なんとかなるだろうか

SONNET.Crescendo.L2

Sonnetclocker 1.2b1によるクロックアップ

2001/1/1更新
SONET.Crescendo.L2

 SONNET Crescendo G3/NuBus.L2の両カ-ドは、カ-ド上に動作倍率を設定する装置があるわけではなく、機能拡張書類としてインスト-ルされるドライバに動作倍率が書き込まれているようです。
 つまり最低5倍から0.5倍刻みに10倍まで(但し8倍から10倍までは間だが無い)設定が書き込まれたドライバがカ-ドの規格に合わせて添付されています。この倍率にMacのシステムバスクロックをかけた値がカ-ドのクロックとなるようです。250MHzのカ-ドを例にとると、ガゼルでは5倍に設定されていますので50MHz×5=250MHz、アルケミ-ですと6倍に設定されていますので40MHz×6=240MHzとなる訳です。
 つまり、この動作倍率を書き換える事ができれば、CPUの余裕分クロックアップが可能なる訳です。書き換え方法は、ResEditで自力で書き換える方法と、USAのThe 6400 Zone にアップされているSonnet Clocker 1.2b1叉はSonnet Clocker II 1.1を使う方法があります。
 ResEditで書き換える方法はFaktory Noize さんとTropical MacさんのHPにて公開されています。

Sonnet Clockerによるクロックアップ

1.The 6400 Zone よりSonnet Clockerをダウンロ-ドします。1.2bは5500、6500
 20thAnniversaryで500MHz(10倍)まで設定できるutilityです。
2.ファイルを解凍して、インスト-ルします。
3.Sonnet Clockerを起動します。
4.「USE THIS UTILITY AT YOUR OWN RISK!」と聞いてきますので「Agree」を選びます。
5.Sonnet Rrocessor Upgrade(SONNETのカ-ドのドライバ)のある所を聞いてきますから、システムフォルダの中の機能拡張フォルダにある「Sonnet Rrocessor Upgrade」を選び「開く」を選びます。
6.Sonnet Clockerが起動します。
7.ウインドウの左側の説明通りに作業を進めます。
 7-1 システムバスの設定-アルケミ-ロジックマシンは40MHzに、ガゼルロジックマシン50MHzにバススピ-ドを設定する。
 7-2 現在のクロックを設定する。パッケ-ジの表示クロックを設定す。但しガゼルの場合の場合はパッケ-ジにある表示値で良いが、アルケミ-ロジックのモデルでは、バスが40MHzなのでパッケ-ジにあるクロックではありません。書き換え前に起動させ現在のクロックを確認してから作業して下さい。クロックアップ成功後はここの値はそのクロックとなります。
 7-3 目的とするクロックの設定をする。まずは1段階上のクロックで設定します。
8.SAEVを押して内容を保存します。そして再起動します。
9.無事起動しましたらしばらく使用して、問題ないようでしたら又同様の作業をくり返して一つ上のクロックに挑戦します。注意として、7-2の現在のクロックを間違えないようにします。

トラブルシュ-ティング

機能拡張読み出し時にフリ-ズする クロックアップ失敗です。コマンド、control、起動キ-で
 再起動します。この時shiftキ-を押し続け機能拡張を読み込まないようにします。
  起動後、Sonnet Clockerによりもとの状態に戻します。7-2では起動に失敗したクロックの
 値となりますので間違いないようにします。又クロックアップ前にSonnet Rrocessor Upgrade
 の複製をとって別の所に保存し、クロックアップに失敗した場合名前を戻して機能拡張フォルダ
 に戻すと言う方法もあります

 
 又、SONNETのドライバ読み込み時以外の所の、機能拡張読み込み時にフリ-ズする場合は問題となっている機能拡張書類を見つけだし、その書類を機能拡張読み込み時に最初の頃読み込みするように「1.」とか、「a.」とかをファイル名の最初に付けます。SONNETのドライバについても同様な事が言えます。

突然のフリ-ズ安定性がない クロックアップの失敗です。ユーティリティでCPU温度を確認し
 ます。もしデフォルトのクロックの時より温度が上昇している場合はCPUの冷却を試します。
 CPUの温度を知るユーティリティはSONNETのHPよりMetronomeがダウンロ-ドできます。又
 キャシュスピ-ドが追い付かない事も考えられますので、シェアウェアのG3Strip(J)v1.9.1など
 でキャシュの動作比率を変えてみます。デフォルトで1:2なので、1:3などにして確認します。
 G3Strip(J)v1.9.1はCPU温度、CPUパフォ-マンス、なども表示できます。
 
 又、上記方法でだめな時は、Finderの割り当てメモリを増やして見ます。OS9.1で約1MBの割り当てなので、2MB、2.5MB、3MBバ-ジョンを作り、それぞれ入れ替えて安定したFinderの割り当てメモリを探します。システム関係書類の割り当てメモリの変更は、ResEditなどで行ないます。くれぐれもコピ-したFinderで試して下さい。

 CPUク-リング、キャシュの動作比率を変えても安定性が得られない、起動しないようでしたらクロックアップは潔くあきらめましょう。又アルケミ-では400MHzの物、ガゼルでは500MHzの物はデフォルトで10倍設定がされていますのでこのクロックアップは無意味です。
 アルケミ-ロジックでは8倍までのカ-ド(300MHzまでのモデル)では320MHz、ガゼルでは8倍までのカ-ド(350MHzまでのモデル)では400MHzまでのクロックアップ設定が可能です。
 私の経験から言いますと、「なるべく新しいカ-ドを選ぶ」と言う事です。大量生産されているカ-ドは、製造行程が成熟されてくれば、高クロックのCPUが安定して製造されてくる可能性が高くなるからです。それが証拠に、SONNETでは400MHzのモデルが主流になり250MHzのモデルは市場で姿を消しつつあります。この結果アルケミ-ロジックでのクロックアップの旨味はなくなりつつあります、又、キャシュが512KBの物は特に300MHz、400MHzとも価格差が少なくガゼルロジックについても旨味は少ないかも知れません。

SONNET.Crescendo
5
5.5
6
6.5
7
7.5
8
10
250MHz/512K
250
275
300
×
×
×
×
-
300MHz/512K
-
-
300
325
350
375
400
-
400MHz/1M
-
-
--
-
-
-
400
500
私が経験したSONNET.Crescendo. L2のクロックアップ結果です。×はキャシュの動作倍率を変更しても安定動作が得られませんでした。赤字はキャシュを変え、CPUク-リングで動作したものです。青字は安定動作が得られた値です。黒字はベ-スクロックです。400MHz/1Mでの500MHはキャシュとCPUク-リングの変更はしていません。ただいま通常使用時47度程で安定しています。多分夏頃にはCPUク-リングが必要になると思います。クロックアップは利点ばかりではありません

Top

Mac is NO1