初めの間のみ、東の山際にまん丸な月が望めたが、その後は10時を過ぎるまで月面が現れることはなかった。
 それでも、もしかして雲の切れ間から満月が顔を見せてくれるのでは無かろうかという淡い期待をもって、7時過ぎから二の丸広場に三脚を立てて待っていたが、城内からは観月の宴らしいざわめきが聞こえて来はするものの、1時間半以上経っても雲は動かず、やむなく家に戻った。漸く雲が切れて、天頂に煌々と輝く満月が見られたもは10時を過ぎた頃であった。
 翌日は雲が少なく、十六夜の月を早くから見ることが出来たので、前夜、熊本城の写真を撮影した時とほぼ同じ午後8時頃の十六夜月をそれと合成したものが、ここにご覧頂いている写真である。
向日葵 2011年09月06日(火曜日)  台風12号が紀伊半島外本州に大きな被害をもたらして北日本に去るとともに、此方では、日中の日射しは相変わらず厳しいものの、朝夕はすっかり凌ぎやすくなった。
 久住山麓にある「くじゅう花公園」から、5万本の向日葵が予想より早く開花し、今秋が満開だろうとメールで知らせてきたので、秋晴れの今朝早く、花公園に向けて車を走らせた。
 花公園は既に爽やかな秋風の中にあった。春は芝桜でピンクに染まる丘一面に、今日は真っ青に晴れた空を背景に5万本の向日葵が、言葉通りに満開であった。広い公園内にはこのほかにもサルビアや鶏頭、道の縁や谷の岸には萩やオミナエシ、フジバカマなど秋の七草を含む様々の草花が咲き乱れ、彩りが豊かに溢れていた。往復の阿蘇の丘陵は、ススキが早くも穂を出し始めていた。
    
台風12号接近 2011年09月02日(金曜日)  昨日は最高気温が37.6℃までも上がったようだが、今日は朝から空一面厚い雲に覆われて、早朝は北北西、その後は北東から強い風が吹く一日となった。昨日の高気温も今日の強風も、まだ本州の南1,000qもの遠方にある台風12号の影響だそうだ。
 夏の間は日射しを出来るだけ避けて、サイクリングを早朝に済ますようにしていたのだが、8月のお盆近くになって以降は、早かった梅雨明けで降り足りなかった分を一気に戻そうとするかのように連日激しい降雨が続いたので、サイクリングもままならなかった。だから。今朝は6時から熊本港に向けて走り出したのである。
 港には引き潮の直後に到着したので、港に繋がる港大橋の両側は海底がすっかり露出して、何が付けたのか分からないが、様々な形の水路めいたものがその上に見えていたので、西の対岸に見える島原半島の普賢岳の写真と共に、海底の様子もパチリ。沖合まで筋目が伸びていることから考えれば、これは干潮時の小舟用の水路なのかなあとも思う。
灼光とともに 2011年07月27日(火曜日)  30℃を超える日中は、用足しに出かけるにしても徒歩では舗装路の照り返しも加わり、どうにも堪らない暑さに包まれる。そこで、最近は専ら自転車で出かけることにしている。少なくとも、走っている間は風が流れて暑さがかなり和らぐ。
 車の多い通りを避けて住宅が並ぶ路地を走っていたら、この季節の花を垣根の周りなどに配した家が少なく無いことに気が付いた。強い日射しの下でも、それらの花は健気に華やかに季節を知らせている。芙蓉のピンク、木槿の淡い青や臙脂、そして白い百日紅。
 たったこれだけを撮影している間に、すっかり汗をかいてしまった。
猫じゃらし 2011年07月21日(木曜日)  今日は「土用」丑の日。すなわち夏の一番暑い盛りで、鰻でも食べて体力減退を防ごうという日なのに、今朝サイクリング途中で出会った叢にはなんと猫じゃらしが群生しているではないか。
 そう言えば、梅雨が明けた初日から、辺りにはクマゼミの声が喧しく、一気に夏のど真ん中になった感じがしたが、最近は季節が緩やかに変化することを面倒がっているというのか、四季のうちでは春と秋が短くなって、夏色だけが原色に近い色合いを益々濃くしてきたように思う。
 そこにこの猫じゃらしである。猫じゃらしと小菊が顔を出せば、そろそろ秋風が吹くかなぁ・・・という感じだったと思うのだが、今の今ではとてもそんな気分ではない。正直、自分の季節感に自信が持てなくなってきた。   
古代ハス 2011年07月12日(火曜日)  例年よりもかなり早く、9日には梅雨が明けた。それでも、北部九州は東海以南では一番遅い梅雨明けとなった。梅雨明けを待ってでもいたかのように、翌10日から連日夕立が来るようになった。それもまともな降りだから、それまで灼熱の陽光で灼けた大地や木立や家並みが結構冷やされて、夕立が去った後は涼風が楽しめる。連日の猛暑が続いた一方、夕立は数えるほどしかなかった去年に比べると、今年はかなり「正常化」したなと思う。
 それはともかく、梅雨が明けると県北の山鹿市「鹿央の森」の「古代ハス」が開花し始める。今朝のTVでその話題が伝えられたので、遅れてはならじと駆けつけた。10数台の車が駐車場に駐めてあり、池の面を覆うほどに茂った大きなハスの葉の間に見え隠れしている数輪のピンク色の花の周りには、三脚を立てて慎重に、あるいは望遠レンズでしっかりとクローズアップで撮っているカメラマンが最適ポジションを探しつつ集まっていた。私もその中に混じって何枚か撮影したが、早朝の開花時刻を過ぎた後だったから、殆どの花が花弁の開きが大きくなってしまっていた。
 池の土を大幅に入れ替えたために、今年の開花が遅れているという掲示があったが、花はこれからが盛りのようだ。
合歓の花 2011年06月30日(木曜日)  早朝サイクリングを済ませてから、市の北部にある植木町の小野泉水公園へ合歓の花を撮影に行った。ここにはその名のごとく、かの美女の代表「小野小町」が産湯を使ったと伝えられる泉があり、その縁に合歓の木が生えて、例年、この時期に薄紅色の花を付ける。
 合歓の木は梢に近いところに一杯花を付けているが、予想していた以上に樹高が高く、用心のつもりで持って行っていたフルサイズ用の200o〜300oの望遠をEOS 40Dにセットして(つまり320o〜480oになる)使うことによって、何とか撮影することが出来た。
 合歓の花は淡いピンク色なので、そのままでは葉の濃い緑に負けてしまいそう。そこで露出を絞って背景をぐっと暗く落として、花の芯というのだろうか、絹糸ほどの細くて白い部分と縁のピンクの花色を浮かび上がらせるようにしてみた。柔らかな合歓の花の雰囲気が少しでも感じられたら幸せである。   
紫陽花B 2011年06月23日(月曜日)  連日の降雨に飽きてきた一昨日の昼、ふと雨が止んで空が明るくなった。この時とばかりに自転車で走り出した。とは言っても、何時降り出すか分からないから、せいぜい1時間ほどのコースである。先ず、江津湖から湧き出る湧水を湛えてとうとうと流れる加勢川の東側、嘉島町のAEONモールを目指した。
 その途中、道ばたの生け垣の紫陽花が目に付いた。パステルカラーというのだろうか、明るい中間色のピンクの丸い花と青い萼紫陽花の群生があった。そのときは、残念ながら慌てて飛び出したものだから、カメラを携行していなかったが、それだけに、そのときの鮮やかな澄んだ色が記憶に残った。
 あれから2日経った今朝、朝から雨が上がったのでカメラを抱えて走った。加勢川の手前の集落だろうと見当を付けて出かけたのだが見当たらない。川を越えて対岸の嘉島町に入ったところにその花はあった。かくも自らの記憶とは頼りないものだったのかと思う。そして、僅か2日の間に、その花の鮮やかな色合いは盛りが過ぎて褪せはじめていた。命の儚さと厳しさとを感じた瞬間。
紫陽花A 2011年06月13日(月曜日)  昨夜まで激しい降りが続き、総雨量は阿蘇で500ミリを超え、熊本市内でも406ミリと6月の平年降雨量を上回る雨が降った。
 梅雨前線が南下して避難勧告も未明までには全て解除された。明け方の市内は濃霧の中。その中を江津湖畔の紫陽花を見に出かけた。遊歩道が数日間水没していたために細かい泥土が道を覆い、自転車の車輪の動きに伴ってハネが背中まで上がる。
 低地の紫陽花は丸ごと茂みが水没して塵芥が絡まり見る影もないが、高台にあった分は何とか花の彩りを保って、泥にまみれた四囲の景色の中で鮮やかだった。   
高瀬裏川の花菖蒲 2011年06月06日(月曜日)  関東まで梅雨に入ったのに、北部九州だけがまだだったのが、昨日、ようやく梅雨入りが宣言された。昨年よりも7日早く、例年並だそうだ。昨日は朝から梅雨らしくシトシトと降ったが、今日は朝から時には青空も覗く天気になった。今夕からは再び雨になるというので、思い立って菊池川流域の玉名市で開催中の花菖蒲祭りを見に出かけた。
 玉名市の菊池川に架かる高瀬大橋の西側に、菊池川に平行して流れる高瀬裏川がある。ここは江戸時代、米や農産物の集積港として栄えていたが、現在は高瀬裏川水際緑地公園となって藤棚や肥後菖蒲(しょうぶ)が植えてあり、川側を散策できるように歩道が設けてある。肥後菖蒲は約65,000本が群生しており、例年だと6月の初旬に紫や白の花を咲かせる。開花時期には「花しょうぶまつり」が開催され 各地から多くの人々が訪れる。今年は第21回目を迎えて5月27日から6月11日までの開催である。
 開花は概ね7分咲きと見た。満開は今週末だろう。平日ではあったが、多くの人々が風景を楽しんでいた。
紫陽花 2011年06月01日(水曜日)  久しぶりに午後青空が見えそうという予報を頼りに、これまた久しぶりにハウステンボスに出かけた。狙いは薔薇。寒気が長く居座ったために、春の花々の開花がかなり遅くなったので、ハウステンボスの薔薇も開花が遅れただろうと勝手に推測して、例年よりも遅く出かけたわけである。ところがが開花後の暖気が後押ししたと見えて、遅れをすっかり回復して、この時期には例年通りに終期の状態。もう萎れかけたのが少なく無かった。残念。
 薔薇の代わりに、通路の両側に生えている紫陽花の茂みで、いろいろな色に紫陽花の花が咲いていたので、一揃い撮影した次第。そういえば紫陽花はかのシーボルトが愛する妻の名をとって「おたくさ」と付けたのだった。   
春のバラまつり 2011年05月16日(月曜日)  合志市にある熊本県農業公園、通称「カントリーパーク」で恒例の「春のバラまつり」が始まった。今年は第20回目となる。
 野外のバラ園を愛でるには最適の薄曇りとなったので、お昼前から出かけた。平日だからそれほどの人出ではなく、ゆっくりと花の間を散策できた。ここのローズガーデンには150種、3,000本のバラが栽培されているが、今年は寒気が長い間居座ったため、開花が遅く、今日の段階ではまだ4分咲き程度だとあった。
 例年だとこの時期には咲いているはずの「絵日傘」も、したがってまだ堅い蕾のまま。だが、それなりにいろいろな品種のものが彩り鮮やかに咲いていて、十分楽しむことが出来た。今日の一番の発見は"Jardin de France"に出会えたこと。
久住山麓の春 2011年05月14日(土曜日)  ここ数日、猛烈な黄砂の襲来、そして高湿度と共に真夏日が続いて、この分では一足飛びに夏になって仕舞うのでは?と心配したほどであったが、今日は久しぶりに爽やかな五月晴れが戻った。 そこでGWの混雑を避けて暫く訪れていなかった久住の春の様子はいかがであろうかと、急に思い立って「くじゅう花公園」へ向かった。
 平地では緑が濃さを増し、ツツジがぼつぼつ散り始めた頃だが、久住山麓では今が新緑の真っ盛り。薄緑の若葉がようやく瑞々しい緑色になり始めている。花公園のお花畑では、チューリップが終わってポピーもぼつぼつ萎れかけ。だが、それらに続く彩り豊かな花々が公園の随所で華やかさを競っていた。   
花まつり 2011年05月07日(土曜日) 「花まつり」は、周知のごとくお釈迦様の生誕をお祝いする日のこと。お釈迦様は4月8日にルンビニーの花園で誕生され、辺りには美しい音楽が響きわたり、甘い香りの雨が降り注いでお釈迦様の体を洗い清めたという。これに倣って、「花まつり」の日には御堂にいっぱい花を飾り、誕生仏には「甘い香りの雨」を注ぐ。
国分尼寺が置かれたという佐賀川上峡に近い尼寺にある臨済宗東福寺派城徳禅寺(住職 古賀義章氏)では、この「花まつり」に響かせる音楽としてソプラノ歌手納富裕子氏、クラシックギター奏者佐賀 修氏による演奏会を催した。
納富氏はイタリア留学を経て現在福岡・佐賀を中心に活躍中、また古賀氏はスイス・バーゼル音楽院を首席で卒業し、引き続き当音楽院で教鞭を執る傍ら広く国際的にソリスト・室内楽奏者として活発な演奏活動を行っており、10弦ギターを演奏する数少ない奏者の1人でもある。10弦ギターは音域がチェロよりも広く、特に豊かな低音域が特徴だ。
たまたま当寺が菩提寺なので、花まつりの案内を頂いて聴く機会を得たが、午前10時〜正午までの2時間、至福の一時であった。
浅春(2) 2011年04月20日(水曜日)  昨日は時ならぬ寒波の再来で阿蘇に雪が降り、市内でも寒風が強く吹き、しまいかけたダウンジャケットを慌てて引っ張り出したほどだったが、それも一日で春日が戻り、朝から抜けるような青空が拡がった。
 そこで里山の春の様子はいかがであろうかと、急に思い立って県北の菊池市へ向かった。ここの「フラワーヒル菊池高原」では、時期になると芝桜の花が濃いピンク色に丘の斜面を染める景色が素晴らしい。それを期待して訪れたのだったが、残念ながら咲き始めで、斜面の4分の1ほどしか拡がっていなかった。まだ水仙が満開で桜も咲いている状態なのだ。チューリップも満開だそうだが、斜面を吹く風は冷たく、何だか縮こまっている感じがしたほど。風が当たらない南向きの斜面には黄色いレンギョウ?が一杯咲いていた。シャクナゲは咲き始め。
下界は早くも葉桜の後の藤やハナミズキが真っ盛りで、ツツジが咲き始めたところなのだが、ここ菊池高原ではようやく早春が訪れたところであった。   
浅春(1) 2011年04月20日(水曜日)  昨日は時ならぬ寒波の再来で阿蘇に雪が降り、市内でも寒風が強く吹き、しまいかけたダウンジャケットを慌てて引っ張り出したほどだったが、それも一日で春日が戻り、朝から抜けるような青空が拡がった。
 そこで里山の春の様子はいかがであろうかと、急に思い立って県北の菊池市へ向かった。ここの「フラワーヒル菊池高原」に寄った後、新緑を期待して「菊池渓谷」に廻った。この渓谷は「名水100選」にも「森林浴の森100選」にも選ばれている水清く緑豊かな渓谷であるが、流石にまだ緑が全山を覆うほどの春は訪れていなかった。常緑樹の古い葉がまだ落ちきっていなくて、浅緑の若葉が部分的に顔を出し始めたところだった。新緑に山が笑う景色が楽しむにはゴールデンウイークの到来を待たねばなるまいと思いつつ山を下った。
一心行の大桜 2011年04月13日(水曜日)  南阿蘇の広大な斜面に、天正8年から独り毎春咲き続けて430年余り、数年前の大型台風で大枝が折れてしまったが、これを見事に克服して今年もこの樹の花が満開を迎えた。
 ようやく暖かな春日がごく最近定着したが、例年よりも寒気が長く居座ったせいで、満開を迎えるのが一週間ほど遅くなったようだが、待ちくたびれていたファンの皆さんが大勢詰めかけて、黄色い菜の花に囲まれた満開の桜の周りは大賑わいであった。熊本のキャラクター「くまもん」も丁度来ていて、家族と一緒に訪れた子供たちのみならず、大人にもなかなかの人気であった。
 標高が低い熊本市内の大方の桜はすでに葉桜に変わりつつあり、藤やツツジやハナミズキがぼつぼつ咲き始めている。 
桜咲く 2011年03月31日(木曜日)  厳しい寒気が続き桜の開花が随分待たれた。開花宣言は昨年並みの21日だったが、再び寒気が戻ったために、それからの開花のスピードがかなり緩やかで、月末の今日、訪れた熊本城でも場所によって開花状況が大きく異なっていた。
 ほぼ満開と言えるのは広い熊本城内でも一カ所「不開門」前だけ、城内の桜樹は殆どがまだ5分から6分咲き、県立美術館から法華坂に抜ける桜並木はまだ蕾だけの所さえあって3分にも達していない。熊本城と並んで桜樹の多い健軍自衛隊前通りもまだ5分咲きの状態であった。
 とはいえ、今日は久しぶりの春らしい暖かく穏やかな一日であったから、明日以降週末頃には桜花爛漫の景色が楽しまれるだろうと期待している。
早春のハウステンボス 2011年03月17日(木曜日)  ハウステンボスでは3月5日から4月7日まで「チューリップ祭り」である。気温は低いが朝から見事な青空が拡がったので、弥生もすでに半ばだし、そろそろ満開かな?と期待してハウステンボスを訪れた。
 だが、厳しい寒波が繰り返し襲う今年は、チューリップの花々はまだ縮こまったままで、伸び伸びと咲き誇るという状態には程遠かった。一昨年は、3月2日にもう満開状態だったのにと思いつつ、園内を一回りしたが、花だけではなく人影も疎らで、早々に家路に就いたのだった。  
満開の梅園 2011年02月27日(日曜日)  今日も朝から素晴らしい青空。この所4月の陽気が続く。今日は空気がかなり湿気を含んでいる感じで、午後には一雨来そうだ。そこでそろそろ満開を迎えているであろう谷尾崎梅林公園を朝から再度訪れた。
 案の定、梅園は紅白の梅花で溢れんばかり。僅か四日の間だが、暖かなお天気が続いて満開になったのだ。九時を少し過ぎたばかりなのに、駐車場は満車。近くの空き地に何とか駐めて園内に入る。日曜日ということもあってのことだろうが、園内は沢山の観梅客で賑わい、一隅では、観梅の宴をせんものと青いビニールシートを拡げて演歌などを流し始めた気の早いグループもあった。
鶯宿梅 2011年02月23日(水曜日)  市の西部、金峰山の麓の谷尾崎梅林公園には200本を超える梅の木があり、2月中旬頃には花見客で賑わうところ、かの宮本武蔵が座禅したとされる「座禅石」もある。ここ数日、三月下旬のような暖かな日和が続くので、そろそろ見頃かな?と出かけた。
 今冬はかってないほどに厳しい寒気が長く居座ったためか、まだ3分ないし4分咲きといったところ。緑萼などはまだ堅い蕾のままだったが、白梅では鶯宿倍や青軸、紅梅では紅鶯宿や浮牡丹は今が満開で公園に鮮やかな彩りを添えていた。
 観梅客はまだ疎らながら、敷物の上でお昼を楽しんでいたグループもあった。  
梅開く 2011年02月15日(火曜日)  朝から素晴らしい青空が拡がった。風は冷たいが、立春を過ぎると冷たさの中にも(表現はおかしいが)温もりが感じられる。
 明日からはまた天気が崩れそうだというので、お昼過ぎに、そろそろ梅も咲いているであろうという期待と共に久しぶりに熊本城に出かけた。飯田丸の梅園では、期待通りに紅梅も白梅も咲き始めていた。碧空を背景に、新造の本丸御殿の白壁が映える。その前庭の梅園の梅樹は、これからの春に備えて、沢山の膨らんだつぼみを付けた新しい小枝を一杯に伸ばし、所々ではもう花が開いている。今は二分咲きと見た。
春の植木市 2011年02月05日(土曜日)  2月に入り、市の東端に位置する戸島町(戸島憩いの広場」で、今から四百数十年前の天正年間(1573〜92)に、時の隈本(熊本の前身)城主であった城親賢(生年不明〜1581)が、始めた市に由来すると伝えられ、今では日本最大級の規模を誇る早春の行事として全国的にも知られるようになった熊本春の植木市が始まった。今回は約1万6000平方メートルの会場に約130業者が盆栽や鉢物、庭園など約100万点を出品し、期間中は32万人、3億2000万円の売り上げが見込まれている。
 植木市会場は、上述のように市の東端に当たるが、開催期間中は週末および祝日には市バスの三山荘バス停から無料シャトルバスが運行されている。
 立春が過ぎこれまでの厳しい寒気が緩んだ今日、早速カメラを抱えて出かけた。この日はこれまでの寒さが和らぎ、日差しに暖かさを感じるほど、厚手のジャンパーにマフラー姿では汗をかくほどだった。会場内は、早くも色とりどりの春の花々が咲きそろい、一足早い春の到来を楽しめた。  
蝋梅 2011年01月20日(木曜日)  今日は大寒。とは言っても、今冬は例年の大寒を超える気温が低い日が続いている。昨夏の猛暑がオフセットされているような気分だが、とにかく齢を重ねると、寒い日よりも暖かい陽光が恋しくなる。
 さて、こんなに寒い毎日の連続ではあっても、自然の営みは着実に次の季節に向かって動いている。水前寺成趣園の南側の小さな公園に一本だけある蝋梅に花が咲いた。ありふれた黄色い花だが、この寒空にしっかりと沢山の蕾を付け、何輪かずつ開き始めている。春が近づいているのだ。
雪の元日・・・江津湖 2011年01月01日(土曜日)  暮れの26日夜から熊本市内でも降雪があって以降厳しい寒波が続き、断続的に降雪が続くというここ数年稀な年末となったが、遂に元旦は僅かながら積雪の中で迎えることになった。
 インプラントの治療中のため例年のように雑煮が食べられないから、元日であってもいつも通りの柔らかい食事を済ませて、早速カメラを抱えて江津湖に向かった。上江津湖はこの程度の積雪では普段と余り変わった景色にはならない。そこで今度もとうとう下江津湖まで行ってしまった。
 流石に元旦で、散歩者の数は少なく、カメラマンは私の他には独りだけ。下江津湖でも中々良い構図が見つからず、要するに「元旦に積雪あり」の証拠写真を写しただけに終わったが、記念の意味でHPにアップした。