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更新日:2017.5.21

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 山での 1枚 :  5月というのにエビのシッポが着いた乗鞍岳頂上鳥居

5月というのにエビのシッポが着いた乗鞍岳頂上鳥居 2017/5/16

 WHAT'S NEW    《 2017年 5月21日 記 かなりの長文ご容赦 

混雑がイヤでゴールデンウィークの山行は避けたところ、 その後の天候があまり芳しくない。
それでも何回か晴れの日はあったのだが、生憎 用事があって山に行くことができず、少々焦りが出てくる。
そんな中、16日は何とか晴れそうであることから、前日の帰宅が 22時であったにも拘わらず山に行くことにする。

さて行き先であるが、まだ雪との戯れが不十分と感じているので、 残雪の山を中心に行き先を探したところ、燕岳、常念岳、乗鞍岳が候補に上がる。ただ、サラリーマン時代に比べて毎日の歩く距離が極端に減っている現状であり、 加えて 4月は鎌倉の低山を登っただけで実質山行ゼロだったことも考慮して、体力的に自信が持てなかったことから、最終的に乗鞍岳に行くことにする。
とは言え、仕方なく乗鞍岳にしたということではなく、燕岳、常念岳が無雪期、残雪期の違いはあれど、どうしても一度登ったコースを辿ることになるのに対し (途中 冬道はあるが)、 乗鞍岳の方は積雪期や残雪期にのみ登ることができるコースなので、非常に楽しみなのである。

5月16日(水)、午前 3時過ぎに横浜の自宅 (仮住まい) を出発する。 空には雲が多いように思えるが、現地の天気は晴れのはずである。
いつも通り横浜ICから東名高速道下り線に入り、海老名JCTからは圏央道に入って、さらに八王子JCTにて中央自動車道に入る。
中央道に入っても空には雲が多く、笹子トンネルを抜けても南アルプスはボンヤリとしか見えずに少々先行きが心配になる。
しかし、進むに連れて徐々に雲は無くなり始め、韮崎ICを過ぎる頃には甲斐駒ヶ岳や八ヶ岳がよく見えるようになってテンションが上がる。
その後、諏訪ICを過ぎる頃から再び曇りがちとなりヤキモキさせられたものの、岡谷JCTから長野自動車道に入って暫く進むと、 穂高連峰、常念岳などの山々が見えるようになりホッとする。

松本ICで高速を下り、国道158号線に入る。暫く道なりに進み、 前川渡トンネルを抜けたすぐの信号 (前川渡) にて左折して県道84号線 (乗鞍高原より先は乗鞍エコーラインとも呼ばれる) に入る。
もうこの頃には青空が広がっており、さらには前方に乗鞍岳の姿も見えきてテンションが上がる。
青空に映える乗鞍岳の姿、そして山道のドライブを楽しみつつ順調に進んでいくと、やがて三本滝レストハウスの駐車場に到着。
時刻は 6時38分。
駐車場には 10台ほど車が駐まっており、そのうちの 2台には人が休憩中のようであった。乗鞍岳春山バスにて位ヶ原山荘へと向かう方なのかもしれない。

トイレを借り、身支度を調えて 6時46分に出発。 道路を渡り、スキー場のゲレンデに入る。無論、ゲレンデにほとんど雪はない。
ゲレンデの先を見上げると、上部を歩いている人が見える。これはありがたい。
というのは、このコースは初めてであり、手元には十分な地図もないため (手元には乗鞍大雪渓 Web Siteからダウンロードした簡単な 『 ノリクラガイドマップ (春スキー 版)』 があるだけ)、 この三本滝レストハウスからどのように進むのか少々不安だったからである。
かもしかリフトのスタート地点の横を通り、ダブルストックにてゲレンデに取り付く。ところが、少し斜面が急になってきたところで、忘れ物に気が付く。 折角 高度を稼いできたのにとは思ったものの、こればかりは致し方ない。

駐車場まで戻り、6時55分に再出発。
この 10分程のロスを後悔することにならねば良いのだがと思いながら再びゲレンデを登る。やはり久々の登山に息が上がる。
疎らに残る雪を踏み、ゲレンデの傾斜が緩やかなところを選びながら高度を上げていく。それでもこの斜面は結構急なので、 ここは上級者向けなのかもしれない。
高度を上げて振り返れば、鉢盛山、小鉢盛山が見えている。
7時3分に道路を横断。この道路は先の三本滝レストハウスから続く乗鞍エコーラインで、位ヶ原山荘、畳平へと延びているものである。
さらにゲレンデは続く。見上げればゲレンデの先には雲一つ無い青空が広がっており、気分が高揚する。

2回目の道路横断は 7時8分。この道路も先程横断した乗鞍エコーラインの続きである。
高度を上げるに連れて展望も開け、左手には南アルプスの山々がうっすらと見えるようになる。甲斐駒ヶ岳、鳳凰山、仙丈ヶ岳、北岳などが確認できるが、 その順番や形は、普段見慣れているものと違っているので少々戸惑う。
さらには中央アルプスの主稜も見え始めるが、登るに連れ、手前の山に隠れてしまう。ただ、経ヶ岳は南アルプスの手前に見えている。
草の斜面を登り続けていくと、青空しか見えなかった斜面の先に乗鞍岳の剣ヶ峰、高天ヶ原の姿が顔を出し始める。剣ヶ峰は美しいピラミッド型をしている上に、 その山肌はまだかなり白く、その頂上に立つことが非常に楽しみになる。

長かった草のゲレンデも漸く平らになり一息つけるようになると、 左手に中央アルプスがよく見えるようになり、伊那前岳、木曽駒ヶ岳、木曽前岳、三ノ沢岳などが確認できる。
やがて、先程のかもしかリフトの終点に到着、ここからツアーコースが始まることになるようである。時刻は 7時17分。
ここからは暫く緩やかな斜面が続くが、その先に雪の急斜面が見えている。ササ原を掻き分けるようにして進み、その斜面の下まで進む。
ここでアイゼンを装着すべきだったのだが、この後も雪のない場所が現れるのではないかと思い、そのまま雪の斜面に足を踏み入れる。
雪の上にはスキーの跡やスノボーの跡が残っており、さらには先行者の足跡もしっかり確認できる。足跡を見ると、先行者もまだこの時点ではアイゼンを装着していないようだ。

スノボーにて滑らかになった雪面を辿るようにして斜面をジグザグに登っていく。
しかし、暫く登っていくと足が少し滑るようになり、ロスが感じられるようになる。足下を見ると、いつの間にか雪の上にはアイゼンの跡が続いているではないか。 シマッタと思いつつ、何とか登り続け、雪の上に顔を出しているササヤブの所でアイゼンを装着する。
少々場所が悪かったため、装着に手間取り、5分程かかってしまう。やはり斜面の手前で装着すべきであった。
しかし、これで万全、足はロスなく進む。なお、雪の方は意外と締まっており、踏み抜きはほとんどないのがありがたい。

キツかった登りもやがて傾斜が緩み始め、両側から樹林が迫ってやや狭くなった場所を抜けていくと、 そこからはまた雪の道が先の方へと続いているのが見えるようになる。どうやら、ここから頂上まで雪が続くとみて間違いないようである。
足下は暫くの間 平らであるが、その先には再び雪の斜面が見えている。そして、その斜面の行き着く先には樹林帯が壁のように立ち塞がっているが、 樹林帯に入ることは恐らくないはずである。そして、目を凝らすと、その樹林帯に赤い標識が見えている。
雪の斜面に入り、ユックリと登っていくと、その赤い標識がよく見えるようになり、そこには黄色にて 『 1 』 と書かれていたのであった。
手元のノリクラガイドマップにおける 『 1番標識 』 ということになるようである。
因みにこの標識は 6番まであるようだ。時刻は 7時54分。

下からは壁のように見えた樹林帯だが、道の方はこの 1番標識の所から左に折れており、 さらにゲレンデが先へと続いている。
暫く平らな雪道を進んだ後、少し右に曲がってそこからまた斜面の登りが続くようになる。両側はツガやシラビソの樹林帯で、 その間に雪の絨毯が敷かれているという感じである。
この斜面を登り終えるとそこには 『 2番標識 』 が立っている。時刻は 8時8分。
ここからは一旦小さなコブを越えた後、また斜面が続くようになる。

所々で樹林が切れ、南アルプスや中央アルプスが見える。
特に中央アルプスはその距離が近いこともあって、ハッキリと見える上に、高度が上がった分、先程よりも多くの山々を見ることができるようになる。 左に将棊頭山が見え、その右に伊那前岳が続いた後、中央アルプス最高峰の木曽駒ヶ岳へと続く。こちらから見ると、木曽駒ヶ岳が一番高いことがよく分かる。
木曽駒ヶ岳の右には木曽前岳が続き、その右下には木曽前岳に重なるようにして麦草岳が見えている。麦草岳の右には三ノ沢岳が大きな山容を見せており、 その右後方には空木岳がやや小さく見えている。さらに右には赤梛岳が見え、南駒ヶ岳、越百山が続いている。
また、中央アルプスの左後方からは南アルプスが始まっている。赤石岳を始めとして左に荒川中岳、悪沢岳 (荒川東岳)、塩見岳、農鳥岳、間ノ岳、 北岳、仙丈ヶ岳、鳳凰山、甲斐駒ヶ岳と続くのが確認できるが、こちらは薄ボンヤリとしか見えておらず、また悪沢岳近辺には雲が湧き出している。

気温は高く、かなり暑くなってきたので、手袋を脱ぎ、袖をまくって登り続ける。 しかし、その後風が意外に冷たく感じられるようになったので、元の状態に戻す。
コースの方は乗鞍岳とはやや反対方向へと進んでいたのであるが、『 3番標識 』 を過ぎた所で左へと曲がって軌道修正される。
時刻は 8時18分。
ここからはやや緩やかな登りとなって助かるが、久々の登山だけあって普段使っていない筋肉が少々悲鳴を上げている。
しかし、先の方にはやや薄い雲が掛かり始めたとは言え、青空が広がっており、テンションの方はかなり高いままである。
8時25分に 『 4番標識 』 を通過。この辺からは、先程まで樹林に阻まれて時々しか見えなかった乗鞍岳がよく見えるようになる。
その後方には薄い雲がかかり始めているのが気になるが、前回の時のように頂上でガスに囲まれることのないよう願うばかりである。

この辺では樹林の間に広がるゲレンデもかなり広く、また傾斜も緩やかなのでかなり楽しく登っていくことができる。
その傾斜も徐々に角度がつき始め、登り着いた所には 『 5番標識 』 が置かれている。時刻は 8時32分。
ここからもほぼ平らに近いゲレンデとなり、足が進む。乗鞍岳も剣ヶ峰の他、その右の蚕玉岳 (こだまだけ)、そしてその後方の朝日岳も見えるようになる。
その緩やかだった道も少し傾斜が出始めると 『 6番標識 』 が右手に見えてくる。時刻は 8時40分。
そして、そこからは少し厳しい傾斜が続くようになる。
息を切らせつつ何とか斜面を登り切ると、足下は暫く平らになり、その先に土手のような高みが待っているのが見える。
周囲の木々も疎らになり、開放感が出てくる一方で、身体の方はかなりキツクなり始めている。やはり 1ヶ月半ぶりの登山、 そして普段の運動不足が如実に表れているようである。

その平らな雪原を暫く進むと、土手に向かっての傾斜が始まる手前に注意書きが立っている。
右に進めば位ヶ原山荘、真っ直ぐ進めば肩の小屋そして剣ヶ峰とあり、さらにそこには 『 これより上部へ向かう方はここでもう一度天候・体調・装備等をチェックして下さい。 この先は今までのような道はありません。(以下 省略)』 と書かれている。
成る程、ここでツアーコースは終了で、ここからは自己の判断で登ることになる訳である。天候は問題なし、体調はややバテ気味、 装備はピッケル・ハードシェルを持ってきているので問題なしという状態であり、当然 真っ直ぐ進む。時刻は 8時52分。

すぐに斜面に取り付く。ここの斜面は疲れてきている身体にはキツイ。
喘ぎつつ登りながら右手を見ると、やはりそちらにも土手のような高みが続いており、 その斜面にデブリ (崩落した岩石・雪・氷などの破片) が見られるではないか。
雪崩などは考えにくい状況なので不思議に思ったが、よく考えると、乗鞍エコーラインに積もっている雪を取り除いている際に出た雪塊のようである。

キツイ斜面の登りが続く。少し登っては立ち止まって上を見上げるという苦しい時のパターンが続く。
朝食を食べてから 2時間半ほど経過しており、ここは休みたいところである。そのためにはこの斜面を早く終えてしまいたいのであるが、 果てしなく斜面が続くような感じがしてなかなか先の目処がつかない。
救いは斜面の先に雲混じりとは言え青空が見えていることであり、この斜面を終えれば乗鞍岳の姿を見通せる場所に着くのではないかとの期待があることである。

その苦しい登りも一歩ずつ足を進めて行けば終わりは来るもので、 漸く傾斜が緩み始め、期待通り、先の方に乗鞍岳の姿が見えてくる。
しかし、その頂上に至るにはまだまだ長い雪原を越え、急斜面を登らねばならず、逆に少し気持ちが萎えてしまう。
周囲は森林限界に近いようで、雪の上には疎らに生えるシラビソ、そしてダケカンバが見えるのみである。
緩やかな傾斜を登る。ここからは乗鞍岳の剣ヶ峰をズッと見通せるようになるが、剣ヶ峰方向に進んでしまうのは不正解のようで、 途中でロープに遮られる。この辺には伊奈川の流れがあるらしく、その谷に入ることを禁止しているようである。

やがて、乗鞍エコーラインの除雪状況が見通せる場所を通過する。
道路とともにそれを囲む雪の壁が見えたのだが、高さは 5m近くあるようである。
さらに進んでいくと、やがて右手後方に北アルプスが見えるようになる。まず常念岳が目に着き、その右に蝶ヶ岳、長塀山、そして大滝山が見えている。 常念岳の手前には霞沢岳も少しだけ見えているが、常念岳のさらに左側は乗鞍岳の山々 (恐らく大黒岳、富士見岳) の斜面に遮られている。 しかし、この後の展望が楽しみである。

そして、前方には摩利支天岳が良く見えるようになり、その左斜面途中に乗鞍観測所 (旧乗鞍コロナ観測所)、 そしてさらに左下方の鞍部には肩の小屋が見えている。
これで少し安心したので、幹が少し曲がっていてザックを置きやすそうなダケカンバの所にて 5分程休憩する。
その際、少し寒さを感じたのでソフトシェルを羽織る。日差しは強いが結構 風が冷たい。
食べ物、飲み物にて活力得た後、緩やかな登りの道を進む。
この雪の下は恐らく谷なのであろうが、今は平らな雪原となっている。その雪の量を考えると恐ろしくもある。

やがて雪原の中にハイマツ帯が見られるようになると、 常念岳より左側の山々も見え始める。
しかし、雲が多く、なかなか見通すことができない。真っ白な奥穂高岳が雲の中から姿を現したかと思うと、すぐに雲に飲み込まれ、 その代わりにその右にある前穂高岳が姿を現す。
そして奥穂高岳と前穂高岳が同時に見えるのを待っていると、今度は奥穂高岳の左後方に槍ヶ岳が少し顔を見せるといった具合で、 待ち続けてもなかなか良い光景を撮ることができない。
ベストショットを撮るべく、時々足を止めて穂高連峰方面を確認するが、最後まで雲が邪魔をして気に入った光景をカメラに納めることはできなかったのだった。

長い雪原歩きもやがて終わりに近づき、右手にはトイレが見えるようになる。
岩が並んでいる、恐らく乗鞍エコーラインの駐車スペースがあると思われる場所を過ぎると、いよいよ乗鞍岳・剣ヶ峰への登りが始まる。
普通に考えれば、まずは肩の小屋を目差すべきであり、斜面の傾斜もそちらの方が緩そうだったのだが、夏道と同じルートを辿るのは面白くないと思い、 小屋の左側、朝日岳方面に向かって進む。
海に浮かぶ島のようなハイマツ帯の間を抜け、斜面に取り付く。丁度シリセードらしき跡が斜面に残っていたので、その右側を進む。
しかし、これが失敗であった。斜度が結構キツイのである。そのため、もっと右側の傾斜の緩い斜面を登るスキーヤー達にドンドン抜かれる始末。 シールを貼り付けたスキーは威力抜群のようである。

こちらは急斜面に入り込んでしまったため、足を斜面に蹴り込みながら一歩ずつユックリ登る。 この状況では背中のピッケルに出番をお願いしても良かった位である。
また、ここはほとんど無風状態なので暑い。しかし、ソフトシェルを脱ぐ余裕など全く無い。
途中、水平方向に割れ目が入っている所が 3箇所程あった。割れ目は浅かったので問題なかったが、いずれはこの斜面も途中で崩れ落ちるのかもしれない。
ダブルストックを駆使し、アイゼンをフル活用して登り、斜面途中にあった岩場に何とか登り着く。時刻は 10時34分。
予想外に体力を消耗したため、ここの岩場で小休止する。

ここから穂高連峰方面を見ると、奥穂高岳、前穂高岳ともほぼ雲が取れてよく見えている。
しかし、常念岳の右後方にある前常念は完全に雲に覆われている。
10時46分に岩場を出発。ここからは岩場の右側に出て、皆が歩いている傾斜の緩やかな方へと進む。
しかし、暫くは踏み抜きが続くようになる。つまり、岩場が出ているくらいであるから、この辺は雪があまり多くないということなのであろう。
その踏み抜きも、斜面に角度がつき始めると起こらなくなり、アイゼンが良く利く斜面の登りに変わる。 よく見ると、この辺では雪の表面が薄くクラストしており、耳を澄ますと近くの斜面からはその割れたクラストが斜面を落ちていく音が聞こえる。

急斜面を登る。見上げれば進んでいるのは蚕玉岳と朝日岳の鞍部のようである。
そこに登り着けば、通常のルートに合流するはずである。しかし、この斜面の登りもキツイ。
息が上がるが、気は抜けない。見上げれば斜面の後方に青空と行きたいところであるが、今は雲の方が多い状況である。 しかし、前回のようにガスに囲まれるということはなさそうである。
喘ぎつつも何とか斜面を登り切り、鞍部には 11時23分に到着。左手に剣ヶ峰が見えるかと思ったのだが、 そこには高みがあり雪の回廊と露出した岩の斜面がまだ続いている。

一方、ここでは展望がグッと広がる (尤も、登っている斜面では周囲を見渡す余裕は無かった)。
残念ながら穂高連峰の頂上付近には再び雲が掛かっており、さらにはその雲は帯状になって一定の高さを保ち横に延びているため、 穂高連峰の左に続く北アルプスの山々の頂上は全て雲の中である。
残念ではあるがこればかりはどうしようもない。その代わり、乗鞍岳を形成する山々は前回と違ってよく見え、 摩利支天岳、不動岳、烏帽子岳、四ツ岳、大丹入岳、魔界岳、大黒岳といった山々が確認できる。
そして嬉しいことに、四ツ岳と大黒岳の間の後方には焼岳も見えている。これだけ見えれば文句はない。

気分を良くして先へと進む。少し足を踏み抜きそうになりながら雪の回廊を登っていくと、 ついに目の前に剣ヶ峰の姿が現れる。
左側 1/3は完全に雪に覆われているが、残りの 2/3は岩が露出している。そして乗鞍本宮と鳥居もハッキリ見えている。もう少しである。
道はすぐに蚕玉岳に至る。無雪期にはこの蚕玉岳の下を巻く道もあるのだが、雪に覆われ道は蚕玉岳頂上のすぐ横を進む。
時刻は 11時29分。
少し下ってさらに雪の回廊を進む。剣ヶ峰の右後方には大日岳が見え、さらに右に屏風岳、そして薬師岳、雪山岳 (せつざんだけ) といった権現池を囲む山々が見えてくる。

本来ならこの最後の登りに取りかかる所で道は二手に分かれるのだが、 現在歩かれているのは頂上小屋を通るルートのみのようである。
小生もこちらの方が本道と思っているので 迷うこと無く頂上小屋方面へと進む。
ここは無雪期には岩がゴロゴロした斜面の登りであるが、今はほぼ雪に覆われていて歩き易い。雪に埋もれ、入口だけが開いている頂上小屋を過ぎ、 雪の斜面を登っていくと、やがて朝日権現社の祠の前に到着する。頂上はこの後ろである。

祠の左手を進むと、御嶽が目に飛び込んでくる。 雪は大分少なくなっているようであるが、一方で頂上付近からは噴煙が上がっている。
そして、11時43分、乗鞍岳頂上に到着。この時期に 3,000m峰を踏めたことは大変嬉しい。
なお驚いたことに、乗鞍本宮、鳥居、さらには乗鞍岳の標柱、そして本宮を取り囲む岩にはエビのシッポが張り付いているではないか。
4月上旬なら未だしも、5月も中旬になるというのにこのような光景を見ることができるとは、良い日に登ったものである。
そう言えば、横浜でもここ数日は寒かったので、3,000m峰ともなれば気温も氷点下になったのであろう。

周囲を見渡すと、権現池は雪の下。そして白山方面は見えず、 また先に述べたように北アルプスの山々はほとんど同定ができない状況であるが、それでも十分に嬉しい。
暫し頂上からの眺めを堪能した後、11時51分に下山を開始する。
鳥居を潜って岩場を下る。この道がもう 1つの道であるが、やはり途中で下るのが少々厳しくなり、頂上小屋の手前から先程登って来た道の方へと移る。
そして、蚕玉岳には 11時59分に到着。少し休憩して先へと進む。
朝日岳との鞍部に到着したところで、折角なので朝日岳に登ってみることにする。無雪期には立入が許されていないようであるが、 雪の道ができている今なら許されると勝手に解釈して登り始める。

雪の上に踏み跡がしっかりついているのでルート選びには苦労しないが、 一方で表面がクラストした雪なので、足を踏み出す度に雪片が斜面を転げ落ちていき、その音も結構煩い。 幸い下方を歩いている人はいないので良かったものの、チョット気が引ける思いで進んだのであった。
さらには、頂上近くなると雪はかなり少なくなる上に緩んでおり、踏み抜くことが多くなる。一度は、両足ごとストンと膝上まで沈んでしまったのだが、 岩と岩の隙間だったようである。
少々苦労しながらも 12時12分に朝日岳頂上に到着。頂上には半分雪に埋もれた小さな祠が置かれている。
周囲を見渡すと、剣ヶ峰が見えるのは当然だが、権現池の周りを囲む大日岳と屏風岳との間に御嶽も見えている。

12時15分に下山開始。登って来た道を戻るのだが、やはり崩れる雪に苦労する。
鞍部に戻ってからは、肩の小屋を目差そうと雪の斜面を横切って進む。しかし、途中まで進んだところで、肩の小屋側から登って来られた方がいたので、 狭い斜面での擦れ違いは危険と思い、思い切って右下の斜面を下っていくことにする。
こちらもクラストしている雪の崩れがあったものの、慎重に下り、やがて往路で辿ってきた斜面に合流した後は、往路を忠実に戻る。
しかし、登りではあれだけ苦労した斜面であるが、下りはアッという間で、12時46分に乗鞍エコーラインの駐車スペースと覚しき場所に下り着いたのであった。
後は緩やかに斜面を下り、ツアーコースへと戻るだけである。

なお、途中、2回ほど道路を横断することになる。
今朝ほどは雪に覆われていた場所であるが、パワーショベルによる掘り返しがここまで進んできたらしい。 無論、パワーショベルなのでアスファルト部分までには至っておらず、道筋をつけただけである。 しかし、何も無い雪の原において正確に道路上を掘っていくのは大変なはずである。GPSでも使っているのであろうか。
順調に下り、今朝ほど休憩したダケカンバの所にて今回も 5分程休憩する。

その後、少し緩んできた雪の斜面を滑るようにして下り、 位ヶ原山荘との分岐を示す注意書きを 13時7分に通過。
その後ツアーコースに入り、『 5番標識 』 を 13時15分に通り過ぎ、『 1番標識 』には 13時27分に到着したのであった。
本当に雪の上の下りは早い。
そして、かもしかリフト上部の設備には 13時42分に到着。アイゼンを外すなどするとともに少し休憩して 13時50分に出発。
後は草の斜面をまっすぐに下り、三本滝レストハウスの駐車場には 14時5分に戻り着いたのであった。

本日は残雪の山を楽しむべく乗鞍岳に登ったのだが、 初めてのルートを辿ることによるワクワク感を味わい、そしてずっと雪の斜面が続くコースに大変楽しい時を過ごせたのであった。
体力が追いつかずに登りでは少々時間が掛かってしまったものの、この時期に 3,000m峰に登ることができて、大満足の一日である。
しかし、日焼け対策をないがしろにしたため、帰宅後、顔は完全に真っ赤になり、その後かなり苦しんでしまう。でも楽しい山行であった。

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 更新記録

 5/21 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 鎌倉散策(六国見山) を掲載しました (△1: 5/24 本番状況を追記)。  
 4/30 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 塔ノ岳・鍋割山 を掲載しました。
 4/1 古新聞ですが、簡易登山記録に 水晶山・古礼山 を掲載しました。
 3/19 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 大山三峰山・大山 を掲載しました。
 2/20 古新聞ですが、簡易登山記録に 山王帽子山 を掲載しました。
 2/8 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 檜洞丸 を掲載しました。
 1/28 古新聞ですが、簡易登山記録に 白沢峠 笠取山 を掲載しました。
 2017/1/9
簡易登山記録に 北横岳 を掲載しました。
 12/24 簡易登山記録に 金峰山 を掲載しました。
 12/13 古新聞ですが、簡易登山記録に 鎌倉散策 を掲載しました。
 11/22 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 奥大日岳 を掲載しました。
 11/3 古新聞ですが、簡易登山記録に 立山 を掲載しました。
 10/22 古新聞ですが、簡易登山記録に 乗鞍岳 を掲載しました。
 10/8 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 甲斐駒ヶ岳 を掲載しました。
 9/20 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 針ノ木岳、蓮華岳 を掲載しました。
 8/21 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 爺ヶ岳 を掲載しました。
 7/30 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 白毛門・朝日岳 を掲載しました。
 6/29 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 木曽駒ヶ岳 (上松Aコース) を掲載しました。
 6/10 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 鎌倉アルプス II を掲載しました。
 5/28 古新聞ですが、簡易登山記録に 和名倉山 を掲載しました。
 5/15 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 十石山 を掲載しました。
 4/29 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 天狗岳 を掲載しました。
 4/14 古新聞ですが、簡易登山記録に 地蔵岳 を掲載しました。
 3/26 古新聞ですが、簡易登山記録に 大山三峰山 を掲載しました。
 3/16 古新聞ですが、簡易登山記録に 鉢伏山 を掲載しました。
 3/5 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 杓子山、鹿留山 を掲載しました。
 2/25 古新聞ですが、簡易登山記録に 三ツ峠山 を掲載しました。
 2/15 古新聞ですが、簡易登山記録に 相州大山 を掲載しました。
 2/9 古新聞ですが、簡易登山記録に 塔ノ岳、丹沢山 を掲載しました。
 1/30 古新聞ですが、簡易登山記録に 塔ノ岳 (尊仏岩跡) を掲載しました。
 1/16 古新聞ですが、簡易登山記録に 竜ヶ岳 毛無山 を掲載しました。
 2016/1/6
かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 竜喰山 を掲載しました。
 12/29 古新聞ですが、簡易登山記録に 硫黄岳 を掲載しました。
 12/20 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 鎌倉アルプス を掲載しました。
 12/1 今更ではありますが、簡易登山記録に 天狗岳 硫黄岳 を掲載しました。
 11/7 古新聞ですが、簡易登山記録に 根石岳 (天狗岳敗退) を掲載しました。
 10/27 またまた古新聞ですが、簡易登山記録に 北 岳 を掲載しました。
 10/16 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 水晶岳 を掲載しました。
 10/7 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 鷲羽岳 を掲載しました。
 9/27 古新聞ですが、簡易登山記録に 瑞牆山 を掲載しました。
 9/19 相当な古新聞ですが、簡易登山記録に 奥白根山 を掲載しました。
 7/20 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 金峰山 を掲載しました。
 7/1 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 雨飾山 を掲載しました。
 6/17 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 常念岳 を掲載しました。
 6/5 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 太郎山 を掲載しました。
 5/23 古新聞ですが、簡易登山記録に 黒金山 を掲載しました。
 5/13 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 鉢盛山 を掲載しました。
 4/21 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 横岳 (杣添尾根) を掲載しました。
 4/9 古新聞ですが、簡易登山記録に 倉掛山 を掲載しました。
 4/2 古新聞ですが、簡易登山記録に 美ヶ原 を掲載しました。
 3/23 古新聞ですが、簡易登山記録に 御正体山 を掲載しました。
 3/15 古新聞ですが、簡易登山記録に 節刀ヶ岳 を掲載しました。
 3/1 古新聞ですが、簡易登山記録に 武甲山 を掲載しました。
 2/19 2年前の蔵出しですが、簡易登山記録に 雁ヶ腹摺山 を掲載しました。
 2/17 古新聞ですが 簡易登山記録に 大菩薩嶺 を掲載しました。
 2/8 古新聞ですが 簡易登山記録に 雲取山 を掲載しました。
 1/25 古新聞ですが 簡易登山記録に 黒金山 (敗退) を掲載しました。
 2015/1/15 古新聞ですが 簡易登山記録に 北横岳 を掲載しました。    

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