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20分ほど休んで、9時58分に出発。ここからは、黙々とザレたジグザグの道を登ることとなる。
花の時期は過ぎたとは言え、斜面には黄色い花が群生していて目を楽しませてくれる。花は恐らく、キンロバイと思うが、
黄色の花びらが太陽の光を受けて眩しい。
北岳だけに咲くキタダケソウを見るのなら、
6月に登れ ということになるらしい。
しかし、北岳の中でも咲く地域が限られている上、6月の登山は残雪が多く少々面倒なことから、
私にとっては幻の花といったところである。 |
高度を上げるに連れて、
間ノ岳へと続く稜線、
そしてそこに付けられている登山道がハッキリと見えるようになってくる。
本日は 北岳山頂を踏んで終わりであるが、
やはりその稜線を歩いてみたいところだ。
今回のようなペースが可能なら、来年は 北岳山頂を踏んだ後、
間ノ岳へと進み、農鳥小屋に 1泊して奈良田に下りることにトライしてみたい。 |  |
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吊り尾根分岐を過ぎ、喘ぎつつ岩場を登る。
やがて目の前に高みが見えてくる。
その高みの頂上には、どうやら標識らしきものが見える。ちょっとイメージと違うが、どうやらあれが
北岳頂上らしい。
もうすぐ終わりということで、少々スピードが上がる。 |
辿り着いてみると、標識には
北岳と書かれてはいたものの、本当の頂上ではなかった。
とは言っても、ほんの 1分足らずさらに岩場を進めば、そこは人々が憩う 北岳の頂上であった。
時間は 10時36分。後半、ちょっと休む回数が増えてしまい、若干見込みより遅くなったが、広河原より 4時間31分。まあまあであろう。
それよりも次回、白根三山縦走の目処が立ち、楽しみが増えたことが嬉しい。 |  |
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流石、北岳は日本第二位の高峰、
頂上には 360度の大展望が待っていた。
まずは、甲斐駒ヶ岳の姿をカメラに収める。
この山は思い出深いし、一番好きな山だからである。
甲斐駒の手前にはアサヨ峰。甲斐駒の左には、
駒津峰、鋸岳と峰が続いている。
また、甲斐駒の左後方には
妙高山、
火打山が見えるらしいが、
この日は雲に隠れていて同定は不可であった。
また、日本一の高峰 富士山は、
この頃になると湧き出る雲に隠れがちであり、被写体としては難しい状態であった。 |