97年8月のMac日記です。

8月1日8月5日8月7日8月8日8月10日8月12日8月15日8月16日8月17日8月19日8月26日


8月1日

最近、Macお宝鑑定団などで、VirtualPCの存在を「MSの思うつぼ」だ、という風に指摘している記述が目立つ。
うーん、ちょっと短絡的なような気もするんだけどね。そもそもPCの環境がマックの上で簡単に実現できる、というのがこのソフトの売りであるし、VirtulPCは買ったけど、最初っからWin95なんか入れるつもりもない、ってひともけっこうたくさんいたしね。いずれにしてもVirtualPCは、今後OS/2版とかNeXTstep版などを出す予定でいるみたいだから、そういうのが出回るようになってくれば、こんな風な言い掛かりは自然と消えていくだろうとは思う。
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8月5日

バロウズが死んだ。フェラ・クティも死んだ。一条さゆりも死んだので、こりゃセックス・ドラッグ・ロックンロールだな、などととっさに頭に浮かんだ。
不謹慎だとは思わない。
だが、やはりとってもショックなので、しばらくは何も書けそうにない・・・。
「マックのことだけ書く」とうたったこの日記に、こうした記述が現れてるいるところから、できれば察してほしいと思う。
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8月7日

やっと秋葉原でB's Crewを発見した。Virsion2.0はMacOS7.6Jにも対応していて、アクセス速度などにも改善がみられるという。さっそく購入した。価格は7600円ぐらい。

まあこんな買い物もぶっ飛んでしまうような事件が今日は起こった、のかなあ(^^;
マイクロソフトがアップルに出資し、緊密な提携を約束した、というような情報。朝日新聞夕刊の一面には「アップル白旗」という、例によっていいがかりめいた見出しがでかでかと掲載されていた。
うーん、わたしにとっても確かにショックだったから、まだまともなコメントが書けそうにないんだけど、頭の半分では、「これがたいした事件なのかなあ」と考えている。
マイクロソフトなんて、利用してやればいいのだ、という気分なんだよね。
たとえMSのソフトがアップルにバンドルされたりするようになっても、IEのような危険でいい加減なブラウザやマクロウイルスの温床にもなる、とっても重いWORDといったソフトを使う気にはなれないし、そう思っているひとたちも、Macユーザには多々見られる。MSに懐疑的な態度をもつひとたちは、決して無視できない勢力になっていると思うから、これによってMSが被る利益といえば、多分独占禁止法からみの疑惑から回避する、という、たったそれだけのことでしかないんじゃないかな。
ソフトもそんなに売れるようにはならないと思うよ。少なくとも今のレベルのソフトじゃ。
ああ、中傷めいた書き込みになってしまってる(^^; やっぱりこの件に関しては、後日改めて、ということで。
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8月8日

InfoMACよりGrapple 1.2Helium 3.1をダウンロード。
GrappleはマックでUNIXのコマンドGrepを使えるようにした、という触れ込みのユーティリティ。
たとえばファイルの中に含まれている文字列を検索したり、などということが可能になる。これ自体は、多分目新しい機能じゃないんだろうけど、使いやすくていいと思う。
Heliumは、バルーンヘルプをキーのコンビネーションで好きなときに出せるようにする、というソフト。
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8月10日

MSとアップルの提携にかんする情報が、ぽつぽつと集まりはじめている。MacWeekの記事によると、どうもアメリカでは六割以上のユーザがこのニュースを歓迎しているみたいだ。
私はといえば、
1クロスライセンスにより、Apple独自の強みとされていたもの
の価値が半減する

2 InternetExplorerやMail?といったBuggyで危険なソフ
トがマック標準にされてしまい、ActiveXを使ったクラッキング
や文字化けメールがMacOSにも蔓延する

3 NetscapeやJava(100% pureの方ね)といった、寡占を防ぐ
動きが沈滞化してしまう

といった側面がどうしても気になってしまい、不愉快だったんだけど、ちょっと最近考えが変わってきている。
それは、以下にあげる各種ウェブページの情報によるものだ。とりあえず、タイトルと内容を軽く紹介する。

まずはBoos for the Microsoft announcement were just part of the Boston tea party
あの発表は「ボストンお茶会事件の始まりだ」という過激なタイトルのこの記事は、今回のMSとの提携に批判的なユーザの意見が記されている。最後には「もう一度Beの導入を考慮する時期にきたのかも知れない」などと、捨てぜりふめいたせりふもある(^^;

次はMore details on the Microsoft deal
わりと初期の情報だけど、たとえば今回のクロスライセンスがRhapsody とWindows NTには及ばない、などという話が読めて興味深かった。

一番面白かったのがMicrosoft-Apple "shocking news"....で、これは噂話を集めたところなので、真偽のほどは明らかじゃないけど、今回の提携はAppleによるMSの脅し(逆じゃないよ)の結果だという。WinとMacの法廷闘争にけりを付けられる重大な証拠をAppleが手に入れ、そのネタを利用してMSから金を引きだしたのだ、というような内容。
でもその根拠というのもけっこう考えられていて、たとえばクロスライセンスで得をするのはアップルだけなんだそうな。

最後にSTEVE'S JOB: RESTART APPLEという長めの記事がTIMEのウェブページに載っていたので紹介する。EXPOの会場についたとたん、Appleのロゴに囲まれて、何かいやな気分がした、とジョブズが感想を抱いたそうだよ。独裁的な雰囲気は、もう今からでは直せない、というようなせりふまで(^^;

ここにあげたページは、みなわざとマイナーなところ(TIMEは除く)から選んできたものだ。Mac関連雑誌のページなんか、どうせマックに都合のいいことしか書いてないだろうし、誰でも読めるからわざと紹介しなかったのだ。
もっとも「マックに都合のいいことしか書いてない」っていうのは、ちょうどこのニュースを伝えた新聞すべてにたいしても、逆さまにして当てはめることができる言葉だ。朝日も日経も読売も、みんなみんな「MSに 都合のいいことしか書いてない」。
そんなにMSが怖いのかねえ。
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8月12日

InfoMACからRespond というコントロールパネルをダウンロードした。
System7.0以降の機種でpreemptive multitaskingを一部実現する、という触れ込みのソフト。使用感は後日あらためて。
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8月15日

ちょっと実家に帰っていたんだけど、戻ってくるとNUM3.5が届いていた。早速インストールして、まずDiskLightFileSaverを外した。これらが動いていたおかげていい思いをしたことが全然ないからだ。個人的には、いざという時にDiskDoctorが使えれば十分だと思っている。
あ、もっとも3.2.3以前にあって、今回からなくなってしまったユーティリティに関しては、いちおうしっかりバックアップして、インストールしなおしておいた。これらもたぶん使わないとは思うけど。
で、数時間使っているうちに、CrashGuardも役に立たないことがわかり、外した。フリーウエア版のころから使っていて、もともとあんまり期待してなかったからどうでもいいことなんだけど、アプリが落ちた時、フリーズやクラッシュを防げるのはいいとしても、そこから作業中のファイルを何とか保存しようと試みても、そのアプリそのものが再起動できなくなっている場合が多く、テキスト文書などの他のアプリで代替のきくファイルならともかく、それ以外のアプリに依存するファイルの保存に関しては絶望的だ。
少なくとも、私の使用環境ではこれは無意味なので、外している、という次第。

ところでちょっと重大な問題が起こっていたのに気づいた。StuffIt DeluxeSpace Saverを昔アクティヴにしていたことがあるんだけど、その際に圧縮されていた書類をたまたま開いてみると、どれも内容が読めなくなっているのだ。幸い、重要なものではなかったし、バックアップも取ってあったからいいんだけど、これはかなり大変なことなので、今度アクト・ツー(だったっけ)に問い合わせてみようと思っている。
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8月16日

昨日書いたSpace Saverに関するトラブルは、604eプロセッサ未対応であるせいだと判明した。大本のアメリカaladdinのウェブページには、すでに96年末の時点でこのバグに関する情報が掲載されていたみたいだ。うーむ。
そこにはアップデータもあったので、ダウンロードしてみたのだが、どうもうまくインストールできない。ReadMeを読むと正確に同じ名前のアプリがないと、更新しにいけない、と書いてあり、これは多分「TM」の部分が文字化けして「エ」になっているせいだと思える。
が、それをどうにかできたところでうまく使えるかどうかはなはだ不安だし、そこまで危険なことをしようとも思わない(たとえばシフトキーをおして起動をかけるでしょ、で、英文の「TM」がちゃんと出たとしても、そこでインストールしてハングしてしまったら、パニックになってしまいそうだしね)ので、週明けにでもアクト・ツーに電話してみることにしよう。
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8月17日

EvangelistのMLが、未読のままずいぶんたまっていたので、今日時間をかけて一気に読んだ。英文だと、日本語の数倍はかかるので、やはりちょっと疲れた。
その中の情報でMooVerというシェアウェアの情報があったので、さっそくダウンロードした。PICTファイルをQTムービーに変えてくれるというもので、今年の2月ごろにはすでにあったみたい。
ただ、10ドルととっても安いので、使えるようだったら登録しようと思ってる。

あちこちネットを泳いでいると、Save the Clones!というページをみつけた。最近ライセンス問題でずいぶん苦しんでいる互換機ベンダーを助けるため、Appleに嘆願書を出すなどの運動を呼びかけている。
確かにあれって一種意地悪めいてると思うね、Appleの態度は。PowerComputingも、とうとうラップトップはインテルPCで出すって決めてしまったみたいだし、どうも大人げないと思うなあ。
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8月19日

昨日発売の雑誌「MacUser」ではVirtualPCとSoftWindowsの比較をしていた。
その記事の中で気になったのがVirtualPCの速度の足を引っ張っているのが日本語環境である、とほのめかすような記述だった。
記事の中で、VirtualPC日本語版は、英語版に比べて遅い、という印象を受ける、などといった指摘があり、それを考えると、場合によってはSoftWindowsより遅い場合があるというのだ。
さらにショックだったのは、魚井さんの囲み記事があって、その中でVirtualPCによるLINUXの導入は困難である、というような指摘があった点(^^;
あーあ、こっちはそのつまりでRedHat版をわざわざ買ったのになあ。
もっともHD容量が足りず、先延ばしにしていたため、HDを買ってから気づいたら、もっと無駄な金を使うところだったから、それを思えばまあ、いいんだけど。

StuffIt DeluxeのSpace Saverのトラブルに関しては、いちおうアクト・ツーのアドバイス通りにすることで解決をみた。それは「英語版アップデータを強引に日本語版にかける」というもので、エラーのアラートが出ても、無視してとにかく「OK」ダイアログをクリックし続けていけば、そのうちにインストールに成功する、というもの。とても聞くからに危なっかしくて、あんまり他人には勧められないが、とにかくこれでSpaceSaverの復活、圧縮ファイルの内容読み出しに成功した。
もっとも近日中にアップデータを提供するつもりらしいから、慎重な向きは、それがウェブページなどに掲載されるのを待った方がいいかもね。いずれにしても、何も対策を講じないまま、いきなりダブルクリックするのはとても危険だ。ファイルが永遠に読めなくなってしまう可能性もある。ご注意のほどを。

一昨日、長すぎて読み切れなかったEvangelistのファイルを印刷して、今日通勤時間などを利用して読み終えた。その中に、やはり一昨日書いたMacクローンにかんする話が掲載されていて、興味深かった。
MacWeekのDon Crabbのコラム"Stop the Naivete!"が本人の許諾のもと転載されたものだったんだけど、これがクローンを支持する最近の風潮に対して異議を唱える内容だ。
要するに、クローンがマックOSのプラットホームにたいして及ぼした功績は大きく、それは評価すべきものだとしながらも、彼はこの種の論議に「コストの問題」が欠落している、と言う。
たとえばコンパックは自分のPCを得るためにCMや広告に金をそぎ込んでいるし、IntelのCMといったら、ほとんど毎日のようにテレビから聞こえてくる。
たいしてマック陣営ときたら、OSとハードを一手に取り扱っているAppleが、広告についても取り仕切っていて、それなりの費用をかけている。がクローンベンダーは互換機のシェアを、PC陣営から奪うべく努力することもなく、ただAppleのシェアを切り崩しているだけだ。IBMもモトローラも、PowerPCの市場を独占的に抱えているから、プロセッサの宣伝にお金をかけない。
Appleは、ソフト・ハードの両面で開発にコストをかけているものの、クローンベンダーときたら、その努力の結実を、適正な対価(要するにライセンス料ってこと)もなく、ただ享受しているのではないか・・・こんな感じの意見が述べられている(一部翻案あり(^^;)
で、そう言われてみると、確かにそんな感じもしてくるんだよね。クローンベンダーが作り出した新技術と言えば、例のキャッシュダブラーだっけ、あれぐらいだもんね、多分。あ、あとはデュアルCPUなんかもそうかもしれない。
だが、そうしたハードの新技術にしても、マックを従来使っていたひとが乗り換えてくれることを主眼においたものである気もするし、Appleがそうしているように、Wintel機種と比較して、そのパフォーマンスの優位性を誇示するような比較広告も、互換機メーカーのものではみたことがない。テレビCMにいたっては、CMそのものが存在しない(少なくとも日本では)
こうしたことを考えていくと、無批判に「クローンを救え」という動きに乗っかるのは、ちょっとどうだろう、という気もしてくるなあ。
ライセンス料問題に関しては、Appleにも問題はあるだろうが、クローンベンダーも、そろそろ大幅な意識改革をしなくちゃならない時にきてるんじゃないのかね。
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8月26日

更新しよう、更新しようと思っているうちに、どんどん時間がたってしまい、書こうと思っていたネタのほとんどが鮮度を失ってしまった(^^; めげずに、思いだせるかぎり、書いてみよう。
19日の記事の翌日に雑誌「MacPower」を買ったところ、互換機ベンダー出席による座談会が組まれていた。まるで私が書いたことにたいする反論でも読んでいるかのような内容だったけど、裏を返せば、それだけわたしと同じような弱点を彼らも感じ取っているっていうことだと思う。「純正Macのシェアを食っても、ちっとも面白くない」という発言にたいしては、だったら早くキャンペーンをやれよ、何もすべてAppleにお伺いをたてる必要はないだろう、ちゃんと予算を組んで、WintelPCにたいするアドバンテージを宣伝すればいいのに、と思った。
ついでにいうと、もっとサポートなどの体制を整えた方がいいと思うよ、互換機ベンダーは。色々と悪い噂も時たま聞くし。

家の改築があるかもしれないので、色々悩んだあげく「タテドキ」というソフトを買った。有名な「一軒落着」というソフトは、二種あったのだが、いい方は高価だし、安いほうは機能が不足しているように思えたので。
で、「タテドキ」を使った感想だけど、図面をPICTファイルに変換して印刷するのがうまくいかない、という欠点はあるが、それ以外はまあまあ役に立つソフトだと思った。

先日StuffIt関連のトラブルで大変な思いをさせられたAladdin Systemsだけど、最新のソフトFlashBackっていうのがアナウンスされていて、これがすごくよさそうなソフトだ。
これがね、どんなアプリで作られた文書でも、99回までさかのぼり、以前保存した内容を復活してくれる、というもの。すごそう(^^; でも、やばそうでもある(^^;
もし日本語環境でも使い物になるのなら、これはかなり有用なソフトだけれど、ファイルの危険な部分を維持繰り回すことになりはしないかなあ。

妻のPerformaのモニタが壊れてしまい、今修理に出している。まだ買ってから一年たってないのでPickUp?のサービスが受けられる。よかった。
そのせいで妻は今PB520をメインに使っている。今まで使っていたハードディスクやレーザープリンタが、簡単に接続できるのを見ると、知ってはいたものの、「ああ、やっぱりマックでよかったなあ」とつくづく思った。本体を変えても、ドライバとかの心配をあんまりしないですむもんね。
もっともそのおかげてモデムの購入を余儀なくされ、MicroComの33.6Kモデムを買った。8900円くらいかな。
ところがこのモデムがかなり優秀で、快適な通信を楽しめるようになった。期待してなかっただけにうれしい
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随時続く・・・
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