3 月 4 日 (日) |
場所 | 兵庫県尼崎市中島川……河口〜中島新橋下流、左門殿川……下流神崎川合流点・松島排水門周辺、大阪府神崎川……三国橋下・十八条下水処理場排水門周辺・緑風橋下 |
天候 | 晴れ |
状況 | 中島川……水位が高く、河口付近ではアオコのような緑がかった強烈な濁りが入っていた
左門殿川……中島川および神崎川と同じ水だが、やや澄んでいる感じがした
神崎川……いつものささ濁りのみで、漂流ゴミはそこそこあった
大潮、干潮13時13分(潮位52cm)、満潮19時13分(潮位136cm) <大阪府 大阪> |
同行者 | なし |
釣果 | なし |
ルアー・ パターン | なし |
使用 タックル | スピニング……ロッド: DAIWA HEARTLAND 6102MLFS-07 SPINNING 柳龍、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: DUEL SMOOTH 0.8号13lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン2.5号 |
メモ | 3月最初の日曜日、非常に暖かい一日で大阪は最高気温が22度を越えるぐらいになった。昼食後に家を出て自転車で一直線に中島川の河口まで向かったが、さすがに片道だけで15キロを越える道のりは骨が折れた。一時間以上かけて辿り着いたところで釣りを開始、前回の釣行で釣れたポイントにまず入ったのだったが、アオコのような緑がかった強烈な濁りが入っていて鼻をくすぐる異臭もあった。そのせいで魚がいないからか透明度がなくてアピールできていないからか、反応はまるでなかった。おそらくは魚がいないのだと考え、水のいい場所を求めて移動。少し上流にある消波ブロックの先の岩礁帯のポイントに入ってみたところ、そこも同じ緑色の水で魚の反応も気配もなかった。
そこから上流のほうに上りながら途中にあるストラクチャーを撃っていった。少し行ったところで緑がかった濁りがなくなり、岸際からそう離れていないストラクチャーと岸の間の何もない水面でルアーに反応する魚達がいた。といってもバイトしてくるような魚ではなく、小指の大きさの半分もないようなごく小さな小魚の群れがルアーに驚いてざわめき立ったのだ。生命感のある絶好のポイントのようにも見えたが、残念ながらその小魚を捕食する魚は潜んでいないようだった。同じようなロケーションが続く中、中島新橋の下に近付いたところで私とは逆に上流から釣り下ってきている釣り人の姿が見え、少し離れたところから観察しているとメタルジグを投げているようだった。すでに探りが入ったことを考慮して、手近なポイントはパスして小移動した。
およそ1キロほど上流の左門殿川との合流点に着き、そこにあるストラクチャーを攻めた。しかし魚っ気のないただっ広い川の中の一部分といった感じで、生命感を全く感じなかったので数投で見切っておよそ500メートルほど上流の松島排水門のポイントに向かった。一番下流側の排水門のところでは、先ほどルアーに反応したのと同じくごく小さな小魚の群れがいて何度も水面をざわつかせた。そして口を使おうとしたのかどうかはわからないが、おそらくボラと思われる魚がルアーに一瞬顔を近付けてから興味をなくしたように離れていった。ボラは数匹がまとまって泳いでいたが、どれもが50センチを優に越すサイズで水面に近付いた時の銀鱗のきらめきがとても大きく太く見えた。ルアーに反応したというより体に当たったルアーを嫌がって逃げたボラは何匹もいた。コイと比べるとボラは鱗がとても硬いのであまりスレ掛かりせず、ルアーが当たったときには硬質な感触が伝わって来る。
今日はおそらく釣れないだろうと思いながら左門殿川を後にし、帰宅途中に神崎川の実績ポイントを探っていった。三国橋下では上流に向かっての潮の流れが速く、十八条下水処理場の排水門は放水が全くなかった。そして魚の気配も反応もやはりなかったので、最終のポイントは気まぐれでバスが釣れないものかと緑風橋の下とした。そこは昨年この神崎川を釣り始めたばかりの頃に小バスを釣ったポイントで、はっきり言って期待していたわけではなかったのだが、やはり魚からの返答はなかった。 |
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3 月 20 日 (火) |
場所 | 大阪府神崎川……JR神戸線橋上流・十八条下水処理場排水門周辺、兵庫県尼崎市左門殿川……松島排水門周辺〜中島川合流点・辰巳橋下〜左門橋下流、兵庫県尼崎市中島川……河口〜左門殿川合流点 |
天候 | 晴れ |
状況 | 神崎川……いつものささ濁りの水、漂流ゴミは少なかった
左門殿川……中島川および神崎川と同じ水
中島川……ささ濁り、表水温11.5度
大潮、干潮13時52分(潮位13cm)、満潮20時6分(潮位158cm) <大阪府 大阪> |
同行者 | なし |
釣果 | なし |
ルアー・ パターン | なし |
使用 タックル | スピニング……ロッド: DAIWA HEARTLAND-Z 742MFS-ti06 震斬、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: DUEL SMOOTH 0.8号13lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン2.5号 |
メモ | 二週間と少しぶりの釣行、またいつものように昼食後に家を出て、神崎川水系に向かった。最初に探ったのは神崎川の口切れバラシポイントの少し上流辺り、干潮いっぱいを過ぎておよそ一時間の頃合で水位はとても低くなっていた。水深が浅く魚がいるとも思っていなかったが、一応しばらくやってみてやはり魚の気配はなし。
次に探ったのは、大きく移動して左門殿川の松島排水門の周辺。大型のボラがスゴい数で群がっていて、ルアーにコンコンと何度も当たったが、スレ掛かりに至ったのは一回だけ、それもすぐに外れた。
そしてさらに川を下って行き、中島川の河口付近まで行った。前々回の釣行でハネを釣ったストラクチャーで、軽いショートバイトのような感触を得た。それでそのストラクチャー周辺を休めようと次のストラクチャーに移ろうとすると、途中の何もない表層に魚の姿を発見。一匹だけで漂うように泳いでいたのはボラではなく60センチほどの大きさのおそらくスズキ。その魚を狙おうとするとルアーが近くを漂っていたビニール袋を拾ってしまい、違和感を与えてしまった。魚は逃げるかのようにすーっと遠目の沖へと消えていった。
それからは折り返して元来た道を戻って行った。消波ブロックの先の岩礁帯のポイントに入り、そこから続く岸沿いを上流のほうに向かってずっと撃っていった。しかしどこをどう攻めようと返答は得られなかった。左門殿川に入ると、また松島排水門の周辺でボラをからかって遊んだ。そこからさらに上流へ進み、前回の釣行時に橋の上から釣り人の姿を見た辰巳橋下を攻めてみたが、風向きが悪くてうまく攻められずまた愛用ルアーのラッキークラフトのベヴィシャッドもロストした。東本町浄化センター排水門の中、阪神西大阪線橋下、左門小橋下、阪神本線橋下、と初めての場所を次々と探り、左門橋のすぐ下流まで行き着いて考えられる場所は全て攻めたが、一見良さそうに見えるどのポイントにも魚の気配は感じなかった。
そこからは自宅方向に向かって行き、最後に神崎川の十八条下水処理場の排水門のポイントに寄った。満潮いっぱいまでおよそ一時間の頃合で水位がとても高くなっていて、排水門からの放水もけっこうあって絶妙な流れのヨレが出来ていた。しかし、表層を中心に探っただけだったがアタリも何もなく終わってしまった。 |
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3 月 29 日 (木) |
場所 | 大阪府淀川……城北ワンド・菅原城北大橋下・淀川大堰上流・長柄水管橋下〜長柄橋下 |
天候 | 晴れ |
状況 | 城北ワンド……水は適度な強さのささ濁り。平日にしては異様に釣り人が多かった
菅原城北大橋下……乳白色がかった強い濁りが入っていて透明度がなかった
淀川大堰より上流……水はとても澄んでいた
淀川大堰より下流……水はとても良く澄み、まれにボラの跳ねる姿が、時おり大きなコイが消波ブロックの岸際を悠々と泳ぐ姿が見られた
若潮、干潮13時25分(潮位82cm)、満潮16時26分(潮位95cm)、干潮23時24分(潮位27cm) <大阪府 大阪> |
同行者 | なし |
釣果 | なし |
ルアー・ パターン | なし |
使用 タックル | スピニング……ロッド: DAIWA HEARTLAND-Z 742MFS-ti06 震斬、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: DUEL SMOOTH 0.8号13lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン2.5号 |
メモ | 3月最後の休日、何を思ったか数年ぶりにバス狙いで淀川へ行ってみた。目指したのはスレていて釣れないこととそれでも人が多いことであまりに有名な城北ワンドで、10年ほど前のことだが何度かバスを釣ったことがあるポイントが今現在どうなっているかを見たくてのことだった。菅原城北大橋を渡ってその橋の南詰めから水辺に向かうと、平日というのにそれなりにたくさんの釣り人がいた。土手で区切られたワンドの一区画ごとに2、3人ずつはいて、これは休日なら相当の数の人で賑わうのだろうという印象。空いていて釣れそうな場所を探して少し下流のほうに向かい、本流に繋がっている外側のワンドの一箇所に着いた。管理釣り場用の短くてごく柔らかいグラスソリッドと思われるロッドで小さなワームをひたすら投げてはリールを巻いている人がいて、遠慮がちにその辺に近付いて水の中を見やると、ほんのりとだけ透明度を残したカフェオレ色の水の中にコイらしき魚の気配。そしてそのグラスソリッドロッドの人が去った後でタックルを組み、岸際でハタキのように激しく水面を炸裂させるコイを観察した。それを釣ってやろうと思いジグヘッドリグを投げてみたが、プレッシャーを感じたのかコイは遠くのほうで水面を騒がせるようになって、食わせることは出来なかった。
そこからは少しずつ上流のほうに釣り上がって行った。水通しが良く比較的水の澄んでいるところがあったので、しばらく水中を見ていると大きなコイが回遊してきたりした。大きさはどれも60センチ程度、ルアーなどには見向きもせず速めのスピードで泳ぎ去っていく。それを観察しながら岸辺をゆっくり歩いていると、水際から何者かが驚いた様子でバシャバシャと沖のほうに泳いで逃げていった。水鳥かと思ったがそれは一見ビーバーに良く似た姿形の見慣れない哺乳類で、噂に聞くヌートリアだった。この日はその一匹を始めとして少し小さめの個体も含め計3匹のヌートリアと遭遇した。
その昔7、8匹のバスを立て続けに釣り上げたポイントを目指し、菅原城北大橋の上流側に行ってワンドを区切る土手を渡って本流に繋がる水路がある場所に入った。イバラ混じりの険しい藪を漕いでやっと辿り着くことが出来たのだったが、水路は流れが全くなく水は澱んで腐敗し、一面にビニールやらプラスチックやらの人工ゴミで埋めつくされたゴミ溜りとなっていた。それでまた場所を変え、本流側の岸辺に出てみるとようやく目指していたポイントに辿り着いた。その昔は消波ブロックの護岸際で岸と並行に小型のシャッドを引いて子バスがポンポンと釣れたのだったが、乳白色の濁り水の中に同じ魚は潜んでおらず生命感も感じなかった。ただ水路の川口で勢いよく流れ出る水の中には魚がいるのを確認、バスか何の魚かは確認できずルアーに反応させることも出来なかったが、生命感は感じられた。
そのポイントを見切り、さらにバスを釣ったことのあるほかの場所も見てみようとポイントを巡ったが、どこも生命感の感じられない濁って死んだような水だった。ただ釣りをしている人の姿はよく見られ、城北ワンドから毛馬クリークにかけては合わせるとけっこうな数の釣り人がいた。淀川大堰のすぐ上流まで来るとさすがに誰もいなくなり、せいぜいブッコミでコイを狙ってアタリを待っている人ぐらいだった。
毛馬閘門の上を渡って淀川大堰の下流側に行き、潮の影響が感じられる水量の豊かな場所に入ると、さすがにその辺では釣り人はまるでいなかった。魚が釣れそうにも見えなかったが、とりあえずルアーは投げてみた。見た目には何か釣れそうな雰囲気も感じられたが、ごくたまに沖のほうでボラらしき魚が跳ねたり、水中で小さめの魚の銀鱗の燐きを見たような気がしただけだった。長柄橋の下に入ると、岸際には古い消波ブロックが並んで入っていて見た目には絶好のポイントだった。ただしルアー釣りの対象となる魚はおらず、ごく水際近くをとても大きなコイたちが回遊していた。コイはどれもが70センチから80センチぐらいの大きさで良く太っていて、よく澄んでいて水深のある水の中で間近に見るととてつもない迫力があった。 |
4 月 8 日 (日) |
場所 | 和歌山県有田市有田港、有田川……有田中央大橋下流〜保田大橋下 |
天候 | 晴れ |
状況 | 有田港……水は濁って透明度がなく、水位が非常に低く船着き場では足元から水面までが1メートル以上あった
有田川……水はよく澄んでいたが、水位が低く
中潮、満潮8時3分(潮位155cm)、干潮15時11分(潮位33cm)、満潮22時23分(141cm) <和歌山県 下津> |
同行者 | ともあき |
釣果 | ヒラセイゴ1匹(ほかバラシ1匹)
ともあき……ヒラセイゴ2匹(ほかバラシ1匹) |
ルアー・ パターン | 小型シャッド(ヨーヅリ エバシャッド ホログラムアジ) |
使用 タックル | スピニング……ロッド: DAIWA HEARTLAND 6102MLFS-07 SPINNING 柳龍、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: DUEL SMOOTH 0.8号13lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン2.5号 |
メモ | およそ2ヶ月ぶりに実家に帰省し、昼過ぎからともあきと二人で釣りに出かけた。まず行ったのは有田港で、干潮いっぱいまであと一時間という頃合のため水位がとても低く水深も浅くなっていた。船の下や周りを一通り探ってみたがスズキは潜んでいなかった。しかしわずかな数ながらヒラセイゴはいたようで、不意にともあきが1匹を釣り上げた。ヒットしたのは船の停まっていない開けたところで、同じように狙うとすぐに私にも来た。私のその1匹目はバレてしまったが、もう一度来た別の魚は釣り上げることが出来た。ともあきが1匹をバラし、そしてまたもう1匹を追加した。その後も少しはアタリが続くかと思ったが、私のルアーにチェイスが一度あったのを最後に反応がなくなってしまった。二人してしばらくルアーを投げ続けたが、ともあきは対岸にルアーを引っ掛けてしまって取りに行き、私は漁から帰ってきた船が入ってきたのでその場を少し離れた。釣れなくなってしまったところでポイントを移動することとした。 それからは季節外れだが有田川下流域をウェーディングして探索した。やはり海の水位の関係で流れの途中はところどころがごく浅い瀬になっていて、目当ての魚は全く残っていないというか上って来れない状態だった。そこで釣果は後に回し、逆に水位の高い時には行けないようなところに立ち込みポイントの様子などを見て回った。魚が釣れた実績のある場所は必ず水底の地形や流れなどに変化があるが、水流が常に関わっているだけに経年変化も大きいようで以前見たときとかなり変わっていた場所が多かった。立ち入ったことのないところまでさらに立ち込んで行くと、ところどころに良型が潜むのに格好と見えるポイントがあったり、水に厚く蔽われているときは良さげに見えてもその実ただただ遠浅の掴み所のないだけのポイントが広がっていたりした。逆ワンドや川の流れが途中から分かれてまた合流しているような変化もあった。ポイントの状態を視察し把握しながらそれなりの距離を水の中を歩き、帰り道は岸に上がって深い藪の中を歩いたりもした。かなりの運動量になったので納竿してクルマのあるところまで辿り着いた頃には、二人とも歩き疲れてぐったりとなってしまった。 |
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← サイトフィッシングで釣ったナマズ57センチ。 |
4 月 9 日 (月) |
場所 | 和歌山県由良川……由良橋下流・名無し橋上流・佃橋下流堰堤上流・保育所裏堰堤上流 |
天候 | 晴れ |
状況 | 由良川下流は干潮のため水位がなく浅く、その割りに透明度が低かった。由良川上流は堰堤の堰が開いている状態で、透明度は高かった
小潮、満潮8時18分(潮位148cm)、干潮15時58分(潮位40cm)、満潮23時48分(潮位133cm) <和歌山県 下津> |
同行者 | なし |
釣果 | ナマズ1匹(57cm)、コイ1匹(54cm、スレ) |
ルアー・ パターン | ナマズ……1.5インチワームのスプリットショットリグ、コイ……2インチワームのジグヘッドリグ |
使用 タックル | スピニング……ロッド: DAIWA HEARTLAND 6102MLFS-07 SPINNING 柳龍、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: DUEL SMOOTH 0.8号13lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン2.5号 |
メモ | 帰省二日目、一人で由良川を探索。時合が悪いのは分かっていたが由良川下流に行き、干潮で水深がごく浅くなった中でヒラセイゴの姿を追った。果たしてルアーを追ってきたのは小さなフグばかりで、ヒラセイゴは全く見られず、釣果は得られなかった。
それで今度は上流のほうに歩いて行き、由良川中流域でバスの姿を追った。保育所の裏にある堰堤の上側には良型を含めバスが数匹いたが、ルアーへの反応が悪そうな個体ばかりだったので後回しとした。一昨年に良型が何匹もいたポイントを攻めたが、バスの姿は全くなくコイが何匹もいた。そのコイをジグヘッドリグで狙ったところ、食ったと思って合わせると別のコイにスレ掛かりしてしまった。
さらに上流に行き、佃橋という橋の下流にある水深と水量がそこそこあるポイントを釣った。バスはいたが、比較的広い水域に2、3匹だけしか泳いでなくて、ルアーへの反応は良くなかった。それでたくさんの数がいたコイを狙ったが、これもルアーを嫌がってばかりだった。ふと足元に目をやると大きくて黒く長い魚が泳いでいるのが見え、よく確認するとそれはナマズだった。ルアーを二、三度プレセンテーションしてやると直ちに反応し、掛かったのは57センチもある良型だった。
それから夕マズメを待って保育所の裏の堰堤のポイントに戻り、夕陽が山の向こうに隠れてから強波動系のシャロークランクを投げ入れた。しかし水面は炸裂せず、同じ系統のルアーでサイズダウンしたりノーシンカーワームを投げたりもしたが、どのルアーにもバスは反応してくれなかった。 |
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← 港内に漂う無数のクラゲ。 |
4 月 11 日 (水) |
場所 | 和歌山県由良川……由良橋下流、由良町海上自衛隊横水路、由良港……由良大橋下、網代新波止 |
天候 | 晴れ |
状況 | 由良川……水位低めで水深があまりなかった。水は少し濁っていた
由良町海上自衛隊横水路・由良港……水は澄んでいて、ただし真冬のような透明度ではなく水底がやや霞んで見える程度。由良港の網代新波止内海側ではクラゲが無数に漂っていた
小潮、満潮9時44分(潮位131cm)、干潮18時52分(潮位51cm) <和歌山県 下津> |
同行者 | なし |
釣果 | ガシラ2匹、ベラ2匹、フグ5匹 |
ルアー・ パターン | ガシラ・ベラ……1インチワームのスプリットショットリグ、フグ……小型スプーン(アルファビッグ スーパーキャッチSタイプ2.5g 金)、小型ミノー(スミス スティル 黒銀)、1インチワームのジグヘッドリグ |
使用 タックル | スピニング……ロッド: DAIWA HEARTLAND 6102MLFS-07 SPINNING 柳龍、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2000、ライン: フロロカーボン3lb. |
メモ | 昼から由良川下流に行き、前回と比べ少し水深がある中で再度ヒラセイゴの姿を追った。しかしやはりルアーを追ってくるのはフグだけで、それで仕方なくというか最近鈍ってきた感のある釣りの勘を取り戻すためにもフグのルアー釣りをしてみた。最初はトラウト用ミノーのアンレーズ・ラピッド45SPを投げていたが、なぜかしら追いが悪くトゥイッチでも食わせられなかった。それでスプーンに変えてみると、アピール力の違いでか断然魚の追い方が変わった。キラキラと光って目立つのでどこからかフグが追ってきて、トゥイッチで生まれる縦の動きがバイトを誘う。ただ、面白いようには釣れなかった。そこでさっき使っていたのとはちょっと違うトラウト用ミノーのスミス・スティルをチョイス。ごく小さく細身なミノーだがそのボリューム感が良かったのか、小刻みなトゥイッチでバイトを誘発することが出来た。面白いようにとはいかなかったが、なんとか意図的に食わせて釣ることが出来て満足した。
その後は海の釣りをしようと海上自衛隊の基地の横にある水路に行った。水路というかごく小さな排水溝の河口部であり、淡水が流れ込んではいるがほとんど海と言える場所。干潮で水位が低くなっていたため水深がなく、重要なポイントである消波ブロックの並ぶ辺りはほとんど水がなかった。そこより海側の少し水深のある岩礁帯では、小さいながら魚がいて大きめのベラや小さなフグ、ヒラメの若魚というか幼魚が確認できた。それらの魚たちは何度もルアーに食い付いてきてアタリを楽しませてくれたが、なんとか掛けて釣り上げることが出来たのはベラ1匹だけだった。
その次に行ったのは由良港の由良大橋下。そこは冬場のガシラポイントで、良型のガシラが潜む穴があるのだが、ガシラは留守のようでほかの種類の魚もまるでいなかった。
そして最後に網代新波止のポイントに行って、着いてすぐはごく小さなガシラが釣れた。しかし後が続かず、堤防の先端のほうの良型ガシラの実績がある場所で何度もしつこく探りを入れたが、アタリらしきアタリはなかった。堤防の内海側には無数のクラゲが漂っていて、釣れる魚がいないことを示しているかのようだった。外海側にある短い突堤の脇の消波ブロックが積み重なったところで間の穴にルアーを落とし込むと、ググッと明快なアタリが来たが合わせを入れると魚には掛からずに根に掛かってしまった。それでルアーをサイズダウンし、もう一度落とし込むと同じアタリでガシラが上がってきた。それからまたしばらくはアタリがなかったが、岸際のやや沖寄りを探っていると貴重なアタリがあり、そこを重点的に攻めて何投目かでベラが釣れた。1匹釣れた後もそのポイントからは何度かアタリがあったが、それ以上は釣れなかった。 |
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4 月 13 日 (金) |
場所 | 和歌山県由良川……貴一荘前 |
天候 | 曇りのち晴れ、時おり強い風 |
状況 | 水量がなく川は浅く、水質の悪そうな水ながら澄んでいたが時おり濁った水が流れてきたりした |
同行者 | なし |
釣果 | コイ1匹(35cm級、ほか25cm級1匹バラシ)、ハエ11匹 |
ルアー・ パターン | エサ(パン)によるウキ釣り、1〜1.5インチワームのスプリットショットリグ |
使用 タックル | 一本竿……ロッド: SHIMANO αZOOM渓峰SX 中硬調53、道糸: ナイロン1号、ハリス: ナイロン0.4号、ハリ: チカバリ2.5号
スピニング……ロッド: DAIWA HEARTLAND 6102MLFS-07 SPINNING 柳龍、リール: SHIMANO '02 TWINPOWER 1000、ライン: DUEL XDRIVE 0.6号12lb.(新素材ライン) + リーダーナイロン1号 |
メモ | 朝早くに目が覚めたので帰省滞在中の実家前の川でハエ釣りをした。小型のトウガラシウキを使ったウキ釣り仕掛けで、エサはパンを小さくちぎって手で練った。小さい型ばかりだろうからとごく小さなハリにしたら、一振り目から勢いよくウキが引き込まれ深く呑まれてしまった。そこそこの型のハエが群れでいて活性も高いようで、二振り目、三振り目と続けて釣れてきた。アタリが来たらすぐさま合わせるようにしたので2匹ともちゃんと上唇に掛かっていた。四振り目からはアタリが遠のき、警戒したのかハエの群れがいなくなってしまった。それでも時おり2、3匹のハエが現れたりしたのでそいつが食うのを待ってみたが、個体数が少なくなると食いも悪くなるようだった。
少しだけポイントを変え、ごく小さなフナの幼魚が水底で身を翻したりしているのを狙ってみたが、こちらはエサを取られるばかりだった。パンが乾いてしまっていてハリ持ちが極端に悪くなり、投入した途端にエサ落ちしたりした。そこで少し水分を加えてみたが、魚の食いのほうは変わらなかった。
そうして休ませておいたハエのポイントに戻ると、ハエの群れも戻ってきていた。パンは舐めることで濡らしてやるといい具合に粘りが出て断然ハリ持ちがよくなった。それで3匹を追加し、最後には小振りなコイが食ってきて、慎重にやりとりをしたがやはりハエ釣りの仕掛けでは持たなくてハリスが切れてハエ釣りを終わりにした。
昼食後少ししてから、同じポイントで今度はルアー釣りを試してみた。まずはコイ狙いで、ルアーはコイが一口で吸い込める1.5インチのグラブ、キャストして沈ませるため軽めのスプリットショットをフックのすぐ上に付けたごく簡単なリグ。それを投げてみると、意外にもハエが好反応し口に入りきらないワームを咥えて持っていこうとしたりした。さすがにハエの口にハリ掛かりはしなかったが、十匹程度いるコイの群れの中でやや小さめの魚がスイッと食ってくれた。すかさず合わせを入れ、コイは浅くて狭いポイントを暴れ回り、オーバーハングの下に入り込んだりしていいファイトをしてくれた。あまり抵抗させないよう優しくいなしながら泳がせるようにすると、別のコイが一緒になって付いてきたりした。しかしその魚をリリースしてからは警戒したのかどのコイもオーバーハングの下に隠れてしまい、出てきてもルアーに口を使うことはなかった。
それでルアーへの反応のいいハエをからかった。ルアーはもちろんサイズダウンし、同じグラブだが1インチで半分程度の大きさのものにした。それでもハエの口には大きかったが、活性の高い元気な個体が口いっぱいに咥えてヒットしてくれた。しかも今朝のエサ釣りの時より小さい魚も釣れてきた。食いを良くしようとワームをさらに小さいものに変えてみたが、小さすぎるとアピールがなくなって追いが悪くなり、結局1インチがちょうどいいサイズでそれで7匹ものハエを釣ることが出来た。 |
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4 月 14 日 (土) |
場所 | 和歌山県由良川……貴一荘前 |
天候 | 晴れ |
状況 | 水量は昨日よりほんの少しだけ増して、多少の濁りが入って透明度が落ちていた |
同行者 | なし |
釣果 | コイ1匹(35cm級、ほか30〜40cm級3匹バラシ)、フナ1匹、ハエ32匹(ほか4匹バラシ) |
ルアー・ パターン | エサ(パン)によるウキ釣り |
使用 タックル | 一本竿……ロッド: SHIMANO αZOOM渓峰SX 中硬調53、道糸: ナイロン1号、ハリス: ナイロン0.4号またはフロロカーボン0.6号、ハリ: アマゴスーパーライト6号 |
メモ | 夕方の一時間半ほどの時間、昨日の朝と同じように実家前の川でハエを釣って遊んだ。川は微妙に増水していて、ほんの少しだけ水位が増し多少の濁りも入っていた。透明度の落ちた水のせいもあってか魚の活性は昨日以上に高くハエは次々と釣れた。極力気配を悟られないよう身を低くして構え、ポイントを荒らさないよう掛けた魚はすぐに抜き上げる。そうすることで短時間で32匹ものハエを釣った。ただし釣り上げるごとに食ってくるハエのサイズは小さくなっていき、やはり大きい個体はだんだん釣りにくくなっていくようだった。それでも少しポイントを休ませてからここぞという場所に仕掛けを投入すると、いい型の魚が食ってきた。
活性が高かったのはハエだけではなくコイやフナもで、水底をあさって活発に捕食活動をしていた。さすがに大きい型のコイは見切っているのかほとんど見向きもしなかったが、小さめのコイは積極的にハリと糸の付いたエサを吸い込んだ。ただしコイは引きが強く重いのでハエ釣りの仕掛けでは持たなくて、0.4号のナイロンハリスは簡単に切れてしまった。それで0.6号のフロロカーボンハリスに変えると、食いは変わらずに小さめのコイを取り込むことが出来た。ただしそれでも40センチを超えるような大きめのコイが来たときには合わせ切れしたり、それより多少小さいぐらいのコイでも鋭く重い突っ込みにハリス切れしてしまったりした。 |
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4 月 15 日 (日) |
場所 | 和歌山県和田川……丈夫橋下流 |
天候 | 晴れ |
状況 | 干潮のため水位が低く、水はとろんとした薄茶色に濁っていた。海の魚はボラが1匹も見られずそこら中にコイがいた
中潮、満潮4時50分(潮位173cm)、干潮10時45分(潮位48cm)、満潮16時46分(潮位172cm) <和歌山県 下津> |
同行者 | なし |
釣果 | コイ4匹(最大65cm、ほか数匹バラシ) |
ルアー・ パターン | 小型スプーン(アルファビッグ スーパーキャッチSタイプ2.5g 金)、1.5インチワームのノーシンカーリグ |
使用 タックル | スピニング……ロッド: DAIWA HEARTLAND 6102MLFS-07 SPINNING 柳龍、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: DUEL SMOOTH 0.8号13lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン2.5号 |
メモ | 朝から所用で和歌山市まで行ったので、合間の時間を使って行った先のすぐ近くにある和田川というところで釣りをした。川幅10メートル前後で両岸がコンクリート護岸され、排水溝然とした景観および水質とは裏腹に生命感に富む典型的な都市型の小河川だ。釣り雑誌にシーバスのポイントとして紹介されていたことがあり、一年以上前にそれを見て釣りに来たことがあり、ちょうどその時先行者がシーバスを掛けたところを見たことがある。いわゆる実績のあるポイントなのだが、この日は時合が悪くて干潮の時間帯に当たり、水位が低くて海の魚が全く見られずボラ1匹すらいないという状況だった。
代わりに川のそこら中にコイがかなりの密度で泳いでいて、そこでそのコイを狙って釣りをしてみた。最初はシーバス用の小さめのミノーを魚の顔の前に持っていってみたが、さすがにこれは嫌がって逃げられたりした。縦の動きはどうかと小型のスプーンを投げ、ロッドを縦にシェイクして目の前でちらつかせると、反応しない個体もいたが口を使う個体もいた。しかし50センチを越すサイズのコイは瞬発力があるので、合わせを入れてすぐにフックを伸ばして逃げていった。
ルアーを食わせの方向に変更し、1.5インチグラブのノーシンカーリグを試すと、回遊している個体はあまり見向きしないが岸際で水底をあさっているような個体には効果があった。後でなんとなく感じたことだが、グラブから同じサイズのホッグワームに変えても釣果に変わりはなかったが、グラブはスイミング時のテールのアクションによって回遊中の個体でも一瞬バイトを誘発するような効果があり、ホッグワームではそれがなかった。和田川は本当にコイがたくさんいて、真剣にやっていたわけではないが短い時間で4匹の良型を釣り上げた。バラシや食わせ損ねも含めるとそれなりのバイト数にはなり、コイの強烈な引きや食わせる際の微妙なやりとりがほどほどに楽しめた。
それでシーバスはというと、それから1キロほどの距離を下流に向かって歩いてあちらこちらを見て回ったが、どこもかしこもコイの姿ばかりでシーバスが着きそうな場所にもウヨウヨしていた。やはり水位が低くて水深も浅くなっていたため上流のほうに上がってきてないようで、それとも季節柄河川内に入ってきていないのかもしれないが、とにかく海の魚の気配は全くない状態だった。シーバスのベイトとなりそうな小魚もあまり数が多くなく、ボラもイナも泳いでおらずあちらこちらに散らばって圧倒的な数のコイと局部的にかたまってフナの群れが泳いでいるだけだった。朝の10時前頃から釣り始めて約二時間、昼の12時前に昼食のため納竿した。 |
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← トップに出たハエ。良く肥えている。 |
4 月 21 日 (土) |
場所 | 和歌山県由良川……貴一荘前〜箕ノ後橋上流 |
天候 | 晴れ |
状況 | 水量やや多め、よく澄んでいるがほんの少し濁った感じのする水 |
同行者 | なし |
釣果 | コイ3匹(最大65cm)、フナ7匹(ほか1匹バラシ)、ハエ約10匹 |
ルアー・ パターン | ハエ……小型ペンシルベイト(スミス トワディ シュリンプゴールド)、1.5インチシャッドテールワームのスプリットショットリグ、エサ(パン)による脈釣り、コイ……小型スプーン(アルファビッグ スーパーキャッチSタイプ2.5g 金)、小型ミノー(ラパラ F3 蛍光ピンク)、フナ……小型スプーン(アルファビッグ スーパーキャッチSタイプ2.5g 金)、エサ(パン)による脈釣り |
使用 タックル | スピニング……ロッド: DAIWA HEARTLAND-Z 682LFS-ti 冴掛 MIDGE DIRECTION、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2000、ライン: フロロカーボン3lb. |
メモ | いろいろとワケあって一ヶ月の長期休暇を得て、近頃実家に帰省し滞在したりしている。実家のすぐ前には小さな川があり、玄関を出てすぐのところに時おり行ってはパンをちぎって撒き、魚を餌付けするということをしている。魚はハエやコイ、フナといったコイ科が主で、餌付けのせいかハリと糸の付いたエサもためらいなく食い、フィッシュイーターではないのにルアーにも派手にアタックしてくる。活性が高く捕食活動も頻繁に行っている様子だ。そこでいたずら心を起こし、トップウォーターでハエを釣ってみようと思い立った。正午を少し過ぎたぐらいの時間に川岸に立ち、ハエが一番集まる箇所に小型のトラウト用ペンシルベイトを投げ込むと、想定通り良型のハエがいきなり飛びついてきた。しかし一匹釣れたらそれで場荒れしてしまったようでその後が続かなかった。
ルアーをスプーンに変えて、まずはハエ狙いでステディリトリーブ、管理釣り場のトラウトを釣るように一定の速度で引く。魚が散っていたのでチェイスはなく、コイ狙いのボトムバンピングに切り替えると、ルアーへの反応のよくないはずのフナが食ってきた。20センチ台のまずまずの型の魚だった。その後、水底を小突く動きにたまらずといった感じで50センチクラスのコイがルアーを吸い込んだ。使っていたロッドはトラウト用かメバル用のように柔らかいバス用ウルトラライトだったが、バットまで曲がってもまだ曲がる感じでいいクッション性を発揮してくれ、ほぼ何の抵抗もさせずドラグもほとんど出されず寄せてこれた。ただラインが3ポンドと極細で玉網がなかったので無理が出来ず、取り込みには時間がかかった。魚を水から上げずにハリ外しを行ったのだが、ヘタをすると暴れのたうって水をかけられたりラインを切られたりもしてしまうので、足元まで何度も寄せなおしおとなしくなったところで慎重に作業した。
スプーンではもう1匹小さめのコイが釣れたが、その魚には少し走られてしまった。それで場荒れしてかその後は反応がなくなってしまった。少し時間が経って落ち着いてからフローティングミノーを投げ、悠然と泳いでいた最大クラスのニシキゴイに食わせた。白地にオレンジ色が鮮やかなそのニシキゴイは65センチほどもあり、両の目まで白かオレンジ色の皮膚に蔽われていた。ルアーを食う際、ナマズのように視覚的ではなく動きに対してのみ反応したように見えたのはそのせいだろう。
ルアーをごく小さな1.5インチのシャッドテールワームに変え、軽いシンカーを噛ませたスプリットショットリグでスプーンよろしく一定速度で引くと、ハエが2匹釣れた。これは本当に管理釣り場のトラウトの釣りのようだった。群れの脇を通すと数匹がルアーに気付いて近付いてくるが、チェイスしてバイトに至るまでのきっかけはトラウトと同様にして何かしらつくってやらないと食うに至らなかった。
そこから少しポイントを変えて下流側に歩いて行くと、それまでとは性質の違う魚たちがいた。消波ブロックの脇の流れの中を泳ぐハエはステディリトリーブやボトムバンピングが不自然なのかいい反応を見せてくれず、パンをちぎって付けたエサでも食いが悪かった。強い流れの中にいるので流れていくものにだけ反応するのかと思い、イメージが違うがパンのエサで川虫の脈釣りよろしく流れに乗せてみると、小型ながら食ってきてハエが2匹釣れた。さらに下流に行ったところではパンのエサでステディリトリーブさせてアタリが何度もあったが、魚が小さ過ぎるようで食わせることは出来なかった。
そして少し休憩し、時間を置いてから最初に釣りをしたポイントに入った。ワームを投げるとすぐにハエが食い付いてきたが、2匹釣り上げるとルアーへの反応は悪くなった。スプリットショットリグのワームをパンのエサに切り替え、ステディリトリーブやボトムバンピングで引いてくるとアタリは連続してあった。そうしてごく小さなハエを2、3匹と小型のフナを数匹釣り上げた。フナはどれも10センチ台の大きさで、一部の魚はなぜかしらカラダに細かな斑点があるギンブナの若魚だった。その仕掛けにはコイも頻繁に反応して食ってきたが、敢えて合わせを入れず吐くまで待つようにしてやった。掛けてしまうとコイが暴れて場荒れするし極細ラインで弄んでしまうことになるからで、この日の後半は小魚だけを狙って釣りをしたのだった。 |
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4 月 23 日 (月) |
場所 | 和歌山県由良川……貴一荘前・佃橋下流堰堤上流・名無し橋下流・保育所裏堰堤上流 |
天候 | 晴れ |
状況 | 水量やや多め、いつも通り澄んではいるがほんのり濁った感じの水 |
同行者 | なし |
釣果 | コイ2匹(最大65cm、ほか3匹バラシ)、ハエ3匹(ほか2匹バラシ) |
ルアー・ パターン | ハエ……2インチワームのジグヘッドリグ、エサ(パン)による脈釣り、コイ……小型スプーン(アルファビッグ スーパーキャッチSタイプ2g 銀)、2インチワームのジグヘッドリグ、エサ(パン)による脈釣り |
使用 タックル | スピニング……ロッド: DAIWA HEARTLAND-Z 742MFS-ti06 震斬、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2000、ライン: フロロカーボン3lb. |
メモ | また実家前の川の餌付けポイントで昼過ぎから釣りをした。スプーンを投げたところ、やはりコイの反応がよく気持ちよくルアーを吸い込んだ。最初に来た小さめのは掛けた瞬間にすぐバラシてしまい、しばらくしてから来た別のが60センチを悠に越す良型で、かなり引いて走られ強引に寄せようとしたときにハリが外れ、ルアーが飛んできた。先日とは打って変わって硬くパワーのあるバス用ミディアムアクションのスピニングロッドを使ったため、魚が予想以上に暴れてしまったようだ。そのせいかそれ以降は魚が警戒して散ってしまい、反応も全くなくなってしまった。
上流のバスがいるポイントに行き、一投目からスイムベイトを投げてみたが、濁った水中から飛び付いてくるバスはいなかった。ブレイクの肩になったリップラップに枯れた立ち木があるところにナマズがいて、それを狙ったがプレゼンテーションに失敗し、驚かせて逃げられてしまった。水深がある場所だったのでシャッドを投げて潜らせてみたが、トゥイッチを加えて引いていると傍らにいたバスが警戒して去っていった。それでコイかフナを狙ってみたが、そこの魚はどれも警戒心が強く何かしらの違和感を嫌がってすぐに離れて行くので、食わせるどころか目の前にルアーを持って行くことすら出来なかった。
もう一つのバスがいるポイントに行くと、水深のある淵で数匹のコイが上流に頭を向けてステイしていた。下流側から気付かれないようにしてそっとワームを投げてみたところ、目の前にルアーを持って行って一発で食わせることが出来た。そこは水深だけでなく広さもある場所だったのでコイは抵抗して走り回った。空気を吸わせて十分おとなしくさせてから足元に寄せてきてハリを外した。魚のサイズは50センチクラスだったが引きはとても強く、その次にそれより少し小さめのニシキゴイも同じ場所で掛けたが、それもよく引いてくれた。そのポイントではそれ以上魚を釣ることは出来ず、移動した。
最初に釣りをした餌付けポイントにまた戻って魚をからかって遊んだ。コイがとてもいい反応をするが、掛けるとまた大変なので避けるようにしてルアーを引いた。しかしコイは猛然とルアーを追ってきてヘタなフィッシュイーターよりも楽しいチェイスを見せてくれた。コイが食おうとするたびそれをかわして早く引くと、負けじと追いかけ飛び付こうとしてきて、釣らないほうがかえって面白いぐらいだった。しかし一度だけかわしきれないバイトがあり、吐かせようとして間違って反射的に合わせてしまった。コイは一瞬暴れその瞬発力でハリが伸びてくれてうまくバラすことが出来た。それでその後は小物だけを狙って釣った。大きめのハリだったので小型のハエやフナの口には入らず、良型のハエだけを選んで釣る釣りになった。ロッドはさすがにバス用ミディアムアクションで硬かったが、ハエは引きがよくてそれなりには楽しめた。 |
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4 月 25 日 (水) |
場所 | 和歌山県由良川……貴一荘前 |
天候 | 晴れ |
状況 | 前日からの雨のため増水し水量多め、濁りも入って透明度が落ちていた |
同行者 | なし |
釣果 | コイ1匹(ほか1匹バラシ)、ハエ5匹 |
ルアー・ パターン | エサ(パン)による脈釣り |
使用 タックル | フライタックル……ロッド: BETA FISHING FLY COMBO 764 #4-#5、リール: alpha tackle DF340、ライン: フローティング#4 + リーダーナイロン16lb. + ティペットナイロン1号 |
メモ | 埃をかぶったフライタックルを引っ張り出してきて、実家前の川の餌付けポイントで振ってみた。入門用として売られていた激安のセット品なのでロッドもリールも決して使いやすいものではなかったが、振り続けているうちに慣れてキャストも決まるようになった。自分で巻いた毛鉤を投げていたところ、魚の反応は全くよろしくなく、お粗末なものだったので投げているうちにウィングが取れて壊れてしまった。パンをちぎって撒いてやると魚の活性が上がり、間違って毛鉤に食い付こうとする個体も現れたが、どこかしら不自然に見えるのか見切られてばかりだった。そこでハリにパンを付けてみるとやはり食いが違ってきた。最終的にはエサ釣り用のハリにパンを付けて流すという完全なエサ釣りになってしまったが、それで5匹のハエを釣った。コイも食ってきたが1匹は60センチクラスの良型でハリが折れてバレてしまい、もう1匹は30センチクラスの小さな型だった。 |
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4 月 26 日 (木) |
場所 | 和歌山県由良川……由良橋下流、由良町海上自衛隊横水路 |
天候 | 晴れ、時々強い風 |
状況 | 由良川……少し濁っていて、50センチぐらいの水深で水底が見えないぐらいの透明度。イナやフグ、岩陰には小さなハゼやまれにキビレの幼魚の姿などが見られた
由良町海上自衛隊横水路……水は澄んでいた。イナの群れやボラ、フグにベラなどいろんな魚種が確認できた
長潮、干潮9時25分(潮位106cm)、満潮14時8分(潮位126cm)、干潮20時52分(66cm) <和歌山県 下津> |
同行者 | なし |
釣果 | ベラ6匹、フグ約10匹(ほかバラシ数匹) |
ルアー・ パターン | 小型スプーン(マミヤオーピー ペトゥル1.5g 銀)、超小型クランクベイト(アンレーズ バグミノー20MR テレストリアルブラック)、カブラジグ(ガマカツ カブラジグ1.5g グロー×レインボー)、小型ミノー(スミス スティル 黒銀)、1.5インチワームのスプリットショットリグ |
使用 タックル | スピニング……ロッド: DAIWA HEARTLAND-Z 682LFS-ti 冴掛 MIDGE DIRECTION、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2000、ライン: フロロカーボン2lb. |
メモ | 潮見表を見て由良川下流で釣りをするのに良さそうな具合だったので行ってみた。前回釣りをしたときと比べ水位が高かったので水深もあり、潮の動きも良く生命感にあふれていた。釣れたのはフグだけだったが、あちこちでイナの群れが泳ぎ回りボラが跳ねたり、岩陰に潜んだ小さなハゼがルアーに反応して飛び出してきたり、キビレの幼魚が泳ぐ姿も一度だけ見ることが出来た。フグはミノーでは反応が悪く、カブラジグを試したところかなりの好反応を示し着底したルアーに飛びつくように食ってきた。
フグ釣りに飽きてからは海上自衛隊の基地の横にある水路に行った。ここも前回釣りをしたときより水深があって魚の数や種類が多かった。ここでもフグを何匹も釣ってしまったが、フグ以外の魚種で釣れたのはベラだけだった。ベラもフグもカブラジグにはとても反応が良く、集魚効果もとても高いルアーだということがわかった。 |
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4 月 27 日 (金) |
場所 | 和歌山県由良川……貴一荘前 |
天候 | 晴れ |
状況 | 水量水質とも通常通り、ただしやや濁った感じの水 |
同行者 | なし |
釣果 | コイ2匹(75cm、65cm) |
ルアー・ パターン | 小型スプーン(アルファビッグ スーパーキャッチSタイプ2g 銀)、1.5インチワームのノーシンカーリグ |
使用 タックル | スピニング……ロッド: DAIWA HEARTLAND-Z 742MFS-ti06 震斬、リール: SHIMANO '02 TWINPOWER 1000、ライン: DUEL XDRIVE 0.6号12lb.(新素材ライン) + リーダーナイロン1号 |
メモ | 実家前の川の餌付けポイントでコイを釣った。本当はナマズが釣りたかったのだが、数の多いコイのほうが先に食ってきた。 |
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4 月 29 日 (土) |
場所 | 和歌山県広川……河瀬橋下流・名島周辺・井関大橋周辺 |
天候 | 晴れ |
状況 | 河瀬橋下流はとても水が澄んでいて、水深も浅かった。名島周辺では透明度はあまり高くなく、井関大橋周辺は少し濁った感じだった |
同行者 | ともあき |
釣果 | バス3匹(40cm、30cm、26cm、ほか1匹バラシ)、フナ2匹(ともに30cm)、カワムツ1匹
ともあき……バス1匹(18cm)、フナ1匹(32cm)、カワムツ4匹 |
ルアー・ パターン | バス……小型ミノー(ラパラ F3 蛍光ピンク)、小型スプーン(アルファビッグ スーパーキャッチSタイプ2g 銀)、1.5インチワームのジグヘッドリグ、フナ……1.5インチワームのジグヘッドリグ、カワムツ……小型スプーン(アルファビッグ スーパーキャッチSタイプ2g 銀) |
使用 タックル | スピニング(1)……ロッド: DAIWA HEARTLAND-Z 682LFS-ti 冴掛 MIDGE DIRECTION、リール: SHIMANO '02 TWINPOWER 1000、ライン: DUEL XDRIVE 0.6号12lb.(新素材ライン) + リーダーナイロン1号
スピニング(2)……ロッド: DAIWA HEARTLAND-Z 742MFS-ti06 震斬、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: DUEL SMOOTH 0.8号13lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン2.5号 |
メモ | かなり久しぶりに広川に釣りに行ってみた。まずはカワムツ釣りのポイントに行った。以前来たときと比べて水深が浅くなっていて、岸の地形が若干変わっていた。水はとてもよく澄んでいて、水面に浮いた落ち葉などの影が水底にクッキリと出ているくらいだった。魚の数は少し少ないように見え、カワムツはあまりたくさんはいなかったが、コイは何匹も泳いでいた。
最初はコイを狙ってごく小さなフローティングミノーを投げていた。コイが見える数メートル先に着水させて、鼻先に持っていくようにリトリーブする。初めの数投ではいくらか反応もあったが、すぐに警戒され嫌がられるようになった。それでなんとか食わせようと小刻みなトゥイッチというよりはシェイクを入れて誘ってみたが、その動きに焦らされて食ってきたのはコイの群れに混じっていたバスだった。40センチの良型で掛かりどころが口の外側だったためエラ洗いはしなかったがとてもよく引いてくれた。そして結局コイは釣れなかった。
次はカワムツを狙ってスプーンを投げた。とりあえず1匹は釣れたが、小さいのばかりでハリ掛かりしない。スプーンに追ってきたカワムツの幼魚を見て、近くにいたバスがスイッチが入ったのかカワムツを追い始め、すかさずスプーンで誘ってやると素直に反応して食ってくれた。26センチと小さかったが腹がぽってりと異様なほど膨れて太いいい魚体だった。スプーンではコイも狙ってみたが、縦の動きと水底を小突く動きに初めのうちは反応があったが食わせられなかった。
それで1.5インチというごく小さなシャッドテールワームのジグヘッドリグを投げ、これでもコイは食わせられなかったがフナ2匹釣れ、そのどちらもが30センチという良型だった。ここのフナはルアーへの反応がいいようだった。
ポイントを移動し、バス釣りのポイントに行った。子バスの群れがいたのでそれを狙い、先ほど良型のバスを釣ったルアーで同じ誘い方をすると、群れの中で1匹だけいた一番大きい個体が食ってきた。30センチだったが精悍な顔つきと体形をしたいい魚だった。その誘い方ではなぜだかわからないが小さいバスは食ってこなかった。その時ともあきも同時にバスを釣ったが一段と小さく18センチ、私の30センチと重ねてみると半分ほどの大きさだった。
その後バスは小さいのも大きいのも何匹も見たが、釣ることが出来なかった。ともあきがダウンショットリグを放っておいて釣れてきたのは、バスと思っていたら大型のフナで32センチもあった。この川のフナは本当にルアーの食いがいいようだ。
またポイントを移動しナマズ釣りのポイントに行ったが、目当てのナマズはいなかった。コイは何匹もいたが、最低でも60センチクラス、大きいものは90センチから1メートルぐらいありそうなのが泳いでいた。ルアーを食わせられはしなかったが、これは手出し出来ないと思わせる威容を見せつけられた。掛けてしまったら一体どんなことになるのか、バスタックルでは太刀打ち出来ないかもしれないだろう迫力だった。 |
7 月 16 日 (月) |
場所 | 大阪府西島川……西島水門周辺・両島橋下流、大阪府淀川……西島水門下流、大阪府神崎川……河口周辺矢倉干潟 |
天候 | 曇り時々晴れ |
状況 | 水位高め、水は台風一過で薄めの泥濁り
中潮、満潮7時12分(潮位163cm)、干潮14時13分(潮位13cm) <大阪府 大阪> |
同行者 | なし |
釣果 | 謎の大物1匹バラシ |
ルアー・ パターン | ミノー(ラッキークラフト ビーフリーズ65S レーザーゴールドチャート) |
使用 タックル | スピニング……ロッド: K'sLABO WANDO VACANCE 755-RF3、リール: SHIMANO '07 NASCI 1000、ライン: PE0.6号 + リーダーナイロン3号またはフロロカーボン2.5号 |
メモ | 朝目が覚めてそのまま起きてしまい、前日は休みで天気が良かったのに台風の後で風がとても強くて外に出なかったので、そろそろ釣りに行かなくては思って出社前釣行を敢行した。バイクに乗り、朝の涼しい風の中を走って淀川最下流部へと向かった。目的地に着いて水を見ると淡い黄土色に濁って透明度は低く魚が釣れるような雰囲気はなかったが、とりあえずはタックルをセットした。
ここで淀川に流れ込んでいる支流・西島川の最下流、淀川との合流点となる西島水門の周りからまずは探りを入れたが、とろんとしていながら絶え間なく水の動きがある水門の流れを丹念に攻めるも何の返答もなく、船溜りのほうなどを軽くチェックしてみるも思わしくなく、早々に見切りを付けた。
淀川のほうの岸辺まで歩いていってそこでも竿を振ったが、比較的遠浅なリップラップの水辺に釣れてくるような種類の魚がいるようには見えず、やみくもに投げていたルアーを根がからせただけに終わった。それでの岸沿いを下流方向にずっと行き、矢倉緑地として整備された親水公園内に足を踏み入れた。大きな岩から切り出したか個別に形成したと思われる不定形ブロックを積み上げて自然の石畳海岸のように並べた人工海岸で、潮溜り(タイドプール)を作ったり、水際には背丈より高いような切り立った岩を一定感覚で立たせて放り込み、小綺麗で不自然な人工磯となっている。その親水公園の一番奥には矢倉の干潟と呼ばれているらしい浅場があり、歩いて渡ることのできる頃合だったので渡ってみた。年配の釣り人が一人だけいて、ブッコミ釣りらしき仕掛けで3本ほどの竿を並べていた。釣果のほうを見ると中くらいのとやや大きめなのと2枚のキビレが上がっていた。
それを見て何かしらの魚はいることを確信し、その釣り人から少し距離を取った場所から竿を振り始めた。コンクリートの護岸というよりはケーソンが並べて置かれただけの足場に岩礁が絡むポイントで、しばらく探っていると不意に手応えが重くなった。沖合い方向もしくは岸沿いに少しずつ動いていて、プレッシャーもかかってくる。魚だろうか、魚としてもボラかなにかにスレ掛かりしたのだろうかと、よくわからないまま引きずられつつファイトしていて不意のひとのしで外れてしまった。最近魚を掛けていなかったので心持ち懐疑的なファイトとなってしまったのが悔やまれ、勘も鈍っていたため万全なやりとりができなかった。後で何度も思ったが、ボラだったのか、そうだとしても掛かった近くには全くボラはいなかったし、シーバスだったのか、だとすると惜しいことをしたものだが、しかし、大きなゴミに引っかかって、波の力で動いて竿を絞り込んだりしたという可能性もあり……。
そこでいったん納竿し、後はバイクの機動力を活かしてほかに釣り場として良さそうな場所を見て回った。伝法大橋を渡り、淀川の下流方向にずっと走って常吉大橋を渡って舞洲の釣り人が多くいた場所や全くいなかった場所などをチェックした。帰りは慣れない道だったので意外と時間がかかったが、なんとか帰り着くことが出来、出社後は気持ち良く仕事が出来た。 |
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← 3匹バラし、4匹目で獲った。66センチ2.5キロの良型はよく引きよく走った。 |
7 月 19 日 (木) |
場所 | 兵庫県尼崎市左門殿川……松島排水門周辺、兵庫県尼崎市中島川……中島新橋上流〜河口、兵庫県尼崎市尼崎港……東浜第二排水門裏・東浜町水上警察派出所前、兵庫県尼崎市東堀運河……旧左門殿川合流点、大阪府神崎川……天竺川合流点周辺・高川合流点周辺・さくら橋下・糸田川合流点周辺 |
天候 | 晴れ |
状況 | 神崎川水系はいつものように緑色に濁った水で新鮮な藻を始めとする漂流ゴミが多かった。尼崎の水は黄土色に黒味がかった毒々しい濁り水だった
中潮、満潮9時24分(潮位143cm)、干潮15時55分(潮位56cm)、満潮22時20分(潮位149cm) <大阪府 大阪> |
同行者 | なし |
釣果 | スズキ1匹(66cm)、ハネ1匹バラシ、セイゴ1匹バラシ。バス1匹バラシ |
ルアー・ パターン | スズキ……小型シャッド(ヨーヅリ エバシャッド ホログラムアジ)、ハネ……小型ミノー(ジャッカル スクワレル61 ゴーストタナゴ)、セイゴ……ミノー(ラッキークラフト ビーフリーズ65SLB CFキビナゴ)、小型ミノー(ジャッカル スクワレル61 ゴーストタナゴ) |
使用 タックル | スピニング……ロッド: DAIWA HEARTLAND 6102MLFS-07 SPINNING 柳龍、リール: SHIMANO '07 NASCI 1000、ライン: PE0.6号 + リーダーフロロカーボン2.5号 |
メモ | 尼崎港周辺のポイントを開拓しようと思い、いつもより少し早い昼過ぎの時間に家を出て、神崎川沿いを自転車で下りながら行った。最初に竿を出したのは左門殿川の松島排水門のポイント。風が強く、いつも一人くらいは見る散歩をする人も全く見なかったが、一人だけ釣り人がいて、こちらがタックルを組んだりしていると下流のほうに移動して竿を振っていた。水の中は、ごく小さな小指程度の大きさの小魚が水門の中にたくさんいただけで、ボラは一匹もおらずシーバスの姿もいなかった。一通り探ってみたがやはりアタリはなく、上流から流されてきたのかそこに生えているのか新鮮な藻が大きな塊になっていた。水際に近い岸の上には大水で打ち上げられたのかたくさんの量の漂流ゴミとそれに混じってボラとハネの死骸があって生温かいような独特の臭いを放っていた。
そこから川沿いを走って河口近くまで行き、いつも竿を出すポイントを一つ一つ探っていったが魚の気配はどこにも感じられなかった。それで予定通り尼崎港の各所を見て回ることにした。前にも来たことのある尼崎港の関電向島変電所横の埠頭は、黄土色に黒味がかった毒々しい濁り水でいかにも魚がいなさそうに見えた。東浜排水機場の裏には巨大な桟橋とでもいうような橋が架かっていて、その先まで行くと海底から湧き出るようにどす黒いような黄土色の排水が大量に排出されていた。その橋の脇を覗き込むと水深はごく浅くゴロタ石というか岩礁地帯のような水底で何の魚かはわからないがごく小さな小魚が群れていた。集団で水底の苔を喰んでいるようだったのでボラの子供とわかり、ルアーを投げてみると驚いて逃げ回った。一匹だけイナからボラに呼び方が変わるぐらいの大きさのボラかと思われる魚がいてこれもルアーに驚いて逃げていったが、何の魚かははっきりしなかった。
もう一ヶ所前にも来たことのある場所で尼崎港に繋がる運河があり、ここも探りを入れてみた。旧左門殿川との合流点になる箇所ではボラの大群が見られ、運河から海のほうへ出て行くその姿が全く途切れずそのおびただしさに圧倒されそうになった。そこではテールスピンジグを何度も投げてボラが食ってくれないか、あわよくばそこに混じったシーバスがいて反応してくれないかを期待したが、そのような運のいい出来事は起こらなかった。ほかの場所もまわり、ボラのアタリをひっきりなしに感じたりすることは出来たが、工業団地のため水辺に近付ける場所が限られていてしかも水も悪く、シーバスがまわってくるようには見えないポイントばかりだった。
そしていったん納竿し、帰り道に神崎川沿いを通ったので目星を付けておいたポイントをまわった。流入河川の合流点で小バスとブルーギルとナマズを確認したという情報があったので寄ってみたのだ。それが効を奏し、ある流入河川の河口で久しぶりの魚を掛けることが出来た。最初は30センチに満たないような何の魚かわからないような魚で、ミノーのテールを食ってきてジャンプ一回ですんなり外れてしまった。暗かったのでよくわからなかったのだが姿形はバスでジャンプの仕方はバスまたはシーバスのどちらかといった感じだった。最初それはセイゴだろうと思っていて、小型のシーバスがいるなら数が出るかもと思って粘ってみると、また同じ場所で先ほどよりやや大きいぐらいかと思われる魚が食って来たが、またすぐバレてしまった。そして三度目、今度はミノーをトゥイッチで引いて来て足元近くになって反転して食って来た。ギラッという銀鱗の閃きがシーバスであることを主張していたし引きもとても強く45センチぐらいはあるだろうと思われたが、ファイト中に身切れしたようでバレてしまった。
使っているルアーが少し小さめのフックを付けた小型ミノーだったので、それがよくないのかと、大きさはあまり変わらないがしっかりしたフックの付いた小型シャッドをチョイス。しかも10年来に渡って使い込んでいる自分が絶大な信頼を置くルアー、それを身体に染み着いたトゥイッチのリズムと強弱で引き、見事足元で反転食いを誘発させることが出来た。しかし、掛かってからの引きはとてつもなく重くよく走り、途中でコイかボラかと疑ったが、エラ洗いを見せたその姿には驚かされた。想定し狙っていたのは先ほどバラした45センチぐらいの魚だったのだが、ラインの先にあるのは70センチはあるかもという立派なスズキだった。本流に出て走り、そこからふっとテンションが緩んでバレたかと思えば足元のほうに走って来ていて、さらに戻って流入河川のほうに行ったりと、コイが掛かったときのような抜群の引きを見せてくれた。ランディングしてみると通りすがりのおばさんがびっくりしたようで声を掛けてきてくれ、66センチで2.5キロという良型は一般の人には十分過ぎるぐらいのインパクトがあったようで「こんなところでそんな魚が釣れるの?」としきりに感嘆していた。 |
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← 一投目でいきなりルアーを引ったくり思いきり引いてくれた。45センチ、1キロ弱。魚の口元からはみ出して見えているのはミノーのリップ。 |
7 月 22 日 (日) |
場所 | 大阪府神崎川……十八条下水処理場排水門周辺・三国橋下・新三国橋下・阪急宝塚線橋下・天竺川合流点周辺・高川合流点周辺・さくら橋下・糸田川合流点周辺 |
天候 | 晴れ |
状況 | いつもの緑色に濁った水で、水の動きが止まっているような場所で漂流ゴミが多かった
小潮、満潮12時49分(潮位110cm)、干潮16時38分(潮位108cm)、満潮23時15分(潮位137cm) <大阪府 大阪> |
同行者 | なし |
釣果 | ハネ1匹(45cm、ほか1匹バラシ)、謎の大物1匹バラシ |
ルアー・ パターン | ミノー(ラッキークラフト ビーフリーズ65SLB CFキビナゴ) |
使用 タックル | スピニング……ロッド: DAIWA HEARTLAND 6102MLFS-07 SPINNING 柳龍、リール: SHIMANO '07 NASCI 1000、ライン: PE0.6号 + リーダーフロロカーボン2.5号 |
メモ | 神崎川に生命感が戻ってきて、前回は良型を含めた4匹ものシーバスのバイトがあったので、また近場で気軽に手軽に釣りが楽しめるかと思い、昼の3時過ぎに自転車に乗って神崎川に向かった。途中、緑風橋の下でバスを狙って釣っているお兄さんがいて、ロング&ヘビーなベイトタックル2本、しかもルアーはウィードレスタイプのスイムベイトと大型バズベイトという男前なスタイルだった。線の細い感じのオシャレな服装に身を包み、話してみるととても物腰の柔かい好青年だった。ここから上流に上がっていって淀川からの分岐点まで探り、そこからは淀川に入って釣りをするということだった。しばらく話をした後、私はシーバスを求めて下流に向かい、好青年は上流に向かっていった。
十八条下水処理場の排水門のところでタックルを組み、ルアーを投げてみた。ボラの姿はなく、そして気配もなく、ほかの魚もいないようで納得するまで何回も投げてみたものの反応はなかった。
その次は三国橋の下に入り橋脚を探ってみた。橋脚の上流側や下流側、もう一つの橋脚との間などをミノーで引いてみたが反応はなく、下のほうも探ってみようとテールスピンジグを投入してみたがアタリはなかった。しかし、流れと並行になった側面の真ん中に橋脚スレスレに落とし、手前に引いてくると50センチぐらいはある真っ黒な魚がルアーを追って来た。距離にして1メートル程度追いかけたところでそれは反転してスッと消えていったが、おそらくは居着きのシーバスであろう。
その後は対岸に渡って新三国橋の下や先ほど探った三国橋の反対側の橋脚などを攻めてみた。ロケーションとしては橋の上から釣りをしている姿が丸見えになるため、通行人が立ち止まって見物を決め込んだりして目立ってしまった。そんな中うまい具合に魚が掛かることはなく、見物客がなくなった後でその場を後にした。
上流のほうに向かって行き、天竺川との合流点を釣ろうと思ったがコイ狙いとおぼしきブッコミ釣りの人がいてポイントに入れず、一つ上流側の高川との合流点に入った。前回釣れたのは河口部岸際のカケアガリの部分を使って追って来させて足元で食わせるようなパターンだったが、その釣り方は夕マズメまで取っておこうと高川の中に入っていってごく浅く狭い流れの中を釣った。神崎川に近いところは深さがあってシーバスやボラも入ってきそうだが、そこから一段と浅くなってウィードがまばらに密生したところはイナっ子とコイしかいないようなポイントだった。それでもかなり遡って上流のほうに行くとバスの姿も見られ、ルアーを投げると一度反応したが二度目の反応はなかった。そうやってバスをからかったりコイを狙うようで狙わない釣りをしていると、釣り好きらしき原付スクーターに乗ったお兄さんが現れ、一つ向こうの支流でコイに混じってシーバスが入ってきていると教えてくれた。
そこでさっそくその場所に向かい、橋の上から水の中を眺めてみたもののそれらしき魚の姿はなく、半信半疑で岸際に行ってルアーを投げてみると、なんと一投目でいきなり引ったくるような手応えが来た。サイズはそこそこの大きさながらめちゃくちゃ元気で思いきり引いてくれた。使っているのが超高弾性なミディアムライトアクションのバス用スピニングで、一般的なシーバス用のライトアクションより柔らかいぐらいなのに次元の違う硬さとハリがあって、魚がよく暴れて異様に走ってくれその引きや手応えが笑いが出るぐらい楽しめるのだ。しかしあまり遊ばせるわけにもいかなくて、トルクのあるバットパワーを使って寄せて一気にごぼう抜きした。45センチで1キロ弱のコンディションのいい魚で、ルアーをほとんど口の中に呑み込んでいてリップ部分だけが外から見えているような状態だった。
その魚をリリースした後、しばらくしてからまた同じぐらいの魚のバイトがあった。ミノーを下から食い上げるようにして反転バイトしてきて、掛かったもののエラ洗いのジャンプですぐに外れてしまった。原付スクーターのお兄さんに感謝しつつ、さらにほかにいるかと思われるシーバスを狙ってみたが、その後は反応が遠のいた。周辺を扇状に何投かしてみて様子をうかがったが反応する魚はおらず見切りを付けてまた先ほどの高川に戻った。
高川では流れの中にベイトフィッシュとなるイナっ子の群れとそれを狙っているらしいシーバスが入って来ているらしきことが気配でわかった。夕マズメが近付き、どんどん暗くなっていく中イナっ子の出す波紋が収束し、フッとシーバスらしき魚影がいくつか、本流のほうにゆっくり泳いでいくのが見えた。それを追ってルアーを投げると、後ろのほうを泳いでいたらしき魚が反応したのかグッと重くなり走り出した。ドラグがゆっくりと出ていき、ロッドを立ててファイトしたところフッと軽くなって外れてしまった。身切れしてバレたのか、背掛かりでもしてそれが外れたが、どちらかはわからないがおそらくはシーバスだろうと思われた。
高川は対岸側にウナギ釣りの釣り人がいて、ブッコミ釣りの数本の竿を立て、暗くなってきてからは竿先にケミホタルを付けていた。待ちの釣りだが、数分置きにポンポンとウナギが上がって景気が良かった。一晩で多いときには10匹ぐらい釣れるとのことで、しばらく生け簀に入れてで泥を吐かせるとのこと。自分は食べないが、食べたらめちゃくちゃ美味いぞーと言っていた。
そして最後にそこから一つ上流側にある糸田川との合流点に行ってみた。夕マズメはほぼ終わって光量変化も落ち着いて夜の景色となったところで、一通り探りを入れてはみたが魚のいる気配も雰囲気もなく、そこで納竿することにした。ただ対岸を見ると橋の下の暗がりにエサ釣りをしているらしい人いて、誰の目にも止まらないようにしているかのように息を潜めていて、何を釣っているんだろうかと気になったがあえて声を掛けたりはしなかった。 |
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← シャッドを丸呑みされ、リップが口裏に引っかかってなかなか取れなかった。 |
7 月 26 日 (木) |
場所 | 大阪府神崎川……JR京都線橋下・大吹橋下流・糸田川合流点周辺・高川合流点周辺・天竺川合流点周辺・さくら橋下 |
天候 | 晴れ |
状況 | 透明度が少し低かった。漂流ゴミは多く、水の動かないところで藻が大きな塊になっていた。流入河川を少し遡ると黄緑色の藻がたくさん浮いていた
中潮、干潮10時44分(潮位50cm)、満潮19時45分(潮位148cm)、干潮22時48分(潮位138cm) <大阪府 大阪> |
同行者 | なし |
釣果 | ハネ1匹(44cm) |
ルアー・ パターン | 小型シャッド(ヨーヅリ エバシャッド ホログラムアジ) |
使用 タックル | スピニング……ロッド: DAIWA HEARTLAND 6102MLFS-07 SPINNING 柳龍、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: DUEL SMOOTH EGING 0.6号11lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン2.5号 |
メモ | まだ陽の高いうちから出かけ、高川でバスやコイをからかいながら夕マズメを待ってシーバスを狙おうという算段だった。神崎川沿いを下って自転車で走る途中、気になる場所があったので竿を出してみたが、ごく浅く泥濁りの水の中にいくつものゴミが漂ったり沈んだりしていてコイやカメがのんきに泳いでいるだけだった。糸田川も少し気になったのでチェックしてみたが黄緑色の浮き藻が一面に浮いて水が悪いことを示していた。
高川ではコイ狙いらしいウキ釣りのおじさんがいて、どうでしたかと聞くとただただ首を振り、しばらくすると道具を片付けて帰っていった。高川の流れの中も黄緑色の藻があちこちにかたまって浮いていて、水が澱んでいた。流れを遡って行くとコイが何匹か上流から下流へ行ったり来たりしていたが、バスの姿は見られず代わりに小さなギルの姿があり、これをからかってみたが個体数が少ないようで釣りにはならなかった。
ふと合流点のほうを見るとシーバス狙いらしい釣り人が現れていて、よく見ると前回釣行時に出会ったベイトタックル2本の好青年だった。この日はロッドは1本だけだったが、シーバスに使えそうなルアーを数個だけ選んで来てみたようだった。しばらく話をしたり隣に並んで竿を振ったりして、時合とおぼしき時間を待った。そして好青年が少し離れたところで釣っている隙に、小型シャッドのトゥイッチングで食わせることに成功。これまたよく引く元気のいい魚でエラ洗いも何回かされたが、ルアーは丸呑みされてリーダーが少しスレてザラついていた。テールフックが口の中のエラに近いところに掛かっていて、リップが口唇に引っかかってなかなか取れなかった。
その後もしばらく竿を振っていたが、後が続かずシーバスの気配も感じなくなってしまったので、好青年を残してポイントを移動した。天竺川との合流点は少し離れたところにウナギ狙いのブッコミ釣りのおじさんがいて何本も竿が並んでいたが、距離があったので竿を出すことにした。ルアーを投げ、トゥイッチをしながら引いてくるとチェイスがあった。しかし掛からなかったのか食うに至らなかったのか一度のバイトで終わり、その少し後にも同じ魚か別の魚かはわからないが二度、チェイスがあった。そのギラッという反転時の燐きは野性と獰猛の片鱗であり、掛けることはできなかったもののルアー釣りの醍醐味とも言える静かな感動と興奮を味わうことはできて、とりあえずそれでよしとした。
三度チェイスがあったわけだがそれ以降は何事も起こらず、好青年のいる高川との合流点に戻った。聞くと一度だけバイトがあって乗らなかったとのことだった。そして少しずつ暗くなっていく時間の中、水面を眺めて軽いボイルのような状態が起こることを期待したが、何も起こらず時間だけが過ぎていった。陽が沈みきり、落ち着き払ってしまったポイントを見ながら納竿した。 |
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← 閃光のような激しいテールウォークを繰り出して抵抗した。それを物語るようにフックは針先が伸びスプリットリングまでもが伸びかかっていた。53センチ、1.3キロ。 |
7 月 29 日 (日) |
場所 | 大阪府神崎川……高川合流点周辺・天竺川合流点周辺 |
天候 | 晴れ |
状況 | 雨後のためか少し濁りがあった。漂流ゴミは依然多く、藻の大きな塊もところどころにあった
大潮、干潮12時44分(潮位19cm)、満潮19時29分(潮位170cm) <大阪府 大阪> |
同行者 | なし |
釣果 | ハネ1匹(53cm) |
ルアー・ パターン | 小型シャッド(ヨーヅリ エバシャッド ホログラムアジ) |
使用 タックル | スピニング……ロッド: DAIWA HEARTLAND-Z 742MFS-ti06 震斬、リール: SHIMANO '06 TWINPOWER Mg 2500S、ライン: DUEL SMOOTH EGING 0.6号11lb.(コーティングPEライン) + リーダーフロロカーボン3号 |
メモ | ポイントを高川と天竺川だけに絞った夕方3時間程度の釣行という想定で、夕方4時頃から出かけた。高川の合流点に着くと釣り人がいて、先日の好青年かと思いきや別人、ロック&パンクといった柄のTシャツに色白・長髪の礼儀正しい青年だった。シーバスではなくバス狙いで、10年以上前のスタンダード、フェニックスの5.5フィートにアブガルシアの4600Cという往年の名品タックルを持っていた。ここでシーバスが釣れるとは思っていなかったらしく、先日からたまに釣れていると言うとバイブレーションに結び替えて投げ始めた。私はその青年に話しかけながらポイントの状況をチェックしたりタックルを組んだりした。引き潮で水位は低く、雨後のためか水は濁っていて、特に流入河川からの水がきつく白っぽく、本流の緑がかった濁りとで少し色が違った。はっきりとは見えないが底から生えた藻に流されてきた藻やゴミが絡まっていたりして、水底の様子がだいたい想像できる具合だった。小魚の姿やそれを狙う魚の気配はなかったが、一段浅くなったところには大きめのフナもしくは小さめのコイと、いつも見る大きさのコイがいた。
高川から本流との合流部にかけて、軽く探りを入れてみたが何の反応もなかったので、一つ下流側にある天竺川との合流点に移動した。水を見ると比較的澄んでいて水深もあり、高川周辺のたるんだ流れや水に比べれば魚が潜んでいそうに思えた。最近この場所では表層を泳ぐコイの姿を見るが、この日はあまり見られず、足元の岸際には流されてきて一つにかたまった藻の塊がいくつもあった。しばらくするとイナっ子の群れが泳ぎ始め、少しずつ潮が差してきて水位が上がるに連れどんどん新しいイナっ子の群れが入ってきた。それが一瞬ざわついたかと思うとイナっ子はちりぢりになって逃げ、50センチほどの大きさの真っ黒い魚体が素早く勢いのある泳ぎでそれを追った。その出来事は一度きりで、ルアーを何度も違う方向に投げたり、手を替え品を替えたりして探ってみたがルアーを追うことはなかった。
足元の藻の塊が水の流れで少しずつ位置が変わり動いていくのが見て取れたが、脇に何の魚かわからない小魚の死骸があった。ルアーのフックでうまく引っかけて拾いあげるとバスの子供だった。大きさは大柄な人の親指よりひとまわり大きいくらい、死んでから時間が経っているようで体表が白くなっていた。ずっと上流から藻と一緒に流されてきたのだろうか。天竺川との合流点ではそうやってポイントを休ませてはルアーを投げたが、結局ルアーを追う気配はなかったので少しの時間の後、また高川との合流点に戻った。
すると今度は2人の小さな子供を連れた別の青年が竿を振っていた。近寄っていくと大きいほうの男の子が「何を釣るん?」と聞いたので「スズキ」と答えた。男の子も竿を持っていて小さめなミノーを付けて投げていた。その大きさがまさしくマッチザベイトでちょうどベイトとなっているイナっ子と同じ大きさ、しかも子供の余計な殺気や邪念のないリトリーブが何とも言えない艶めかしいアクションを作り出して見るからに釣れそうだった。その父親である青年は大きめのルアーだったが、ビュンと力みの全くない一振りでとても遠くまでルアーが飛んで行った。しかし探っていたのが表層だけのためか反応はなかった。そして子連れの青年は時間が来たといって、道具を片付けて帰っていった。
その場に残った私は、ずっとシーバスが潜んでいないかどうかを伺いながら、ルアーを差入れるように投げて探っていた。そして、人が去って少しずつ暗くなっていく中、少しだけ休ませたポイントに小型シャッドを送り込み、得意のトゥイッチングを繰り出した。ずっと見ていたイナっ子の動きからシーバスの存在や位置を計り兼ねていたが、おそらくここで出なかればいないと判断できる場所でトゥイッチ2回、グッと重みが乗った。最初はコイかと思うような重い引きだったが、足元まで寄せて来たときにエラ洗いというよりは激しいテールウォークを繰り出してきた。その後潜っていって藻の塊の中に入ろうとするのでそれを阻止し、やんわり引きずり出して水面まで浮かせるとまたテールウォークを繰り出し水面上を1メートル以上滑走した。その抵抗は素早く激しく瞬発力と生命力に満ちていて、まさしく閃光のようなテールウォークだった。
その魚をランディングした後は、こっそりとリリースしてなんともいい気分で納竿とすることができた。 |