合い言葉といえば、“海”・・“山”。しかし、我が家の合い言葉は、ちょっと違う。
夕食の支度をしている私と、2人の娘達の間で飛び交う合い言葉。
”かっぱ→キュー” ”うさぎ→ピョン”
せっかちな3歳の次女Lは、夕食が待ちきれない。
この時間になると、私の足にまとわりついて、ぐずり出す。
食の細いLに、何とか野菜を食べてもらおうと、あみ出したこの合い言葉作戦。
トントントン、、、まな板の音が聞こえてくると、
「ママー、今日の合い言葉は?」と、L。
「今日は、かっぱ。」と私。
かっぱは、きゅうり。「かっぱ。」と私が言えば、
「キュー。」と、答えて、台所へ飛んでくる。
きゅうりを、一切れ渡してあげると、カリカリおいしそうに、食べながら部屋へ、。
そして、、、”かっぱ→キュー”を、繰り返し、食べる食べる。
”うさぎ→ピョン”は、にんじん、”白→虫”は大根。
Lの考えた、単純な合い言葉。
少々、行儀の悪い儀式ではあるが、これで、野菜嫌いも克服とあれば、大目にみてしまう。
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娘達には、それぞれ苦手な、食べ物が多かった。
ともすると、2人共、納豆ごはんばかりになりがち。
我が家の食事の時間は、私の作戦が、活躍する。
エンドウ豆類の緑のさやが、嫌いだった、6歳の長女E。
黙って見ていると、完全にさけている。
そこで、さやを開いて、中身の豆を出して、
数え始める私。
「6人家族だー、この豆達。一番大きいのが、おとうさんで、、、
あー、こーんな小さい赤ちゃんがいるー。」と、楽しそうにパクパク食べてみる。
すると、娘達は我先にと、マメたちを数え始める。
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「私の、8人もいるー。」と、
調子に乗ってパクパク食べるE。
これで、エンドウ関係は、クリアーした。
幼稚園の親子観劇会で、白雪姫を観た日の事。
白雪姫が、こびと達にスープのおかわりを配るシーンを
観ていて、ひらめいた。
おみそ汁や、スープが苦手だった2人。
早速、その日の夕食時に、付け慣れないエプロンをし、
頭にスカーフまで巻いて準備万端。
相変わらず、納豆ごはんを、モクモクと食べている、2人の前へ、ナベとおたまを持って、登場。
「こびとさんたち、あわてないで。私、たーくさん作ったから、、。おかわりを、どうぞ。」と、
かわいい声で言ってみる。EもLも、大喜びで、どんどん飲む。
「白雪姫ー、おかわりー。」と、何回も呼ぶ。
訳が分からず、ボーゼンと眺めていた主人も、こんな事が数日続くと、
「今日の白雪姫、エプロンしてないぞー。」と、私の手抜きを指摘したりして、、。
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子供は、その場の雰囲気で
キライな物も大好物に変わったりするものらしい。
娘たちは、苦手な物を、ほとんど克服したようだ。
最近では、逆に私が、やり玉にあがっている。
肉がちょっと苦手、、、な私。
とぼけて、野菜ばかり食べていると、
「ママー、お肉食べないから、やせっぽちなんだゾー。」
と、ご親切に、取り分けてくれるL。
すかさずEも、「そうだよー、食べなさい。」と、なる。
救いの手を、差しのべてくれるはず、、?の主人も、
「そうだよねー、レバーも食べようねー、ママ。」と、誰も助けてくれない。
大人になると、雰囲気だけじゃ、なかなか、おいしくはならない、、、らしい。
今度は、私がおいしくお肉が食べられる作戦、、、
誰か、考えてくれないだろうか、、、、と、少々困っている、この頃だ。 |