絵画鑑賞について

 

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馬込時代の川瀬巴水

「キングの塔」誕生!


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 池田満寿夫 ウィキペディア

 

 最近の人は、池田満寿夫の事を芥川賞作家というかも知れないが、私は版画家、詩人として知った。1966年のヴェネツィア・ビエンナーレ展版画部門国際大賞で一躍有名になったと記憶している。下世話な話しだが、詩人で小説家(当時は詩だけ書いていた?)の富岡多恵子(内縁の妻)と一緒に暮らしていたのは知っていたが、その後分かれ、バイオリニストの佐藤陽子(内縁の妻)と一緒になってビックリした。
 

 池田満寿夫は絵画や彫刻なども制作し、映画監督もやった多彩な人であった。
ikeda 

 左の毎日グラフ別冊「池田満寿夫 芸術と人間」は、1977年11月1日発行のものであり、この時には既に「エーゲ海捧ぐ」で第77回の芥川賞を受賞していた。
 言い方は悪いが、当時はエロスを売り物にしていたと記憶している。
 この本にも1970年の「スフィンクスの肖像」シリーズ、「ロケーション・アンド・シーン」シリーズ、1972年・1973年の「七つの大罪」シリーズ、1973年の「トラベラーズ・ジョイ」シリーズ、1975年の「ヴィナス」シリーズ、1976年の「ミックスド・フルーツ」シリーズ 、1974年の「マドンナのように」、「アメリカの夢」、1975年の「壁の中の天使」、1976年の「夜へ」、「芝生」、「黒い真珠」、1977年の「丘」、「白のバラード」などが載っている。代表作がどれであるかは私には分からない。

 

 版画技法としては、はじめの頃はドライポイント、アクアチント、エッチングで、1960年代後半からはリトグラフでも制作し始めてている。絵画技法としては水彩・フロッタージュである。

 

 この冊子はおそらく展覧会に合わせて出版されたものであろう。私が母と渋谷のパルコに展覧会を見に行き、喫茶室で休んでいると、もじゃもじゃ頭の男が一段上の隣の席に来た。その時、二人とも彼が池田満寿夫ではないか、と言った記憶がある。多分、その展覧会場で買ったものであろう。