競馬最強の法則

競馬で立派に妻子を養う男 木下健の方法

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木下流
 「3歳馬VS古馬」
世代比較は
“三つ子の魂百まで”でっせ〜
(^0^)

 武さんに感動しました正味の話・・・(^^)

 1年って早いっすねぇ。今年もなんやかんやいろいろ書いて
きたなぁ〜と思ったらもう12月号ですやん。
 ってことは、次の号で連載8年目突入ですわ(◎◎)。
それもこれも全部、読者の皆様方の声援が編集部に届いた
おかげですわ。ほんまありがたい事やと感謝しとります(_ _)ペコリ
 この原稿を書いてる今現在は、10月24日の午前9時です。昨日、
菊花賞が終わりました。実は今日の午前中が締め切りやのに
まだこんなところ書いてます(^^;アハハ。
 今頃編集部では担当さんがヤキモキして原稿が上がってくるのを
待ってると思います。
 もうあと2時間もすれば催促の電話が鳴るはずですわ(^^;アセアセ。

 いやぁ〜それにしても強かったですねぇ。1周目でカカッた時には正直どうなることかと思いましたけど、終わってみればまったく関係なかったっすねぇ(^^)。
 馬の強さもさることながら、武豊って人間はどんだけ強い神経しとんねや?ってそっちのほうが気になりました(^^;。
 だってね、単勝で約14億円、馬単で38億円。3連単ではなんと120億円もの金が動いてるんですよ。そのほとんどって間違いなくディープからの馬券ですよね・・・。もしあんな状態で負けるようなことがあればですよ、もしもこれがコロンビアとかやったら、あの場で射殺しようとするヤツが出てきても全然おかしない話ですよね(^^;。まぁここは日本やし、そこまでの話はないとしても・・・いやほんまに(^^;アハハ。 そない考えると、普通やったらプレッシャーでどないかなってしまいそうな状態ちゃいますかね(~~;。その状況下で、誰ひとりとして予測してなかった、あの1周目の出来事を冷静に受け止めて捌ききるとは・・・。今回の菊花賞、私はディープの強さ以上に武さん強さに感動しました(^^)。
 馬券のほうも、ディープからジャパンへの本線で馬単とワイドを購入してたんでホクホクでした(^0^)。 ダービーの時にもサイトの方の「独り言」でアドマイヤはフジじゃなくてジャパンが強い!と自分の信念を書き、撃沈こいて恥をかきましたけど(^^;その思いは今でも変わることなく持っていたんでこの結果は何倍も嬉しかったですよ(^0^)。
 あ、そうそう!余談なんですけど、菊花賞前の関西ローカルの夕方のニュースでやってましたけど、ディープの蹄鉄って全然磨り減らへんのですって。ディープの装蹄師さんが出ていうてはりましたけど、こんな馬これまでに一頭もおらんかったらしいですわ。その現象をJRAの関係機関が科学的に分析してました。
 人間も馬も同じで、地面を蹴る時に滑って摩擦が起き、蹄鉄が磨り減るらしいんですけど、ディープの場合はまったく滑らんらしいんですね。どういう意味かといえば、蹴ったパワーがどこにも逃げずに100%地面に伝わるらしいんです。これを聞いて謎が解けました(^^)。ディープの末脚って瞬発力の後にキレが兼ね備わってる珍しいタイプやなって思ってたんですけど、パワーが逃げんのであの状態でも瞬発力があるんですよね。瞬発力ってのは普通はスローから一瞬で伸びることをいいますけど、そういう馬って一瞬の伸びだけで長く脚を使えないんですよね。ディープがあれだけ長くいい脚を持続できるのは瞬発力の後にキレを発揮できるからなんですね(^^)。

       馬の能力は「三つ子の魂百まで」?

 さてと、今回はですね、秋競馬真っ盛りってことで、3歳馬と古馬との私になりに思うところの『世代間の比較』ってことで書いてみたいと思います。その前に覚えといて欲しいんですが、競走馬に対する私の根本的な考え方として「三つ子の魂百まで」ってのがありますねん。
 このことわざは「幼少時代の性格や性質は年をとっても変わらない」って風な意味ですけど、競走馬もそれと同じようなモンで、持って生まれた素質ってモンやら、新馬2〜3戦内で見せた能力差やらは、なんぼハードな調教やって鍛えたところで、能力差を大きく変動させることは難しいと思ってます。春のクラシックで活躍し、夏場休養してた馬と、夏休み返上で古馬に揉まれた馬とが、秋のクラシックで激突しても、ほとんどの場合で春と同じくらいの能力差が見られます。馬の能力って、休んでても成長するんやなぁってのが昔々に感じた率直な感想でした。この現象がその最たるべきものと思うんですよね。
 そやから、秋のクラシックにおいても、基本的には春と秋とで勢力図が大きく変動することはないと思ってますねん。先日の秋華賞なんてそのいい例でしたし、菊花賞だって私の中じゃ春となんら変わりのない結果なんです。ジャパンの単勝が50倍ってほんまナメラレた話やと思います(^0^)。
 私の長い読者の方ならご存知の「ゼニ馬」って企画ありますよね。初耳な読者に簡単に説明しますと、原稿と本誌の発売時期とにギャップがあるんで「2月の頭頃までにデビューした馬限定」で、 その後“ゼニになりそうな”素質を感じる3歳馬をピックアップしてお送りする企画です。これまで何年もそのピックアップ作業をしてきた中で、「年明け間もない頃に、企画のために半ば強引に位置づけした相対関係やのに、後々まで経ってもあんまり変化はあらへんもんやねんなぁ・・・」って印象があってですね、そのうちに「三つ子の魂百まで」って考えが強まっていったわけですわ。
 なので今回は、この考えを世代間で応用し、3歳馬と古馬とを比較してみようとおもうんです(^^)。

             歳馬
        牡牝ともに強い世代かな・・・?

 今年の「ゼニ馬リスト」の牡馬1は、やっぱりディープインパクトでした。1月22日の若駒Sのにこちゃん指数が「86」。この指数は古馬に換算すると1600万クラスで十分に勝ち負け出来る能力です。この時点で最低でもひとつはクラシックを取ることは確信できましたんで、ゼニ馬紹介時の原稿では「もしかすると3つ? 最悪でもひとつは確実ちゃうかなと思います。」と書きました(^^)。
 同馬以外ですが、あの原稿で「全体的にマイラー色が強く、クラシックディスタンス向きの馬が少ないかな?」と書いたように、正直な所判断に困ってる部分はあります(^^;。しかし、全体的な能力では2番手は、先の菊花賞の予想通りアドマイヤジャパンかなって思います。シックスセンスも強いと思いますけど、ジャパンとは得意の土俵が違うように思いますわ。瞬発力を求められる展開だとジャパン。切れを求められる展開ならシックスちゃいますかね。
 あ、それと最近、なぜ「ゼニ馬リスト」のダートにカネヒキリの名前がないの?能力に気づかんかったの?って聞かれましてんけど、今年のリストは「2月6日時点まで」って書いてますやん・・・(~~;。 カネヒキリがダートに転向したのは2月13日で、それまでの芝2戦は4着11着とエエとこなしなんで、載ってるわけありませんやんか(^^;アセアセ。
 牝馬ではラインクラフト、ディアデラノビア、エアメサイア、シーザリオの順に名前を挙げました。
ラインクラフトは牝馬筆頭に名前を挙げ、久々に出た牝馬の強い馬と書きましたが、桜花賞を勝ちNHKマイルCまでも連勝しました。その時の2着が、これまた「ゼニ馬」のデアリングハートで、3着が牡馬短距離路線筆頭に名前を挙げたアイルラヴァゲインでほぼ完璧な結果でしたね(^^)。ローズS、秋華賞と結果的にはエアメサイアに負けましたけど、得意の土俵が違うと思えば納得ですわ。
 シーザリオに関しては、2戦目の寒竹賞を見て「ゼニ馬」にピックアップしたんで、自分でもかなりエエ仕事できたんちゃうかなと思ってたりします(^0^)
 ここまでの結果を見てきて、今年の3歳は牡牝馬ともにかなりレベルが高いと思てます。ただし、先月号でもちょこっとだけ書きましたけど、トップを追従する2番手集団の馬との力差がなかなか狭まってこんのが気がかりでなりませんねん・・・。もしかしたらレベルが高いのはトップクラスだけで、その他は例年通り?でもね、8月号で書いたように、今年の3歳は夏競馬で例年以上に早い時期から古馬に通用してたんですわ。だから3歳全体としての能力自体が高いというのは間違いないと思ってますねん。ってことは牡馬牝馬ともに、3歳のトップクラスはかなり能力が高いって計算になってきまんねんけど、ええんかなここまで書いて・・・(^^;アセアセ

             4歳世代
      スイープトウショウは自身の1頭でしたわ〜

 昨年、現4歳世代の「ゼニ馬リスト」で、牡馬1に挙げたのはメイショウボーラでした。そやけど短いほうが合うんやないかと思ってたんで短距離路線馬とし、中距離筆頭にはアドマイヤビッグを挙げました。
 この年は皐月賞をダイワメジャー。ダービーをキングカメハメハ。菊花賞はデルタブルースが制しました。「ゼニ馬」上位にはコスモバルクやキングカメハメハ等がおりました。
 10月24日時点で現4歳世代の現役最高賞金収得馬は、牝馬のスイープトウショウです。キンカメが無事なら当然最高賞金収得馬はキンカメでしょうけどね。
 そのスイープトウショウは、牝馬の「ゼニ馬」筆頭に挙げてました。ジュベナイルFは5着に負けましたけど、レースを見てると一番強い競馬をした自信がありましたからね。2番手にはヤマニンシュクル。ここへ割り込んでくる新興勢力として若竹賞を勝ったばかりのダンスインザムードを挙げておきました。これらの馬で秋華賞まで主役を張ってましたんでほぼ完璧なピックアップやったんやないかと思ってます(^0^)

            5歳世代など     (°_。)?
     「ん?ん?」って思うとこ多々ありますねん・・・?
 
 その前年、現5歳世代は牡馬「ゼニ馬」筆頭として、エイシンチャンプ・サクラプレジデント・テイエムリキサンの朝日杯組の名前を挙げてありました。
 しかし、「ゼニ馬」の名前を挙げる前に次のような注釈を入れてありました。「このリスト作成にあたって、一頭一頭調べて行ってるんですけど、昨年の同時期に比べたら、ある一定の基準値以上の能力を持った馬、いわゆるAランクの馬が少ないみたいです。」そんなわけで、例年よりも若干レベルが低い年かもしれんと思いました。
 この年は皐月賞とダービーをネオユニヴァースが。菊花賞はザッツザプレンティが制しました。ザッツは4番手評価で名前を挙げてありましたけど、ネオに関しては「もっと上へいける素材やと思います。」ということで、文中のラストで名前を挙げてあった程度にすぎませんでした。ネオやザッツの結果からすると、この世代は先にデビューしてた馬たちがイマイチのメンバーやった感じですね。
 あ、この世代では現役最強古馬のゼンノロブロイがいましたね。でもこの馬の名前が「ゼニ馬リスト」に載ってなかったのは、まだデビューしてなかったからですねん(^^;。
 実は今も、正直なところこの世代は例年に比べ若干層が薄いと思ってます。もちろんクラシック馬も含めての話なんで、こんなんゆうたら怒られるかもしれんけど、ネオはメンバーが薄いからこそ二冠馬になれたと思ってます(^^;
 ゼンノは4歳以降に力を付けたのか、昨年秋の古馬G1を3連勝してみせました。確かにそれは凄い偉業やと思いますし、並の馬じゃそんな離れ業なんて出来ません。G1を3連勝するまでは、昨年のメンバーの関係からかなりナメテ考えてましたけど、今は古馬最強馬の評価はしております(^^)。
 がしかし・・・そんな今でも冷静にG13連勝の内容を見たら?(゚_。)?(。_゚)?んん、って思わされる所が多々ありますねんよねぇ・・・。
 例えば、この馬に並ぶほど古馬最強馬の呼び声が高いタップダンスシチーですけども、この馬の世代を代表する馬というとエアシャカールにアグネスフライト、それにアグネスデジタル。正直なところ、そのひとつ上のテイエムオペラオー世代と、一つ下のタキオン、ジャングル、マンハッタン、それにクロフネ等のおる実に豪華な世代との狭間のちょっと落ち目な世代と思ってますねん(^^;アセアセ。
 タップは同世代の強い馬と上下の世代の強い馬が引退してからポッと出現した、というか浮上して来れた、タイミング的にも非常に恵まれた馬やないかと思ってますねん。そんなタップと勝ったり負けたりのライバル関係にあるゼンノってホンマのところどやねん??ってのが、どうしても私の中に渦巻いて離れませんのですわ(~~;。
 初めてのG1制覇となった秋の天皇賞も2・3着には牝馬でしょ~。次のJCの2・3着には3歳馬。しかも今じゃ完全に距離不適正を暴露したコスモバルクでしょ・・・。有馬ではまたしてもタップダンス・・・。宝塚記念では昨年の牝馬「ゼニ馬」筆頭の、スイープトウショウにまで負けましたよね・・・。
 まぁスイープあたりを“ものさし”に持ってくると、大体のレベルってモンが見えてくると思いますし、私の中の評価を元に戻すと、スイープに負けても全然不思議じゃない話になってきます。
 正直、ハッキリしたランク付けはよーしませんけど、こんな感じの古馬陣なんで今年の3歳世代のトップクラスのレベルなら十分に通用するんやないかなと思ってます(^^)。
 

 
 
   

 

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