6歳の誕生日に、デジタルカメラをプレゼントしてもらった長女E。
外出には、必ずカメラ持参で出掛ける。
彼女の被写体は、おもに虫や野の花。
腕前は、、、、?、だが、モクモクとシャッターを切っている姿は、以外とさまになっている。
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先日、「幼稚園で毛虫、見つけたのだけど
カメラ無かったから、撮れなかった。
ママに、見せたかったのに。」とE。
「そういう時は、こころのカメラで
撮ってきて。帰って来てから、絵で
描いてママに見せてよ。」と、お願いした。
私と交換日記を始めたE。その日の日記は、
こころのカメラで撮った毛虫が描かれていた。
私もお返しにと、その日見つけたハチを、描こうとしたのだが、、足はどんなだったかな?、
、、、ハネは、、、? 一向に思い出せない。見ているようで、何も見ていなかった自分に
気づいた。それ以来、何事も注意深く観察し、日記に描きあう日々が、続いている。
ある日、Eと3歳の次女Lを連れて、1泊だけの里帰りをした。
我が家へ帰ってみると、玄関先の植木の様子がちょっと違う。何か、足りない、、、。
良く考えたら、花々の中に、1本そびえ立っていた雑草くんが、いなくなっている。
雑草くん、、これは、実は私が大切に
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育てていた雑草で、今日あたり、
花を咲かせていたはずのノッポくんの事。
1ヶ月ほど前に、見慣れない葉を発見した。
葉の形が涙型で何ともかわいく抜かずにおいた。
さすが雑草、みるみる成長し、他の花たちを見下
ろすほど大きくなって茎も太く、生き生き
してきた。この雑草くんには、住人がいた。
黄色と茶の縞模様のクモ。
朝、水をあげる時、必ずこのクモは雑草くんの
茎に張り付いていた。
つぼみをつけた雑草くん。明日帰ったら、きっと花が咲いているはず、、、
どんな花かな〜と、楽しみにしていたのに、、、。
いったい何が、起こったのか? 早速、犯人探しが始まった。
私が執拗に騒ぎ立てたため、留守番をしていた主人も、多少の責任を感じてか、
犯人探しに協力してくれた。
結局、犯人はご近所のおじさんと、判明した。
朝、私がいつもの水やりをしていないのを知り、
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水をあげてくれたらしい、、と、ヒョロヒョロと、伸びている
雑草くんが気になって、しまったのだろう。
ご親切に雑草抜きまで、してくれたらしいのだが、、。
「大切にしていたのにー、クモが住んでいたのにー、、。」
と、しょげている私を見て、主人は絶句。
すると、Eが、「ママ、毎日見ていたんでしょう?
こころのカメラで撮っていたんだから良いじゃない。
雑草くん、いつかは枯れちゃうけど、
こころのカメラの雑草くんは、いつまでも咲いているんだよ。」と慰めてくれた。
私も少し元気になり、その晩、交換日記に雑草くんを描いたみた。
さすが、毎日眺めていただけあって、我ながらそっくり、、と、自負する絵が描けた。
「見てー、そっくりでしょう。Eの言う通りだね。おじさんは、親切でしてくれたんだものね。」
と言う私に、「そうだよ、こういう事って、言ってもしょうがないものね。」と、E。
最近、どっちが子供だったかな?と、分からなくなる時がある。
頼もしいEに、すっかり慰められ、今日もこころのカメラを持ち歩く私だった。
それにしても、あのクモはいったい何処へいってしまったのか?
数日後、別の植木に移り住んでいた、クモを発見。その上、先日生まれた、
バッタの赤ちゃん達も、脱皮を繰り返し、すっかり逞しくなっていた。
「みんなー、あのクモくん、いたよー。
バッタも大きくなってるー。」と、喜びいさんで
知らせに行った私。
「ふーん、良かったね。」と、家族は以外にも
クールな反応。
どうやら、また私1人、夢中になって
しまったようだ。
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