588は米国ではLC580と呼ばれていたモデルです。520、550、575と筐体は同じでも内容は別ものです。内容的には630と同等のモデルですが、モニタの見難さからか最後の68K仲間の630とは裏腹に、人気はないようです。一部で金魚鉢と呼ばれています。
588、630に搭載されたロジックは、後にPowerPC603&630eを搭載した、Cordycepsと言うロジッ
クに生まれ変わりました。そして、Performa5210.5220.5260.5270.5280.5320
.6200/75.6210.6260.6310.PowerMac6300/120に使われました。
これらの機種は、588と同じ改造ができます。 |
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レベル1 HDDの交換 588は標準で500MB、SPでも800MBのIDE.HDDが搭載されています。しかし今日の数十GBの世界からは遠く及ばない世界です。HDDはただ単に容量が大きくなるだけでなく、最近の高性能HDDと交換することで、読み込み速などが高速化されます。
HDDの容量アップから、CD-ROMから立ち上げていたソフトもイメ-ジディスクとしてHDDにコピ-する事で、快適に使用できるようになります。
588にロジック交換無しでEID-1接続する場合使用OSにもよりますが4GB以上のパ-テ-ションから起動できなくなると言う問題があります。4GB以上のHDDを増設する場合はOSのドライブ設定でパ-テ-ションを切って、システムは4GB以下のディスクにインスト-ルしましょう。詳しくはDo夢のトピックスを参照して下さい。
メモリ-増設 588は2つのメモリ-スロットがあります。2バンクスロットに72P.SIMM.32MBを1枚と1バンクスロットに16MBをさすことで、オンボ-ド上の4MBと合わせ52MBまで増設できます。(64MBのメモリ-を認識できたと言う話も聞きますが確認できていません)
メモリ新情報-素の588の最大搭載メモリは52MBとなっていますが、実は2バンクスロットは128MBを認識でき、もう一方の1バンクスロットに64MBを挿す事により、68K.Performa最大の196MBを搭載する事が可能だそうです。但し、メモリによって認識しない物があると言う事で、LCの物を選ぶのが無難と言う事です。2001/10
Vintage Computerではこれらのメモリを扱っています。
CD-ROMドライブ 588SPでも4倍速なので、遅く感じる時は8倍速以上のドライブと交換しましう12倍速ならほぼ不満はないようです。安売りショップなら6.000円前後で手に入ります。注意-Apple純正品だとマウンタソフトが必要ありません。OS標準のApple-CD-ROMで認識できます。(24倍速SCSIまで)。
激安DOSバルクの場合マウンタソフトを用意する必要があります。 |
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レベル2 5260.5270.5280は2次キャッシュがオプション設定のモデルでした。2次キャッシュメモリ-を装備する事で、メインメモリ-のアクセスの遅さをカバ-できます。オ-クションなどでぜひともゲットしたいものです。 |
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レベル3 588.630-68Kにこだわるなら。630.588ともMC68LC040/33MHzと言うCPUを使用しています。このCPUはコプロセッサ非装備のロ-コストCPUです。コプロ付きの68040と交換する事で、ソフトによっては30%程高速化するようです。しかし68040CPUは手に入りづらいばかりでなく1万5.000円前後します。その割に効果が薄いので、私はお勧めしません。
アクセラレーター増設 DaystarとAppleから発売されたPPCカード「Daystar/Apple PowerCard 66/100」が搭載できるようです。このカ-ドは588用ではありませんが、Mac改造百科で取り付け可能とありました。2001/10 但しこのカ-ドはレアで、又値段も高いのがネックです。2001/10追加
ロジック交換 588.630ロジックと、PowerPC603.603e搭載のCordycepsは互換性がありそのまま交換できます。つまり、588.630.5210.5220.5260.5270.5280.5320.6200.6210.6260.6310.6300/120のモデルは、どのモデルともロジック交換が可能です。最高603e/120MHzのロジックに交換できる訳です。これらのロジックは、5.000から15.000円前後でオ-クシヨンで手に入りますのでお勧めです。588以外でも75MHzや100MHzモデルの方は検討の価値があると思います。
情報1.Cordycepsの価格 2001/09現在
2001/09現在 Cordyceps75.100.120MHzともオ-クションでは買い手市場です。ほとんど投げ売り価格なので120MHzでも3.000円前後です。
又、不要になつたロジックを、オ-クションで処分する事により、安価にパワ-アップが行えます。(メ
モリ-もSIMMなので、無駄になりません)
注意1-588.630で、消費電力の大きHDDと改装しているモデルに、100.120MHzのロジックをさす時は、電力不足で起動できない場合があります。HDDを別電源とするか、消費電力の小さなHDD(5.400rpm以下のドライブ)と交換するかで対処します。
注意2-交換したロジックの標準OSより、古いバ-ジョンのOSはインスト-ルできません。OSは8.1まで可能ですが、OS7.6.1が軽快に動くのでお勧めです。 |
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レベル4 全モデル-「とことんやってやる」と言う人はG3.G4までやって下さい。まずG3.G4化するにはPCIロジックをささなくてはいけません。PCIロジックをさすには、3.3VのPCI用電源が必要です。ショップ(五州貿易)でPCIブ-スタ-キットを買って組み込むか、自作します。キットも、機種によってはハンダが必要になるようです。588用の物、630系の物がありますので注意が必要です。
PCI電源が確保できたら、PCIロジックを探します。Cordycepsと同サイズのロジックは、2種ありますAlchemy(5410.5420.5430.5440.6300/160.6410.6420).Gazelle(5500.6500)などです。これらのロジックの2次キャッシュにL2キャッシュ用のG3.G4カ-ドをさせば588.G3や630.G3の完成です。たぶん電源が不足するでしょうから、電源の容量アップは必要かと思います。(私の場合は可能でした)
又これらのPCI系のロジックに交換した場合、メモリが使えない(168pinDIMMになります)今まで使用していたPDS系のカ-ドが使えないなどの欠点もありますが、HDDのインタ-フェイスがE-IDEをサポ-トしますのでE-HDD(POP-4)をサポ-トするHDDに交換する事でCPUのアップグレ-ド以上に快適性が増します。又PCIを利用する事ができますのでUSBや、ATA-66カ-ドが増設する事ができます。
情報2.PCIロジックに必要な3.3V電源が標準で既に供給されているモデル
PowerMac6300/120、5320、この後発売されたPCI化された5400シリ-ズや、6300/160への移行に伴うパ-ツの共通化がはかられて、3.3VのPCI電源対応になっています。つまりPCI用に3.3V電源の改造が必要なく、そのままAlchemy、Gazelleロジックが使用できます。*「5210でも電源交換が必要無かった」と言う情報もありますので、PCIロジックを取り付ける場合はWebで情報を収集してください。場合によってはオ-クション、中古で5400系を買った方が遙かに安上がりな場合があります。
情報3.Alchemy、Gazelleの価格 2001/09現在
現在Alchemy、Gazelleとも人気が無く、オ-クションサイトでは買い手市場となっています。
Alchemy 200MHzでもメモリ付きで10.000円前後、Gazelleでも20.000円弱が目安です。
情報4.Performa系のPCI(2.0準拠)に増設可能なUSB、FireWire 、コンボカ-ド
PerformaのPCIモデル(Alchemy、Gazelle)のPCIは、PCI2.0準拠と言う規格に対応しています。多くのPCIマックは2.1準拠のPCI規格を持ち、Mac用で販売されているUSB、 FireWireカ-ドが使用可能ではないようです。又2.1準拠のカ-ドでもPerformaに使用できたりしますので、話がややっこしくなっています。私が検証したカ-ドと、メ-カ-側が正式にPerformaをサポ-トしているカ-ドを示します。
<USBカ-ド> プラネッツコミニュケ-ション PX-220M Win用のカ-ドですが問題なく使用できています。値段が安いですが、Mac用のドライバはAppleからのダウンロ-ドとなります。2.000から3.000円。 Century USBカ-ドPU2、ユニオンブロス USB 003 、デンノ-USB PUC-02(一部問題あり)
<コンボカ-ド> SONNET TANGO 正式にPerforma系をサポ-トしていますが、現在品薄状態で手に入れるのが困難です。ここで扱っています。これ以外ではオレンジリンクの製品が使えるようです。
<G3カ-ド> 下にG3カ-ドの市場価格を掲載します。2001/9/10調べです。又五州貿易ではたまに安売りをしますのでチェックが必要です。 |
SONNT crescendo |
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240-250MHz 512K |
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300MHz 512K |
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320-350MHz 512K |
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400MHz 512K |
29.800円 |
29.800円 |
32.800円 |
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400MHz 1MB |
35.800円 |
35.800円 |
45.800円 |
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500MHz 1MB |
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46.200円 |
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番外編 全モデル-CPUの作動倍率をあげる。ここでは、「こんな事もできますよ」ぐらいで読んで下さい。ロジック上のCPU動作倍率を変える、抵抗の接続を変えます。ハンダ片手に、ル-ペを見ながら作業てきる方はチャレンジして下さい。私はロジックを裏返した瞬間やめました。詳しくは、専門書を読んで下さい。参考サイト、もちろんMYSTIC ROOMです。 |
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ついに完成Performa588.G3/240MHz |
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G3カ-ドの取り付けと、熱暴走の対処。 PowerPC750/240MHz |
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Alchemyeロジックへの交換。 603e/180MHz |
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Cordycepsロジックへの交換。 603e/120MHz |
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Cordyceps603e/100MHzのパフォ-マンス測定 |
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HDD、CD-ROMドライブ交換、Cordyceps603e/100MHz |
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使い続けるには辛い68K.588を処分される前にPoweUp.リサ-チ開始 |
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最新のPowerMac588のスペック |
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MC68LC040/33MHz |
603e/120MHz.Cordyceps |
603e/180MHz.Alchemy |
BOOSTER G3/240 |
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256KB |
256KB |
256KB |
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40MB |
64MB |
48MB |
72MB |
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IDE.800MB |
4.3GB |
4.3GB |
4.3GB |
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4倍 |
8倍 |
8倍 |
4×8× CD-R |
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Norton Utilities5.0によるSystem Info |
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30.0 |
116(3.9倍) |
200(6.7倍) |
552(18.4倍) |
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36.6 |
142(3.9倍) |
240(6.6倍) |
643(17.6倍) |
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0.586 |
227(387.4倍) |
335(571.7倍) |
555(940.7倍) |
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105 |
191(1.8倍) |
239(2.3倍) |
567(5.4倍) |
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56.0 |
54,7 |
100(1.8倍) |
143(2.6倍) |
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自称PowerMac588の最終改造結果です。Alchemy/G3/588(240MHz)になりました。
ロジックは、6410のPCI.Alchemy603e/180MHz改装し、今は無きインタウェアBOOSTER54.64.G3/240MHzを取り付けました。一時極度の不安定な状況になり、G3化を諦めかけましたが、原因がわかり現在はOS8.1で安定使用しています。
私は、サブマシンとして、自称PowerMac6500を得ましたので、長男の専用機になりました。写真は、子供部屋に置かれたPowerMacG3.588です。
588の内臓モニタの関係から588の限界が見えてきました。モニタを交換すると588の筺体の特徴が無くなってしまうので(見にくい丸いモニタ)アナログボ-ドやモニタの交換は多分やらないでしょう、、、。
前回も同じような事を言ったような。
私のHPと相互リンクしています岐阜人さんからG3化の報告が届いています。又PCIの2口化、USBカ-ド増設、ATA-66カ-ドの増設と多分588では世界一の改造度と思われます。私的ですが岐阜人さんに「世界最強の588」の称号を送ります。(パチパチパチ) 電源の強化、内臓CD-Rなど 588使いには必見のHPです。 只今、「588でDVD再生」に真剣に取り組んでいます。がんばって下さい。 |
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2001/17 構想、、年、やっと念願の588/G3が完成しました。今時G3でも無いでしょうが、いくら安くなったと言っても、G3カ-ドをすんなり588に導入できる程余裕はありませんでしたから。しかし、ひょんな事から激安で、今は無きインタウェアのBOOSTER54.64.G3が手に入りましたので、588のG3化にふみきれた訳です。倒産した会社の製品なので、ドライバ探しから始まって、熱暴走の対処まで色々苦労した結果の588/G3です。あとはPCIにUSBカ-ドを付ければ、私の588は完成です。は-っ、長かった。
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