7.呪われた Fish N' Chips
言わずと知れたイギリス名物。ジャンクフ−ドの親分。
要はフィッシュフライ(鱈)とチップス(フライドポテトのことをこう呼ぶ。ジャケットポテト=皮付きのフライドポテトがついているのが本物…)なんだけど、これを食べるには、シチュエーションも大事。
まずは、屋台じゃないとダメ(笑)。
英字新聞をメガフォンのようにくるりと巻いたものの中に、靴の底のようにでかいフィッシュフライと、こぼれるほどのジャケットポテト!
それにモルトヴィネガーをたっぷりかけて、寒い所ではふはふ食べる。
私が興奮気味に話しているのを尻目に、京子とLeeはシブイ顔。「あんなに油っこいもの、食べるのぉ!?シンジラレナイ。あたしなんて、イギリスに来てから1度も食べたこと無いよ」とは、京子の弁。
京子は(基本的に)ベジタリアンだし、Leeは甘いものとスナック菓子しか食べないので、2人ともフィッシュ・アンド・チップスが嫌いなのだ。
と、いうわけで、なかなか食べさせてもらえなかったの。どぉぉしても食べたいという私と玲の熱意に押されて、ようやくピカデリーサーカスのキオスクのような売店で買うことを許された私たち。思い描いていたシチュエーションとは大きくかけ離れてしまったけど、まぁ仕方ない。
…で、買ってきたのが、写真のそれ。
25cmはあろうかという、巨大な鱈のフライとフライドポテト。好きなサラダを付け合わせに(写真左上のコールスローが、それ)することができる。
衣が、がりがりするくらい歯応えがあってなかなかウマイ。…が、飽きのくる味なので、モルトヴィネガーをかけた方がいい。
最終的に、モルトヴィネガーにすっかりハマって、ポテトの方にもじゃばじゃばかけて食べた。
このお酢、あまり匂いもきつくないし、酸っぱくない。非常にまろやかな酸味の液体だった。
脂っこさをすっきりさせて、食べ物の輪郭をはっきりとさせる役目を果たしている。
他の食材で例えるなら、中華料理におけるジャスミン茶や紹興酒みたいな感じ。口の中をすっきりさせ、食欲を増進させる。
けっこう美味しかったよ。うまいモルトウィスキーがあれば、もっと言うことなかったんだけど!!
1.地下鉄 2.つり革 3.街並み 4.Pubへ行く
5.お酒!
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