- 配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律(DV防止法）
ドメスティックバイオレンス（DV）は、一般に配偶者や恋人など親密なパートナーからの暴力を言います。親子の間など家庭内暴力も含めることもあります。現象としては暴力の問題ですが、個人の問題というよりは、男性優位社会という社会構造のなかで長い間見過ごされてきた女性への人権侵害の問題といえます。
これに対するに、DV法（配偶者からの暴力の防止および被害者の保護に関する法律）は、事実婚をふくむ配偶者を対象とするもので、恋人間の暴力はふくまれませんし、家庭内暴力全体をカバーするものではありません。配偶者の暴力は、特に男性から女性に対するものを指すことが多いですが、女性から男性への暴力もふくまれます。
DV法に基づき、配偶者暴力相談支援センターが設置され、被害者の保護・支援体制の確立がめざされるようになりまた、裁判所による保護命令制度が導入されました。
|