茂津多岬とその灯台



茂津多岬は瀬棚町と島牧村の境にある岬で狩場山の山麓の一端にあり約250m一気に台地が海に落ち込んでいる場所です。かつては歩かなければたどり着くことはできない場所でしたがそんな場所にも海の交通の要衝ということで灯台がありました。建造されたのは昭和12年で当時は宿舎もあり職員とその家族が隔絶した世界の中で灯台を守ってきました。



この灯台は建造当初は海面から灯台の先端部までの高さが日本一でしたが昭和26年に余部埼灯台が建造されると二位に転落。平成13年の灯台改修により灯台の屋根部分が丸い形からとんがり帽子になり再び首位に返り咲きました。以前は灯台からの展望は眺めることができなかったのですが現在の灯台は2階部分まで上がることができ写真右のような風景を楽しむことができます。



加えて国道229からはかつては須築の集落から約1時間かけて登らなければならなかったのが車道が灯台まで通じたのです。便利になったのはたいへん嬉しいのですがその道路が広くもなく狭くもない1.3車線の道路で退避場所も限られすぐ道路脇には側溝が続きます。対向車には十分な注意が必要です。加えて新たに整備された展望広場なる施設は写真左なのですが展望が実際のところほとんどききません。地図だけを見て場所を決めたのかと思わせるような配置でそこからちょっと下った場所の方が須築の漁港方面の展望が楽しめよいところでした。この一帯は狩場茂津多道立自然公園教育の森ということで整備されたようですがお金をかけるのですからもう少し配慮をしたものにすればよかったのではないかと思います。



(地域別情報4-5-3.茂津多岬に地図と周辺案内があります。)


北海道旅情報巻頭  3-9.ぐるり海岸線紀行
茂津多岬とその灯台