礼文華海岸



国道37号線の長万部−洞爺間は標高200m超の礼文華峠を越えていく難所です。道路の規格自体はそんなに悪くはないのですがカーブは随所にあり、かつ幹線道路なので冬場も普通車トラックを問わず飛ばしてきます。初めて走行する場合十分な注意が必要です。そしてそんな道路から一本海側に入った所に礼文華海岸はあるのです。

道路は国道の喧騒が嘘のような静けさ。小さな平野を海岸線に向けゆっくり走っていくことになります。海岸線は内浦湾一帯では最も険しい様相を見せますがそれでも日本海側の海岸線に比べればまだ温和。海ぎりぎりのところをちょっとだけ細くなった道路が通っているのです。



この海岸線には改良される以前の室蘭本線が通っていました。その遺構を随所に見ることができます。写真は室蘭本線と道路の交差地点。緑に覆われた廃線跡が郷愁を感じさせます。



文学碑公園という名前の小さなパーキングがあります。なぜ文学碑というものにこだわったのかはちょっと疑問です。



文学碑公園の付近はちょっとだけ砂浜があり、遠く有珠山方面の展望はとてもいいのです。



カムイチャシ史跡公園がある下には新旧ふたつトンネルがあります。旧トンネルは残念ながら現在は進入不可。上からの展望は海方向と室蘭本線を眺めるのに最適です。この礼文華海岸は室蘭本線があるので大岸駅〜礼文駅の散策でも訪問することが十分に可能です。



(地域別情報4-3-1.礼文華海岸に地図と周辺案内があります。)


北海道旅情報巻頭  3-9.ぐるり海岸線紀行

礼文華海岸