00' June イギリス７

３.街並み

　ロンドンの街並みは、見ているだけでとても楽しい。
　近代的なビル群があまりない。私たちが滞在中に見かけた唯一の近代的なビル群は、イーストエンド、文字通りロンドンの東の外れの方だけだった。

　「ここは、日本で言うならオダイバみたいなもん。」京子は言う。そか。お台場ねぇ。オダイバなんて、東京に住んでいるくせに行ったことないし、こんなに長くイギリスに住んでるヤツに「オダイバ」なんて言われたって、現実味がないってもんである。

　とにかくロンドンの中心部ほど、昔の風情を残した建物が多い。１本路地を入ると、こんな街並み。
　アパートのベランダには、手入れの行き届いた花々。

　シンジラレナイ…。

　ロンドンは、大きなゴミ溜なのさっ。
　ゴミ箱はあれど、そんなのお構いなしにあちこちにゴミが投げ捨てられているし、人々もモラルなんて何のそのとばかりにぽいぽいゴミを捨てまくる。誰が「紳士の国」なんて言ったんだ？！

　お陰で道路はゴミから出た訳の分からない汁で、どこもかしこもうっすら黒光りしているし、排気ガスと混じった匂いが鼻につく。日本ではうがい・手洗いの習慣の薄い私だったが、こっちではかなりきれい好きの人になったね。

　…というわけで、街並みは綺麗だけど、町中は汚いよ。ゴミだらけだし、騎馬隊が居るところなんて、馬のうん○がぼたぼた落っこってるしね…。