Gallery(2008)

冬晴れの熊本港 2008年12月27日(土曜日)  昨日から日本列島は今冬最大の寒気団に襲われて山陰以北は大量の降雪。そして北日本は厳しい風雪にも見舞われているが、こちら九州は昨日から抜けるような青空で陽光が燦々と降り注ぎ、特に今日は風も穏やかで春のような暖かさである。
 殆どの学校が冬休みに入り、また多くの企業では今日から実質的な御用納めに入ったようで、今日の熊本港の岸壁は子供連れの太公望が大勢竿を連ねている。その沖を釣り船が一艘通り過ぎて行った。
冬来る・・・江津湖 2008年12月06日(水曜日)  今日は一日冷たい北風が吹き、時折小雪も散らついた。時が経つに連れて気温が下がる感じで、結局、今日の最高気温は5.9℃止まり。日課のサイクリングを北風に逆らいながらこなしたが、体が温まる間もなく冷たい風が体温を奪っていくので、汗もかかず、水も飲まずに40キロ余りを走った。
 市内に戻り、江津湖畔に差し掛かった頃、空を雪雲?が低く覆い、素枯れた岸辺の葦叢が殊更寒々と見える。その傍らを漕艇部らしい学生5人を乗せたボートが一艘、漕ぎ下ってきた。
 湖面には、渡りの鴨と思われる群れが結構な数浮かんでいる。
熊本城・・・初冬 2008年12月01日(月曜日)  今日から師走の入り。若干雲が多めだが風は弱く、日射しもあって所謂「冬晴れ」の一日となった。熊本市の市木は銀杏。従って市内の街路樹には花水木と並んで銀杏が多いが、先月末から銀杏並木が黄変して街を金色に染め始めた。
 熊本城は別名「銀杏城」。お城の様子はどうだろうかと出かけた。銀杏城と呼ばれるほどには、実は城内には銀杏は多くない。本丸に一本、飯田丸に二本。主だったのはこの位だが、飯田丸の二本の銀杏が素晴らしかった。いずれも「亭々と聳え立つ」といえるほどに高く真っ直ぐに伸びていて、今は葉を一杯付けているから、丁度真っ黄色のスピンドル(織機の紡錘)が並んで立った感じである。しかも、同じ場所にありながら、二本の黄色の色合いは微妙に違っている。
 城内には桜や楓も多く、また所々には櫨の木もあって、これらがそれぞれに色合いの違う赤色に染まって、他の樹々の緑色や褐色に混じり、お城全体の色彩の階調を豊かにしてくれている。
本吉山清水寺の紅葉 2008年11月26日(水曜日)  26日午後、秋月城跡からの帰りに、少し回り道にはなるが方向としては途中の、みやま市瀬高町の東方山麓にある名刹、本吉山清水寺に寄った。かの伝教大師最澄が、大同元年(806年)唐から帰国の途中立ち寄って開いたという寺院で、雪舟が作ったと伝えられる庭園もある。
 一昨年訪れた時に比べると朱色の発色が今一つと思われたが、山門周辺はそれなりに趣があった。
秋月城跡の紅葉 2008年11月26日(水曜日)  今秋の「紅葉の追っかけ」の最後として、今日、福岡朝倉市にある秋月城趾へ行った。秋月は「筑前の小京都」と呼ばれ、周囲を山に囲まれた盆地にあり、戦国時代から城下町として栄えたところ。山間の静かな盆地のしっとりとした佇まい、そしてハゼや紅葉の紅と銀杏の黄色、そして常緑樹の緑がしっくりと溶け合い、いわば「静謐の美」のようなものを醸し出していた。
 秋月城は秋月藩の藩庁がおかれていたところで、秋月藩(あきづきはん)は福岡藩の支藩。元和9年(1623年)黒田長政の3男・長興が福岡藩より5万石を分知され立藩した。だが、秋月の名はこのことよりむしろ「秋月の乱」で知れれているように思う。
 「秋月の乱」は明治9年(1876年)10月24日に熊本県で起こった神風連の乱に呼応して、その3日後の10月27日、旧秋月藩の士族宮崎車之助、磯淳、戸原安浦、磯平八、戸波半九郎、宮崎哲之助、土岐清、益田静方、今村百八郎ら約400名によって起こされた明治政府に対する士族反乱である。12月3日に福岡臨時裁判所で関係者の判決が言い渡され、首謀者とされた今村と益田は即日斬首され、約150名に懲役、除族などの懲罰が下された。この乱により、秋月城が破壊されてしまった。
 その秋月城跡の黒門は鎌倉時代に古処山城の城門として造られ、江戸時代初めに秋月城の大手門として移された。そして明治時代からはお宮の神門に使われるなど700年の歴史をもち、福岡県の文化財に指定されている。
耶馬溪・・晩秋 2008年11月22日(土曜日)  20数年ぶりに耶馬溪を訪れた。前回は青葉の頃だったようだから、紅葉は今回が初めてだ。前日までの不順な天候が奇跡的?に回復して、今日は朝から青空が広がり、北風も吹かず、小春日和となった。先日の五家の荘に続いて、今回も日帰りバス旅行である。バスの乗客は僅か17名と少なかったが、現地に着いたら、3連休の初日だからだろうが、大変な人出で周辺道路や駐車場は大混雑。今回もバスを選んで正解だった。
 耶馬日田英彦山国定公園で耶馬溪の名を冠する場所が10あるそうだが、今回バスで回ったところは、耶馬溪見物の定番コース、青の洞門・羅漢寺(本耶馬渓)そして深耶馬溪の3カ所であった。前2箇所は黄変した銀杏が多く、深耶馬溪は楓の紅葉が多かったし、丁度見頃であったが、深耶馬溪一番の見所とされる「一目八景」に着いたときは、既に陽はやや西に傾き、為に、西方の峰の斜面や崖がすっかり陰に入ってしまい、しかも峰の稜線のすぐ上からは強烈な日射しが展望台上の我々の目を直射するために、折角の紅葉がしっかりと見られなかった。今暫く時間が経てば太陽が山陰に隠れるから、日陰の中ながら紅葉が存分に楽しめたであろうが、日帰りという制約のためにそれもならず、誠に残念であった。それでも、朝8時に出発し、往復とも殆ど高速道路を走ったが、帰着は午後7時近くとなった。
紅葉前線、市内に達す 2008年11月18日(火曜日)  西高東低の冬型気圧配置に変わって寒気団が南下、当地も今朝から気温がぐっと下がった。阿蘇高岳では昨年より16日早い初冠雪を記録し、熊本市の最低気温は3℃、最高気温は11.8℃で、昨日に比べて7℃以上も下がったようだ。北西風が冷たく、サイクリングに出ている間中、冬用の手袋が脱げなかったし、20q以上走ったが、まったく汗をかかなかった。こんなことはこの秋初めてであるが、明日からは冷え込みが更に厳しくなると予想されている。
 この寒気で、市内の木々はすっかり色付いた。今日出かけたら、県庁前庭の銀杏並木がすっかり黄色く変わり、はらはらと風が吹かないのに枯れ葉が散っていた。地面を黄色に覆った落ち葉の上では、幼い子達が嬉々として戯れていた。江津湖畔の木々も、すっかり紅葉していた。
くまもと野鳥の森の紅葉 2008年11月16日(日曜日)  私が最近良く走っているサイクリングコースの近くに「熊本県鳥獣保護センター」通称「くまもと野鳥の森」がある。今日通った時、沢山の車が入って行っていたので、私もつい誘われてついて行ったら、今日はたまたま同センターでは「巣箱作り教室」と「バードウォッチング」が行われる日だった。
 勿論、この催しに参加できるような服装じゃないわけだから、私だけ園内を散策した訳である。鬱蒼とした木立は殆どが常緑樹だが、所々にハゼや楓なども混じり、また葛の葉などが下草に混じって伸びており、これらが良い色に紅葉あるいは黄葉していた。
五家の荘の紅葉 2008年11月12日(水曜日)  梅雨時の集中豪雨による崩落で、九州山地の山深い、五木村と背中合わせに位置する五家の荘への道路は、復旧工事が未だに行われているために、観光の目玉の一つである「せんだん轟」へは山肌にしがみつくようについているぎりぎりに車が通れる狭い迂回路しかない。だから慣れぬ者にとっては、まさに剣呑極まりないスリルに満ちた道程となる。という訳で、今秋のこの地の紅葉は、地元のバス会社が計画する日帰りバスツアーの世話になることにした。
 前日までの曇天は何処へやら、当日は朝から快晴・微風と紅葉狩りにはお誂え向きの天気。日の出と共に市内を出発、山深く分け入るに従い、辺りは次第に紅葉が始まる。壇ノ浦の戦に敗れた平家の一族が落ちてきた場所だけあって、谷は深く、山々は頂を接せんばかりに近く寄り添い、天上を仰げば青空が見えるものの、陽が当たるのはごく一部で陰のところの方が多い。加えて、昼頃からは雲も広がってきた。
 見て回った所は、順に「せんだん轟」、「樅ノ木吊り橋」、「平家の里」、そして「梅ノ木轟」だが、轟とは土地の言葉で滝のことだし、吊り橋は当然のことながら渓谷に架かる。従って、目には彩り溢れる紅葉も、日陰では、写真の上ではなかなかそれが再現し難い。唯一日射しの中で見ることができたといえそうなのは、狭いながら平な場所に作られている平家の里の紅葉のみだった。
 狭く急な道を延々と上り下りして見て回った疲れが翌日は一気に足に出て、さながらロボットの歩行宜しき一日となった。
南京ハゼの紅葉はじまる 2008年11月10日(月曜日)  不連続線が日本列島の南海上に、そして日本海北部には冷たい高気圧が接近して、この所曇天が続き、昨日からぐっと気温が下がって、本格的な冬の到来か?と思うほど。それで、サイクリングに行くのに昨日からは長袖のTシャツを着た。冷たい北西風が体を動かすことで暖まりかけた体から熱を奪って行くから、これまで2枚を要していた汗取りのタオルが1枚で足りる。
 昨日は登坂を含めて50キロ近い距離を走ったので、今日は近場を流した。この寒気で、市内でも木の葉の黄変が進み始めたようだ。ここ数年、江津湖畔の南京ハゼの色付きを市内近傍の紅葉の目印にしているが、今日訪れた私の個人的な「標準木」は可成り紅葉し始めていた。
立冬の江津湖公園 2008年11月07日(金曜日)  今日はもう立冬。昨日からの秋雨で、今朝は霧が濃かった。江津湖の様子はどうだろうかと、サイクリングに出かける前に江津湖公園に寄る。
 湖水の上の霧は、まだまだ結構濃く、向こう岸の木立が霞んでいる。大して離れていない小島は灰色の固まりだ。岸辺の木立の間には湖面ほどの濃さはなくなったが、まだ霧がたゆたい、所々で樹々が紅変あるいは黄変しかかっている。秋の深まりを実感した。
 公園を一回りした頃から、また雨が降り出した。今日のサイクリングは中止だ。
ラ・モンゴルフィエ・ノクチューン 2008年11月1-2日(土-日曜日)  11月初めの三連休には、全国各地で秋祭りなどいろいろな催しがある。隣県佐賀の「唐津おくんち」は全国的にも知られているが、私は今回、佐賀市西部の多布施川河川敷で開催されている「佐賀インターナショナル・バルーン・フェスタ2008」に出かけた。今年第29回を迎える本大会は、全国屈指の熱気球大会で、国際的にも有数の大会としてよく知られているとのことである。今回のエントリーパイロット数は10数カ国を越える国からの参加を含め217人の規模である。
 一日目は、連休の初日に当たるため混雑するだろうからと、午前4時に家を出てまだ薄暗い内に会場に到着、比較的良い場所に駐車することができた。次第に日が昇り明るくなるに連れて、前日の雨の影響か霧が発生して視界が悪くなり、午前7時からの競技は残念ながら中止となった。だが、参加者有志によるデモ・フライトがあり、それなりに楽しめたし、それに引き続いてのバルーン・ファンタジアでは、いろいろな動物やアニメのキャラクターなどを模した気球が並び、子供達に大人気だった。  翌日は時折日射しもあるから絶好の飛行日和と期待してお昼から再度今度はJRで出かけたのだが、午後3時からの競技開始時刻が近づいた頃から南寄りの風が強くなり、しかも九州西方には雨雲が接近中と言うことで、会場上空にはも薄雲が広がり始めた。競技は中止かと危ぶまれたが、幸い南西方面から飛び立って、会場の指定ポイントに如何に接近するかを競うフライ・インという競技が行われた。風が強く、直前に参加を断念したグループも少なくなかったようだ。
 期間最後の二日間(2-3日)に限って、日が落ちた後に、熱気球を地上に係留してガスバーナーの光で行灯の様に気球を点す「ラ・モンゴルフィエ・ノクチューン」が行われると聞き、帰宅が遅くなるのを覚悟で引き続いて会場に残り、見ることにした。すっかり日が沈み、辺りは一部の照明を除き真っ暗。熱気球が係留されたまま次々に膨らまされ、終いには気球の縁と縁が触れ合うほどに会場を埋め尽くし、そこに、女性の音頭で一斉にバーナーの点滅が繰り返される。初めてだったが、なかなか見応えがあった。
熊本城にも紅葉の兆し 2008年10月30日(木曜日)  一昨日訪れた久住山系の牧ノ戸峠が、予想していた以上に早く紅葉を迎えていたのに驚いたが、それでは平地での紅葉前線の訪れ具合はどうなのだろうかと、今日は熊本城へ出かけた。
 丁度修学旅行シーズンで、大勢の小中高の生徒達や観光客の団体に外国からの観光客も加わり、薄曇りの空の下、お城は大賑わい。一方、紅葉は、いろいろな種類の樹木がある二の丸広場で数本黄変したものが目立つくらいで、全体としては、気の早い葉っぱが部分的に変色を始めた所だった。
阿蘇・久住山の秋 2008年10月28日(火曜日)  10月最終週に入ってやっと朝夕本格的な冷えが来た。この冷えで山では一気に紅葉が進んだ。朝からの快晴で、紅葉前線の動き如何ならんかと久しぶりに足を伸ばした久住山では、かなり紅葉が進んでいた。
 久住山の登山口の一つ、標高1,333メートルの牧ノ戸峠は濃緑の中に赤と黄色の紅葉が点々と連なり、平日だったが沢山の観光客やら登山靴にリュックにピッケルで身を固めた登山客などでごった返し、駐車場周辺が渋滞になるほどの賑わいであった。
 また阿蘇のススキ原では、ススキが高原の風になびきつつ陽光を反射して白銀に煌めいていた。
秋のバラまつり 2008年10月17日(金曜日)  合志市の熊本県農業公園、通称「カントリーパーク」内のバラ園では75種類、2,600株のバラが栽培されており、春と秋には物産展を兼ねた「バラまつり」が盛大に開催される。今年も今日から秋のバラ祭りが始まった。
 秋晴れに恵まれ、園内は幼稚園児と思われる一団が、バラ鑑賞とスケッチ大会で、楽しげに戯れながら賑やかに過ごしていた。バラの花は、やっぱり春の方が種類が豊富だし、生き生きしているように思えたが、それなりの秋らしい雰囲気を漂わせた花もあった。  
逡巡する秋・・・ハウステンボス 2008年10月16日(木曜日)  夜明けが遅くなり、日暮れは6時になると辺りは真っ暗。すっかり秋空が定着した。今日も朝から快晴微風、絶好の行楽日和。そろそろ秋の気配も濃くなってきてはいないかと、久しぶりにハウステンボスまで出かけた。
 「花の芸術祭」と銘打ち、ハウステンボスでは、そこの秋を「秋を歩く」「秋を味わう」などの様々な企画を凝らしているのだが、肝心の自然の風物には、秋はほんの少しまだ遠いようだった。
 そういう中、自分なりに汗を流しつつ、秋の風情を探し探し、写し止めた幾枚かがこれである。
ダリヤ 2008年10月04日(土曜日)  県北部、菊池市から日田市に抜ける丘陵の一角にフラワーヒル菊池高原がある。ダリヤが今盛りだと聞き、出かけた。昨年も見たのではあるが、これだけ多くの種類が集められると、矢張りなかなか壮観だ。
 昨年の分と併せてご覧頂くと、種類の豊富さがお分かりいただけよう。【gallery(2007.10.11)】  
秋色、次第に深まる 2008年09月27日(土曜日)  やっと気圧配置が秋らしく変わって来はじめたようだ。今日は日中も27℃程度で上がらず、平年並みの気温に戻ったとのこと。空の雲の形も秋めいてきた。
 雲が多いが青空も見えているので、久しぶりに高森辺りまで行ってみようかと南阿蘇の道を走り出したが、予報では次第に晴れるとあったはずなのに、進むに連れて雲量が増してきた。こんな様子では遠出しても仕方がないと途中から引き返し、俵山に登った。
 ここは秋が深まると全山がススキで銀色に覆われて中々の風景が現出する所なのだが、今日はまだそこまでは行かないものの、以前訪れた時に比べるとそこそこススキらしい群生が山腹のあちらこちらで、纏まって銀色に光っていた。
棚田と彼岸花 2008年09月19日(金曜日)  県北部、菊池市菊鹿町から日田市に抜ける山峡の矢谷渓谷近くの山肌は、日本棚田百選にも選ばれた丹精された棚田でびっしりと埋まっているが、その一角、番所地区では長年、田の畦に生える彼岸花を大事に育ててきていて、毎年お彼岸が近づくこの時期には、緑の山の斜面一帯に黄色く色付いた稲田を赤い彼岸花が取り巻く風景が見られ「番所の彼岸花」として知られ、熊本県農村景観大賞も受賞している。
 九州南岸近くに随分長い間停滞していた台風13号が、漸く通り過ぎて青空が戻ってきた今日訪れた番所は、彼岸花は既にほぼ8分咲きで、稲穂は、まだ幾らか青みが残っているものの、重たげに穂先を垂れていた。例年はカメラに三脚を担いだカメラマンでごった返す山峡も、台風通過直後で、訪れていた人はごく僅か。おかげで独りゆっくりと散策を楽しむことが出来た。  
南阿蘇の秋 2008年09月14日(日曜日)  台風13号が余りにも動きが鈍くて、先島諸島に30時間以上も停滞している。その影響を受けて、こちら熊本でも雨もよいの曇天に加えて湿度の高い南風が流れ込み、折角中秋の名月が近づいたというのに清涼な秋空は望むべくもない。
 じりじりしながら待っていたが、もう盛りが過ぎてしまいそうだからと、曇天ながら降雨にはまだ間がありそうな今日の午前中、南阿蘇入り口に当たる俵山の山腹に萩の花を探しに車を走らせた。心配していた通り、待っていた数日間に花は盛りが過ぎて、早くも色が濃く濁りはじめていた。
 近くの丘の畑では、少し早いようだが、栽培されたコスモス畑の花が今を盛りと咲き競い、たくさんのグループが花を愛でに訪れていて、辺り一帯は渋滞した車で大混雑の状態だった。お年寄り連れの家族グループが目についたのが敬老の日の連休らしかった。
Summer Vacation Is Over 2008年09月10日(水曜日)  朝夕の涼気はともかく、日中の気温と蒸し暑さはなかなか変わってくれないと零しつつ、日課のサイクリングをしている訳だが、道の辺の水田では段々に穂先が膨らんできて、仰げば今朝の空はすっかり秋の雲が広がり、山裾には靄がうっすらと棚引いていた。そして、夏休み中は駐車場には整理員が常駐する程混んでいた、県下唯一と言うより我が国でも唯一と言えそうなこの町名物の「天然湧水プール」は、今は誰一人姿が見えずひっそりと静まりかえっていた。
 このプールは年間通じて水温18℃、ローマオリンピックで銅メダルを勝ち得た、かの田中聡子選手が幼い頃泳いだところとして有名であるが、このプールが近年、一部利用者の心ない行為で周辺住民が迷惑を蒙っており、それを防止するために監視装置を付けたと先日地元の新聞が報じていたが誠に残念なことである。  
阿蘇未だ秋ならず 2008年09月04日(木曜日)  8月末は、気象庁が「2,008年8月末豪雨」と名付けたほど、日本列島全域に亘り不安定な天候が続き、猛烈な豪雨が各地を襲ったが、その後遺症と言うべきか、9月に入ってもなかなか天候が定まらない。
 今日はどうやら朝から青空が広がったので、阿蘇の初秋の風情を楽しもうと車を走らせたが、朝夕は涼しさが増してきたものの日中の暑さは余り変わらないためだろう、右も左も青々とした草原が広がるのみ。やまなみハイウエーが尾根に差し掛かるあたりでやっとススキが初々しく白褐色の穂先を出しているのに出会った。
 更に行くと、次第に雲が広がり日射しが陰って久住山の頂も隠れてしまった。産山村のヒゴタイ公園では、ヒゴタイの花がやや盛りが過ぎたところだがまだ残っていて、周りではオミナエシやクレオメが今を盛りと咲き誇っていた。
初秋の熊本城と本丸御殿 2008年08月31日(日曜日)  月末になって、日本列島は南から東日本まで猛烈な降雨に見舞われた。1時間の雨量が100oを超え、急激な水位の上昇で死者さえ発生した所もある。それが晦日の31日になって、九州は何とか青空が戻った。だが今日は二百十日に当たり、空の雲はすっかり秋の形である。
 熊本城の本丸御殿はこの春に竣工したものの、話題の「昭君の間」などの障壁画や天井画は、混雑緩和と折角復元された絵画の劣化防止の観点から撮影が禁止されていた。それが漸く混雑も一段落したと言うことで、この度、Flashは禁止だが撮影が一般に許されるようになったので、今日の秋晴れを幸い、カメラを抱えて出掛けた。
 昭君の間には入室できないので、撮影は制限されるが、雰囲気は何とか伝えられただろうか。鮮やかな色彩が見事であった。
夏の終わり 2008年08月24日(日曜日)  月遅れのお盆が過ぎたら、朝夕がめっきり涼しくなった。明け方などは窓を開けていると寒さで目が覚めるほどの日もある。
 と言うわけで、日課のサイクリングの途中目にする山野草も、秋の風情を感じさせるものが目に付きだした。露草には朝露が白く光り、猫じゃらしが元気よく涼風に穂先を揺らしている。
初秋の阿蘇・久住  2008年08月07日(木曜日)  熱帯夜と真夏日が続き、時として猛暑日もあるという今年の夏の暑いこと。といっている内に、暦の上ではもう立秋を迎えてしまった今日、秋の風情を探しに阿蘇・久住へ出かけた。
 運悪く前線が九州北部まで南下、丁度久住連山の上辺りにあって、そこへ向かって南風が一杯湿気を運んでくるという状況で、朝家を出るときには晴れていたが、山を登るにつれて次第に雲が広がり始め日射しも陰ってきた。だが時折は雲が薄れて強い日射しが射すときもあり、降雨はお昼頃からという予報だったから、大急ぎでまず大分県側にある「くじゅう花公園」に。丁度盛りの向日葵の畑や鶏頭の花壇などを見てから、続いて近くだが熊本県になる「ヒゴタイ公園」へ廻る。
 ユウスゲの叢(くさむら)の近く、黄色いオミナエシやカワラナデシコなどと共ににヒゴタイはあった。咲いてまだ日が浅く薄緑のものが多かったが、いくつかは既にヒゴタイの特徴といわれるまん丸な瑠璃色の花を付けていた。
 瀬の本高原の藁葺きの食堂で昼食を摂っているとき、涼風とともに急に陽が陰り、とうとう雨が降り出した。
早咲のコスモス 2008年07月31日(木曜日)  連日猛暑が続く。今日で7月が終わるが、最低気温が25℃を超す、いわゆる熱帯夜は、7月中で23日だった。同様に、日中の平均気温は29℃、これは観測史上第2位の記録だそうだ。
 ご近所の垣根にコスモスが咲いていた。涼しくなってから咲くものと思い込んでいたから驚きである。尤も、花は小さいし不揃いだから在来種かなと思う。
 今日午後3時には36.3℃を記録した。今夏の最高気温である。あと一週間で立秋だが、暑さはこれからが本番。これからが思いやられる。
梅雨明けの阿蘇 2008年07月22日(火曜日)  いつもの年よりも早い梅雨明けだったが、連日34℃前後の猛暑が続く。しかも南風がたっぷりと湿気を運んできてくれるので、せっかくの阿蘇五岳がぼんやりと霞んでしまった。
 サウナの中のような蒸し暑さの中だが、夏休みに入り、子供連れの観光客がここにも大勢見えていた。流石にここまで登れば、山稜を吹いてくる風が肌に心地よい。
 大観峰からの視界は360度、北東には久住の峰々も望見された。
梅雨明け 2008年07月17日(木曜日)  今年は梅雨明けが随分早かった上に翌日から猛暑日が続いて、もう随分長く夏が続いているような感じさえするが、実は梅雨が明けて十日がやっと過ぎたところで、例年ならばそろそろ梅雨が明ける頃なのだ。
 近所の垣根で芙蓉の花が咲いた。そのお向かいの家の玄関先の木槿も満開だ。これらの花を眺めると、確かに梅雨が明けたのだなと感じる。明後日は土用だ。
 土用と言えば丑の日のウナギだが、つい先頃はウナギの産地偽装問題で日本中を唖然とさせた事件が発覚し、ウナギの効用も何だか薄れてしまったような感じもする。石油価格の高騰は諸物価の値上げを誘発しているだけでなく、日本漁業の将来にまでも暗雲を投げかけている。魚が品薄でこれまた値上がりだが、ウナギは安くはならないのだろうか?
猛暑下の植物園 2008年07月12日(土曜日)  今年の梅雨明けは7月6日。平年よりも12日、昨年に比べると17?日ほども早い梅雨明けで、過去数年、土砂降りの中だったのが今夏は満天の星空の下での「七夕祭り」となった。
 ところが、それは良かったのだが、七夕から連日35℃を超す「猛暑日」となったためであろう、今日は土曜日で、しかも久方ぶりの曇り空だというのに、市立動植物園は人影はまことに疎ら。植物園に至っては、私が居る間に逢った人はわずかに二人という有様だった。
 植物園ゲート前の噴水が、ひとり淋しそうに水飛沫を上げていた。
古代ハス 2008年07月03日(木曜日)  山鹿市鹿央にある肥後古代の森の「古代ハス園」で、2000年前に生育していた「古代ハス」の別称もある大賀ハスが咲き始め『鹿央蓮まつり』も始まった。連日の雨で躊躇していたが、今朝は何とか雨も止んだので出かけた。
 ハスはスイレンと同様に早朝に開花し、午後には花弁を閉じるので午前中しかチャンスがない。時折雨滴が落ちる空模様だったが、結構な数の見物客やカメラマンが集まっていた。曇り空の下で眺める花びらの淡いピンクがなかなかの風情であった。
半夏生 2008年07月01日(火曜日) 今日から7月、半夏生。いよいよ梅雨も大詰めにさしかかった。
 朝から快晴。久しぶりの日射しはきついが、程よい微風を楽しみつつ国道3号線を南下、途中で加勢川を渡る。この川の上流には豊かな湧水で名高い水前寺公園や江津湖があって、そこの湧き水が流れ込んでいる。
 今年の梅雨は、ここ数年の空梅雨気味を一気に挽回せんとばかりの降りようで、当地の6月の降雨量は平年の2倍を超えたと報じられたが、この加勢川橋のすぐ上手にある野田堰の水門から流れ下る水量は、それを反映してこの通り堂々たる流れである。
田植えの頃 2008年06月23日(月曜日)  連日の大雨で県内各地に洪水や土砂崩れを引き起こした梅雨前線が漸く東に去り、今日は久しぶりの青空となったので、早速郊外へサイクリングに出かけた。
 このところの降雨で、どこの田圃にもたっぷりと水が張られ、田植えが順調に進んでいて、しばらく前の茶褐色の麦畑が、今は薄緑の早苗が風にそよぐ水田風景に一変した。
 かっては人手による田植えが主力だったが、今では田植え機械が作業の殆どをこなし、人手では機械が手が出せない隅や植え漏れ部分の補修程度である。それでも農村育ちの小生にとっては、田植えの人影があって初めて田植えだという感じがするが、これは幼年期へのノスタルジーに過ぎないものであろう。
梅雨時の花たち 2008年06月17日(火曜日)  青空が朝から顔を見せた。久しぶりの梅雨の晴れ間を市内東部にある熊本市の動植物園まで出かけ、植物園部分を見て回った。
 梅雨の最中で入園者は殆ど居ず、むしろ幾組かの園芸業者がこの時にとばかりに植木や草花の手入れをしている姿が目立ったくらいだった。
 バラの時期はもう過ぎたが、小型の花は色とりどりに咲き誇っていて花壇は色彩豊かであった。梅雨の花といえば一般的には紫陽花であるが、熊本にはもう一つ、6月になると阿蘇の高地に咲く「はなしのぶ」の花がある。宮崎高千穂との境、高森町の野草園に毎年見に出かけていたその花が、何と今日訪れた植物園の「熊本の草花」のコーナーで花開いていたのを見つけた。絶滅危惧種に指定されていて、なかなか余所では見かけることがなかったが、市の植物園で丹精して育ててきたのだろう。
 思いがけなく「はなしのぶ」に会えて、今日はとても幸せ。
梅雨の晴れ間・・・江津湖 2008年06月13日(金曜日)  今日は朝から青空が広がって気温もうなぎ登り、どうやら夏日になりそうだ。
 さわやかな風に吹かれながら、久しぶりに江津湖畔を散策した。空には白雲が浮かび、緑がすっかり濃くなった木陰では、イーゼルに向かって日曜画伯?の皆さんがスケッチに余念がない。
高瀬裏川の花菖蒲 2008年06月05日(木曜日)  朝から青空が顔を見せて、今日は降ることは無さそう。それで玉名市の菊池川に繋がる高瀬裏川で開催中の菖蒲祭りを見に出かけた。なお、この裏川というのは、昔、舟運が盛んな時代、高瀬(現在の玉名)まで菊池川を遡って来た船から移された荷物を積んだ荷船が荷揚げに入ってくるために設けられたものだそうだ。
 菖蒲は今丁度の咲具合で、紫の発色はとても良かったが、風が強すぎた。見物客はほどほどの入りで、ゆっくり見て回れたが、なかなか絵になる構図が見つからずに難渋した。
 お昼用に混ぜご飯の折りを三百円で買い込み、11時前に引き上げた。
ハウステンボス・・・入梅のころ 2008年06月03日(火曜日)  どうやら梅雨に入ったようで、朝家を出るときはまだ雨粒が落ちていたのだが、、今日のお昼しばらくの時間は晴れ間が出そうというスポット予報を信じて、ハウステンボスまで出かけた。10時過ぎに到着。すると喜ばしいことに青空が顔をのぞかせ始めたではないか。
 ハウステンボスでは今「バラ祭り」が開催中で、中央地域の運河沿いにバラが多く咲かせてあり、川岸まで降りて歩きながらバラを眺めたが、やや時期が過ぎた感じだった。最奥部の美術館そばのバラ園には、様々な形や色合いのバラが咲き乱れていたが、ここでも大方は最盛期が過ぎた感じ。個別的には今が盛りと美しい花が数多く見つかったが、まとまっての物は稀だったとしか言いようがない。
 5月のうちに来なかったことを悔やみつつ家に戻った。空は午後2時頃には雨雲に覆われ始めた。
梅雨入り間近 2008年06月02日(月曜日)  南九州に続き四国もすでに梅雨入りが宣言されたのに、当地はまだ取り残されたまま。ではあるが、今日は梅雨に入ったかのように一日しょぼしょぼと雨が降り続いている。
 梅雨に入ると江津湖の紫陽花が見頃を迎える。それで、今日雨の中を紫陽花の様子を見に出かけた。いくらかまだ花色は淡いし花も小さい。特にガクアジサイはこれからというところ。
 とはいえ、雨雲の下、雨滴を乗せた紫陽花はすでに梅雨の風情である。そして紫陽花と並んで立葵の花が咲いていた。この花は、矢張り晴れた青空の下、強烈な夏の日差しが似合うようだ。
新装なった熊本城 2008年05月22日(木曜日)  築城400年を期して、明治10年の西南の役の際に消失した本丸御殿ほかの大修理が54億円をかけて行われていたが、予定通り4月21日から再建された本丸御殿の一般公開が始まった。丁度ゴールデンウイークと重なり、好天に恵まれて大層な人出で賑わったようだ。
 私は人混みを避けて、一月遅れで城を訪れた。人影も疎らで一時の混雑は嘘のよう。ゆっくり場内を見て回ることができた。過去数年というもの、工事の関係で立ち入り禁止区域はあるし、クレーンや材料置き場などが折角の景観を損なっていたが、工事が終わってそれらはみんな無くなり、すっきりした眺めが楽しめた。
麦 秋 2008年05月20日(火曜日)  市に隣接する東部地域は、遠くは阿蘇の丘陵に続いているが、そこまで行かない手前は、あたりには人家が少なく一面田圃。そしてその間を走る道路が割に良く整備されているものが多いのでサイクリングには最適で近頃時々行っている。
 嘗て裏作に多かった麦の作付けが減反政策の影響などですっかり減ってしまっている中で、この辺りだけはサントリーのビール工場が近いからなのかどうか知らないが、見渡す限り麦畑が続く。それがしばらく見ない間に、麦畑がすっかり褐色に変わってしまった。晴天が続いて、今年の実りも良さそうだ。
満開の春彩の畑 2008年05月16日(金曜日)  久しぶりに訪れた「くじゅう花公園」ではポピーが満開。いつもながら手入れが良く行き届き、実に見事である。
 そのポピー畑の東側に隣接した「春彩の畑」もまた見事であった。白いノースポール、ブルーのネモフィラ、オレンジ色はリモルホセカ。赤いメネシアにクリサンセマムの黄色、わすれな草の地味なブルーも見えるし、撫子に姫金魚草に金魚草と今最盛期の草花が見事にカラーコーディネートされて見る者を夢心地にさせる。
 久住の山麓は、丁度今が新緑の色合いで、車を走らせながら薄緑のトンネルを通っているようにさえ感じた。
肥後芍薬 2008年05月13日(火曜日)  一週間ほど前、GWの最中に訪れたときにはまだ蕾だった肥後芍薬はどうなっているだろうかと、天気がまだ不安定なのだけれどタイミングが気になるので、県の東部丘陵?にある熊本県野鳥の森の肥後名花園を訪ねた。
 最盛期には少し早かったようだが、紅色の花は盛りを超した感じで白とピンクが結構開花していた。。夜明けまで降っていたし、夜が明けても雨雲がまだかなり空に残って、わたしが訪れたときも、花片には一杯雨滴が残っていた。
 うっかりしていたが、今日火曜日は休園だったらしい。道理で花を見に訪れる人は全くなく、わたしだけで心ゆくまで花を眺め、辺りを囲む丘陵や谷間の緑を楽しむことが出来た。
立田山の新緑 2008年05月04日(日曜日)  ツツジが盛りを過ぎ、浅緑の木の葉が次第にその緑を深める時期になった。
 昨日、当地では31.3℃と今年初めての真夏日となった。GW真っ只中で、何処へ行っても人と車で混雑しているだろうからと、久しぶりに今日は市内北部の立田山に登った。その南麓には細川ガラシヤ夫人の墓所である泰勝寺や旧制五高、いまの熊本大学の文科系学部がある。
 私と同じように考える人も少なくないらしく、そこそこの数の人々が散策に訪れていた。中でも老年期に入ったご夫婦が木陰でお弁当を広げておいでの姿が目に付いた。「緑陰の憩い」という表現がピッタリの感じで、微笑ましく、そしてちょっぴり羨ましく感じた。
 緑の他と云えばせいぜい柴の深い朱色の新芽ぐらいだがそれも余り目に付かず、緑色自体にも樹木の種類や陽光の当たり具合などの違いだろうか、微妙な差があって、散策路を覆う木陰から眺める緑は実に様々な交響曲を奏でているかのようであった。
 気温は今日も高く、すっかり汗をかいてしまったが、緑に目が洗われる心地であった。
可愛い太公望たち 2008年04月29日(火曜日)  GWが始まった。休日のつながりが悪くて、今年の連休の過ごし方は「安・近・短」が特徴なのだそうだ。
 とびとびの祝日となった「昭和の日」の29日。われわれ昭和世代にとっては、この呼び名よりも、やっぱり「天皇誕生日」の方がしっくりするのだが、それも後期高齢が近い者たちの愚痴なのかも?!
 快晴・微風のこの日の昼下がり、県下有数の湧水量を誇る湧水池の畔で、幼子と釣りに興じる若い父親の姿が微笑ましかった。明るい日射しに煌めく周りの楠若葉が眩しい。
芝桜 2008年04月26日(土曜日)  今日からGWが始まる。朝は曇りがちながら、午後には晴れるとの予報なので、前回空振りした芝桜を撮りに「フラワーヒル菊池高原」まで出かけた。
 ところが付いて暫くすると「一天俄にかき曇り」という言葉がピッタリの有様となり、雨まで降り出した。途中の四阿で三十分ほども雨宿りだ。
 雨が上がり、雲も薄れてきたところで、何とか一枚撮したのがこれ。
春の花たち 2008年04月19日(土曜日)  四文字熟語の百花繚乱がピッタリの季節となった。葉桜に続いてツツジ、牡丹などあちらにもこちらにも、目を奪われる鮮やかな花々が、日々にその装いを新たに登場してくる。そして、それらの蔭でハナミズキがひっそりと咲きはじめた。余り目立たないが、青空のもと陽光に照らされたこの花を眺めるのが私は好きだ。
カモメ 2008年04月14日(月曜日)  朝刊に海上自衛隊のイージス艦が昨日から寄港しているとあったので、西風が強い中、港まで朝から自転車を走らせたが、私が到着したときには、残念ながらもう出港した後らしく、影も形もなかった。
 だが、フェリー埠頭には出港間際のフェリーが停泊し、カモメの群れがその周りを飛び交っていた。良く眺めると、岸壁の灯塔の下で幼い子供と母親が餌を蒔いていたらしい。私が見つけたときには、もう餌が無くなっていたようだが、カモメ等は諦めきれずに周りを飛び交っている感じであった。
 紺碧の空を背景に舞う白いカモメの群れは、既に夏の気配。翌朝の新聞では、この日、当地で初めて夏日になったと報じられていた。
春の花たち 2008年04月11日(金曜日)  平地では桜花が散って葉桜に変わりつつあり、ツツジの便りも聞こえはじめたが、熊本北部の菊池高原は平地に少し遅れて今が春酣といったところ。
 桃の花が咲き、梨も白い花を付け、水仙と連翹がコラボ、チューリップと雪柳が真っ盛り、芝桜はこれからだ。
菜の花盛り 2008年04月06日(日曜日)  熊本市は中国桂林市との姉妹都市提携の記念として、中国様式の四阿を市の動植物園内に設けている。その前の小高い丘一面に季節の花が植えられるが、今は黄色い菜の花が真っ盛りだ。
 そして、周りには桜をはじめとして多様な樹木が林を作っており、爛漫と咲き誇る桜の花の下では、日曜日とて、沢山の家族連れがお弁当を広げていた。  菜の花といえば、三日ほど前いろんな場所に咲くサクラを探して国道3号線を南下した。江津湖から下ってきた加勢川を越えると間もなく市外となる。そこの堤防脇では、菜の花と満開の桜とがひっそりと仲良く微風に揺れていて、それらに囲まれた小さいゲートボール場では4〜5人のお年寄りが球技に興じておいでだった。
桜花爛漫 2008年04月03日(木曜日)  快晴微風、模範的な春の日。町の中心部を北から南に貫流する白川に架かる大甲橋、その袂の熊田公園の桜が満開だ。
 菜の花が黄色く咲き連なる河岸の遊歩道路で幼児と若い母親が日向ぼっこだ。その上に薄紅色の花片がはらはらと散る。上の土手から、黒犬がそれを見守っている。
桜が見頃 2008年04月01日(火曜日)  昨日は冷たい北西風が強かったが、月が変わって風も幾らか鎮まり、暖かさも戻って、熊本城の桜が見頃となった。お城の夜間開園も始まった。
 花の盛りを待ちかねていた市民の間では、昨日のお昼辺りから一斉に花見が始まったようだ。今日も桜樹の下には朝から青いビニールシートが敷かれ、午後になると、それらが次々に観桜客の群れで埋められていく。
 今日の夕方は、小生もその内の一人になって、気の置けない仲間と花見の宴を楽しむ予定。
そろそろ見頃? 2008年03月31日(火曜日)  市内各所の桜が丁度見頃になった。昨日が一日冷たい雨だった所為もあってだろうが、今日は熊本城はお昼から花見客でごった返していた。御幸橋を渡った広場や二の丸の桜の下など、ビニールシートと人で地面が見えなくなるほど。
 一方、大甲橋の北、白川西岸の通称「熊田公園」は人影は疎らだった。
 桜は見頃だが、強風に雲が吹き流されて、一日中晴れたり曇ったり、日射しが定まらず、青空も余り拝めなかった。青空の下明るい日射しに照らされてこそ桜花の美しさが映えるのだが、今日は残念ながら条件は十分ではなかった。でも、皆さん楽しそうに食べ、語り、飲んでおいでのようだった。
桜灯籠(はなとうろう) 2008年03月29日(土曜日)  日暮れから加藤清正を祀る本妙寺境内で催された「桜灯籠」を見に出かけた。電停からの参道は参詣客の長蛇の列で大混雑。
 夕闇が濃くなるに連れて、竹や紙で作られた灯籠の明かりが次第に浮き上がってくる。灯籠の中には、数は少ないが大変手の込んだ精妙な模様を施したものもあって、作った人の思いが伝わってくる。
 とうとう行き交う人の顔さえも定かでなくなって、明かりの連なりだけが見える幻想的な空間ができあがった。その光景は、三脚を用意して行かなかったために、十分に御覧頂くことが出来ないのが残念。
六分咲き 2008年03月29日(土曜日)  昨朝のNHK-TVは誇らしげに東京代々木公園の桜が満開になったと告げた。日本一早く開花宣言をした熊本の桜は如何?と、今朝9時過ぎ熊本城に出かけた。
 かなり開いてはいたが満開にはまだ間があり、6分〜7分という所。だが朝から晴れて、しかも土曜日だからだろう、桜樹の下には青いビニールシートやピクニックマットが既にあちらにもこちらにも広げられ、今日のお花見の宴の賑わいが想像できる。中には若い社員?らしいグループが陣取っている所さえあった。
春休み 2008年03月25日(火曜日)  小中学校は今日から春休み。開きはじめたサクラの下で、子供たちはいかにも楽しそうだ。
サクラ咲き始める 2008年03月23日(日曜日)  熊本気象台は、昨日(22日)午前、サクラの開花を宣言した。これは日本で一番早い開花だ。去年より一日早い。
 私はそのことを知らないまま(当然ではあるが)昨日の朝、標準木よりも早く咲き始めるわが家の近く、水前寺駅北口のサクラを見に出かけたら、2〜3分咲きだった。開いたばかりの花片の半逆光に透けて見える白がいかにも初々しい。白雲が広がって青空が見えないのが残念だった。
ボケの花 2008年03月20日(木曜日)  今日は春分の日、お彼岸の中日。昨日、サクラの第3次開花予想が発表になり、この所の暖かさの連続で、第2次の予想日から随分繰り上がった。熊本は去年と同日の26日と予想されている。
 昨日は一日雨だったが夜には止み、南西寄りの強風に雲が吹き払われて今日昼前には青空が見えてきた。例年、当地の標準木にかなり先んじて開花する桜樹がわが家の直ぐ近くの公園にある。もしかしてこちらは開きはじめたかも?と今日の午後見に出かけたら、案の定、数輪開花していた。この分だと来週初めにはお花見が出来そうだ。
 この界隈では、白木蓮に続いて雪柳やボケの花が今を盛りと彩りを競っている。
オオカンザクラ咲く 2008年03月16日(日曜日)  熊本市東部の健軍小学校構内のサクラが満開を迎えている。ヒガンザクラだと一般に思われているものだが、先日の地元紙によれば、専門家からはオオカンザクラではないかと言われているとあったので、今年からはこう呼ぶことにする。
 昨日の白木蓮と同様に、13日に五分咲きと報じられていたのが、今朝訪れると既に満開で、早くも花片が散り始めていた。
 メジロだけではない。花の蜜を求めて大小の小鳥たちが多数集まってきていた。濃い褐色の羽根の、メジロよりもずっと大きい鳥が悠然と中心部の枝で蜜を吸っていた。
白木蓮、一気に開く 2008年03月15日(土曜日)  今日は20度を超える暖かさとなった。この暖かさの所為なのだろう、白木蓮の花が一気に開いた。一昨日辺りは、蕾が漸く弛み始めてほんの数輪だけ花開く程度だったのに、今日はもう満開が過ぎたような開き具合だ。
 この様子では明日まで待っていたら散り始めるかも?と心配になって、自転車で市内をあちこち走ってみたのだが、いずこも同じ有様である。この分だと、26日と予想されているサクラの開花も早まりそうだ。
ハウステンボスのチューリップ祭り 2008年03月11日(火曜日)  昨日からグッと気温が上がり、どうやら春は定着しかかったようだ。熊本の今日の最高気温は19度、関東では21度を超えた所もあったらしい。
 3月1日からチューリップ祭りが始まったハウステンボスへ日帰りで出かけた。幸いに朝から快晴微風と絶好の行楽日和だ。入って直ぐの所にあるキンデルダイクの風車の周りは、運河に囲まれた台地全体が鮮やかな色とりどりのチューリップで埋め尽くされ、それが青い空に映えて、見事な春の演出であった。
 満開には少し間があるようで、昨年来場したときに較べると、チューリップが置かれている場所の数が少し少ないようだったが、それでも良く手入れが行き届き、それぞれの場所でしっかり雰囲気を盛り上げていた。
春の植木市から 2008年03月06日(木曜日)  一時は暖冬かと思われたが、2月になり厳しい寒気が襲来、その上に中国本土からは大量の黄砂が北西風に乗って訪れ視界を大きく妨げたが、それもどうやら弱まったようだ。昨日は啓蟄、そして今日はとても穏やかで暖かい春日となったので、前々から気になっていた植木市に出かけた。
 2月から今月10日まで、毎年恒例の「熊本春の植木市」が開催されている。以前は熊本市内を貫いて流れる白川河川敷という我が家からも近い所で開催されていたのだが、昨年から市の東北端に移されたこともあり、先月は厳しい寒さで行くのも億劫になっていたが、この暖かさに漸く神輿を上げたわけである。
 規模は従来とほぼ同じと見受けられたが、交通至便だった市の中心部に近い所から、バスか車で、しかも結構時間を要する場所に移った所為であろう、来場者の数は以前程多くはなかった。だが、花卉ののコーナーには春の花々が色彩豊かに咲き揃い、一足早い春酣の雰囲気を楽しんだ。
小春日和 2008年02月28日(木曜日)  昨日までの寒気が嘘のよう。今日は快晴・微風、午後3時には12.9℃まで気温が上がり、本当に桜が咲きそうな陽気に包まれた。
 江津湖の湖面では水鳥たちがこの暖かさにすっかりはしゃいで、いかにも楽しそうだ。飛沫を立てて水面を滑走するかと思うと、尻を立てて潜る。
 引き潮で露わになってきた干潟で餌を啄んでいるのは、多分中年?のグループだろう。
菜の花 2008年02月27日(水曜日)  北日本の降雪は今日も続き、各地で異常な突風も吹き荒れた。当地でも北からの風は強く冷たかったが、幸いに朝から青空となった。
 昨日一日雨に降り込められて運動不足の体が催促するので、久しぶりに南へ下る道を走った。市域を向けて隣町に入る境の川が緑川。その南面の堤防にびっしりと菜の花が咲いていた。ここだけが黄色。堤防を下ると、風も堤防で遮られ日向ぼっこの最適地だ。地味が痩せているのだろう、菜の花は背も低く小さいが、青空の下で精一杯背伸びして花を咲かせていた。風が強く、白雲の流れが激しい。
春の城 2008年02月23日(土曜日)  二十四節気の雨水が来て、余寒はかなり和らいできたように思う(明日から暫く寒が戻るらしいが)。
 久しぶりに熊本城へ出かけた。北西風がやや冷たいが、気持ち良く広がる青空の下、飯田丸梅園の紅白の梅が咲き乱れる向こうに熊本城天守閣や本丸御殿が浮かぶ。築城400年記念の最後の行事が間近に迫り、本丸にあるこれらの建物群は最後の追い込みである。
 天守閣には花嫁の角隠しのような白い覆いが被さって傍らにはクレーンが聳え立ち、本丸御殿前は庭園の仕上げの工事だろう、足の踏み場もないほど掘り返されていた。
江津湖・・・早春 2008年02月17日(日曜日)  朝から晴れたものの、雲の動きが激しく風は冷たい。だが何となく早春の感じが横溢。そこで江津湖へ春を探しに行く。
 下江津湖で、子供等がカモメに餌を投げていたら、砂州に集まっていたカモメが一斉に飛び立った。それが湖中の小島の黒い茂みを背景に白く浮き上がって見えた瞬間を写す。カモメが「白い」ことを再認識した瞬間。
ブラック・フラッグ 2008年02月11日(月曜日)  麦が薄緑の芽を出した。減反政策の影響だろうが、近頃は二期作をする所が少なくなっている。しかし近くに大手のビール工場が誘致されたことから、この辺りにはビール麦を栽培する所が増え、この時期、緑の田圃が遠くまで続く眺めが早春を実感させてくれる。
 今日は「建国記念の日」。暖かい日射しに誘われて郊外を散策していてこの情景にぶっつかった。薄緑の田圃の中に、大きな矩形の黒ビニールを竿に付けた旗が乱立しているのだ。
 昔から「権兵衛が種まきやカラスがほじくる」というが、カラスを追うにしてもかくも夥しい数の旗をたてるとは!!出されるゴミに含まれる餌に惹かれて人家近くにカラスの大群が屯するようになり、そいつらが大挙して田圃を襲撃しているのであろうか?
 ならば、これも人が引き起こしたもの・・・「人災」の一種なのかも知れない。
雨の朝・・・江津湖 2008年02月03日(日曜日)  このところ雨の日が続く。昨日阿蘇地方では夜にかけて降雪が続き、16pほどの積雪となったそうだが、市内では雪にはならず小糠雨だった。
 夜来の雨の影響でだろう、江津湖の朝は霧が深かったが9時を過ぎで薄れてきた。無風ということもあってそれ程冷たい感じはない。日曜ランナーが湖畔を繞る散策路を走り、岸辺ではカラフルなレインコートを羽織った太公望が早くも釣り糸を垂れている。
 今日は節分。湖の周りの人達の間にも、何とはなしに春を待つ気分が漂っているようだ。
浅  春 2008年02月01日(金曜日)  月日の経つのがやけに早い。今日からもう2月だ。週明けには立春だ。
 ここ数日気温が低く、今朝も0℃に近かったが微風快晴、日が昇るに連れ日向は心地良い暖かさとなった。
 その暖かさに誘われて、久しぶりに江津湖畔を散策する。渡ってきた鴨たちが湖面でゆらゆら日向ぼっこだ。岸辺ではカモメが昼寝中。
 黄色い花芯を白い花弁で包んだ水仙が明るい日射しに鮮やかだった。
熊本城に梅開く 2008年01月24日(木曜日)  地球温暖化の証左かと思う今年の暖冬も、24節気の一つ「大寒」に入ったら平年並み?の厳しい寒さが訪れたようだ。
 とは言いつつも、これまでの暖気の影響であろう、今日訪れた熊本城飯田丸梅園の梅は昨年より一週間以上も早く開きはじめた感じであった。
 熊本城は1607年の築城から数えて丁度400年を迎え、今、改修工事が最後の追い込みの段階に入った所。
 西南の役で焼け落ちたままだった所などがほぼ修復され、咲き揃いはじめた紅梅白梅が、新しくなった白壁や木組みなどと華やかさを競うかのように、明るい日射しの下で目に眩しい。
梅ほころぶ 2008年01月14日(月曜日)  3月のような暖かい日が数日続いていたが、成人の日の今日は、北の高気圧の勢力が盛り返して平年並みの気温に戻ったものの、微風快晴で、日向は快い温かさが感じられる日和りとなった。
 そろそろ梅が開きはじめたのでは?・・・と、熊本城の梅園まで出かけたら、例年他に先駆けて早く咲く数本の梅は、既に紅梅白梅共に盛りが過ぎかかった感じ。このところの暖かい日のせいだろうが、残念至極。だが、街には咲き初めた白梅のように新成人の清楚な姿が初々しかった。
街の夜明け 2008年01月04日(金曜日)  年末年始を久しぶりに東京で過ごした。日本列島全体としては、厳しい寒波の襲来などによって、相当な降雪もあり、元日の日の出が拝めなかった所も少なくなかったようだが、東京のみは幸運にも年末始のこの期間、快晴の日々が続いた。
 そのお陰で恒例の早朝ウオーキングが続けられたのだが、初詣に行った元日以外は専ら多摩川河畔を丸子橋からガス橋にかけて歩いた。この辺りになると、川幅も広く、視界も広々として気持ちが良い。
 澄みきった新年の早暁の空に、対岸の川崎市の高層ビルが、時間の経過と共に暁の光を受けて段々と浮かび出てくる様は、都会の目覚めを知らせるかのようで、とても印象的だったので、わざわざカメラを抱えて出かけて撮った一枚。