PowerMac6500はガゼルロジックを搭載したモデルです。603ev/225.250.275.300MHzと4つのバリエ-ションがありました。日本では、アルケミ-ロジックを搭載したPerforma6410とPerforma6420が存在しました。
筐体は、InstaTowerと呼ばれ(一部ト-スタ-と陰口を言われている)あまり人気のあるモデルではありませんでしたが、私はこの筐体が好きで、PowerMac6500の日本での発売を期待していました。しかし日本では発売されませんでした。
Performa64××とPowerMac6500を比べた場合、64××がPowerPC603e/180.200Mhzであるのに対し、6500は603ev/225.250.275.300MHzとやや高速で、システムバスも50MHzになっています。又Mach64と言うATI社のグラフィックアクセラレ-タ-が搭載されていた事が64××との大きな違いでした。基本的には、アルケミ-ロジックの進化系がガゼルロジックの位置づけです。
同様モデルとの違い 6500も、64××も、同じロジックを使った5500や、54××系よりも少し拡張性で優れていると思います。1.拡張ベイが1つある。5inhまでのSCSI接続ドライブが増設できます。2.PCIスロットが2個使える。3.PCIにグラフィッカ-ドがつえる。64××や、54××はグラフィック能力が弱い事があげられますが、6500、64××はPCIにカ-ドをさす事でカバ-できます。以上の事で6500と64××は、5500や54××よりも少し拡張性が高いと言えます。逆に一体型を望むユ-ザ-には邪魔な物でしょう。 |
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レベル1 メモリ メモリは、6500.5500とも、最大64MBの5V動作168ピンEDO-DIMMを2枚させます。文献では、128MBを2枚、つまり256MBまで可能とありましたが、DOSショップでも、Macのショップでも私は今まで、128MB.5V.168ピン.DIMMなる物を見た事がありません。現実的には128MBが上限と思った方が良いかもしれません。64MBのEDO-DIMMは15.000円前後で手に入ります。アルケミ-ロジックの64××や、54××では、5V動作Fast.Page-RAMがこれも2枚させます。ロジック上の8MBと合わせ136MBまで増設できるようです。
注 海外のMacのサイトでは6500、5500は256MBまで増設可能とありました。しかし、6500、5500のオ-ナ-の検証によりますと、128MBのメモリは64MBとしか認識されなかったと言う報告があります。何か方法があるのか、USAで発売されているモデルのみなのか不明です。又Twentieth Anniversary は128MBと同じガゼルでも違った内容でした。
CD-ROMドライブ 6500.5500.64××.54××ともSCSI接続のCD-ROMドライブが付いています。最低でも8倍速なので、特に遅いと感じないでしょう。交換する場合、Apple純正の24倍速までのドライブがお勧めです。Mac.OS標準のApple CD-ROMで認識できます。又DOS/Vのバルク品として売られていた松下の7502や、7503と言うCD-Rドライブが、オ-ディオ端子を改造する事で交換できます。現在これらのドライブは製終了していますが、オ-クションなどで見かけます。4倍書き込みでも十分な方はねらい目です。約1万円ちょいでゲットできるでしょう。(松下のこれらのドライブはトレイの寸法が同じためジャストフィットです)
HDD 64××.54××.5500ともE-IDE(ATAですね)です。(悲しい) 容量的にも2GB前後なので大容量の高速ドライブに交換しましょう。4GBぐらいなら1万前後で手に入ります。DOSショップでもMacに使えるドライブ番号を調べて行くと、けっこうあります。もちろん説明や、取り付け方法のマニアルはありませんが簡単ですので、Macショップよりも安ければ「買い」です。ねらい目は5.400rpm以下の30GB以下のドライブです。IBM、Seagate 、Quntumの物ならまず安心です。OS8.1以上のMac OS付属の「ドライブ設定」なら問題なくフォ-マットできます。但し、ATA-66ドライブであるDTLAをアルケミ-系のMacに搭載は問題があります。極端に転送速度が落ちると言う報告が多くあります。
Do夢と言うショップでPerforma系のHDDの増設についてのトピックスがアップされています。御参照下さい。
注意-1 30GB以下 603e系のロジックは33GB以上のドライブを認識しない場合がある。
注意-2 IBMのDTLAはアルケミ-系ロジック搭載Macで転送スピ-ドが極端に落る場合がある。
但しこれらの問題は総てのHDDに当てはまる訳ではないようです。だめなHDDもあれば、良い物もあるようです。それが固定メ-カ-では無く、同一メ-カ-の商品にも当てはまる事より、話がややっこしくなっています。例えば、IBMのDTLAでも注意-2が当てはまるロットもありますが、問題なく使用できるロットもあるようです。増設する場合WEBで情報を集め、実際に動作が確認されているHDDを選ぶ事をお勧めします。
6500.64××は、PCIスロットを利用して、UitraATA/66のカ-ドを装着してATA-66.HDDの増設と言う手があります。又、TOPベイにSCSI.HDDを増設する事も可能です。(SCSI1では、IDEと50歩100歩と言う所でしょうか。)
ATA-66カ-ドの増設について アルケミ-、ガゼルはPCIのバスの問題で、ATA-66カ-ドを増設してHDDを接続しても、転送速度がそれ程早く速くならないと言う報告があります。
私が検証した結果、いま発売されているACARADのAEC-6260Mを使用しているカ-ドは、ガゼルにおいて、リ-ド20MB/S前後、ライト16MB/S前後でした。MidgeさんのHPでお世話になっている花うさぎさんの報告でも、リ-ド23MB/S、ライト13MB/Sと言う事でした。
しかしAlchemy StationのBBSにAEC-6860Mではその壁をやっぶったと言う書き込みを発見しました。それも、AEC-6860Mはハ-ドRAIDカ-ドですが、RAID時よりも、ノ-マルモ-ド時の方が速かったと言う事です。花うさぎさんの報告でも、リ-ド24.8MB/S、ライト28.02MB/Sと、「増設の価値あり」と言う報告がされています。
<追加> AEC-6860Mを取り付けました。噂にたがわず、リ-ド、ライトとも限りなく30MB/Sに近い値が出ています。short shortの2001/06/25に結果をアップしておきます。 |
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レベル2 G3化 ガゼル、アルケミ-とも2次キャッシュメモリを外し、そこにG3カ-ドを装着する事ができます。メ-カ-数社から、多数のカ-ドが出ています。
(残念ながら、日本のG3カ-ドの老舗インタウェアが倒産しました。又Newer社も危ないと言う事です。するとSONNETの一人勝ちと言う事でしょうか)
コストパフォ-マンスで選ぶなら、250MHz前後のカ-ドがお勧めです。安い物なら2万円ちょいで手に入ります。
速度優先なら、500MHzの物も選べますが、他のインタ-フェイスのパフォ-マンスから考えると「?」です。ビデオと、HDDのインタ-フェイスの問題をクリアできれば良いのですが。
クロックアップのできるカ-ドを選んで、楽しむのが良いのではないでしょうか。 |
SONNT crescendo |
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240-250MHz 512K |
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300MHz 512K |
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320-350MHz 512K |
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400MHz 512K |
29.800円 |
29.800円 |
32.800円 |
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400MHz 1MB |
35.800円 |
35.800円 |
45.800円 |
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500MHz 1MB |
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46.200円 |
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<2000/12/30調べ、現在価格は御自分でお調べ下さい> |
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レベル3 PCIスロット 6500.64××には2つのPCIスロットがあります。USBの増設カ-ドがお勧めです。私の場合何故なら、周辺機器を最小限にでき、これからの事を考えると無駄がないからです。但し、USBカ-ドが総べてのUSB製品に対応しているかどうかは、十分リサ-チしたほうが良いようです。(HPをチェックし対応USB製品のサポ-ト状況を確認しましょう)
もう1つのPCIスロットには、ビデオカ-ドなどが良いかも知れません。特に64××モデルはビデオが弱点なので検討の価値はありそうです。但し、こちらも色々問題があるようなので事前のリサ-チが大事そうです。588Roomに追加しました。
<内蔵のビデオをクリアに使う> ビデオ出力に関してですが、6400系筐体のモニタ出力端子の基盤には問題があり、「モニタ表示ににじみが出る」と言う事を聞きました。この問題に関してこの部分の改造が行われているようです。PowerMac6500ではこの問題をクリアしており(Gazelleの搭載を考えてか?)クリアなモニタ出力が可能だと言う事です。ビデオカ-ドを増設しないのであれば、6500筐体を手に入れ、改装するのも手だと思います。
*最強の64××を目指すなら、ビデオカ-ド、UitraATAカ-ド(AEC-6860M)でしょう。どちらも安いものなら2万円以下で手に入ります。 |
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番外編 SONNETのG3カ-ドについて L2キャシュに装着する物では、裏技でクロックアップが可能です。クロックアップを試したい方は、以下のHPで親切丁寧に説明されています。
1.ResEditを使う方法
Tropical Mac 詳しい方法がグラフィックを交えて紹介してあります。
FAKTORY+NOIZE MacでDTMPをされています。
2.機能拡張ソフトを書き換えるソフトを使う方法
The 6400 Zone - Home Page USAのサイトです。Sonnet_Clocker_II_rev1.1
と動作倍率10倍対応のSonnet_Ciovker1.2bと言うソフトで書き換えができます。動作倍率10倍が可能なカ-ドは6400系対応の400MHzと、500MHzモデルです。但し500MHzはガゼルでも最高倍率なのでクロックアップは望めません。400MHzはガゼルロジックでは500MHzの可能性があります。但し8倍以上の動作倍率は、10倍しか存在しないため(8.5倍、9倍、9.5倍は無い)500MHzにできるか、できないかの二通りのみです。
基本的には、SONNET Cresendo G3/L2 の機能拡張書類を書き換えるようです。それをResEditを使って自力で書き直すか、ソフトで書き直すかの違いのようです。sonnet_clockerによるクロックアップはこちら
KouKou's Homepage(現在リンク切れ)のDo!校長さんの話しによると、以下引用文。
> 現在IBMで生産されているPPC750Lは最高クロック650MHzになっているものと思われ
>その生産ラインから吐き出されるCPUチップの歩留まり率はかなり効率の良いものになっ
>ていると思われます。よって実質250MHzというPPC750Lは存在せず、クロック300MHz
>以上の物が250MHzのG3カードに組み込まれている可能性が高いです。そう考えると300
>MHzのCPUを搭載したカードなら20〜50MHzアップの320〜350MHzでの動作などはそれ
>ほど問題なく可能だと思います。
又日経Macの2月号にも以下のような記事がありました。
前記略>CPUの生産がこなれてくると、仕様よりも高い周波数で動作できるチップが含まれる可>能性が高くなる。この状況を利用したのが「オ-バ-クロック」と呼ばれる改造手法である。
そう言えば、Macの純正G3モデルでも動作倍率設定で1段階上、つまりベ-スクロックの1割アップぐらいのクロックアップは当然?のように行われていますから、サ-ドパ-ティ製のG3カ-ドでも1割程度のクロックアップならできるでしょう。
SONNET Cresendo G3/L2では、クロックアップが「ソフト上で手軽にできる」と言う事と、現在のG3.CPUの生産過程を考えると、Lowクロックモデルのカ-ドに、「仕様より高い周波数で動作できるチップが含まれる可能性が高い」と言う事です。
「安いカ-ドを買ってクロックアップ」、魅力でしょう。
注-CPUのクロックアップは個人の責任の上で行って下さい。利点ばかりではありません。 |
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SONNET.250MHz/512K |
250 |
275 |
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SONNET.300MHz/512K |
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300 |
325 |
350 |
375 |
× |
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SONNET.400MHz/1M |
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400 |
500 |
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PoweMac6500/G3制作記 |
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SPの移動、ファンカバ-、青色LED、HDDアクセスランプ |
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6500はいったい何台のHDDを増設できるのだろうか? |
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内臓CD-R(7503.7502)のオ-ディオの改造方法です |
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G3-375MHz-512Kの実力は?、ビデオカ-ドの効果は? |
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G3カ-ドクロックアップとSystem Info、決算報告 |
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