恵山岬とかつての水無海浜温泉



恵山岬は東に伸びる亀田半島の先端に程近い場所にある岬です。本当の先端は写真右の突き出た部分でここが最東端なのですが道路もなく岬に名前さえもありません。恵山岬一帯は芝生の敷かれた灯台公園になっています。この灯台は開拓使によって明治21年〜26年に全道で最初に20ヶ所の灯台を整備する計画の中で明治23年に建設されたものです。そしてここには灯台をテーマにした旧椴法華村灯台ファミリー博物館・ピカリン館や宿泊型(日帰りも可)温泉施設などの旧椴法華村の観光施設が集中します。

恵山岬灯台公園では日曜日になると駐車場の脇でむらの市が開かれます。中を覗いて見たところ素朴なものが多数置いてありたいへん魅力を感じました。ちょうど函館空港から当日の飛行機で帰る予定でしたので空港で買い物するよりはここでと思い近くの山で採れたという山菜を買って帰ったことがあります。



恵山岬からさらに東に行き海岸に下ったところにあるのが水無海浜温泉です。この海辺の温泉は以前は写真のようなものでしたが平成15年7月に改修されきれいに生まれ変わり脱衣所も設けられました。とはいっても温泉というよりは水着を着て海遊びをする延長線上に暖かいプールがあるという雰囲気です。また満潮時には入浴が不可能な時間帯があるので注意しましょう。

この温泉は大正7年の椴法華郷土史には「潮に浸る温泉場」として記されていて、昭和8年以降、乗合バスが函館と椴法華を結ぶようになると新聞、パンフレット等で盛んに紹介され灯台とセットで訪れる人が多くなっていきました。



参考文献 平成元年 椴法華村史



(地域別情報4-1-1.恵山に地図と周辺案内があります。)


北海道旅情報巻頭  3-9.ぐるり海岸線紀行

恵山岬とかつての水無海浜温泉