競馬最強の法則

競馬で立派に妻子を養う男 木下健の方法

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見落としがちな
こんな「不利」を見つければ
競馬も馬券も
オモシロなりまっせ〜 
(^0^)

日経新春杯の審議どう見えましたか?

 この原稿の締め切り直前の1月16日・京都メインレース
日経新春杯。2番人気サクラセンチュリーが大外。
 そのすぐ内に武豊騎乗1番人気ナリタセンチュリー。
2頭はピッタリ並んだ形で最終コーナーから直線へ向きました。
 それと同じタイミングで、内側から進路を求め外へ出した
マイソールサウンドと真横にいたダディーズドリームが押される形で
少し膨らみます。ナリタはダディーズとサクラの真ん中に挟まれ
サクラと接触、弾き出されるように後に下がりました。
 もちろん審議となりましたが、結果は誰もが周知のところです。

 あれだけ派手にぶつかってナリタは不利を受けたわけやし、多くのファンは間違いなく降着と思ったでしょうね。そやけどね、あの4角を周ってくる両馬の脚色は、誰がどう見てもサクラセンチュリーの方が勝ってましたよ。
 3角じゃナリタの後に位置取ってたサクラが、直線に向く頃にはクビ〜半馬身ほど前に出てました(^^)。ちょうどそこへ内から微妙に馬が寄ってきたので弾き出される形の不利が発生したわけです。
 ただ、サクラも内へ寄ってきたのは間違いないんですけど、斜行と言うほどじゃなかったんでしょう。そしてナリタの脚色はすでにサクラに劣っていたからあの不利が発生したということで、あのような採決に落ち着いたんやと思います。私はあの採決は間違って無いと思いますよ。レース見てて 「降着はないな・・・・」って思いましたから(^^;。
 ただナリタは、1.6倍の断トツ人気やっただけに納得いかんファン(~~;も多かったやろと思います。あと、あの不利がなかったら9着なんてことは絶対になかったのも事実ですしね。
 って、私はこんなこと言うつもりで原稿書いてたんやないんです(^^;アセアセ。方向修正して本題に入りましょう。
 もしもです。もしナリタにあの不利がなかったとしたら、たぶんサクラから遅れること、半馬身〜1馬身半程度で入線してたんちゃうかなっ・・・、って思いますんで、いずれかの馬券の対象やったんは間違いないでしょうね。
あっ、着差に関しては不利が起こる直前の両馬の手応えをみた感じの私の勝手な想像なんですけどね(^^;。あっ、着差に関しては、不利が起こる直前の両馬の手応えを見た感じの私の勝手な想像なんですけどね(^^;。

 そして私は、その不利を「補正」という形で自分の「にこちゃん指数」に反映させて使こてますけど、皆さんはわざわざそんなことする必要あれへんので、今回の本題、『とりあえず不利があった馬をメモっといて、馬券に活かしましょう(^0^)』って感じで今回はいってみようと思います!


     「不利」にはゼニが埋もれてまっせ〜(^0^)

 レース中の不利というのはどこでだって起こりえますよね。今回みたいに重賞の、しかも最も注目が集まるような4角で起こった場合は誰の記憶にも残るわけやし、自然に次回の予想に組み込まれますよね。せやけど、注目度の低い、例えばスタートやら1〜2コーナー付近なんちゅーゆうと、普段からあんまり一生懸命見る習慣がない方も多いやろうし、そうでなくても、たまたまタバコに火ぃ点けてたりぃ(-o-)y-とか、たまたま彼女にメール打ってたりぃ(#^.^#)とかで見てなかったりすることってありますからね(^^;。まぁ、イチイチ自分で見てやんでも、予想紙を見たら「前走は不利があったので度外視。今回は勝ち負け!」ってな感じで、親切にコメントを掲載してくれてますしね(^^)。
 でも、そういうのに限って、「不利なかってもあかんかったやんけボケ・・・(~~;」なんて、グチと外れ馬券しか残らんのがオチやったりしますけどね(^^;。まぁ不利があった馬が次は走るかってゆうと、それは神様にしかわかりませんし、しゃーないですわ(^^;アセアセ。
 私もこと細かに「不利」はチェックしてますけど、好走してたはずやのに、あからさまな不利を受けて凡走しちゃった馬は、やっぱりみんながチェックしてますんで、次走は人気に推されて、なかなか美味しい思いはさせてもらえんのが現実ですよね(^^;。そやから、できるだけ「人が気づきにくいような不利」をチェックしておいて馬券に繋げるように心がけてますわ〜。
 ひとくちに「不利」といっても、いろんな種類があります。先のナリタセンチュリーの場合なんかは他馬から受ける不利ですけど、「不利」のなかには、「相手の存在しない不利」もあります。
 例えばどんなコースでも、コーナーがある限り、内を通るのと外を通るのとでは「走った距離」は確実に違ってきます。『不利』を国語辞典で調べても、《条件などが相手より劣っていること》とあるんで、そこから発生する距離ロスは「不利」と言い換えても問題ないですよね(^^)。それなら「馬場の荒れた部分を通ってきたために発生するロス」も「不利」ですし、出遅れたとか、騎手の判断ミスなんかも「不利」というてもええと思います(^^)。
 そんな『ロス=不利』のために本来好走してたはずが凡走してしもた馬を細かにチェックしといて、人とは一味違った自分だけのリストを持つのも、勝つためのひとつの手段やと思います。というてもあんまり難しく考えることはないと思うんですよ。自分の感じたなりにチェックしとけばええと思うんです(^^)。


     他人がわからん不利を見つけまひょ〜(^^)

 参考までに、私が最近のレースで見つけた「不利」を挙げてみますわ〜。例えば、1月8日中山最終レース。16頭立ての大外枠に入った3番人気ザンジバルは、ゲートが空いた瞬間、煽るような感じで1馬身〜2馬身ほど出遅れてスタートを切りました。これだけやったら大したチェックやありませんわ。こんなこと誰だって見てますもんね(^^;。新年を迎えた中山競馬場ですけど、「1回中山」の名前には似合わん、傷んだ馬場が広がってました。そらそうですよね、昨年からの連続開催ですもんね。それだけじゃなく、前開催から中山の芝コースは「差し馬に有利なトラックバイアス(以降TB)」を示してまして、年が明けてもその傾向は同じように続いてました。
 で、ザンジバルなんですけど、同馬の脚質は、おそらく逃げ、もし控えても3番手までに着けるのが見えてます。ただこれは今の中山コースじゃぁ、絶対的に不利な脚質なんですわ・・・(~~;。
 一年以上の長期休養開けの前走、中京で逃げて3着に粘ってる事などから3番人気に推されてますけど、TBと脚質とを照らし合わせたら、最も危険な人気馬とみて間違いないですわ(^^;。
 ここでちょっと話が脱線しますけど、TBに注目してずっとレースを観察してると、TBを判断するのが上手というか、馬の位置取りにTBを考慮してる騎手がいてることに気づきます。
 ザンジバルに騎乗の横山典弘騎手はその代表的な人で、彼は間違いなくTBを考慮して騎乗してると感じます。レースに騎乗しながらTBを考察してるってことは、頭を使って騎乗しているということの証明です。なぁ〜んも頭を使わんと騎乗しとるな・・・って思う騎手が非常に多いですからね(~~;。 勝ち鞍は別として、彼が今、関東のNo1騎手であると私は思いますわ(^^)。
 そんな彼のことなんで、そのときもTBを意識して意図的にスタートを遅らせたかな?と思いましたけど、後日リプレイで確認したところ、意図的じゃなくて、馬が煽って立ち上がり気味になっただけでしたわ(^^;。 肝心なのはその後でして、気性とゆうんか、そういうモンは簡単には曲げれんわけで、出遅れたは後は闘志満々でグングン上昇していき、1コーナーの入り口ではすでに先頭馬に並びかけてました。そして残り800m標識の場所では自ら仕掛けてレースを動かします。残り300m付近、坂の途中にさしかかる頃には早々と後続に飲み込まれ始め、トップとは1秒差の9着に終わりました。そやけど1コーナーまでに使ったムダ脚。そして自らレースを動かしたことなど、一連の「ロス=不利」を考慮すると、最後までごっつい粘ってると思いますんやわ。あの不利の多い展開の中でこれだけやれたということは、この馬に向くTBになった時、間違いなく走ってくると思います。
 これを書いている現在(1月19日)はまだ出走してきてませんが、発売日までにはおそらく出走してきてるんちゃうかと思います。さてどうなってるでしょうか・・・。読書の皆さんと一緒に結果を追ってみたいと思います。もし飛んでた場合は、先行馬に有利なTBと判断した時にガツンと狙ろたってください。絶対に儲けられるハズデスガ・・・(^^;。
 こんな感じで「不利」の馬は、レースを見てた人以外見つけることができんし、見つけて出てきたからとゆうて単純に狙ろてエエってもんでもないんで、チェックした人の腕の見せ所かもしれません。
 ただ、これを上手く馬券で獲ったときは、ちょっと気分エエですやんか〜(^0^)。


      この馬をチェックしてみてくださいな・・・?

 ということで今回は、この原稿締め切り時点でまだ出走してない、いろんな不利のあったチェック馬を4頭ほどピックアップしときますんで、自分で不利を見つける際の参考にしてみてください。たぶんこの号が発売されるまでには出走してると思いますけど果たして結果はいかに・・・。
 今回は「不利」といいつつTBの話が主になってしまいましたが、実はこれが改めてマイブームですねん。次月は恒例の「ゼニになる3歳馬リスト」の予定なんで、また機会があればTBについてみっちり書いてみたいと思ってます(^^)。

 〈参考:不利を見つけた馬〉

● 1月5日中山7R サウスオブワールド
 《ポケット気味の絶好のポジションを追走。直線に向く時にスッと外へ出せば勝てた手応えを、慌てたのかナメたのか、なぜか最内へ入れてしまった。その後も少し余裕を持って追うのを遅らせる場面。完全に騎乗ミスというか判断ミス》

● 1月5日京都9R シンメイセレリティ
 《3〜4角の内外の違いで脚をためれた差が最後の最後に影響。力的には決して負けていない》

●1月5日京都9R ベストアルバム
 《勝負どころ、内で脚をためてきたが直線は一番伸び難い馬場の悪い最内に潜り込んでしまった》

●1月16日中山2R フレンチクルーラー
 《逃げ・先行馬に断然有利な、コース上に水の浮く不良馬場。ただこのレースだけは相当にラップタイムが速く、差し・追い込み馬の台頭してくるレース。その中でここまで粘れたのはいつでもクラスを卒業できる力を持ち合わせている証。》

 

          

 

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