`07/8/17記:お知らせ。東京マタギの深瀬氏が久々にTV登場。ためしてガッテン以来か? 聞くと撮影は色々大変だったらしい。撮影クルーのカメラバッテリーが途中でなくなったり、沢登り素人さん達を連れて行ったりで相当の苦労をした様子。深瀬校長から下記の様に放送予定についてのメイルを貰った。NHKのBSを観ることが出来る人は、皆さん是非ご覧下さい。四夜連続の沢登りで、他に豊野さんとか何人が有名な沢屋さんがフィーチャーされて四日間の放送だそうです。

 NHKのBS−hi は8/20 (月)pm10時から4日連続で放映の予定です。「清涼紀行・日本の名渓谷」の題名です。私は20日だそうです。
 梁山泊のHPに撮影風景が載っています。「沢登り」のコーナーをご覧ください。湯桧曽川です。
http://homepage2.nifty.com/minarakoubou/index.htm
「深瀬信夫のアウトドア教室」:東京マタギののWebサイトのトップページにも番組案内と撮影風景の画像が載っています。

`06/3/18記、4/13追記(白井氏にレザーシースを作って貰った)

深瀬工房探訪


ナイフメーキング教室
熱可塑性樹脂カイデックスを使ったシース(鞘)作り
&
東京マタギ、山菜キノコ採り講習会の風景(山での服装、装備なども


 天野刃物工房さんの鎌鉈や鳶口が付いた鉈は、皮の鞘だと使いにくくて仕方がないのでカイデックスで作る予定
カイデックスを使ったシース作り

 え〜、タイトルはカイデックスを使ったシース(鞘)作りとなっているが、実際のところは、カイデックスでシースを作って貰った、というのが本当のところ。スンマセン。
 本当は自分で作るつもりで作り方を教えて貰いに東京マタギの深瀬氏のところに行ったのだが、深瀬工房を探検している内に深瀬校長がいつの間にか作ってしまった(2本とも)。なので、製作過程の写真が沢山撮れました。この件につき、もう1年以上も前の事になってしまったが、勿体ないので遅まきながらアップする事にした。ついでに手持ちの山菜キノコ採り教室の画像もアップしてしまおう。

 さて、深瀬工房には、山菜教室など山に出掛ける時の待ち合わせで寄った事はあるが、じっくりと中を覗いた事がない。前から遊びに行くと言っていたのだが、遠いのでなかなか機会がなかった。もっとも、行く気になれば、入間にある鍛冶の師匠の小山氏の工場から近い圏央道に乗れば割と早い。今回も、小山氏のところに行く用事があったので一気に埼玉方面に向かって出掛ける事にした。
 以前から一緒に行こうと誘って頂いていたキノコ採りの先生、白井氏にご都合のお伺いを立てて同行させて貰う様に予定した。白井氏にお会いするのも楽しみだが、わたしにはもう一つ目的があって、深瀬氏にカイデックスのシースの作り方を教えて貰うことがあった。何故、カイデックスかというと、樹脂故、濡れに強いので沢登りなどの水の中で遊ぶ事が多い場合には皮のシースと違って山奥での行程中の濡れにいちいち気を使わなくて良いからだ。

 自分の持っているナイフでシース(鞘)が無いのが2本有り、1本は別ページに載せている天野刃物工房さんのペティナイフ、それからもう1本は小山師匠作のナイフ。小山師匠にナイフを作って貰った時には皮シースは自分で作るからいいやと言ってそのままになっており、シース作りはラブレス直伝の皮シース作りを教えて頂けるよう白井氏にお願いして居た。

 でも、沢や山で使う事を考えれば、先ずは濡れても良い熱可塑性樹脂のカイデックスのシースが欲しかった。それで以前から深瀬校長にカイデックスでの作り方を教えて貰えるようお願いしていたのだった。そうすれば、右の画像の様な標準的な形では無い鉈類や剣鉈など(此に合う木の鞘は自分で作らないと無い)、また濡れたり汚れたりする場合もある道具類の鞘を、従来の木ではなくて此のカイデックスを使用して自分が使い易い形で作れるようになれると良いなと考えていた。
 それなのに・・・

 ペティナイフ(左)は山に行った時も知人の家に行った時にも調理に使うのでシースが無いと不便なのだ。右は山包丁。柄は竹製。
 工房の机の引き出しには山包丁や豆包丁などの深瀬工房各ナイフのシースの型が仕舞われている。
 持っていったペティナイフにあう型は深瀬工房の標準品の中には無く、合いそうな型紙を探し出してくれた。

 わたしはやり方だけ教えて貰ってじっくりとやろうかと思っていたのだが、到着時間も遅くなっており白井氏もとうに着いていて、もう宴会突入モードのスイッチが入っていた為に、校長が持っていったナイフを手にして、「どれどれ、ふーん・・・ペティナイフはシースに挿した時に引っ掛かるところが無いからなあぁ〜。。」などといいつつ、サッサと作業が始まってしまったのだ。アヤヤヤヤ、ま、いいか。

型が合いそうなのはこれかな?
カイデックスの板に型をマジックで書いてからバンドソーで切る

 

切り取られたカイデックスと金具
切り取ったカイデックスをバーナーで温める

 カイデックスを曲げて全体を柔らかくしたところでナイフを挿して膨らみの型取りをする。その時に、一番奥まで差し込んだ時にロックするようにナイフ側にヒルト等の出っ張りがある場合には其処を強く締めるのだが。

折り曲げて温める
型が決まったら孔を開ける
海釣り用の太いテグスで縫う

 カイデックスに孔を開けて縫うのは強力なミシンでやるのかと思って居た???なんて訳ではないが、どうやるのかなと思っていたら、孔開けはフォークみたいな形の自作の道具で打ち抜いていた。こりゃ早いわ。ドリルやキリなんかでは大変だもの。
 孔が開いたところで、今度は極太テグスを専用の針で縫う。

深瀬校長は器用だねえ
ベルトグラインダーで整形

 此処まで出来上がったらあとは、、、と此処まで書いておかしいなと画像を調べたところ、下げる為の金属フックとその金具を取り付ける為の折り返しは、とっくに取り付けてあって、それは工程のシースを温めて折り返す作業の前に金具を取り付けて鳩目を打って出来上がっていた。失礼、、、其の画像は無し。

 で、もって、お待たせ致しました。やっと宴会。いつもながら美味しい校長の料理。お嬢さんも手伝う。白井氏も三崎の美味しいマグロの刺身を持ってきて下さった。わたしもちょっとばかり調理してお出しする。でもって早々にナイフ談議。
 白井氏も元はナイフメーカ。大企業に勤めながらナイフを作っていたけれど、ここ数年は触っていないと言う。何故ならキノコ菌にやられてしまって、頭の中はキノコだらけだからだそうだ。

米国のナイフ雑誌が色々
シース作り、第二弾

 シースは夕方に一本作ってくれた。で、さて今度は2本目を自分で作ろうかと申し出ると、飲んでいる最中なのに校長はサッサと作業に入ってしまってやらせてくれない。自分も酔っぱらって居るので動力を扱うのも危ないし、ま、いいかっ! ついつい好意に甘えてしまう自分を発見・・・

 よく飲んでよく寝た。すると朝から深瀬氏と白井氏はナイフ談議。メーカの人は流石違うね〜。

 ナイフの仕上げの細かいところの処理を図に書きながら説明
 わたしがごにょごにょと言ったら、校長が其処はこうすれば良いんだと、小山氏のナイフを
 リュータで削って加工。お二人とも小山氏のナイフの精度を誉めていた

 この朝、ナイフメーカ二人の専門的な話を横で聞いていたが、、、1年も経ったら、もう忘れちまったい。(^^) 書くのが遅かったのが原因ね。いや、脳の老化が進んでいるのか。

多分JKGのナイフ作家年鑑83-84
んで、白井氏が「私も載っているんだ」と見せてくれた

 白井氏はJKGの創立メンバーの一人だそうだ。その頃に教わったのかなあ、、、ラブレスから。今度、皮のシース作りを教えて下さい。そしたら、わたしはラブレスの孫弟子? んなわきゃないか。。。ちゃんと皮シースが作れるように成れるか危ういし。。。それに、シース以前にナイフが作れないとね。
 以上をもって以下画像のようなシース2本を作って貰ってしまった記を終わる。(^-^;;

ペティナイフがカイデックスのシース入りちゅうのも良いね!
これで小山氏のナイフを外に連れ出せるようになった。
それにしても校長は他人の作ったナイフのシースを気軽に作ってくれちゃうね。感謝! お礼に下に深瀬工房のナイフメーキング教室の宣伝入れておくからね!

「深瀬信夫のアウトドア教室」:東京マタギのサイト。此のWebサイトの【教室スケジュールのページ】の中に【ナイフメーキング教室】のページがある。そのページに深瀬工房での山包丁製作作業工程の画像が詳しく載っている。興味がある方はご覧あれ。※ナイフメーキング教室は沢登り、山菜キノコ採りシーズンが終わった11月から2月くらいまでの平日のはず。

東京マタギ深瀬工房製ナイフ、山包丁:当ページの前編。日頃お世話になっている深瀬校長のナイフの紹介。
2000年5月某日某所、東京マタギの沢登り講習会の前夜
山岳渓流ガイド:東京マタギの講習会


此の項は`06/4/13追加

白井氏にレザーシースを作って貰った。『白井氏に感謝!』

 当ページを作ってから、其の中でご登場頂いている白井氏にページ作っちゃいましたメイルを出したらご返事が来た。先ず、「【番外】山菜キノコ採りの服装と装備」にご登場頂いているA本さんについてのコメント。A本さんは「渓流釣り、山菜キノコ採り、ナイフ作り、そして料理の名人。」という内容と、画像でA本さんが持っている包丁で「採れた一本の松茸を縦方向に薄く均等に10人分以上に切った包丁裁きは見事だった。」という内容と共に、「暫く休んでいたシース作りを練習してみたいと思います。」という謙虚な言い回しで、其の練習台に小山師匠のナイフを白井さんのところまで送ってくれないかというご依頼だった。「えっ、良いんですか〜!」と即日送る。
 ほんとは作り方をマンツーマンでお教えいただこうかと思っていたんだけれど、久々に練習がてら作るということと場所が無いから(お父さんの居場所をなかなか陣取れないそうだ)ということで別の機会に持っていただけることにして、今回は作っていただくことになった。って、毎回作って貰っているだけって話しも有るんだけどね。

 そして本日、白井氏から出来上がったレザーシースが届いた。う〜ん、すっごい丁寧な造りだなあ。ナイフも射し込んだときのロックが凄くしっかりしていて、それでいて抜きやすい。グッと押し込んでいって最後にロックしたときの感触も良い。細かいところの処理も工夫して丁寧に仕上げていただいている。久々の習作というには充分以上。ありがとうございます。

白井氏のレザーシースと深瀬校長のカイデックスシースが揃ってしまった
シースのエッジも丁寧にピカピカするほどに仕上げて下さった

 それでお代はというと、練習作品なので要らないと仰る。でも、材料費とか掛かっているし、、、では、ベーコンを今度送りますね。って事で一件落着。(^-^;; 飯炊き用の鋳物竈をスモーカーに転用`06/2/27という別ページに書いたようにベーコン作りも上達していますので、、、それに、豚肉も特別なものを取り寄せている最中ですから、今度それをご賞味頂きましょうね。

 シースの先端部も斜めにカットしてあって洒落ている(画像ではちょっと分かり難い)。それから孔が開いているのは万が一の時のための水抜きか?
 右側のスペーサー部分も入り口が斜めにカットされていてヒルトが引っかからないように処理してある。またヒルトの形状まで手直しして下さった

 白井氏の性格で細かいところの処理まで丁寧に仕上がっていて所有欲?を満足させるものでありました。ナイフが良くたってシースが其れに見合うものでなければねという、白井氏の仰られたことがよお〜く解りましたよ。

 シースの色は下の画像の焦げ茶色のものが実物に近い。他の画像は赤っぽく写ってしまっている。

 白井氏は丁寧にシースの作り方のメモ書きや中子(スペーサー?)の型紙も入れて下さった
 カイデックスのシースとレザーシース。両方有るなんて、何という贅沢だろう。有り難いことです

 カイデックスは水に濡れやすいとき、沢登りとか山菜取りとかの時とあとは脂っけが無いのでナイフの保存用にも良い。レザーシースは一般的な使用に於いて良いよね。ミラーフィニッシュのナイフではカイデックスは傷が付きやすいしね。

 ということでお二方、誠にありがとうございます。先ずはカイデックスで鉈のシースを作るところからやってみます。m(_ _)m では、また山菜教室で・・・

by Recycler `06/4/13


 ええーぃ、ついでだ!ページを作り始めたら撮り溜めた画像が可成りあった(写真撮るの好きみたいね--->自分)のを思い出したので・・・一気に大放出!

東京マタギ、山菜キノコ採り教室の風景

 さて、お次は東京マタギの山菜教室のその風景をアップする。普通、我々へなちょこ都会人は山菜というと蕗とか蕨、薇などじゃないですか。あとはタラの芽とかノビルとか土筆など。つまり、その辺の野山や田畑で採れるものばかりね。美味しいっちゃあ美味しいけど、キノコの美味しさに比較したら比べられないでしょ?と深瀬校長に言ったところ、「そりゃ、ホントの山菜の美味しさを知らないんだぞ!」と言われた。

 でもって、残雪の雪渓残る山奥だ。行ったね二泊三日。その間、宴会は四回!どういう計算だ?金曜の夜中に現地に着いてから帰ってくるまでに四回。不思議でしょ。興味ある人は行ってみて下さ〜い。

 で、結論を先に言えば、「わたしが悪うございました。世の中のことを何も解っていなかったです。知っているつもりでも知らない事って沢山有るんですね。ゴメンナサ〜イ!」とバンザイ状態だった。山で採れる山菜、十種類やそこいらではなくて、今回は二十種類以上は教えて貰っただろうか。調理法も様々で、その場で処理して食べたら、な〜になに、旨いこと旨いこと。キノコに負けず劣らず、絶叫ものだった。毒のものも教わり、また食べ方や処理の仕方なども色々教わったが、覚えきれない。忘れた・・・ でも、山菜に対する認識が変わったね。保存食にしてしまったら味わえない旬の旨さを頂いたからなのだろうか。それにしても、メンバーみんなで相当量を食べたが山菜のあくでやられたという人も居なかったし。

宴会明けて朝が来て、車止めから皆で歩き始める
おお、カタクリ!可愛いね。ツンツン、、、

 深瀬教室の山菜採りは、なぜか渓流釣りや沢登りの時と同じ恰好。それは途中で竿をだす釣り名人も居るからなのだが。ま、先を観ていただければ分かるでしょ・・・

 先ず、白井氏が先鞭をつける。木の上までの登れるところまで登って・・・ 木はコシアブラだ 。  ホラね。沢屋はどんなところでも行っちゃうのよ。だから、濡れても良い格好なんだよね。

 根こそぎ採ってしまう事はないけれど、他の人が行かない様なところに行くから収穫はそれなりにあるのね。感謝感謝で自然の恵みを頂く。

あれやこれや教わりながら先に進む。
 雪渓は、滑るよ!と言ってる側から。

 山奥は一気に春が来るんだね。山の生気が立ちこめている。精気が隠った山の幸を頂きエネルギーをわけて貰う。

こんなところも突破したり、
川の中を遡行していく。

 

雪解けの水は冷たい。
でも、気分は最高。

 

好きだねえ、こういう景色。
おっ、白井氏、何か見付けたのか?

 渓流シューズってのは底がフェルトだから登山靴の様に山の柔肌を痛めない。その代わりクライミングが上手だったり、スリップ感覚やバランス感覚が良くないとね。

深瀬校長がキノコを見付けた
 皆、大人しく聞いているって事は毒草?

 この人、何時もこうなんだよな。寒いのにTシャツ1枚。ホラ、右上の写真観ると解るでしょ。みんなアウターまで着込んでいるのに校長はシャツ1枚・・・

 手早く調理するのは梁山泊の那須講師。帰ってきたら直ぐに調理。暗くならない内にさあ始めよう。
 そして、夜中まで宴会。こんな旨いものを子供の内から食べてええんかい?

 山菜は採った後、川で下処理まで済ませてきてしまう。そしてテン場に戻ったら、それぞれの山菜をあく抜き処理してから調理。みんなでやるから早い早い。即、宴会だ。
 それでもってナイフはみんな自前で持っている。肩からたすき掛けしている人も多い。何故なら、みんなそれぞれに料理したり下拵えをしながら延々と宴会が続くからだ。自分で持ってきた材料で自慢の料理を振る舞うのも、また山で頂いてきた幸を調理するのも皆自分達だから、手元に道具が無いと不便な訳ね。で、包丁じゃあ大きくて邪魔でしょ。
 そんなのを観ていた小学生のお嬢さん(お母さんが受講)も、山を下りた帰り道に有ったおみやげ物屋さんで小さいナイフをお母さんに買って貰っていた。

天麩羅チームもメンバー交代しながら調理。食べても食べても..
満遍なく頂き、疲れた人は三々五々それぞれの寝場所へ。残るは...

 散々美味しく食べて飲んだら、どれがどの様に処理したか忘れちまうなあ。覚えているのは只ひたすら美味しかったことだけ。校長の言っていたことホントだったッスよっ。
 山菜って、最初に書いたような種類のものは採って食べていたけど、こんな山奥にしか出ていないのを新鮮なまま上手に処理して食べると、こんなにも美味しいものだとはね〜。キノコに限らず山菜教室に何度も通う人が居るのが解るわ。

 以下は深瀬教室キノコ採りの時の画像。楽しいんだよね、みんなでやるキノコ採りも。

女の子一人をそんな洞穴の中に行かせて・・・
山の斜面に散って隈無く捜査!

 キノコ採りもあちこちに遠征する。そして収穫してきたら選定してその場で処理し、みんなで調理して味わう。それで直ぐに食べてこそ、やっとキノコの種類と処理方法が実感を伴って解るのよね。探して、観て、採って、嗅いで、囓って、処理して食べてこそ、キノコの種類を覚える。但し、+アルコールはダメね。わたしの場合、アルコールが入るとてんで覚えてないんだもんね。美味しくて感動した!って感覚しか残っていない...

どれどれ見せて、、、ん〜、此は食べられるかなー???
キノコ採りは何度行っても美味しい。

 

 さて、こんな東京マタギ深瀬信夫のアウトドア教室だが、山菜キノコ採り教室に行っても安心なのは、メンバーが皆沢屋だからだ。勿論、教室初めて参加の人には沢もクライミングもやったことが無い人が居るが、周りが沢をやる人が多いので危ないところは注意してくれるしサポートもOK(岩登りの講習会もシーズン当初に行うので出ておくとレベルが上がるので安心なんだけどね)。今回も子供連れだったけれど、沢の中は交代で担いで連れて行っちゃうしね。沢でのレスキュー方法も教えている人達だから安心でしょ。
 日本の各地の源流を岩魚を釣ったりキノコ山菜を採りながら遡行してきた実績が、深山で生活する此等の総合力が、安全と楽しさをサポートしてくれるのだろうと思う。知識や技術だけの講習会じゃないんだよね。源流奥で万が一厳しい状況になったとしても、みんなで一緒に楽しんじゃおうみたいなノリがあるからこそ、難しい局面を安全に乗り越えられるし、逆にそんな出来事を楽しい想い出にすることが出来る。だから東京マタギのファンが多いのだろう。その東京マタギのアウトドア教室の中で、山菜教室、キノコ採り教室は安全で楽しい、美味しいばかりの教室なので特に源流釣りや沢登りを目指す人だけでなくて、安全に山菜、キノコ採りを行いたい人達に人気なんだね。
 実際、山を観る眼や採取の仕方、毒のものとの見分け方、処理方法から様々な食べ方まで教わるには一泊二泊は当たり前? で、みんな協同でやるから楽しいんだよね。ま、校長の人柄かね。だから何時も来る人達も楽しいし。実はわたしも昔、或るキノコ採り教室へ一泊で仲間と行ったことがあるのだが、悪い人じゃないんだけどちょっと偏屈だったりして、スタッフに「先生!」なんて呼ばせちゃったり、キノコも多少は採れたけどみんなで堪能するほどじゃあ無かったりして。。。キノコ採りって難しいんだなと、その時はそんなもんだと思っていたけど深瀬教室を知って仕舞ったら、もう他の先生じゃダメな身体になってしまった...... (深瀬氏はあまり権威付けなんてしない人で、わたしは校長ってのが呼びやすいからそう書いているけど、みんなは深瀬さんって呼んでいるので誤解無きよう書き添える。ただ実力は凄い

ま、山菜キノコ採り教室で、こんなところは行かないので安心。

でも、滝の上に行けると美味しいものにありつける可能性が広がるかも。。。

 久々の深瀬教室の記事を書いた(別に仕事では無いよ。日頃お世話になっているお礼の意味でのページ作成だ。偉いね俺って? ま、そういった意味もあるんだけれど、其れよりもこういう世界もあるということを言いたいのかも。幾ら自然保護と叫んでも、本当の自然のありがたさや自然の仕組みや在り様を知らずに言っていてもピント外れになりかねないし、また誰かに利用されているだけになるかも知れないからね。自然の奥に踏み入って大自然と交感するところから、人間の在り方自体を感じないとね...その為には、こういった教室で安全に自然に分け入るノウハウを教わる方法も有りかと...)。
 以上の様に沢でのナイフの用途は食べ物の処理が多い。また咄嗟の時に直ぐに使える必要もある(山菜キノコの採取だけでなくザイルを切るとか)。なので深瀬工房の山包丁の様な形と携帯の仕方になるのであろう。勿論、長期の源流遡行であればノコギリや鉈も必要になる(テン場での使用だけでなく怪我人が出たときの搬送などにもね)こともあるが、それはパーティに一本ずつあれば良い。何れにしても何か万能のものが一本だけあれば済むというものはないのであろう(沢登りは滑りやすい崩れやすいところに行くので通常の登山よりも悪い状況に陥ることを前提に装備を整えた方が良いと考える)。だったら沢では調理がし易いタイプの刃物は一本欲しいし、携帯して濡れても錆難いものが良いね。

 以上

by Recycler `06/3


 さあ、遊びのページは作り始めたら止まらないっ・・・
 お次は番外だが、此のページを上の項まで編集し終わってふと気が付いた。服装ね。山での服装と装備の件ね。そう言えば正にピッタリのモデルさんが居たのよ。えっ?モデルさんと言っても、うら若き女性じゃないッスよ。男性ね。。。確かに深瀬教室は美人受講生が多いので有名だが、今回は男性にフィーチャーしてみた。。。というか件の男性モデルの画像を観ていて此の項を書きたくなったのがホント。

【番外】山菜キノコ採りの服装と装備

 

 左の画像は、当ページ、山菜採り教室のトップのところに出てきたもの。其処にはこうコメントを書いた。
 “深瀬教室の山菜採りは、なぜか渓流釣りや沢登りの時と同じ恰好。それは途中で竿をだす名人も居るからなのだが。”、、と。
 でもって、ちょっと気が付いて、他のキノコ採りの時に撮ってあった画像を並べて観ると。

 「同じじゃん!」
 前から薄々そうかなとは思っていたんだけど、画像を並べてみてあらためて思う。

 「やっぱり同じじゃん!!!」

 そうかあ!キノコ採りと山菜採りと渓流釣りは同じ恰好と装備でいいんだ!

 悟りは突然やってくる・・・

 

 其のモデルはA本氏。某大手電器メーカ勤務。いや、何が言いたいかというと、わたしと違って貧乏ではないと言うこと。(^-^;;; つまり同じものを着続けなくてはならない如何なる理由もないということね。
 因みにモデルの為の画像掲載の許しは貰っていない。スマン!A本さ〜ん。もし此の項が消えているときが有ったら無断で載せたのがバレちゃってA本氏に叱られたのだろうとご了解願う。(^-^) でも東京マタギ深瀬信夫のアウトドア教室のサイトの教室レポートページを観ていただくと解るようにA本氏は何時もほぼ同様の恰好をしているからね。

 なにげに折り畳み式キノコ鎌を自慢する。二本刃が畳んであって普段は杖に・・・もといストックに使える。
 ええ〜っと、これは食べられるヤツだっけ?食べられないヤツだっけ?折角モデルになって貰ったのに忘れちまったい。胸元に注目。山包丁にフォールディングナイフ、アレッ、釣り針外しまで付いてるかな。
これはキノコ採りで山に上っているときだ。
胸元には山包丁。
 やっぱりダイワのクーラー付きザックを装備。靴は上のものと違うが渓流シューズだな。手作り登山靴ゴローのものだろうか。だとすると高級品。
 この画像は違う年度だがウェア装備ともほぼ同じ。帽子は釣り具メーカのシマノ?鍔付きの帽子は偏光グラスをアタッチできるしね。

 良く見るとA本氏のシャツは何時も同じかと思っていたら同じチェック柄でも色合いが違う。ご無礼致しました。そういうのがお洒落って言うんですよネッ!

 これが折り畳み式のキノコ鎌。この時は別のキノコ採りの時の画像だ。
 おんやあぁ、あんな高いところにウドが。A元氏と白井氏が見上げる。
 そんなのチョイチョイと、
此のキノコ鎌があれば・・・

 実は此のキノコ鎌を何年も前に見せて貰い、その時に其のキノコ鎌に感銘を受けていた横浜水道局の鉄砲打ちY野氏が、釣り竿と自作の鎌と使って3mも伸びるキノコ鎌を後年作ったんだけど、そのY野氏最近全然会わないなあ。いい人だったんだけどなぁ〜。超伸縮キノコ鎌不発だったのかな〜? それとも鉄砲が不発で猪に引導を渡されてしまったなんて事は・・・あの人だったら無いね。腰にでかい剣鉈下げているし。。。余談余談(^-^;;

ほーら、こんなに。(^-^)
キノコ鎌がないと...

 と!いうことで。

 山菜採り、キノコ採り、渓流釣りは、同じ恰好と装備で良し! という結論。

 此の包丁はA本氏の自作。深瀬工房で作ったもの。他にも山包丁なども何本も作っている。作るのも上手だけど、色々工夫もしているよね。それにしても包丁まで作るのは好きだね〜。因みに料理は上手。勿論、山菜キノコは詳しい。

【服装】:A本氏の服装を見ていただくと解るように、水の中に入るときにだけ濡れても良い格好になっている、というよりも寒い時期にはネオプレーンの渓流タイツを履いている。寒くない時期だったら渓流の中でも化繊のズボンだけでも平気だからね。
 あと、A本氏はキノコ採りの時にも渓流用のスパッツを付けているが、突起物に引っかかったりしないので裾(足?)捌きが楽だし、泥に汚れても外すだけでズボンが綺麗なまま。また川の遡行時でもそうだが温度だけでなく障害物や岩からのプロテクションにもなるんだそうだ。
 大事なのはアンダーウェア及びインナーの吸湿発汗性能だろう。綿は絶対にダメ。速乾性素材が良いね。高山だと雨や汗で濡れたままだと疲労凍死もあり得ると思って於いたた方がよい(夏でも)。あとは上手なレイヤードでしょう。雨具の良いのは防寒防風にもなるので持っておきたい。ズボンはA元氏みたいに沢登り渓流釣りスタイルだったら最初から濡れを前提にしているので気にしなくて済む。

【履き物】:A本氏は履き物が、通年フェルト底の渓流シューズに見受けられる。沢登りはフェルト底のシューズ、またはフェルト底の足袋で遡行し、さらに尾根までの詰めから下山までを行うが、慣れれば特に困ることはない。確かに減りやすいことはあるが、それでも歩き方次第。
 そして其の歩き方に関連するが、登山道のぬかったところでは確かに滑りやすいが、それも沢屋は慣れたもの。足の荷重の掛け方、ベクトルの方向など身体に染みついた足裁きで難なくこなしてしまう。ま、たまにスリップダウンもあるが其れも愛嬌。
 其れよりも川の中を歩く羽目になったときには登山靴などとは全然グリップが違う。雨が降った時にも濡れを気にしなくて良いし。汚れたら水洗いすればよいし。わたしはキノコ採りの時には長靴で行くことが殆どだが、渓流シューズも有りかなと思う。あとは気候(気温)によって、ネオプレーンのソックスか、また速乾性の厚手の靴下レイヤードかを選ぶ。

【装備】:必携は折り畳み式キノコ鎌だねっ(羨ましいぜ!)。あとは収穫物を入れるザックか籠。A本氏はキノコ籠も改造してあって、肩下げタイプの巾広ベルトにしてある。其処へ更に通常の腰紐も付いているので重量は肩に、腰紐でブラブラと籠が動いてしまうのを抑えている。かなり使いやすそう。
 あとはナイフ類でしょ。土の中に突っ込むこともあるので安いのでも良いが、直ぐに取り出せるように携帯するのが大事。A本氏の様にフォールディングナイフをクリップで留めてあるというのも便利。其処へ渓流釣りなどでも使用する伸び縮みするチェーンで留めておくなどすれば落とすことも無いし。後は、山渓などからでているポケット図鑑ね。デジカメも大事。生えている周りとか生え方など植生も撮っておかないとね。
 他には金物屋のページにも書いたようにホイッスルね。山では声が届かないからホイッスルが大事。深瀬教室でもホイッスルは必携になっている。あとはヘタレた時用に黒糖の飴とかコンデンスミルクなどもね。他にはライターなども必需品でしょうか。ビバーク時や身体が冷え切って仕舞った時にも使いますが、用を足した後のティッシュにも使う。ティッシュは燃やして灰にして大地に返しましょう。美しくないしなかなか溶けないからね。
 その他はコンパスとか地形図だが、あとは個人個人でケースバイケースで工夫だね。

 では、此のページを観た人は山でゴミを散らかさないよう、また根っ子まで採ったりしないよう、有り難く大地から頂くように遊んで下さい。とかく欲かくと因果は必ず自分自身に巡ってきて、後に差し出すことばかりになりがちですぜ(見えないところで不思議と帳尻は合っているからね。自分が発信しているエネルギーの質が巡り巡って自分自身に戻ってくるだけよ。なので言語外の意識、感情を癒しコントロールすることが大事ね)。


 ええ〜い、ついでのついでだ! 画像を探しまくったら有った。かなり前のキノコ採りの時だったんだわ。先に書いたY野オヤジの超伸縮キノコ鎌ね。

【番外の番外】Y野オヤジの超伸縮キノコ鎌

 何年前だったんだろう。Y野オヤジと会ったのは・・・野外でキノコ喰らうのに正座なんかしてやけに礼儀正しいのに、其の押しが強い顔で鹿を捌く話しなんかしちゃって。蝦夷鹿はしゃぶしゃぶが旨いんだぞ!って。
 やっぱり此のオヤジ変わっているなって思ったのは、沢やキノコ採りで何度か一緒していて、或るキノコ採りの時に、此の超伸縮キノコ鎌を作ってきたときだ。まあ、剣鉈も鍛冶屋に自分のオーダーで鍛造させたとか仰っていたので、この位のことはやりかねない雰囲気は有ったんだけどね。

ほ〜ら伸びる伸びる。天まで届け〜。
こんだけ届けば充分でしょ。
刃はこんなになっている。何かの既製品。
其れを鉄工所で溶接して貰ってこんな形にしたそうだ。

 Y野さん!元気か〜い。また会うのを楽しみにしているよ〜!!!!

 以上

by Recycler `06/3/18


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・【考察とお願い】
・【番外編】にわか鍛冶ワークショップ
・【更に番外編】フイゴで炭を熾し、炭焼きバーベキュー

・ある日の小山製作所`01/2
・手打ち鉈他、造林用の良い道具類を手に入れる`01/2---刃物は使ってなんぼ。使わなければ良さは解らない
・フイゴに呼ばれて`01/2---鍛冶の神に見込まれてしまったのだろうか。欲しかった鞴の上物が格安で!
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・特別貴重刀剣認定書付き、太刀姿日本刀譲ります:日刀保の認定書付き、博物館クラスのもの“備後國住正広”。知人に依頼されたものをWebサイトにもアップします。ご縁のある方に。`03/7/5
・家にある道具で口金を火造り?---古く使い込んでボロボロになった鉈や鎌も、柄と口金を新しくすれば元通りに活躍できる。その口金を作るには?
・肥後の守の使い易い点?---家の近所の金物屋さんに寄ったら肥後の守で竹とんぼを作っていた。切り出し小刀などより意外と使い易い肥後の守の形状とは???って、大したことではないのだけど取り敢えず書いてみました。(^-^;;--`04/12/5
・東京マタギ、ナイフメーキング教室?`06/3:熱可塑性樹脂カイデックスを使ったシース(鞘)作り& 山菜キノコ採り教室の風景
・小さいけれど本物。ミニ沼田鉈「鍛冶屋の誇りが籠もっている鉈?」`06/8---“趣味のミニ鉈”とは書いてありますけれど
・東京マタギ深瀬教室の仲間とのキノコ&蕎麦の会 `07/11/20---裏々キノコ教室:性格悪い奴はキノコ採れない伝説。楽しい仲間とのキノコ採りの風景と、少しばかり美味しく出来るようになった蕎麦打ちのプチ自慢。性格悪い奴ほど能書きが多い!!!って、、、誰のこと?
・CT110ハンターカブのその後---整備と部品交換。たかがCT、されどCT。足(たる)を知れと言われても...
・新規格以前の四駆軽トラのお薦め---其の二 ---スピリチュアル軽トラ-ライフ。良い“足”を手に入れたら---`05/1
・“山仕事の道具と技術、智慧は、自給と自衛の基本”(社)全国林業改良普及協会刊 森と暮らすNo.2「ノウハウ図解山仕事の道具」(`08/6/10発行)のお薦め-----自給自足、半農半X、田舎暮らし、農的生活指向の方々に必須? 自然と共に暮らそうと思ったら山と木々があってこそ。本書は、山主や林家向けの入門編の本だが、山の作業と道具に関わることから安全管理まで全てを網羅している。当サイト管理者も、鍛冶屋の智慧や、道具類の修理修復、熱可塑性樹脂カイデックスを使った鉈や道具類の鞘(シース)作りのページを70頁ほど書かせて貰った。実践的な智慧が籠もった本なのでお薦めする。---`08/6/11
・騙された渓(メタボリック沢登り)ぎょうじゃにんにくぎょうざはどうじゃ?の巻 2008年7月:沢には原初の汚されていない美しい風景があり、そして美味しいものが沢山ある。天気にも恵まれ、楽しい仲間たちと行けば、それは天国さ。それにしても荷物重てぇなあ。一泊なのになんでこんな荷物背負ってるんだろ。足下が良きゃいいけど、ちょっと滑ったら滑落だぜ。俺等なんか勘違いしていないかなー。
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