3-9.ぐるり海岸線紀行


北海道の海岸線は一周およそ3,000km。その中で様々な様相を見せます。

函館から時計回りにぐるりと概観してみると函館-小樽は険しい海岸線が続きます。その一部区間では道路さえも通じていない箇所が幾つもある程です。つい最近まで積丹半島も一周する海岸線沿いの道はありませんでした。小樽-石狩は比較的穏やかな海岸線で石狩-増毛は一変してかなり激しい断崖絶壁となります。そして増毛-稚内はひたすら単調な海岸線にまた戻るのです。

オホーツク海岸は北見神威岬、知床半島など一部に山が海までせり出す場所がありますがほとんどは砂浜海岸と海流によってできた海跡湖が続く風景です。そして太平洋側へ行くと根室-釧路は台地が突然切られた様な断崖、釧路-広尾は再び温和な海岸線と続きます。えりも岬周辺は日高山脈が海に落ち込む岬で黄金道路という名物道路がある程の険しい海岸線で道路改良工事が今も絶えることがありません。

その先えりも-苫小牧-室蘭と風景的には多少の相違はありますが単調な海岸線になります。地球岬が唯一の変化を見せる場所でしょう。噴火湾沿いも似たような雰囲気ですがわずかに静狩に道路鉄道ともトンネルが続く断崖が存在します。そして恵山、津軽海峡沿いに山は決して高くはないのですが変化のある海岸線が続くのです。恵山にはやはり海岸線に道路がない箇所さえあるのです。

そんな北海道の海岸線をこのコーナーではぐるりと旅をしていきます。

3-9-1.津軽海峡
恵山岬とかつての水無海浜温泉
汐首岬灯台と戸井線の痕跡
矢越海岸・しおさいトンネル旧道
松浦展望台と白神岬

3-9-2.道南西海岸・積丹半島
江差かもめ島
館ノ岬と元和台
蝦夷親不知・旧道の痕跡
太田権現・断崖直登
茂津多岬とその灯台
寿都の風力発電所と鰊建築
盃温泉と弁天島
茂岩神恵内道路開通記念碑と弁財澗
遥かなり西の河原
神威岬と念仏トンネル
えびす岩と大黒岩とローソク岩

3-9-3.オロロンライン・オホーツク・知床
残雪の濃昼山道
雄冬と岩老
夕暮れの黄金岬と灯波の女
初山別の金毘羅神社
日本最北の地・宗谷岬
枝幸・ウスタイベ千畳岩
日の出岬の展望台と温泉
知床・男の涙
羅臼国後展望塔とヒカリゴケ


3-9-4.納沙布岬・十勝海岸・えりも岬
羨古丹と榊町風車
風のアゼチ岬
昆布刈石展望台と厚内トンネル
涙岬・旅人の記憶の中に
尻羽岬・厚岸湾を望む
湧洞沼と道道湧洞線
黄金道路
悲しみの百人浜
様似の親子岩
襟裳岬と風の館
3-9-5.地球岬・噴火湾
苫小牧元町のトーチカと海望共同住宅
カムイエカシチャシとアヨロ温泉
イタンキ浜の鳴り砂
トッカリショと金屏風
測量山と女測量山
銀屏風と絵鞆岬
白鳥大橋と祝津公園展望台
アルトリ岬とジョン・バチラー夫妻記念堂
礼文華海岸
まっ平らな砂崎
黒鷲岬と大謀網漁業発祥の地南茅部

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3-9.ぐるり海岸線紀行(北海道の海岸線を旅する)