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更新日:2017.8.1

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 山での 1枚 :  天狗岩頂上、曇り空に突き上げる宝剣

天狗岩頂上、曇り空に突き上げる宝剣 2017/7/19

 WHAT'S NEW    《 2017年 8月1日 記 かなりの長文ご容赦 

梅雨入りしたとは言え、ほとんど雨の降らない日が続くが、 一方で自治会の仕事やら (今年から自治会に関わらざるを得なくなった)、家のリフォーム確認作業、リフォーム終了に伴う引越準備等々で、 毎日何かしらの用事が入り、山に行けない日が続く。
気が付けば 7月も半ばを過ぎてしまい、焦りを感じる中、19日は何も予定が無く、しかも前日の雨とは打って変わって晴れになりそうだということで、 早速 山に出かけることにする。

しかし、6月20日の白岩岳以来の山行であり、その間ほとんど運動をしていないことから、 タダでさえ体力が落ちている身にとっては行き先に迷ってしまう。そのため、ヤマレコの記録を調べまくったところ、国師ヶ岳近くの天狗岩に登った記録を見つけ、 俄然 食指が動きだす。
この天狗岩というのは、国師ヶ岳から南東に派生している天狗尾根の途中にある岩峰で、その頂上には宝剣が立っているのである。
その存在は以前から知っていたものの、如何せん下から登るのはかなりハードであるため、なかなか行く気になれずにいたのである。
無論、国師ヶ岳に登ったついでに往復してくるのが一番手っ取り早いのだが、その国師ヶ岳あるいは金峰山には何回も登っているため、 わざわざ出かける気になれず、ましてや大弛峠のように標高 2,360mもあるところからの登山は個人的に潔しとしない。

ところが、このヤマレコの記録では、大弛峠から国師ヶ岳を経て天狗尾根を下り、 天狗岩を通過した後は鶏冠山林道 (西線) へと下って、そこから白檜平 (しらべだいら) まで林道を歩き、白檜平から石楠花新道を登って奥千丈岳、 北奥千丈岳を経て大弛峠まで戻ってくるというルートをとっているのである。
これは目からウロコ、大弛峠からの登山を潔しとしない小生には思いもつかなかったルートである。
しかも、2013年5月に国師ヶ岳に登った際、北奥千丈岳、奥千丈岳を経て白檜平まで下ろうとしたものの、残雪が残る樹林帯で道が分からなくなり、 結局 途中で引き返したため、奥千丈岳にも未練が残っていることから、このルートはかなり魅力的である。
また、天狗岩には大嶽山那賀都神社 (だいたけさんながとじんじゃ) の奥宮があるとのことで (本宮は黒金山の南東山麓にある)、 岩の頂上に立つ宝剣はその奥宮に奉納されたもののようである。

7月19日(水)、3時半過ぎに横浜の自宅を出発する。前日の雨の影響か、 空には雲が多く、この後の回復を祈りながら車を進める。
横浜ICから東名高速道下り線に入り、海老名JCTにて圏央道へと進んで、さらに八王子JCTからは中央自動車道に入る。
空模様は相変わらずであり、南アルプスもほとんど見えない状態の中、勝沼ICにて高速道を下りて国道20号線を大月方面へと戻る。
いつも通り柏尾の交差点にて左折して県道38号線に入った後、ナビの指示どおりに国道411号線、一般道を進んでいくと、 中牧神社北の交差点にて県道219号線入り、後は大弛峠までほぼ道なりとなる。
山中を進み、乙女湖 (琴川ダム) への下りに入る頃には、青空が広がり始め、テンションが上がる。
柳平のゲートを抜け、道は川上牧丘林道に入る。このゲートから大弛峠までは 14kmあり、道には 1km毎に標識が立っている。
この林道を歩いて大弛峠・国師ヶ岳に登ったことが 2回あるが、車でも長く感じるのに、よくもまあこんな距離を歩いたものである。

大弛峠には 5時55分に到着。平日というのに駐車場には十数台の車が駐まっている。
身支度を調えて 6時2分に出発。ここからは、左に道を取って金峰山に向かう人がほとんどであろうが、小生は右手の樹林帯に入る。
すぐに大弛小屋に至るが、小屋には 『 準備中 』 の札がぶら下がっている。
小屋の前を過ぎると、シラビソの中の登りが始まる。まずは道に丸太の横木が置かれた階段状の道が現れ、続いて立派な木の階段が現れたかと思うと、 その後、階段、桟橋が連続して、地面を踏む機会がほとんどない状態が続く。まるで、ビル内を回遊して高度を上げているという感じで、 登山という感じは全くない。
最近では 2012年、13年に国師ヶ岳に登っているが、いずれも残雪期であるため道は雪に覆われており、まさか道がこのような状況にあるとは全く知らなかったのだった。 これでは最早 登山とは言えない。
道がかなり抉れているので、その広がりを抑えるためであろうが、木道ならともかく、これはやり過ぎであろう。

6時12分に 『 夢の庭園 』 との分岐を通過、ここは真っ直ぐ進む (遠回りになるが、 夢の庭園経由でも国師ヶ岳には登ることができる)。
展望の無い道が続く中、途中、右手の樹林が切れて朝日岳が見え、さらに進んで行くと朝日岳の左後方に金峰山、 そしてシンボルである五丈岩が見えるようになる。しかし、その後方には少し黒っぽい雲があり、本日は快晴、好展望とは行かないようである。
所々に土の道が現れるものの、総じて人工的な道が続く。一般的に登山道には大小の高低差が頻繁にあり、それが体力を奪うこととなるのだが、 ここは階段、木道、桟橋の連続で、身体に無理をさせて高低差を克服するということがなく、楽といえば楽である。
しかし、それでは全く面白味がない。

やがて、道は 『 夢の庭園 』 からの道と合流する。時刻は 6時19分。 ここからも階段・桟橋が延々と続く。
慰めは樹林が切れて金峰山、鉄山、朝日岳が見えることであるが、朝日岳の右後方にあるはずの八ヶ岳は全く姿を見せてくれていない。
やはり、本日は展望が今一つのようである。
再び樹林帯の中に入り、階段を登り続けていくと、今度は小川山が見えるようになったものの、少しぼやけた感じである。
6時28分に 『 ← 大弛峠、国師ヶ岳 → 』 の標識を過ぎ、ほぼ直角に右に曲がって長い階段を登り終えると、嬉しいことに、 そこからは本来の登山道が続くようになる。
道の左右はシャクナゲの群落に変わり、まばらではあるものの所々に花が咲いている。花の色は白地にピンクが混ざり、内側に薄い緑色の斑点があるのでハクサンシャクナゲであろう。

傾斜の方はかなり緩やかになり、右奥の樹林越しに北奥千丈岳が見えるようになる。
丸い大きな岩がゴロゴロしている場所を過ぎ、樹林帯を少し進めば、やがて前国師に到着。時刻は 6時37分。
前国師は本来展望の良い場所であるが、青空は見えているものの、その下方に雲が多く、周囲の山はほとんど見えない。
休まずに先へと進む。すぐに下り階段が現れるが、人工的なものはここだけで、後は普通の登山道が続く。
周囲にコメツガ、シラビソ、そしてシャクナゲが見られる中、緩やかに高度を上げていく。土の感触はやはり良い。
北奥千丈岳への分岐となる三繋平 (みつなぎだいら) を 6時41分に通過、まっすぐ進んで国師ヶ岳を目差す。
本日、順調に行けば北奥千丈岳を経てここへと戻ってくるはずであるが、天狗尾根、石楠花尾根は初めてなのでさてどうなることであろう。

シラビソの林の中、広い登山道を進む。 残雪期にはこの樹林帯の中をクネクネと歩いた記憶があるが、今はそれ程 頻繁な曲折はない。
丸く削られた岩がゴロゴロしている場所を過ぎ、再び歩き易い道になると、やがて樹林が切れて右手奥に北奥千丈岳が見え、 その後、すぐに国師ヶ岳頂上に飛び出す。時刻は 6時47分。
大弛峠で数人の登山者を見かけたものの、ここまで誰にも会わず、この頂上にも人はいない。やはり皆 金峰山を目指したのであろう。
一等三角点のあるこの頂上は南側が開けていて小広く、そこに大きな岩が点在していてなかなか雰囲気が良い。無論 展望も素晴らしいはずであるが、 本日はあまり良い状態ではなく、北奥千丈岳が見えるだけで金峰山も少し霞み気味、そして八ヶ岳、富士山、南アルプスなどは全く見ることができない。

岩に腰掛けてノドを潤した後、6時49分に先へと進む。
ここからは未知の領域であり、ワクワク感が増すが、一方で天狗尾根はなかなか手強いと聞いているので、天狗岩から引き返すことも念頭に置きながら進む。
『 お知らせ 西沢渓谷方面へ至る森林軌道跡の歩道が崩落し危険なため通行を禁止します 』 と書かれた注意書きの横を通り、 シラビソの中にシャクナゲが多く目立つ道を進んで徐々に下って行く。
やがて、『 甲武信ヶ岳 ←→ 国師ヶ岳 』 と書かれた標識の他、古い標識 2つほどが付けられた標柱が現れ、そこにはトラロープが張られている。 時刻は 6時57分。

事前の学習にてこのトラロープのことはインプット済みであり、 縦走路から外れてロープを潜り、踏み跡を辿る。
すぐに先程と同じような 『 西沢ルートは進めない 』 旨の立て看板が現れるが、その前段には 『 ここから先、林道までは通行可能ですが・・・』 とある。 つまり、天狗尾根を下り、林道に至る迄は通行可ということなので、安心して先へと進む。
少し顔を上げると、『 大嶽山 奥之院 天狗尾根 → 』 と書かれた、この山域ではお馴染みの青地に白文字、そしてキツネのイラストが描かかれた標識が目に入る。

背の低いシラビソとシャクナゲが入り混じる中を緩やかに下って行くと、 樹林が切れて斜面の縁に飛び出す。時刻は 7時1分。
ここからはこれから下る天狗尾根の一部が見え、その途中に目差す天狗岩も見えている。
また、天狗岩の後方に見えている少し尖った山が乾徳山であることに気がつく。ということは、その左に見える丸い大きな山は黒金山ということになるが、 見る方向によって随分印象が違うものである。
この広々とした景色を見て一気にテンションが上がる一方で、はてさて、この後どのような道が待っているのか、少々不安も増してくる。

ここからは大きな岩が林立する中を縫うようにして下って行く。
このルートを通る人はそれ程多くないのであろう、先の縦走路に比べて、道はやや歩きにくい。
しかし、赤テープが頻繁に付けられており、ルートは明瞭である。
とは言っても、時々、赤テープを探して周囲をキョロキョロすることが数回あったのだが、落ち着いて探せば必ず見つけることができる。
勝手に判断して踏み跡らしきものを辿るのは危険で、少し進んでもテープが見つからなければ戻るべきである。

岩場は段差が大きいことが多く、下りるのにやや苦労するが、 初めての道というワクワク感がそれを帳消しにしてくれる。
狭い岩の間を抜け、飛び下りるような形で岩場を下り、シャクナゲが多く目立つ道を下る。難路とは言え、両手にストックを持つ身でも下ることができるので、 難易度はあまり高くない。
暫く下っていくと、時々先の方に天狗岩が見えるようになるが、先程はかなり下方に見えた岩が今はほぼ同じ高さに見えており、 頂上部の宝剣も肉眼で確認できるようになる。

急な下りが続く中、やがてやや平らな場所に飛び出す。
ここは天狗岩の展望台といったところで、頂上部の宝剣も良く見え、天狗岩の左後方にはうっすらと黒金山も見えている。
さて、どうやら天狗岩に行ける目途もついたので、天狗岩に登った後どうするか思案し、このまま下り続けることにする。
下ってきた斜面がかなり急であることから登り返すのは億劫であり、またこのテープの量ならばこの先も迷うこともなかろうと思われるからである。

再びシャクナゲとシラビソ、そしてハイマツの海に身を投じ、 その中をクネクネと進んで行くと、やがて目の前に天狗岩が現れ、道の方はその手前にて左右に分かれることになる。 ピンクテープは左に付いているので左へと進み、途中で道から外れて右手の天狗岩に取り付く。
岩は登りやすいものの、油断は禁物。バランスを崩したら滑落の危険性があり、特に強風時は注意が必要である。
大岩の重なりをよじ登り、宝剣の後ろに立つ。時刻は 7時19分。
宝剣を固定している基部の鉄箱には奉納者の名前の他、宮司、先達の名が書かれており、建立が昭和39年7月とある。
当然、ここは見晴らしが良いはずだが、近くの乾徳山、黒金山もボンヤリとしていることから、遠くの山々の状況は推して知るべしである。

さて、折角 天狗岩に登ったので、当然 大嶽山那賀都神社奥宮にもお参りしたいところである。
普通ならば、その場所を探すのはなかなか難しそうであるが、先のヤマレコにその場所が記載されていたため、目印となっている折れた鉄剣を探す。
鉄剣は岩の南西側にあるとのことなのでそちらを見ると、すぐ下の岩に何やら茶色いものが見えたため、そちらに下りてみる。
やはり、見えたものは折れた鉄剣で、そこには奉納者の名と思われる文字が刻まれている。

肝心の奥宮であるがすぐには見つからない。
周囲に目を凝らすと、北側の岩と岩の隙間からなる窪地に細いロープが垂れているのが目に着く。 もしやと思い、その窪地に下りてみると、その奥 (折れた鉄剣側) は小さな窟屋となっていて、中に紫色の幕が張られ、幕の前には 3本の木製の剣が立てられていたのであった。
その 3本の剣には、左からそれぞれ 『 大雷神 (おおいかずちのかみ)』、『 大山祇神 (おおやまつみのかみ)』、『 高龗の神 (たかおかみのかみ)』 と書かれており、 後で調べると、この三神は大嶽山那賀都神社のご祭神とのことであった。
そして、三神の前にはカップ酒などが供えられており、また紫色の幕には 『 平成27年7月吉日 』 とある。

7時26分に奥宮を後にして天狗岩を下りる。
その際、少し無理をして下方の岩に飛び下りたのだが、その際に着地場所が少しズレ、右足首を痛めてしまう。
まあ、歩くのには支障ない程度だが、あれから 10日以上経った今でも、朝起きると少し痛む状況である。
天狗岩の基部に戻り、先へと進む。
振り返れば下ってきた尾根がよく見える。木々の緑が目立つ、なかなか見事な三角形の高みの所々に岩峰が見えており、その傾斜はかなりキツそうである。 標高差は 150m程と思うが、数字よりもかなり高いように思え、やはり登り返すのは結構 厳しそうである。

テープを忠実に辿り、岩と岩との間を苦労して抜けていく。
少し進んで振り返れば、天狗岩が再び見えるようになるが、宝剣は背後の空が灰色のため全く確認できない。
そう、天候の方は完全に曇りとなり、もしかしたら雨が降るのではないかとさえ思われる状況である。
さらに下り、露岩の左を巻いていくと、『 ← 国師ヶ岳 西沢渓谷・広瀬 → 』 と書かれた標識が現れる。久々の標識にホッとする。
足下に苔が多く生える松林を下って行くと、再び前方が開け、下方に露岩の平坦地が見えている。
そして、そこに至るまでの間、岩が多く露出した斜面を下っていくことになるのだが、最後の下りが岩場の急斜面となっている。
岩場にロープなどはないため、足を置く場所を慎重に選びながら下る。
漸く斜面を下り終えて振り返れば、斜面はかなり急に見え、とてもこちらのコースを登りに使う気にはなれない。

傾斜が緩やかになった道を下る。途中、間違えて踏み入らないようにとのトラロープが張られている場所を通過し、 先程上から見えた露岩の平坦地には 7時49分に下り着く。
ここで小休止。この頃になると、一時は暗くなりかけた空も少し明るくなっており、雨の方はどうやら大丈夫そうである。
また、西側にはこれから登ることになる石楠花新道のある尾根が見え、そこの一部に陽が当たっている。その尾根をじっくり眺めると、 最初は急だがその後暫くは緩やかな勾配となり、最後は再び高みに向かってグッと傾斜がキツクなるようである。
その最後の高みが北奥千丈岳と思われるものの、全く馴染みのない角度から見上げているため、断定する程の自信はない。

7時53分に出発。ここからは 2回ほど大きな岩の横を通過した後、 ほぼ樹林帯の下りが続くようになる。
樹相も変わり、周囲には松が多く見られるようになる。
テープの方は頻繁に付けられており、迷う心配はない。この天狗尾根を下るにあたっては、地図上の破線ルートであるため少し心配であったのだが、 これならば全く問題ない。
下草のない、松葉が敷き詰められたような道をドンドン下る。やはり、こちらを登りに使うのはキツイようである。
左手人差し指で方向を指し示しているような岩の横を通り、苔むした倒木の間を縫うように下る。足下は松葉でフカフカしている。

かなり下ってくると、今まで殺風景だった道の周囲にシャクナゲが現れてホッとする。
シャクナゲのトンネルを抜けていくと、丸太の横木による階段 (但し相当古いもので、朽ちかけている) が何回か見られるようになる。
かつてはここも整備された道だったのか、それとも林業用に整備されたものなのか・・・。
忠実にテープを辿っていくと、道は途中から大きく左に曲がり、再びシラビソの林の中を下るようになる。
この頃になると、登山道上にも樹林を通して陽が当たるようになるが、かといって青空が広がるという状況ではない。
樹林の中をジグザグに下り続けて行くと、やがて赤テープが巻かれた 1本のダケカンバが下方に見え、その後方に舗装道も見えている。
そして、8時30分に鶏冠山林道(西線)に下り立つ。

この取り付き口に標識は見当たらないが、先程の 1本のダケカンバと、 その手前に立つ 『 山火事注意 』 の文字と炎の絵が描かれた看板が目印になりそうである。
さて、ここからは林道歩きが続く。右に進んで行くと、すぐに西沢渓谷に繋がる道が左手に現れるが、これが通行禁止のルートで、 当然、ここはそのまままっすぐに進む。
しかし、ここで誤算が生じる。ここから白檜平までの道は下り勾配に違いないと思っていたのに、何と緩やかながらも登り勾配なのである。
地図を見ると、天狗尾根の取り付き口の標高は 2,000m前後であり、白檜平の標高は 2,154m。この 2地点間の距離が長いため、 150mの高低差とは言え勾配は緩やかであるが、やはり登りが続くのは辛い。

黙々と林道を歩く。林道は途中に路肩が崩れかけた所があるものの、 舗装された綺麗な道である。
しかし、まさかここを車が通ることはあるまいと思っていたところ、白檜平に至るまでに 2台の作業トラックと擦れ違う。
また、途中、右手の法面のネットが落石を辛うじて押さえ込んでいる箇所があったので、なるべく道路の左、谷側を進むようにする。
黒金山林道の分岐を 8時53分に通過。単調な道に嫌気が差し始め、加えて空腹でフラフラになりかけた頃、嬉しいことに前方にいくつかの標識が見えてくる。 漸く白檜平に到着である。時刻は 9時25分。
ここから左の斜面に取り付けば、ゴトメキ、トサカ、大ダオを経て黒金山や徳和に至り、さらに少し先にて右の斜面に取り付けば奥千丈岳、 北奥千丈岳のある石楠花新道である。

その石楠花新道の取り付き手前にある広場にて暫し休憩。 この白檜平は、今は道路が通っているが、かつては湿原の広がる場所だったと思われる。今も湿原は少しだけ残っているものの、見るべきものはない。
漸く腹を満たしたところで、9時39分に出発。ここからは本日初めての本格的な山登りとなる。
標識に従って湿原を越え、シラビソの林に入る。暫くの間 平らな道が続く。道の左右は苔むしているので、道は明瞭である。

少し進むと、『 ← しらべ平 北奥千丈 国師岳 → 』 と書かれたかなり古そうな標識が現れ、 そこを過ぎると、道に傾斜がつき始める。
ところで、このルートは大弛峠までの林道が整備される前は、山梨側から国師ヶ岳に向かうメインルートだったはずである (国師ヶ岳は奥秩父でも奥深い山の一つであった)。
従って、ルート上には往時の立派な標識がいくつか残っているが、今は歩く人もそれ程 多くないのであろう、新しい標識は皆無であり (一方、 テープの方は新しいものもあるようである)、さらに倒木がかなり煩いところがある。
しかし、如何にも奥秩父らしいシラビソの林、そしてその下方を覆う緑の苔群はなかなか良い雰囲気を醸し出してくれている。

再び古い標識を見て先へと進む。少し登っては平らになり、 また登りが現れるというパターンが続くため、意外と足が進む。
やがて、4本目か 5本目の標識を見た後、勾配は少々キツクなり始める。
喘ぎつつも、斜面をジグザグに登っていく。ルート上には誰一人いないと思われるので、後ろから来る登山者に抜かれる心配もなく、 キツイながらも自分のペースで登っていけるのがありがたい。
展望の無い樹林帯が続く中、やがて斜面の先、樹林の間に空間が見えてくる。そろそろ奥千丈岳かと思ったが、先日の白岩岳同様、 登り着いた所はただの高みで、まだ先に斜面が続く。
そして、この辛い登りも漸く緩み始めたかと思うと、今度はルート上に倒木が頻繁に現れるようになる。やはり、この道に整備の手は入っていないようである。

おまけに倒木が煩いため、ルートが分かりづらい。
ヤマレコのレポートでも、倒木にて道を見失ったものの、倒木に沿って左に進んだら道が見つかったとあった。小生も実践してみると、その通り、 再びテープが見つかってホッとする。やはり、最新の情報を仕入れておくことは重要である。
障害物競走のように倒木が続く場所を過ぎると、左手に立ち枯れが目立つようになる。立ち枯れている木は疎らなので、 本来ならばその向こうに周囲の山々が見えるのかもしれないが、ガスが掛かっているのか、立ち枯れの後方は真っ白である。
さらに進んで行くと、またまた斜面の先に空間が見えたので、今度こそと思って登っていくが、またもや裏切られることになる。
その高みには苔むした岩があり、そこに朱色で 『 → コクシ 』 と書かれている。時刻は 10時32分。

その岩から道は一旦下りとなり、その先、樹林越しに大きな高みがチラチラ見えるようになる。 今度こそ奥千丈岳ではないかとの期待を持って足を進める。
道が登りに入ると、またまた倒木が多くなり、そこを何とか抜け出すと、周囲は美しいシラビソの樹林帯に変わる。シラビソの幹は細いので、 やはりそれなりに高度を上げてきていることが分かる。また、下部にはシラビソの幼木がかなり密生している。

またまた斜面の先、樹林の間に空間が見え、期待を持って登っていくと、 今度は裏切られることなく、奥千丈岳に到着したのであった。
時刻は 10時43分。
頂上には三等三角点があり、立派な標識も置かれているのだが、周囲を樹林に囲まれて展望は無く、さらにはもっと先の方に高い所もあるようなので、 頂上という雰囲気はあまりない。和名倉山や天城山の万二カ岳のように、気づかなければ通り過ぎてしまうような頂上である。
なお、頂上標識の根元にカモシカの頭部と思われる白骨が置かれていた。これも事前にヤマレコで情報を得ていたのでさほど驚かなかったが、 いきなりこの頭蓋骨を見たらドキッとするところである。

三角点の上にザックを置いて、ノドを潤し、10時48分に出発。
ここからは今まで倒木に苦しんだことが嘘のように、よく踏まれた明瞭な道が続くようになる。恐らく、大弛峠から北奥千丈岳、 そしてこの奥千丈岳をピストンする登山者が多いということであろう。
奥千丈岳からは暫くほぼ平らな道が続いた後、少し傾斜が出てくると、やがて Y字路を示すペンキ印が書かれた岩が現れる。
時刻は 10時58分。
左に進むのが正式なルートで、右の道はそのまま斜面を直登して尾根上に登る感じであったが、踏み跡は薄い。
ただ、左に進んで行くと、高度を上げることなく、斜面を横切る道が長く続くので少々不安になる。まあ、テープがしっかり続いているので間違ってはいないはずだが、 それにしてもドンドン方向が逸れているような気がしたのは、先程の Y字路のことが頭にあったからである。

長く続いた斜面を横切る道もやがて終わりとなり、右手の斜面を登っていくようになる。
道は少し登っては平らな道が現れるというパターンを繰り返しながら高度を上げていく。
そして、11時34分、見覚えのある標識の前を通過する。この標識は 2013年5月に北奥千丈岳から奥千丈岳を目差したものの、 道が分からなくなって戻ることにした際に見た標識である。
その時の標識は雪の上 50センチほどの所にあったと記憶しているが、今回 この標識は 2m近いところにあったので、 当時は大変な量の雪が残っていたことになる。道が分からなくなったのも無理もなく、あのまま先に進んでいたら大変苦労したことであろう。

この標識を過ぎれば北奥千丈岳は近いと思ったのだが、それ程甘くはない。
何度か頂上かと思われる高みを越え、最後は大岩の横を抜けて漸く北奥千丈岳に到着したのであった。時刻は 11時46分。
ここからは人気ルート、俄然人が多くなる。
この北奥千丈岳でタップリ休み、11時59分に出発する。

なお、北奥千丈岳からの展望であるが、雲が湧いてきていて金峰山は雲の中、 小川山、男山、天狗山、御座山 (おぐらさん) が辛うじて見える程度である。無論、八ヶ岳は見えない。
また、向かい側の国師ヶ岳は良く見えるものの、その右後方にはガスが出ていて僅かに木賊山と思しき高みがチラリと見えるだけである。
北奥千丈岳からはユックリと三繋平に下り (12時2分着)、前国師を 12時5分に通過、木道、階段を下って、途中、『 夢の庭園 』 経由の道を辿り、 大弛峠には 12時28分に戻り着いたのであった。

本日は目からウロコのルートにて念願の天狗岩、そして奥千丈岳に登ることができ、 大変満足である。
展望の方は今一つであったが、やはり初めてのルートは刺激があって楽しい。
また、クラシックルートである石楠花尾根を辿れたのも嬉しいことで、いかにも奥秩父らしい道にこれまた満足である。
しかし、先日の白岩岳、そして今回の天狗岩と、初めてのルートにてワクワクすることが続くと、 これはもう既に登ったルートを辿るのでは満足できなくなってしまいそうである。

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 更新記録

 8/1 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 白岩岳 を掲載しました。  
 6/27 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 蝶ヶ岳 を掲載しました。
 6/7 古新聞ですが、簡易登山記録に 乗鞍岳 を掲載しました。
 5/21 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 鎌倉散策(六国見山) を掲載しました (△1: 5/24 本番状況を追記)
 4/30 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 塔ノ岳・鍋割山 を掲載しました。
 4/1 古新聞ですが、簡易登山記録に 水晶山・古礼山 を掲載しました。
 3/19 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 大山三峰山・大山 を掲載しました。
 2/20 古新聞ですが、簡易登山記録に 山王帽子山 を掲載しました。
 2/8 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 檜洞丸 を掲載しました。
 1/28 古新聞ですが、簡易登山記録に 白沢峠 笠取山 を掲載しました。
 2017/1/9
簡易登山記録に 北横岳 を掲載しました。
 12/24 簡易登山記録に 金峰山 を掲載しました。
 12/13 古新聞ですが、簡易登山記録に 鎌倉散策 を掲載しました。
 11/22 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 奥大日岳 を掲載しました。
 11/3 古新聞ですが、簡易登山記録に 立山 を掲載しました。
 10/22 古新聞ですが、簡易登山記録に 乗鞍岳 を掲載しました。
 10/8 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 甲斐駒ヶ岳 を掲載しました。
 9/20 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 針ノ木岳、蓮華岳 を掲載しました。
 8/21 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 爺ヶ岳 を掲載しました。
 7/30 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 白毛門・朝日岳 を掲載しました。
 6/29 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 木曽駒ヶ岳 (上松Aコース) を掲載しました。
 6/10 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 鎌倉アルプス II を掲載しました。
 5/28 古新聞ですが、簡易登山記録に 和名倉山 を掲載しました。
 5/15 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 十石山 を掲載しました。
 4/29 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 天狗岳 を掲載しました。
 4/14 古新聞ですが、簡易登山記録に 地蔵岳 を掲載しました。
 3/26 古新聞ですが、簡易登山記録に 大山三峰山 を掲載しました。
 3/16 古新聞ですが、簡易登山記録に 鉢伏山 を掲載しました。
 3/5 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 杓子山、鹿留山 を掲載しました。
 2/25 古新聞ですが、簡易登山記録に 三ツ峠山 を掲載しました。
 2/15 古新聞ですが、簡易登山記録に 相州大山 を掲載しました。
 2/9 古新聞ですが、簡易登山記録に 塔ノ岳、丹沢山 を掲載しました。
 1/30 古新聞ですが、簡易登山記録に 塔ノ岳 (尊仏岩跡) を掲載しました。
 1/16 古新聞ですが、簡易登山記録に 竜ヶ岳 毛無山 を掲載しました。
 2016/1/6
かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 竜喰山 を掲載しました。    

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