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013 冷麺のおきて
 冷麺は夏の火照った身体を冷やすにはもってこいの食事です。この写真の店もスープはとても冷やしてあって、薄い氷が見えます。
 冷麺はもともと朝鮮半島北部の食べ物で、平壌や咸興などが有名です。物の本によると、冬の暖かかくした部屋で、食べる贅沢な食べ物だったとか。でも今は日本で「冷やし」始めました。ということ看板が並ぶように、夏になると「冷麺」の文字を赤地に白で染め抜いた大きな布が店先に出るようになります。夏だなあと感じさせてくれます。

 さて、韓国では冷麺が運ばれてくると、ウェイトレスは「お切りしましょうか(チャルラドィリルカヨ)」などと言う言葉を発します。これは冷麺は腰が強くて食べにくいので食べ易く切って差し上げましょうかと言う意味です。客が了解するとおもむろにはさみを取り出して切り始めます。初めての人はカルチャーショックでしょう。平壌ではこれはありませんから、韓国独特の方法でしょう。

 あとは好みによって食酢とからし(芥子)を入れます。入れないと美味しくないと思っている韓国人は多く、われわれが焼きそばに酢をかけてしまうくらい普通です。でもそうすると折角のスープの味がしなくなるので個人的には殆ど入れません。

 

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