競馬最強の法則

競馬で立派に妻子を養う男 木下健の方法

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木下的“有馬記念”特別企画
 ズバリ!「ヒモさがしの

ところで、
 何の“ヒモ”なのかな〜
!?

有馬の「ヒモ候補」をタイプ分けしてみました

 『新年あけましておめでとうございます!!』???
『どうぞ来年もよろしくお願いします!!』??
 今回、編集部から書いて欲しいっていわれてるのは
「有馬記念」についてなんですけど、「1月号」なのに有馬記念書??、
いったいどっちの挨拶が正解なんでしょう・・・(^^;アセアセ
 ま、いずれにしても2005年最後の原稿となりました。
今年もご愛読いただきまして本当に有難うございます。
来年も引き続きご愛読頂けますようにお願いいたします(^^)。

 さてさて。。。いつもいいますけど私の馬券生活スタイルでは、G1に限らず上級クラス戦は勝負の範囲外なんで、馬券的にはまったく興味ないことがほとんどです。そやけど「なにが勝つんやろ?」とか、「世代間の力差に変化は生まれるんやろか?」みたいな興味は人並み以上にあったりします(^^)。 というたかて、皆さん勝つのはディープやと思てるやろうし、編集部からは有馬記念について書くようにいわれてるし、それやったら「ズバリ!ヒモさがしの旅」とでも題して、各馬の過去のレース結果からいくつかの「タイプ」に分類してみたいと思います。どんな時に好走してて、どんな時に凡走してるかを調べることで、その馬がどんな「タイプ」かが大体見えてきます。
 そしてある程度の「タイプ」がわかれば、あとは有馬記念がどういう展開になるかを想定することで連対可能か否かを予想するモノサシになりますよね(^^)。あとそこへ、私なりの「走馬眼」をちょっとだけ交えてまとめてみよーかなーって思います(^^)。
 でも、ホンマはあんまりこんな事したくないんですよねぇ〜。だってそこまでやったら、私も買いたくなってしまいますやん・・・。けどハズすの目に見えてますし・・・(~~;。まっ、そんな程度なんであんまり真に受けんとね(^^;アハハ ちなみにこの原稿は、ジャパンCの前に書いてます。
        ロブロイのイメージがあれ?あれ・・・?
 
 まず最初は常に一番気になってる馬、ゼンノロブロイから考えてみたいと思います。
 先月号でも色々書きましたが、天皇賞も「なんやかんやゆうてもやっぱり一番強いがな・・・(++ )トホホ」って思いましたわ(~~;。現役最強古馬なんは十分わかってますねんけど、早いことコテンパンに打ち負かす馬が出てきてくれな「豪華な世代に挟まれたちょっと落ち目な世代」って書いた私の面目丸潰れですやん(^^;アセアセ。
 まぁ冗談はさておき、ロブロイの場合は凡走らしい凡走なんてないわけで、これぞまさしく万能タイプって感じですね(^^)。ただ、それじゃオモロないんで、「連を外したときは凡走」とみなして、強引にタイプ分けしてみたいと思います。
 あくまでも“強引に”という前提で話を進めますが、この馬ってオモロイことに宝塚記念の行われる阪神の2200mって距離はこれまでに3回走って一回も連絡みしてないんですよね(-_☆)キラーン!!
 まぁ単なる偶然かもしれませんけど、こんなくらいしかつけ入るスキがないんで、とりあえずラップ的な見地から検証してみました(図1参照)。
 
 『走破タイム‐前3Fタイム‐後3Fタイム』で《中間タイム》が出てきます。その値を各レースで逃げた馬と比較することで、自身の中間のペースがレースペースとどんだけ違うか、つまり「どんだけ脚を使って詰め寄ったか」がわかります。するとオモロイことに阪神2200mだけは「中間で先頭との差を1.0秒以上詰める脚を使わされた」という結果が現れました(◎-◎)。そのため上がりの脚に少し陰りが出たんかも?
 前回の宝塚記念では4角で不利があったんで一応レースリプレイで確認しましたが、あの程度の不利では、上がりの36.1秒という時計は言い訳にならんと思いましたわ。
 この馬の全レースをラップ的に見た場合、基本的には「融通の利く幅が非常に大きい馬」なんで、たったこれだけの材料でタイプ分けすることは超危険と思いますけど(^^;アセアセ、企画上あえて「タイプ分け」するならば、「中間で脚を使わされすぎると伸びを欠く部分がある」、つまり「エエ脚が長く続くタイプっちゅーよりも短時間にビュッと伸びる瞬発力タイプ」に分類されてくるんで、「あ、ヤバ!これは下手したら逃げ残られてしまうぞ」ってペースでムダ脚を使わされるよりも、「いつでも捕まえられまっせ(^^)」ってペースのほうがエエのは間違いないですね。
       ハーツ、スイープは似たような・・・・。(^^)
    
 次に、天皇賞秋で2番人気だったハーツクライも「タイプ別分け」しました。この馬の場合なんかは脚質的にも非常にわかりやすいですね。ロブロイが3着やった宝塚記念で2着に先着してますが、その宝塚での《中間タイム》はゼンノより0.4秒速い58.8秒(図2-1参照)。
 これと同じような観点から、宝塚記念、エリザベス女王杯を制したスイープトウショウが挙げられます。この馬もオモロイ傾向が出てるんですけど、レースラップが5F60秒を切るペースになると確実に上位に食い込んできますが、逆に60秒を回ると、32秒前半の末脚を使いながらも掲示板に載るか載らないかになってきます(図3参照)。
これだけハッキリ傾向が見られる馬も珍しいですけどね(^^)。
 ここ10年間ほどの有馬記念を調べてみましたんですけど、ハッキリした逃げ馬がいてる時は59秒台が出たりなど、60前半や60秒を切るレースはけっこう出現してましたわ。
 しかし比較的61〜62秒台で移行する展開が多いようですね。メンツ次第でしょうけど、同じ年の天皇賞と有馬の5Fタイムは似てる感じが多くて、60秒を切らん可能性の方が高いんやないかと思いましたんで、ペース予想次第で切りか買いかハッキリできて楽なタイプですね(^^)。
 天皇賞で3番人気やったリンカーンも調べてみましたが、「タイプ分け」するにはかなり強引にせんとちょっと難しい感じです(^^;。 データからは決定的な材料はとくにないんですが、瞬発力と長くエエ脚の両方を持ち合わせた、ちょうど中間に位置するタイプやなぁってのをまじまじと感じました。
 ただ、結局中途半端なんでしょうね・・・(^^;それが大きな武器にならんために、大舞台で2着3着に終わってしまう・・・。てのがよくわかりましたわ(^^;アハハ。
 先の阪神大賞典みたいに前半を比較的ゆったりしたペースで行って、ちょっと早い目に脚を使いだすと非常に長くエエ脚が続くんですが、といって差し切ってしまえるだけの破壊力が ないさかいに、結局は前で楽した馬が残ってしもたり、宝塚記念みたいに速いペースで流れるとスイープやハーツクライみたいなキレる馬の末脚に屈したりになるみたいですわ(^^;。 結局こういう馬ってのは、大舞台じゃ三連単の2着3着固定で狙うのが最適なんかもしれませんね。
 「差し馬」というても、速いペースが歓迎な馬ばかりやありません。ゆったり追走できる方が末脚がキレる馬もいます。
 天皇賞春を勝ったスズカマンボは、そういう面を持ち合わせた馬やったりするんで、厳しい流れになるよりも比較的楽に追走できる方が末脚が活きるてくるタイプ、って感じがしてます。
        3歳馬はどこまでやれるんでしょうか?
    
 普段からG1にあんまり興味を持ってないんで、この原稿を書いている11月下旬時点では、何が出てくるんかよーわかってません(^^;。というわけで、最後に3歳馬をちょこっとやって終わりにします。
 まずは菊花賞2着のアドマイヤジャパン。能力的には、現時点で古馬にも引けはとらんと思ってます。そやけど冷静にこれまでの時計を分析すると、有馬の舞台で古馬と張り合うにはまだちょっと早いんちゃうかな・・・という意味不明な結論ですんません(^^;。 というのは2秒差で10着に大敗したダービーと1.5秒差で5着に敗れた神戸新聞杯を分析したところ、ひとつの事実が浮かび上がってきたからです。
 先のロブロイの分析の時に《中間タイム》というのを使いましたね。例えば2000mのレースの場合やと『2000m‐600m(前3F)‐600m(後3F)=中間タイム(800m)』になります。この値を4で割ると中間タイムを形成する200m=1Fのラップタイムが算出されます。とりあえずこれを「中間1Fラップ」と呼びます。 ジャパンのこれまでのレース成績から「中間1Fラップ」と「上がり3Fタイム」との関係を抜き出してみました(図4参照)。
一見するとわずか0.2〜0.3秒の違いに見えますけど、4Fトータルでは1秒以上の違いになってくるんで大きな違いです。
 レースの中間ラップが12秒台中盤の時は、上がり3Fが34秒台中盤〜35秒台中盤で好成績が集中しており、これが12秒前半のラップに速まると、上がりが35秒中盤以降になってしまいます。つまり「オツリのない状態」ってことです。一般的に「優れた先行力を持った馬」というイメージが強いかと思いますけど、この結論からは、実は「スローの瞬発力タイプ」の傾向が強いと思います。
 ここ5年間の有馬記念の「中間1Fラップ」は[11.9秒][12.2秒][12.2秒][12.5秒][12.2秒]といった感じです。おそらく今年もこれに近いペースで流れるでしょうし、菊花賞から成長がないとすると、もしかしたら影も形もないかもしれない可能性も・・・・(××;。
 一方、中間1Fラップが速い方が歓迎なのが、菊花賞3着のローゼンクロイツ。かといって追走にムダ脚を使ってしまう面が多々あるんで、上がりの限界点が早いことが難点。勝ちきれないタイプという印象が強いです。
 同じ差し馬でも、ペースに融通の利く幅が大きいのがシックスセンス。ペースに関わらずエエ脚を長く使えるのが特徴です。もうひとつ成長力が加わって末脚に磨きがかかっているなら、古馬とのエエ勝負もあると思いますわ。「最強の1勝馬」ってところでしょうか(^^)。
 他にもいろいろ有力馬はいてるんでしょうけど、何が出るんかわからんし、残りもわずかなんでこのへんで締めたいと思います。とにかく3歳馬は一戦一戦の成長次第と思います。歳が明け、4歳春のG1では中心的な存在になってると思ってます(^^)。

 

  
  

 

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