地下鉄

 イギリスの地下鉄は、噂に違わず天井は円い形になっていた。

 その昔、掘ったトンネルに合わせて車体を作ったからだそうで、背の高い人は座ってしまうか(それにしても狭いので、正面に座っている人と足がぶつかりそうになる)車両の真ん中の車高が一番高いところを確保するしかない。ラッシュの時は、首を曲げつつ乗っている人もいるらしい。…やっかいなことだ。

 また、面白いのが、路線によっては車両の外側に5cm四方の「Push」と書かれたボタンがあって、電車が駅に着いたらそのボタンを押さないとドアが開かないモノもあるらしい。

 安全対策のため、ということだが、誰も乗ってくる人がいなかったらどうするのだろう?降りる人は、降りられないのか??と、人ごとながらに心配してみる。

 心配をよそに、電車はひた走る。

 ヒースロー空港から京子のウチのある「Holloway Road」までは1本で、乗り換えがない。しかし、東京から八王子まで、いくら1本とはいえ「長いなぁぁ」と、思うように、この道のりも、しんどいくらい長かった。


 そうそう。カルチャーショック第1弾。

 実は、こちらで、私の英語はほとんど通用しなかった。…この事実は、少なからず私の自信を喪失させた。
 私が話していたのは「米語」であり、「英語」とは異なるモノで、アクセントも違えば、使っている単語も微妙に違う。全然聞き取れないし、言っていることも半分くらいしか通じない。

 まずは、地下鉄が「Subway」ではなく「Tube」だっていうことにびっくり。…でも、サンドウィッチ屋の「Subway」は、ちゃんとロンドン市内にもありましたよ(笑)。


 駅からゆっくり(荷物が沢山あったからね)15分ほど歩いて、京子のウチに到着。
 荷物をほどく暇もなく、ロンドンの中心街へ。

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