あなたは通算   人目の訪問者です  (SINCE 1997.8.10)



百名山登頂目指して


更新日:2017.11.24

 めざせ百名山

めざせ百名山
 (記録・写真)

 吾妻山 
 奥穂高岳 

 百 名 山 再 登 山

 那須岳再登山
 仙丈ヶ岳再登山
 月山再登山
 岩手山再登山

その他の山
 (記録・写真)

 荒船山登山
 竜ヶ岳登山
 小楢山登山
 日向山登山
 雨乞岳登山
 櫛形山再登山
 

 簡易登山記録 (写真付)

 黒法師岳
 不動岳
 錫ヶ岳
 赤岳・権現岳
 笊ヶ岳
 黒河内岳(笹山)
 唐松岳 五竜岳
 常念岳 蝶ヶ岳
 鶏冠尾根
 空木岳 再登山
 南駒ヶ岳、越百山
 前掛山、黒斑山
 蓼科山再登山
 雁坂嶺、破風山
 社 山
 雲取山
 三ツ峠山(蔵出し)
 北横岳 縞枯山
 丸盆岳
 恵那山再登山
 奥茶臼山
 空木岳 再々登山
 燕 岳
 巻機山
 池口岳
 塩見岳
 西穂高岳
 針ノ木岳、蓮華岳
 霞沢岳
 鹿島槍ヶ岳
 餓鬼岳
 小河内岳
 伊那前岳・宝剣岳
 烏帽子ヶ岳
 鶏冠山(再登山)
 竜ヶ岳−毛無山
 長者ヶ岳・天子ヶ岳
 黒川鶏冠山 再登山
 竜喰山
 国師ヶ岳 再登山
 牛ノ寝通り
 御嶽再々登山
 安平路山
 アサヨ峰
 乗鞍岳
 木曽駒ヶ岳・麦草岳
 茶臼山・木曽駒ヶ岳
 空木岳 (木曽殿越)
 念丈岳
 編笠山・西岳
 半月山・社山
 薬師岳・夕日岳
 編笠山・西岳 再々登山
 御坂山塊
 女峰山
 会津駒ヶ岳
 三ノ沢岳
 富士山
 火打山
 武尊山
 聖岳・赤石岳
 阿弥陀岳・赤岳
 南駒ヶ岳・空木岳
 朝日岳
 十石山
 烏帽子ヶ岳
 麦草岳
 茶ノ木平
 男体山
 甲武信ヶ岳
 日留賀岳
 女峰山
 鳳凰山
 白馬岳
 越後駒ヶ岳
 妙高山
 大滝山
 悪沢岳
 美ヶ原
 荒沢岳
 笠ヶ岳
 槍ヶ岳
 平ヶ岳
 焼 岳
 四阿山
 燕 岳
 乾徳山
 北横岳
 黒金山 (敗退)
 雲取山
 大菩薩嶺
 雁ヶ腹摺山 (蔵出し)
 武甲山
 節刀ヶ岳
 御正体山
 美ヶ原
 倉掛山
 横岳 (杣添尾根)
 鉢盛山
 黒金山
 太郎山
 常念岳
 雨飾山
 金峰山
 奥白根山
 瑞牆山
 鷲羽岳
 水晶岳
 北 岳
 根石岳 (天狗岳敗退)
 天狗岳 硫黄岳
 鎌倉アルプス
 硫黄岳
 竜喰山
 竜ヶ岳 毛無山
 塔ノ岳 (尊仏岩跡)
 塔ノ岳、丹沢山
 相州大山
 三ツ峠山
 杓子山・鹿留山
 鉢伏山
 大山三峰山
 地蔵岳
 天狗岳
 十石山
 和名倉山
 鎌倉アルプス II
 木曽駒ヶ岳 (上松A)
 白毛門・朝日岳
 爺ヶ岳
 針ノ木岳、蓮華岳
 甲斐駒ヶ岳
 乗鞍岳
 立山
 奥大日岳
 鎌倉散策 (衣張山)
 金峰山
 北横岳
 白沢峠 笠取山
 檜洞丸
 山王帽子山
 大山三峰山 大山
 水晶山 古礼山
 塔ノ岳 鍋割山
 鎌倉散策 (六国見山)
 乗鞍岳
 蝶ヶ岳
 白岩岳
 天狗岩 奥千丈岳
 小太郎山
 雁坂嶺・破風山
 編笠山・権現岳
 大弛峠-甲武信ヶ岳
 鎌倉散策 (源氏山)    

 ・山の雑記帳

  Something Else

 PHOTO 日本武尊の足跡  

 勝手に神奈川 25名山

 第3回 塔ノ岳

 は一見にしかず

 苗場山再登山
 王岳再登山
 日向山再登山
 七面山再登山
 山伏・大谷嶺再登山
 甲武信岳(毛木平)
 聖岳・光岳縦走
 会津駒ヶ岳再登山
 御嶽再登山
 雨乞岳再登山
 南大菩薩再縦走
 八紘嶺再登山
 白根三山再登山
 塔ノ岳 (表尾根)再登山
 赤石岳 再登山
 奥穂高岳 途中撤退
 国師ヶ岳 再々登山
 仙丈ヶ岳

 山のおまけ

 雑記帳 セレクト
 東海道 箱根越え

 山のリンク集

 自 己 紹 介

  大雑把な自己紹介
 

 トピックス

 山での 1枚 :  箕冠山の樹林帯を抜けると、目の前に広がる展望 (桜平から登った時と同じ構図、ご容赦)

箕冠山の樹林帯を抜けると、目の前に素晴らしい展望が広がる 2017/11/7

 WHAT'S NEW    《 2017年11月 24日 記 かなりの長文ご容赦 

結局、10月は鎌倉散策の下見だけで終わってしまい、 山らしい山は登れずじまいであったことを反省し、11月に入ってすぐに山に行くことを計画する。しかし、なかなか天候とこちらの都合とが合わない状況が続く中、 漸く 11月7日に山に行けることになったのだが、今度は行き先に少々困ってしまう。
山には雪が降り始めており、さらに久々の登山ということもあって、ハードな山登りは避けたいと思い、散々考えた末に 2年前に途中撤退となったコースを辿って 北八ヶ岳の天狗岳に登ることにする (但し、天狗岳にはその撤退後に 2回登っている)。
辿るコースはミドリ池入口からミドリ池、本沢温泉、夏沢峠、箕冠山 (みかぶりやま)、根石岳を経て天狗岳へと至るもので、 2年前はガスで視界がほぼゼロであったことに加え、初冬の冷たい風があまりにも強かったため、天狗岳を諦めて根石岳までとし、 白砂新道分岐から本沢温泉に戻ってきたのであった。
その時は途中の行程でもほとんど視界が得られなかったので、今回は好天のもと、天狗岳に至る迄の景観も楽しみたいところである。

11月7日(火)、4時半過ぎに横浜の自宅を出発する。
実は、3時に起床して 3時半に出発するつもりでいたところ、目覚ましを止めた後、再び寝込んでしまい、ハッとして飛び起きたのが 4時過ぎだったという次第。 普段、夜中の 1時過ぎまで起きていることが多いため、24時前に就寝して 3時に起きるということに身体がついていけなかったようである。
さて、予定よりも 1時間遅くなってしまったため、この遅れをどう取り戻そうかと考える。無論、この遅れを抱えたまま予定のコースを辿っても良いのであるが、 登頂が遅くなるほど展望は悪くなる訳で、できるだけ早く天狗岳頂上に着きたいところである。
すぐに思い浮かんだのが本沢温泉に到着した後、夏沢峠には行かずに白砂新道を登って天狗岳に至るコースであり、 その次に思い浮かんだのがミドリ池を過ぎた所より中山峠に登って天狗岳に至るというコースである。
しかし、好天が予想される中、一番の楽しみは箕冠山から根石岳との鞍部に下る際、樹林帯を抜けるといきなり目の前に広がる根石岳、東天狗、西天狗の姿なので (桜平−オーレン小屋−箕冠山経由にて天狗岳に登った際に素晴らしかった)、この 2つのコースは却下する。

身支度をする中、地図を見ながら他に良い方法はないかと考え、 ふと目に着いたのが八ヶ岳林道の本沢入口から直接本沢温泉に至るルートである。このルートならば当初予定したルートよりもコースタイムは 1時間10分早いので、 1時間の遅れを挽回でき、さらには箕冠山を過ぎてからの展望も見ることができることになる。
その上、林道歩きとはいえ初めて歩くコースなので新鮮味もあることから、このコースを辿ることにする。

いつも通り東名高速道、圏央道と進んで、八王子JCTから中央自動車道に入る。
出発時、空には雲が多い感じがしたものの、韮崎ICを過ぎる頃には目差す八ヶ岳や左手の鳳凰三山、甲斐駒ヶ岳が雲一つ無い青空をバックにクッキリと見えるようになる。
特に朝日を浴びて薄紅色に染まりつつある赤岳が素晴らしく、よっぽど予定を変更しようかと思ったくらいである。
須玉ICで高速を下り、国道141号線を北上する。途中、道の駅 南きよさと にてトイレをお借りした後、順調に車を進め、 長野県に入った後は松原湖入口にて左折して県道480号線に入る。
山へと入って高度を上げていくと展望が開け、硫黄岳などの南八ヶ岳、本日目差す天狗岳、そして稲子岳の岩壁などがよく見えるようになり、 テンションが上がる。

やがて、『 ← 稲子湯 』 の標識に従って左折して稲子湯方面へと向かう。
途中、右手に見えたミドリ池入口の駐車場には 2台の車が駐まっていた。それを見て、一瞬、ここに駐車しようかと考えたが、 やはり時間節約のため先へと進むことにする。
稲子湯を過ぎ、そこから 1km強ほど進むと本沢温泉へと通じる八ヶ岳林道の分岐が右手に現れるので右折する。 そして、『 本澤温泉百参拾周年記念碑 』 など、本沢温泉に関する石碑が立ち並ぶ本沢入口には 7時31分に到着する。
本沢温泉に至るには、ここから右折して未舗装の本沢林道を進むのだが、四輪駆動車ならば侵入可能とはなっているものの、 擦れ違いが難しい道幅であったため、この本沢入口の駐車スペースに車を駐めることにする。 なお、2つ程あるスペースに他の車は見当たらない。

身支度を調えて 7時36分に出発、本沢林道に入る。
最初はジグザグに斜面を登るが、すぐにほぼ真っ直ぐな道が続くようになる。傾斜は緩やか、左右のカラマツ林が朝日を浴びて美しい。
この日は道が乾いていたため歩き易いが、車の場合、確かに小さなアップダウンがあるので、車高の高い車でなければ通りにくかろう。
左右をササに囲まれた道を黙々と歩く。聞こえるのはゴーという風の音だけで、このまま風が強いようだと稜線では苦労しそうだなと思いながら進む。

再び道が大きく蛇行する登りとなった後、また直線になった先で、 車が 2台駐まっているのを見て少々驚く。車止めのゲート手前に駐車スペースがあると聞いていたが、そのゲートはもっと先であり、 途中にこのような駐車スペースがあることを知らなかったからである。
事前にもっと情報を得ておくべきであったと反省したが、歩き始めてから 20分程なので、それ程 損をしたという気にはならない。
なお、傍らの木には 『 天狗展望台 』 の標識がぶら下がっていたが、天狗岳は木が邪魔をしていて見ることができない。

駐車スペースから少し進むと 『 ここより急坂 ゲートまで 20分 』 との標示板が現れる。
とは言え、山登りのレベルから言えば、然程 急坂という感じはしない道が続くが、恐らくこの表示は車に対してのものであろう。
カラマツの樹林帯はやがて自然林に変わり、右手前方樹林越しに天狗岳や稲子岳と思しき山々がチラチラと見えるようになる。
8時14分にゲートを通過。聞いていたとおりゲート手前には駐車スペースがある他、本沢温泉従業員専用の駐車場もある。
今までに比べて少し狭くなった道を進んでいくと、前方の樹林の間に天狗岳の姿がよく見える場所を通過する。 天狗岳の後方には雲一つ無い青空が広がっており、この状態が頂上に達するまで保ってくれることを願うばかりである。

単調な、視界のない道が続く。 ゲート近くにある 1,986.8m峰の北側を進むために、暫くは陽が当たらない状態が続いていたが、やがて南側が開けるようになり、 明るい日差しの中を進むようになる。
すぐに 『 富士見平 』 と書かれた標識が現れ、道の傍らには白いベンチも置かれている。時刻は8時32分。
さて、富士山が見えるのかと、細い木々が密生する道路左側に目を凝らすと、確かに富士山の姿は見えるものの、 かなり上の部分だけなので単純な台形をしており、しかも木々が邪魔をしてスッキリと見通すことができない。
とは言え、本日の天狗岳からは富士山は見えないはずなので、その姿を見ることができたことは喜ばしい。

やがて道は少し傾斜がキツクなるものの、その後はほぼ平らな道が続く。
前方に硫黄岳の姿もチラチラ見えるようになり、さらには樹林が切れて奥秩父の山々が見通せる場所を通過する。時刻は 8時48分。
ここからは、一番右に金峰山が見え、左に朝日岳、国師ヶ岳と続き、さらに先日歩いた甲武信ヶ岳までの尾根が続いているのが見える。
そして、甲武信ヶ岳の右には木賊山、そして左には三宝山が大きい。
また、国師ヶ岳手前には小川山が意外と大きな姿を見せていて、甲武信ヶ岳へと続く尾根の一部を隠している。

さらに進んで行くと、今度は左手後方に御座山 (おぐらさん) が見え、 左手前方には硫黄岳の爆裂火口が確認できるようになる。
道の方は、天狗岳から東に派生する尾根の左側を進むようになり、足下には桟橋が連続するようになる。 この辺は右側斜面からの落石もあるようなので要注意である。
やがて、右側斜面から下ってくるミドリ池からの道と合流する。時刻は 9時10分。
ここからは前回歩いた道を辿ることになる。本沢温泉はもうすぐである。

そして 9時21分、本沢温泉に到着。ここで休めば良かったのだが、 かなり遅れている気がしたので、休まずに先へと進む。
前回 撤退を余儀なくされた時は、ミドリ池入口を 6時22分に出発し、本沢温泉到着は 8時38分着。今回、本沢入口を 7時36分に出発しているので、 出発時点で 1時間14分の遅れ。
但し、地図上ではミドリ池入口から本沢温泉まで 3時間20分、本沢入口から本沢温泉までは 2時間10分。
従って、今回本沢入口を出発点としたことで、遅れをほぼ取り戻せるはずだったのであるが、実際は撤退時よりも 43分も遅い到着となってしまったことになる。
2年前よりも足が遅くなったとは思うが、それでもこの結果は解せない訳で、思うに、ほぼ平坦な林道歩きは、 山を登り下りする場合よりも時間短縮できる余地が少ないということなのであろう。そうであるのならばミドリ池入口から出発すべきであった。

本沢温泉の建屋からは露天風呂方面へと向かって進む。
シャクナゲなどの生える道を緩やかに登っていくと、展望が一気に開け、眼下には湯川の流れ、そして上方には硫黄岳の爆裂火口壁がよく見えるようになる。 そして、硫黄岳の後方には青空が広がっており、テンションがグッと上がる。
再び樹林帯に入った後、そこを抜け出すと、露天風呂への分岐となる。時刻は 9時29分。
この辺は硫黄の臭いがかなり漂っている。また、足下には先日降った雪が少し残っている。
砂礫の斜面を少し登り、樹林帯へと入る前に振り返れば御座山が見えている。

その後、道はシャクナゲの群落を抜けて湯川沿いの展望の良い場所に飛び出す。
下方を見れば、露天風呂の木枠とその中に白濁したお湯が見えている。
道の方はそこから少し先で樹林帯に入る。
シラビソの生える斜面をジグザグに登っていく。漸く本格的な登山となった訳である。ただ、傾斜はそれ程キツクない。
やがて、樹林が切れ、天狗岳方面が見える場所を通過する。見えているのは東天狗頂上へと続く高みと思うが、 その後方には雲一つ無い青空が広がっているのが嬉しい。

足下には所々で雪が現れるものの、地面にこびりついているという感じで、 雪の量は少ない。
時折見える硫黄岳の姿を楽しみながら黙々と登っていくと、やがて右手斜面の上方に黄土色をした山びこ荘が見えてくる。
夏沢峠は近い。そして夏沢峠には 10時29分に到着。
少し時間がかかってしまったが、これはかなり腹が減って足が進まなかったことが主な理由である。本沢温泉で休憩すべきであった。

既に今年度の営業を終えている山びこ荘、ヒュッテ夏沢の間を通って箕冠山方面へと少し進み、 桜平から登った時にも休憩に使った平たい大岩の上で食事にする。
ここは東の方向が開けていて御座山がよく見え、その左に東御荷鉾山 (ひがしみかぼやま)、西御荷鉾山、そして赤久縄山 (あかぐなやま) が確認できる。 さらに左には荒船山、妙義山が見えており、その後方にはうっすらとではあるが男体山、女峰山、皇海山、太郎山、奥白根山といった日光の山々を見ることができる。
そして、南側には硫黄岳の爆裂火口が迫力ある姿を見せており、反対の北側を見れば、これから登る箕冠山が左へと下るなだらかな稜線を見せている。

腹を満たし、十分に休んで 10時42分に出発、閉鎖中のトイレ横を通り樹林帯に入る。
暫くは展望のない登りが続くが、やがて右手の樹林が切れて、迫力ある岩壁 (南壁) を有する稲子岳、そしてその後方に浅間山が見えるようになる。 浅間山の左には前掛山、黒斑山、裏岩菅山、横手山といった山々が続いている。
再び展望の無い樹林帯の登りが続くものの、少し先で今度は樹林越しに御座山と両神山が見えるようになる。
またまた暫く樹林帯の登りが続いた後、道は少し平らになり、立ち枯れの目立つ場所を通過する。その立ち枯れの間から中央アルプス、 そして南八ヶ岳の阿弥陀岳、峰の松目、そして南アルプスが断片的に見えるようになる。

素晴らしい展望の広がりに気分良く進んで行くと、今度は目差す天狗岳方面がよく見えるようになる。
目論見としては、冒頭で述べたように、箕冠山から根石岳へと向かう途中でいきなり目に飛び込んでくる天狗岳、根石岳の姿を楽しみにしていたのだが、 このコースではもっと前からこの光景が目に入るということだったので、少しガッカリである。
しかし展望自体はこちらも素晴らしい。東天狗、西天狗、根石岳がよく見え、北八ヶ岳とは思えない岩の斜面にテンションが上がる。
反対側の中山峠や黒百合平から登った場合、西天狗は緑の多い山肌で優しい感じがするのだが、こちらから見る西天狗は岩肌を剥き出しにしていて荒々しい。

再び樹林帯に入り、道がほぼ平らになってくると、先の方に石柱が見えてくる。 箕冠山に到着である。時刻は 11時18分。
ここは樹林に囲まれた丁字路になっていて、左に進めばオーレン小屋そして桜平に至り、天狗岳へは右に進むことになる。
道はすぐに下りとなり、樹林を抜けて待望の景観が広がり始めるが、鞍部へと下る前に少し左に道を外れて樹林を抜け、 何も遮るものが無い状態で天狗岳、根石岳方面を写真に収める。

ここからは完全に森林限界となっていて背の高い樹林は無くなり、 下方にはハイマツ帯が、そしてその先にはクリームイエローの砂礫地が広がっている。 その砂礫地はこの箕冠山と根石岳の鞍部となっており、道の左奥には根石山荘が見えている。
鞍部からは根石岳に向かって直線の道が続いていて、頂上が近づくに連れてハイマツの緑が多くなり、その中に岩が点在している。
また、根石岳から左に下る斜面の後方には東天狗がその頂上部を少し見せており、東天狗から左に下っていく稜線は綺麗な円弧を描いて西天狗へと上っていく。 その西天狗はほぼ全体の姿を見せていて、その荒々しい斜面は谷へと急角度で落ちている。
そしてこれらの山々の後方には青空が広がっており、巻雲だろうか、筋状の雲が青空にアクセントを加えている。
思った通り素晴らしい眺めであり、心が躍る。やはり山は快晴時に登るに限る。
なお、日当たりが良いせいか、雪は全く見られない。

道に戻ってハイマツ帯の中を緩やかに下る。
左手には北アルプスが見えてくるが、さすがにこの時期、山肌には白いものが目立つ。まずは穂高連峰、槍ヶ岳が目に入り、 さらに右に独標、常念岳、大天井岳 (おてんしょうだけ) が続く。
大天井岳の右には水晶岳 (黒岳)、野口五郎岳などが続き、さらに燕岳、餓鬼岳などが確認できる。餓鬼岳の右には真白き立山が見え、 さらに針ノ木岳、蓮華岳、剱岳が続いている。
また、常念岳の手前下方には鉢伏山が見え、鉢伏山のさらに右側手前には霧ヶ峰が見えている。そして、剱岳の手前下方には美ヶ原の平らな台地が見えている。

鞍部に下りると、今度は右手に両神山、御座山が見え、 さらにその左に東・西御荷鉾山、そして先程見えた日光の山々が続く。また、御座山の右には三宝山、甲武信ヶ岳、木賊山が見えている。
この鞍部は、まさしく馬の鞍のようになっていて左右が大きく開けているため、根石岳に向けて進むに連れて、 左右ともに見える山がドンドン増えてくるのが面白い。左手には乗鞍岳、十石山、霞沢岳などが見えるようになり、さらには御嶽、経ヶ岳も見えてくる。
一方で、剱岳は西天狗の斜面に隠れてしまうようになる。
右手の方は、甲武信ヶ岳の右に先程と同様 国師ヶ岳、金峰山とそこまで続く稜線が見えるようになり、当然 小川山も見えている。
少し進んで左手を見れば、中央アルプスが徐々に姿を見せ始め、木曽駒ヶ岳、中岳、濁沢大峰といった山々が確認できる。
進むに連れて中央アルプスの見える範囲は南へと広がり、熊沢岳、空木岳、南駒ヶ岳も見えてくる。

さらには、根石岳への登りに入り、高度を上げて振り返れば、 硫黄岳の右に赤岳、中岳、阿弥陀岳が見えるようになる。
また、中央アルプスはさらに見える範囲を広げ、越百山、安平路山も確認できるようになり、安平路山の左手前下方には南アルプスの入笠山が見えている。
さらには南アルプスの主峰群も阿弥陀岳の右後方に見え始め、うっすらとではあるものの鳳凰三山、北岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳が見えている。 高度をさらに上げていくと、北岳と甲斐駒ヶ岳の間にはアサヨ峰、塩見岳も見えるようになる。
根石岳の頂上には 11時35分に到着。身体的にはここでユックリしたかったが、時間が経つと展望も徐々に悪くなることが考えられるため、先を急ぐ。 なお、ありがたいことに稜線上でも風はそれ程強くない。

雪が残り、一部凍っている斜面を慎重に下る。
目の前には東天狗と西天狗がよく見えており、その間を結ぶ稜線の後方には蓼科山も少し顔を出している。
また、東天狗の右後方には浅間山が見えるようになる。
白砂新道への分岐には 11時43分に到着。ここは根石岳と東天狗の鞍部になっているので、ここからは登りが始まる。
安山岩が大半を占めるこの地域で、この鞍部一帯だけは花崗岩があるのか、日向山のように白い砂が目立つ。

ジグザグに斜面を登る。斜面には板状節理が多く見られ、 ここが火山であったことを示している。
登るに連れて展望はドンドン広がり、金峰山の手前には瑞牆山も確認できるようになる。2年前にも快晴の下、桜平からこの斜面を往復しているが、 その時は 8時〜9時30分の間であったため、太陽が逆光となって奥秩父方面はシルエット状にしか見えなかったのだが、 今の時間は山襞までよく見ることができる。
本日は寝坊して出発が遅れてしまったが、そのことが景色に関しては怪我の功名となったようである。

振り返って西側を見れば、入笠山より南側の山が見えるようになっており、 釜無山、白岩岳も確認できる。
また、すぐ近くの硫黄岳もかなり迫り上がってきていて、その迫力ある爆裂火口がよく見えるようになる。
傾斜が緩やかになり、ハイマツ帯の中を進んで行くと、前方に東天狗頂上がよく見えるようになり、その手前にある鉄製の桟橋も見えてくる。
その桟橋を渡ると鎖場のある登りとなるが、ここは鎖に頼ることなく登っていくことができる。
途中、岩の間から右手前方 (北) を見れば、浅間山、黒斑山、そしてその左後方に烏帽子岳、裏岩菅山、草津白根山、横手山が確認でき、 さらに左に東・西篭ノ登山が続き、少し間を空けて四阿山、根子岳も確認できるようになる。

東天狗到着は 12時6分。360度の大展望をカメラに収めるべく狭い山頂を動き回る。
まずは、南東から東にかけて、ここに至るまでに見えた金峰山を始めとする奥秩父の山々が見え、 その左側には赤久縄山、荒船山などの上州の山が続き、その後方、北東の方向には日光連山がうっすらと見えている。
さらに左には浅間山から四阿山へと続く山々が見え、北北西の方向には本日初の御目見得となる妙高山、火打山、焼山そして高妻山が見えている。 妙高山、高妻山は黒々としているが、火打山、焼山はもう真っ白である。
この頸城山塊の山々の左手前には、北横岳、そして蓼科山が大きく存在感を示している。

そして、蓼科山の後方から左に向かって北アルプスの山々がズラリと並び始め、 白馬岳、白馬鑓ヶ岳、唐松岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳といった山々が続く。
さらに剱岳、蓮華岳、針ノ木岳、立山といった山々が並び、続いて餓鬼岳、燕岳、水晶岳、大天井岳、常念岳といったお馴染みの山が続いて槍ヶ岳に至っている。
槍ヶ岳の左には大喰岳、中岳、南岳が続き、大キレットを挟んで北穂高岳、涸沢岳、奥穂高岳、西穂高岳が続く。
そして霞沢岳、十石山、乗鞍岳と続いて北アルプスが終わりになると、ハイマツ帯の部分を多く見せている西天狗がデンと構えている。
その西天狗の左からは中央アルプスが続くようになる。
そうそう、その前に剱岳の手前下方には美ヶ原が、常念岳の手前下方には鉢伏山と霧ヶ峰が、そして乗鞍岳の手前下方には鉢盛山が見えていることを忘れてはならない。

目を中央アルプスに戻せば、木曽駒ヶ岳を始めとして、空木岳、南駒ヶ岳、仙涯嶺などの山々がよく見えているが、 越百山から安平路山にかけては少し雲が絡み始めている。
中央アルプスが終わると南アルプスの出番で、安平路山の手前下方には入笠山が見え、さらに左に釜無山、白岩岳が確認できる。
そしてその尾根の後方にはうっすらと恵那山が見えている。
白岩岳から編笠山 (南アルプス)、鋸岳と続く尾根の後方に、それらの山を包み込むようにして仙丈ヶ岳が見えており、 さらに左に甲斐駒ヶ岳、アサヨ峰、北岳が続き、アサヨ峰の後方には塩見岳がズングリした頭を出している。
北岳の左には高嶺、そして鳳凰三山が続き、鳳凰三山の観音岳手前下方には八ヶ岳の編笠山が見えている。
編笠山の左手前からは、南アルプスの連なりを遮って阿弥陀岳がグッと立ち上がり、さらに左に中岳、そして赤岳、硫黄岳が続いている。

この 360度の素晴らしい展望を写真に収めた後、12時10分、 西天狗を目差して岩がゴロゴロしている斜面をジグザグに下る。
右手を見れば、下方に天狗の奥庭、中山といったいかにも北八ヶ岳らしい景色が広がっており、その先に蓼科山、北横岳がよく見えている。
景色を楽しみつつ鞍部に下り立ち、ハイマツ帯を抜けた後は西天狗への登りにかかる。この斜面は岩がゴロゴロしているガラ場で、急斜面に息が上がる。 しかし、その距離は短く、12時27分に西天狗頂上に登り着く。
ここには二等三角点があるものの、かなり剥き出しになっている上に斜めになってしまっている。
標柱も斜めになっているが、これは積雪の所為と思われる。
他に石仏、石碑も置かれているものの、いずれも来る度に位置が変わっているような気がするのは気のせいであろうか。

展望は東天狗と同様に素晴らしいが、違う点と言えば、 東天狗では西天狗に隠れてしまって見ることができなかった御嶽、経ヶ岳が見えること、そして硫黄岳の後方に横岳の一部が見えるようになったことである。
なお、ハイマツが多く、意外と広い頂上にて 360度の展望を得るためにはかなり動き回らねばならない。しかし、土の部分は泥濘んでいる状態で少々歩き回るのに苦労する。
頂上の岩に腰掛けて暫し休憩。頂上手前にて下山する 3人と擦れ違い、さらに頂上で休憩していた 1人もやがて下山したので、 頂上独占状態となり気持ちが良い。

タップリと休んで 12時47分に下山開始。辿ってきた道を戻る。
今回は本沢入口からのスタートであるため、どうしてもピストン登山にならざるをえない。
ミドリ池入口からのスタートであれば、中山峠あるいはニュウ経由での下山ができたのであるが、これは致し方ないところである。
東天狗を 13時2分に通過し、白砂新道分岐には 13時16分に到着。
ここからは根石岳、夏沢峠はパスをして本沢温泉に直接向かうべく白砂新道に入る。
この道は出だし部分の足下が少々悪い。雪が多少残っている斜面をジグザグに下り、ハイマツやダケカンバが多く見られる所を通過して、 やがてシラビソの樹林帯に入る。ここからの道は明瞭、よく踏まれている。
時折 樹林越しに見える硫黄岳の爆裂火口を楽しみながら黙々と下り、沢をいくつか渡って周囲に硫黄の臭いが漂い始めれば、 本沢温泉はもうすぐである。

本沢温泉には 14時13分に到着。5分程休憩した後、 今朝方辿ってきた林道を戻る。
富士見平には 14時56分に到着。何とか富士山を写真に収めようと、色々場所を変えて5分程トライしたものの、 残念ながら良い写真は撮れず仕舞いであった。
後は黙々と林道を歩き、ゲートを 15時10分に通過、そして車を駐めた本沢入口には 15時33分に戻り着いたのであった。

本日は、終日好天に恵まれ、素晴らしい山歩きができたので大満足である。
ただ、寝坊した分を取り戻すべく、地図上のコースタイムを参考に林道歩きの方を選んでしまったが、これは少々悔いが残る。
遅くなっても良いから、ミドリ池入口から出発すべきであった。そうすれば、ミドリ池からの天狗岳も見ることができ、 さらに満足度が上がったことであろう。
しかし、これは結果が出てから言えること。終日好天など予想できない中での本日の選択は正しかったと言えよう。

 ご 注 意

このページは、1,280×1,024 の画面設定にて、Internet Explorer 11 を基準に作成しています。
また、Internet Explorer 11 の [表示] における文字のサイズは 「」 にしております。
フォントが小さすぎる等の問題がある場合は、申し訳ありませんが皆さんの画面設定に応じて、お使いのブラウザーのフォント設定を調整して下さい。

 更新記録

 11/24 かなりの古新聞ですが簡易登山記録に 鎌倉散策 (源氏山) を掲載しました。  
 11/11 かなりの古新聞ですが簡易登山記録に 大弛峠−甲武信ヶ岳 を掲載しました。
 10/25 かなりの古新聞ですが簡易登山記録に 編笠山・権現岳 を掲載しました。
 10/4 古新聞ですが簡易登山記録に 雁坂嶺・破風山 を掲載しました。
 9/21 簡易登山記録に 小太郎山 を掲載しました。
 9/11 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 天狗岩 奥千丈岳 を掲載しました。
 8/1 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 白岩岳 を掲載しました。
 6/27 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 蝶ヶ岳 を掲載しました。
 6/7 古新聞ですが、簡易登山記録に 乗鞍岳 を掲載しました。
 5/21 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 鎌倉散策 (六国見山) を掲載しました (△1: 5/24 本番状況を追記)
 4/30 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 塔ノ岳・鍋割山 を掲載しました。
 4/1 古新聞ですが、簡易登山記録に 水晶山・古礼山 を掲載しました。
 3/19 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 大山三峰山・大山 を掲載しました。
 2/20 古新聞ですが、簡易登山記録に 山王帽子山 を掲載しました。
 2/8 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 檜洞丸 を掲載しました。
 1/28 古新聞ですが、簡易登山記録に 白沢峠 笠取山 を掲載しました。
 2017/1/9
簡易登山記録に 北横岳 を掲載しました。
 12/24 簡易登山記録に 金峰山 を掲載しました。
 12/13 古新聞ですが、簡易登山記録に 鎌倉散策 (衣張山) を掲載しました。
 11/22 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 奥大日岳 を掲載しました。
 11/3 古新聞ですが、簡易登山記録に 立山 を掲載しました。
 10/22 古新聞ですが、簡易登山記録に 乗鞍岳 を掲載しました。
 10/8 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 甲斐駒ヶ岳 を掲載しました。
 9/20 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 針ノ木岳、蓮華岳 を掲載しました。
 8/21 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 爺ヶ岳 を掲載しました。
 7/30 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 白毛門・朝日岳 を掲載しました。
 6/29 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 木曽駒ヶ岳 (上松Aコース) を掲載しました。
 6/10 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 鎌倉アルプス II を掲載しました。
 5/28 古新聞ですが、簡易登山記録に 和名倉山 を掲載しました。
 5/15 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 十石山 を掲載しました。
 4/29 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 天狗岳 を掲載しました。
 4/14 古新聞ですが、簡易登山記録に 地蔵岳 を掲載しました。
 3/26 古新聞ですが、簡易登山記録に 大山三峰山 を掲載しました。
 3/16 古新聞ですが、簡易登山記録に 鉢伏山 を掲載しました。
 3/5 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 杓子山、鹿留山 を掲載しました。
 2/25 古新聞ですが、簡易登山記録に 三ツ峠山 を掲載しました。
 2/15 古新聞ですが、簡易登山記録に 相州大山 を掲載しました。
 2/9 古新聞ですが、簡易登山記録に 塔ノ岳、丹沢山 を掲載しました。
 1/30 古新聞ですが、簡易登山記録に 塔ノ岳 (尊仏岩跡) を掲載しました。
 1/16 古新聞ですが、簡易登山記録に 竜ヶ岳 毛無山 を掲載しました。
 2016/1/6
かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 竜喰山 を掲載しました。    

このページはリンクフリーです。リンクする旨、メールにて知らせて戴ければなお嬉しく思います。

★ご意見・ご要望、お問い合わせは こ こ へお願いします。

© M.TAGAWA 1997 - 2017 All Rights Reserved.

記載されている会社名、製品名は各社の商標または登録商標です。