99年5月30日

 今日はグリューバーさんの講演会で配付された資料を参考としてアップしました。ドイツのエネルギー政策などがわかる好資料です。なお著作権は主催者にあります。再利用する場合は、主催者の深江守さんまでご連絡下さい。
 さてこのところ不穏な動きが目立ちます。以下は協会のメーリングリストに私が投稿した意見ですが、少しでも多くのみなさんに危険性を訴えたく、ここに再掲します。

----------------------------------------------------------

  今年の五月は天候に恵まれ、さわやかな日々が続きましたね。いつも思うんですが、この時期はみなさん、仕事や学校などのルーティン・ワークが一番忙しい(油ののった頃)ときで、おちおち季節を楽しむどころではありません。この季節に一ヶ月くらい休みがとれれば、日本ももっとゆとりある社会になれるような気がするんですけどね(^^)。

 ところで、この美しい五月とはうらはらに、国会ではとんでもない法律がどんどん通過してしまいました。日本の国のあり方を変えるかもしれない大きな事件ですが、あまり騒がれないのが残念です。報道はあるにはあるんですが、惰性でとりあげるだけなのでインパクトがなく、サッチーがどうした、松阪がどうしたという報道ばかりが、話題になってます。

 28日には、通信傍受法(組織犯罪対策法)が通過しました。欧米諸国はすでに通信盗聴を認めているという擁護論もありますが、犯罪の発生率や悪質さの違いが考慮されていません。またアメリカでのこうしたプライバシー侵害のひどさは有名で、映画「トゥルーマン・ショー」(ある平凡な夫婦の生活が実はマスコミに20年以上に渡ってしくまれ、のぞかれていたというもの)とか「エネミー・オブ・アメリカ」(突如コンピュータのミスで、連邦警察に追われる極悪犯罪者とされてしまうもの)などはその反映と考えていいでしょう。

 またこの法案が審議されて通過するときにあわせて、それまで泳がせていたオウム真理教系列のパソコン販売店を家宅捜索しました。それ以前から彼らの活動があったにも関わらず、そのときは何もしないで、あえて法案通過の時期に、あたかも「組織犯罪」の代表例のようにして、です。

 24日は日米防衛指針(ガイドライン)関連法が通過しました。
毎日新聞(25日朝刊)の報道によれば、

-----また成立を受け、政府は米国との間で、日本有事と周辺事態という緊急事態に備えた軍事協力体制の整備を本格化させる方針だ。日本有事に対処する「共同作戦計画」 と周辺事態の「相互協力計画」の策定を急ぐとともに、米国との間で緊急時を想定した「調整メカニズム」と呼ばれる仕組みを構築し、両国共通の有事対応マニュアルの完成を目指す。
 調整メカニズムは緊急事態に日米両国の関係機関と自衛隊、米軍の調整を図る仕組みで、日本政府の各省庁が参加することで民間や地方自治体も含めた国内全体の連絡 ・調整機構が確立されることになる。
 さらに、自民党や自由党などからは「日本有事に対応する国内法の整備を進めるべきだ」との声が強まっている。政界には依然抵抗も強いが、小渕恵三首相は、従来想定していた自衛隊の活動だけでなく、日本国内での米軍の行動も対象とした有事法制を検討すべきだとの考えを表明している。-----

とありますが、よく読めば怖い内容であることがわかると思います。

 国旗・国歌制定法は廃案になりましたが、これも決められていたら、まるで戦前の日本に舞い戻ったような気がするのは私だけでしょうか?きわめてソフィスケイティッドになされているので、あまり危機感をもたないようにされているのですが、今回ばかりは敏感さが必要だと思います。

 歴史を振り返っても、国家意識が強化されるときには、地域や経済社会(会社、銀行)の腐敗と民族意識の高まりという二つの要因があります。
 個人 - 公共空間(地域・会社など)- 国家 という三層構造の中で、真ん中の公共空間が腐敗すると、国家が父権的に介入する(労働法などがその典型。福祉もそうです。今回は金融機関ですかね。そういえば戦前もそうだった...)というのが、歴史の通例で、2・26事件やナチズムもそうですし、現在でも日本型会社主義の崩壊、金融機関の腐敗、学校崩壊(これと同じタイトルの本の著者の河上亮一が、社会や学校の父権性の復権を説いているのが象徴的ですね)やヒ素カレー事件、神戸の連続殺傷事件といった地域の崩壊の報道とコソボ空爆などの民族紛争の報道の錯綜する中を、着々と強い政府・国家がつくられつつあります。

 このことは、別に日本に限らず、デンマークなどでも同様です。ヨーロッパでの不況と難民流入による教育現場での国家意識の強調は、前にこのMLでも触れたと思います。

 真ん中の公共性をいかにして恢復するか?かつての地域に代わるものとしての、日本型会社や組織、学校(校区)がそもそもから脆弱であったことはたしかです。利害や建前でなく、本音で語る「対話の場」しか、父権的な国家意識には対抗できません。協会のめざす対話とはそういうものでしたし、形成したい公共性もそういうものでした。春のセミナーで、成毛さんの話をメインにしたのも、そうした理由からです(それが砂川さんのおかげで、関西にまでひろがったのはうれしいことでした^^)V。

 みなさん、どうぞ、地域で職場で学校で、本音で語り合って下さい。以下のページはその際の材料になると思います。

通信傍受法にかんして

盗聴法案を廃案に!!メインページ

周辺事態整備法にかんして

☆NO! thanks !☆「周辺事態法」反対

---------------------------------------------------

99年5月16日

 あいかわらずのいい天気が続きますね。暑いけど、気持ちがいいです。
 さて今日は、先月の10-11日に行われた春のセミナー「ホイスコーレ春日」の報告を載せました。これはたいへんためになったことが多く、充実したセミナーでした。リンクをあちこちに張って、少しでもそのときに得たことをみなさんにも味わっていただくように、工夫してます。ぜひ、このページからあちこちリンクをたどって下さい。Webの長所は学びの武器としても有効なことを実感するでしょう。
 このときの成毛さんのお話が参加者の共感を得て、17日(月)エル大阪(天満橋)で「無防備宣言運動」と「周辺事態法」シンポジュウムと題して、再び成毛さんによる講演会となりました。

99年5月11日 

 さわやかな天気が続きます。みなさん、五月の空の下で、何を思い、何をしてますか?
うっかり前につくっていたページのリンクができてませんでした。協会も協賛している「カトリン・グリューバーさんの講演会」です。各地でも行われますので、どうぞ主催者に連絡して、聞いてみて下さい。
 先日デンマークからメールがあり、このページへのリンクの承諾でした。英語ページを設けておらず、デンマークで見ても、多分文字化けでまともに日本語も出ないと思われるので(IE4.5か5.0なら、フォントがあるのかな?)今までリンク希望などありえないと思っていたのですが、まぁうれしいことです。英語ページができれば、もちろん、デンマークの主だったページにちょっと頼めば掲載してくれるだけの交流はもっているのですが、当分はないでしょうね(^^;)。日本語だけでもたいへんだし....。

99年4月24日

 もう日差しは初夏。九州ではもう25度を超える日もあり、いよいよ蒸し暑い夏も近いですね。デンマークやドイツのさわやかな気候を知った身としては、これからの時期が辛いです。
 さて久々の更新ですが、今日は大塚建一さんのIPC(インターナショナル・ホイスコーレ)留学体験記を載せました。大塚さんは公務員を定年退職後若き日より夢みたデンマークでの学びを実行されたわけですが、ホイスコーレにはこうした学びのスタイルもあるという好例です。定年後の生き甲斐創出としてのホイスコーレのあり方として参考になると思います。
 IPC関係者によれば、大塚さんは10人ほどいた日本人留学生の中で最も得るものが多かった勉学ぶりだったそうです。IPCには観光気分で行く日本人の若者も多いのですが、彼らよりも向学心に燃える熟年パワーの方がグローバルに通用したというわけですね。

99年4月7日

 今日はわが家にツバメがやってきました。また巣をつくるみたいです。彼らと再会できていい気分でした。いよいよ春たけなわですね。
 さて今日の更新は「幸福としての生涯教育」という拙論です。協会の幹事としてこうした活動をどのように捉えているのか、またとくに「幸福」という側面から捉えたユニークな生涯教育論です。感想などいただけるとうれしいですね。その際にはここをご利用下さい。
さらにリンク集にもあらたに協会会員のページを付加しました。どうぞ訪れてみて下さいね。

99年3月28日

 今日は掲示板「電脳ホイスコーレ」を新しくしました。協会のページを訪れて下さったみなさん、ぜひ気軽なメッセージを掲示板にお書き下さるとうれしいです。ブラウザがもつCookieを利用しますと次回訪れたときは自動的に氏名やメールアドレスなどが入力され、改めて書く必要はありません。何度でも気安いシステムにしましたので、ぜひご利用下さい。当会のメーリングリストはけっこう活発ですが、掲示板もそれにならいたいものです。

99年3月27日

 武さんが学ばれたノルウェーのホイスコーレをリンク集に載せました。英語版のページもあります。
 ノルウェーのホイスコーレはデンマークと違って一年制なので、日本人が行くにはちょうどいいようです。言葉はデンマーク語とよく似ていますので、ノルウェー語ができるようになれば、読み書きはデンマーク、スウェーデンでも不自由しません。発音が少し違い、また単語の意味もややずれるものがありますが、1カ国語をマスターすると北欧3カ国語ができるようになるのはメリットです。

99年3月24日

 今日はとても重要な更新です。来年から山形の小国町で、小国フォルケホイスコーレが始まります。日本の自由な高校(自由の森学園、基督教独立学園など)で教鞭をとり、ノルウェーのヴィケン・フォルケホイスコーレでも学び教えられた武義和さんが、満を持して始めるものです。無からのスタートだけに困難も大きいですが、ぜひみなさんの暖かい支援で、この希望に満ちた試みを実現いたしましょう。武さんからの呼びかけをぜひご覧ください!

99年3月18日

 本日の更新は、昨年8月の夏のセミナー「ホイスコーレ日田」の報告です。
このときは豊かなはずの筑後川上流の水量が無駄なダム建設ですっかり枯れてしまっているのにショックを受け、日本の河川環境破壊の実態をまざまざと思い知らされました。それでも建設省は建設を止めず、また土木業界や地元の業者は代議士を使い、既得権維持にやっきになっているのです。
 ページからは日田の水環境ネットなどにリンクしています。ここでわかるように行政や商工会議所ですら、水を取り戻そうという運動をしているというのは、さすがにたかりの構造でも許せないほどに水環境が破壊されたあかしなのでしょう。それでも関連町村ではあいかわらず建設計画の早期実施に向けて動いています。
 ともあれリンク先をじっくりご覧になって、日本の田舎でどのような自然破壊が起きているかを目撃して下さい。これはあなたの町の近くでも起きていることかもしれません。

99年3月16日

 昨日は春の嵐でしたが、今日はうららかな春の日。久しぶりにいい天気で、散歩に出かけると菜の花が一杯咲いていました。いよいよ春も本番です。日差しは強いけど、風はまだ肌に心地よい冷たさ。九州は春が短く、桜の季節が過ぎ、ツツジの季節となるともう初夏の日差しで、暑くて湿気の多い日も出てきます。だから今がいちばんさわやかな頃ですね。
 本日の更新は、Booklist2です。協会会員の関与した出版物、パンフレットの新しいものです。それぞれ資料的価値が高く、手もとにもっておくにふさわしいものです。ぜひお申し込み下さい。協会にも少々あります。

99年3月13日

 毎日更新が途切れてしまいましたが、この間紙の方の会報(ハイムダール)編集と印刷発送などで、多忙でした。おかげでいいものができましたけど。
 今日の更新は1月30日に大阪市の旭区で行われた「ヒュッゲな集いin 関西」の報告です。これは昨年8月のデンマークへのスタディ・ツアーの同窓会と関西在住の協会会員の集まる会をいっしょにしたもので、ホイスコーレのわきあいあいの雰囲気(ヒュッゲ)を再現したものです。当日デンマークから日本に短期滞在中のイェッテ(オーフス大学生、リュ・ホイスコーレのコック長の娘さん)も参加し「まるでほんとのホイスコーレみたい」と感激してました。
 協会関係の催しとしては関西最初です。小さな会ですが、少しずつ共感の広がりが増していますね。

99年3月7日

 せっかくの日曜日ですが、今日は雨の日。陽気にさそわれて野歩きというわけにもいきません。この時期、私の住む地域では里山が美しく、日々に枯れた木が芽吹いて、カスミ草のようになり、10年前暮らしたドイツの森や丘陵を思い出します。
 今日の更新はそれにふさわしく山浦正昭さんのカントリーウォークのおすすめ」です。山浦さんは「野道ネットワーク」というグループを主宰していますが、誰にもできる野歩きを通して、環境や景観の大事さ、いかに都市化が進み、自然が失われているかを学ぶ活動です。ハードで自己目的な登山と違い、高齢の人でも体力のない人にでも健康づくりをかねてできるカントリーウォークこそは、教育と遊びが融合したこれからの生き方の一つとして、注目されるものではないでしょうか。

99年3月6日

 お約束通りの毎日更新です(しかし3ヶ月の冬眠に比べて何という極端さ!)。
 今日は、小山さんの日本のフォルケホイスコーレ - 黎明期における断章その1ライブラリに加えました。明治から大正期にかけてわが国もフォルケホイスコーレが紹介されたのですが、その経過はまだ不明な点が多々あります。小山さんのこの力作原稿はそのミッシング・リンクを埋めていこうという野心的なもの。これから大河ドラマのような長編連載となりますので、乞うご期待!インターネットの利点を生かして、そこからあちこちリンクしていますから、近代史のちょっとしたお勉強にもなりますよ。

99年3月5日

 今日は外は強い風。多分これは春一番でしょう。風は強いですが、暖房もいらないくらい。まもなく散歩にでも行ってきます。春先は里山が美しいのです。
 今日は催し物案内を更新しました。当協会の恒例の春のセミナー「ホイスコーレ春日」とサドベリー・バレー・スクールのグリンバーグ夫妻の講演会です。都合が許せば、ぜひ参加してみて下さい。

99年3月4日

 昨年の12月22日に最後の更新をしてから3ヶ月以上ごぶさたをしてしまいましたm(. .)m。さすがに訪問者のカウンターはこの間上がらず、みなさん協会のWebページは死んだ!と思われたでしょうがどっこい生きてます。コンテンツは豊富で、それゆえに更新がとどこおったというのが真相です。やっぱり冬は活動も鈍り、冬眠してしまいました(オマエは熊か!?)。いよいよ春になって、再び動き出します。思えば昨年の3月に初めてこのページを立ち上げたのでしたね。
 気分転換というわけではないのですが、表紙を換えました。いちおう手製のイラストです。デンマークのリーベ(Ribe)というユトランド南西部の町。デンマークでもっとも美しい町といわれています。
 今後、どんどん新しいコンテンツを出しますので、毎日チェックしてみて下さいね。

[What's New 2005年]
[What's New 2004年]
[What's New 2003年]
[What's New 2002年]
[What' New 2001年]
[What's New 2000年]

[What's New 99年6-12月]
[What's New 99年3-5月]

[What's New 98年6-12月]

[What's New 98年4-5月]
[What's New 98年3月]