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handclap【拍手】
クリンゴンには拍手の習慣はない様である。キトマー平和会議でカーク提督が大統領の暗殺を未然に防ぎ、会場は拍手の嵐となったが、クリンゴン人たちは何が起こったのかと少し戸惑っていた様である。カマラグ在地球大使はさすがにこの習慣を知っていたらしく、進んで拍手をしていた。また、カルラ准将もぎごちなく拍手をしていたが、これは彼の適応性、新取の気性の表われであろうか。
hair【毛髪】jIb
クリンゴン人の髪の色は黒、灰、白、茶等、髪質は直毛とソバージュ状のものがみとめられる。髪形は、長髪のザンバラ髪が圧倒的に多い。これは頭を覆い、肉弾戦の際に一種の防護具として機能する。クリンゴンにはヘルメットやその他の帽子を被る習慣はない様である(ロングコートに付いた頭巾はある)。部分的に三つ編みにしたり、飾りを付けることもある。

ケルラ准将やモルツは飾りを付けていた。非戦闘員の中にはゴルコン宰相やカマラグ大使の様に髪を結っている者もいる。また、クルーグ船長は頭の後ろを結って、小さなちょんまげをつくっていた様である。ヴィクシスやヴァルクリスの様に髪を完全にまとめるのは珍しい。トルグの様に生え際が後退した者やチャン将軍の様に禿げた者もいる。


heart of targ【ターグの心臓】targh tIq
食料。ターグは護衛・愛玩用の動物であるが、食用にも供される。


High Council【最高評議会・元老院】yejquv
24世紀の帝国を司る政治組織。訳語は最高評議会、元老院、等統一されていない。20人前後の評議員・元老からなる。その拠点はクロノス星ファースト・シティにある大議事堂である。
Homeworld【故郷、祖国】juHqo'
クリンゴンの母星クロノスの別称。彼らは普通、クロノスではなくこちらの呼び名を使うことが多い。
honor【名誉・栄光・体面】batlh, quvクリンゴン社会において、と並んで最も重要視される要素。戦闘種族である彼らにとって名誉とは、すなわち勇敢に戦うことである。卑怯な態度、臆病な態度は不名誉なものとして、軽蔑される。人質をとることも卑怯なことである。[III]でクルーグ船長は人質をとったが、クリンゴン人全員が名誉ある戦士であるとは限らないのである。なかには卑怯者や臆病者もいるのは当然であり、だからこそ名誉が重んじられるのである。嘘や約束をやぶることも不名誉なことである。伝説では、永記帝ケイリスは嘘をついて一族に恥じをかかせた弟と十二昼夜戦ったとある。

名誉は同時に社会への体面でもあり、クリンゴン戦士は常に名誉ある行動を求められ、それに応え続けなければならない。名誉に反する行為は、当人のみならず、一族全員の「恥じ」であるとされる。もしその様なことになれば、naDHa'ghachを受け、一族七代に渡って名誉を剥奪され、様々な権利を失う。

しかし、組織が大きくなると建て前だけではやっていけないのが常であり、クリンゴン帝国もご多分にもれず、帝国の存続のために名誉を犠牲にすることもあるのである。キトマーの虐殺が実は自らも死亡したクリンゴン人ジャロッドの手引きによるものであったことが判明し、本来ならばその跡を継いだ息子デュラスに責任が追及されるはずであった。しかし、デュラス一族は帝国内でも有力な家系で、これを敵にまわせば内戦になり帝国存亡の危機に陥ると判断した時の総裁クムペックは、同じくキトマーで死亡し遺族もいないと思われていたモーグを裏切り者に仕立て上げて、事を穏便に済まそうとする。



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更新日 平成8年9月22日
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