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更新日:2017.3.19

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 山での 1枚 :  雁坂峠までもう少し

雁坂峠までもう少し 2017/3/8

 WHAT'S NEW    《 2017年 3月19日 記 かなりの長文ご容赦 

2月15日に大山三峰山&大山に登った後、なかなか山に行けない日が続き、 既に 3月も 1週間が過ぎてしまった。
無論、この間、全く山にトライしなかった訳ではなく、2回ほど朝 4時半に起床して山に行こうとしたのであるが、体調が悪かったり、 天候が芳しくなかったりで、結局 登るのを止めてしまったのである。

しかし、そうこうしているうちに近隣の山の雪はドンドンなくなりつつあり、 一方まだかなり雪のある地域には相変わらずアプローチができない状態が続き (ノーマルタイヤの問題)、少し焦りが出始める。
暫く悶々とした日々が続いた末、3回目のトライとなる 3月8日、漸く何とか山に向かうことができたのであった。
行き先は、雁坂峠から雁峠間の奥秩父の山 (水晶山、古礼山、燕山) で、昨年末に白沢峠経由にて笠取山に登った際、 できれば辿りたかった山域である。加えて、今回は稜線上にまだ雪がかなり残っていることを期待してスノーシューを担いで出かけることにする。

3月8日(水)は 5時過ぎに横浜の自宅を出発。空には雲がなく星が輝いており、 天気予報通り本日は晴れそうである。
ただ、15時過ぎからは曇りということなので、早めにハイライト部分は通過してしまいたいところである。
いつも通り、横浜ICから東名高速道下り線に入った後、海老名JCTから圏央道に入る。平日のこの時間はトラックが多く、 なかなかスピードが出せないことにイライラしながら圏央道を北上し、八王子JCTから中央自動車道に入る。
天候はやはり快晴のようで、相模湖東ICの出口を過ぎると、前方の山の上方に真っ白な富士山の山頂部分が姿を現し、 さらには岩殿トンネルを抜けると左手に五合目付近より上の富士山がスッキとした姿を見せてくれテンションが上がる。 山からの展望が楽しみになる。
しかし、笹子トンネル、日影トンネルを抜けると見えるはずの南アルプスの山々には雲が掛かっていた。 さてこの後どうなることであろう。

勝沼ICで高速を下り、国道20号線、県道38号線、34号線、国道411号線など、 いつも通りの道を辿って国道140号線に入る。
順調に車を進め、道の駅みとみには 7時2分に到着。駐車場には昨年白沢峠に登った際にお世話になった山梨市営バスが待機している。
道の駅のトイレを借用した後、身支度を調えて 7時15分に出発。車載の温度計はマイナス 1℃を示しているので、本日は比較的温かそうである。 なお、北の方角を見れば、青空を背景に鶏冠山、木賊山がスッキリと見えていて、気分が高揚する。

国道140号線を横断し、少し塩山方面に戻ると、すぐに 『 ← 雁坂峠登山道入口 』 の標識が現れるので、 標識に従って左の釣り場に至る道に入る。久渡沢沿いに進み、右にカーブして橋を渡るとすぐに林道にぶつかるので、 その林道に入って釣り場の脇を進む。林道は凍結した雪に覆われていて歩きにくいが、アイゼンを必要とするほどではない。
3分程歩くと、『 → 雁坂峠登山道入口 』 と書かれた立派な標識と、案内図が現れ、道はそこから山道に入る。時刻は 7時22分。
小さな檜林を抜け、カヤトの斜面を登り切ると、また別の林道に合流することになるが、その合流点には壊れかけた工事用バリケードに登山者名簿保管箱がぶら下がっている。 一応用意してきた登山届を入れはしたものの、中は登山届で満杯に近く、果たしてこの箱の存在が山梨警察に認識されているのか少々疑問である。 時刻は7時28分。

林道を左に進む。雁坂トンネルを掘った際の飯場であったと思われるプレハブ棟の横を通り、 緩やかな勾配の道を登っていく。
この辺では足下にほとんど雪は見られないものの、国道140号線が通る鶏冠山大橋の下を過ぎると、やがて足下は 10センチ程の雪に覆われるようになる。 また、前方には本日目差す古礼山、水晶山と思しき山が見えている。
朝方のため良く締まった雪の上を進む。雪の上には足跡がいくつか見られるが、本日のものはないようである。
右にカーブして雁坂トンネル料金所を左下に見ながら進んでいくと、道はやがて下りに入り、左にカーブした先にて雁坂トンネルの駐車場からの道と合流する。
時間を短縮するために、こちらの駐車場に車を駐めても良かったのだが、そうすると雁峠から下山後にここまで登り返さねばならなくなるので、 それを避けた次第である。時刻は 7時42分。

この辺で林道の雪は無くなるが、一方で結構 勾配があるため、少々息が上がる。 なお雪は時々現れるものの、その量はかなり少ない。
林道を黙々と進む。時折 前方樹林越しに稜線が見え、雁坂嶺、東破風山と思しき高みが見える。
こちらから雁坂峠には数回登っており、その都度、この林道歩きは嫌だと思っていたのだが、最後にこの道を通ってから 7年ほど経っているためか、 今回は意外と新鮮に感じられる。
とは言え、この林道歩きはやはり長い。しかし、その林道歩きも、今までの登り勾配から雪道の下りに変わり、その先にて沓切沢橋を渡れば終了で、 その先から山へ取り付くことになる。

その取り付き口には 8時18分に到着。ここからは暫くジグザグに斜面を登ることになる。 残念ながら登山道に雪は無く落ち葉の道が続く。
高度を上げていく途中、左手の樹林が切れて南西方面の山が見えたが、その形から見て黒金山手前にある牛首、そしてお丸付近ではないかと思われる。 なかなか立派な形をした山であるが、これは下方から見上げているからであり、この後 これらの山々は黒金山が後方に現れることであまり目立たなくなる。
道は最初ジグザグに高度を上げるが、すぐに左下に久渡沢を見ながらの、斜面を横切るほぼ平らな道が続くようになる。
暫く黙々と進んでいくと、やがて足下に雪が現れ始める。雪は古いものらしく所々で凍ってはいるものの、ノーアイゼンで全く問題は無い。

ナメラ沢への降り口を過ぎると、やがて、道は少し下ってその先で小さな沢を横切ることになる。
ここの下りは岩場に雪が積もっており、また沢の周辺は水しぶきが凍った状態になっているため、足下がかなり危うい状態である。
しかも、道の左下、沢の水が下って行く先は急傾斜となっており、さらにその斜面は氷でコーティングされた状態なので、 滑落したらまずは助からないと思われる。
一応ロープが張られてはいるものの、かなり注意を要する状態なのだが、背中のザックから軽アイゼンを取り出して装着するのが面倒と思い、 ノーアイゼンのままで恐る恐る沢へと下りる。
幸い、滑ることなく岩場を下ることができ、ロープを掴んでからは足場を慎重に選びながら沢を渡ることができたのだが、 やはりこれは褒められたことではなかろう。
今年の元旦に雁坂峠付近の沢で遭難事故があり、2名がお亡くなりになっている訳で (無論、ここではない)、 こういう危ない場所は万全を期さねばならないのである。幸い何にもなかったが、これはたまたまであることを肝に銘じなければならない。

沢を渡ると暫く雪の無い道が続くが、やがて足下に雪が連続するようになる。
滑らないように注意して進んでいくと、今までかなり左下方に見えていた久渡沢との距離が縮まり、やがて道は河原の中を歩くようになる。
小さな流れを渡った後、両側を斜面に囲まれた谷状の中を進む。足下には雪、そして流れがあり、時々岩の上が凍ったりしているので注意しながら進む。 また、雪に覆われて足下の道が見えなくなっている箇所もいくつかあるが、周囲に疎らに生えている木々にテープが短い間隔で付けられているので迷う心配はない。
流れ (峠沢というらしい) の左岸を暫く進んでいくと、やがて足下の雪もほとんど無くなり、その後 丸太の橋にて右岸へと渡る。
このまま河原を進むのかと思ったら、道は斜面に取り付くようになる。小さな岩がゴロゴロした斜面を少し登った後、 道は右下に流れを見ながら斜面を横切って進むようになる。

勾配はほとんどなく歩き易い道が続く。この道は過去に数回歩いているが、 最後に歩いたのは 7年前であることから、記憶もやや薄れ気味のようで、結構 新鮮に感じる。
ただ、四角い岩の上を水が流れ落ちているところをロープにて登らねばならない場所があることは覚えているので、もう一度河原に下りるのであろうと思いながら進んでいくと、 その場所は今歩いている道の右下に見えたのであった。ルートが少し変更されたようである。
また、この辺は日当たりが良く、気持ちよく進むことができる。
道はやがて左側の斜面をジグザグに登り始めたので、このまま雁坂峠へと向かうのかと思いきや、途中から再び斜面を横切ってまっすぐに進むようになり、 その後 小さな流れの井戸沢を横切ることになる。

井戸沢を過ぎて少し高度を上げていくと、南側が少し開けた場所に出る。
そこからは毛無山が見え、さらには黒金山とその手前にある牛首がチラリと見える。
道の方は真っ直ぐながらもやや勾配のある道が続き、周囲の木々も今までのブナやコナラなどの落葉樹からシラビソ、コメツガなどの常緑樹が目立つようになる。 また、足下は落ち葉しかなかった状態からササ原に変わり始める。
道はやがて左手の斜面をジグザグに登るようになる。登るに連れて展望も徐々に開け始め、水晶山から西に下る斜面の後方に富士山がチラチラ見えるようになるものの、 樹林が邪魔をしてなかなか見通すことができない。

しかし、さらにジグザグに斜面を登っていくと、 樹林が切れて開けた場所が所々に現れるようになる。
黒金山から乾徳山へと至る尾根がよく見えるようになり、乾徳山の左後方には七面山が確認できる。
七面山の左には十枚山らしき高みが見え、その左に毛無山が続く。毛無山の左下方には竜ヶ岳が見え、さらに左に王岳、鬼ヶ岳、節刀ヶ岳などの山々が続いている。
そしてさらに左に富士山が見えているのだが、残念ながらその左斜面には雲が絡んでいて、今朝ほど岩殿トンネルの先にて見えたスッキリとした姿にはほど遠い。 また、富士山の手前には節刀ヶ岳から続く御坂黒岳も見えている。

九十九折りの道は何回も富士山を見せてくれてなかなか楽しいが、 時刻は 10時を回っており、少々疲れが出始める。
いくつかある見晴らしの良い場所の 1つで休む手もあったが、富士山に絡む雲の具合を見ると、ドンドン悪い方向に進んでいるようなので、 早く雁坂峠に到着すべく頑張ることにする。
そのジグザグの道はやがて終わりとなり、道は東に向かってまっすぐに進むようになる。足下のササも膝下くらいまでの高さになり、なかなか気持ちの良い道が続く。
見上げれば水晶山から雁坂峠方面へと続く稜線が見えるが、そこまでまだまだ距離がありそうである。
また、振り返れば黒金山の右後方に北奥千丈岳、国師ヶ岳がよく見えるようになり、さらにその後方には金峰山の東側にある朝日岳と思しき高みも見えている。 そして左上の斜面を見上げれば、ササ原が上方へと延びており、その後方には青空が見えている。
爽快感を覚える景色であり、疲れた上に空腹を覚えてきてはいるものの、何とか雁坂峠まで頑張ろうという気持ちにさせられる。

やがて道はササ原の斜面をジグザグに登るようになる。 これを登りきれば雁坂峠と分かっているので、頑張って進む。
一方、このササの斜面にはほとんど木がないので、展望は大きく開けることになる。
一時的ではあるが富士山に絡んでいた雲が少なくなっており、写真を撮りまくるが、すぐにまた雲が絡み始める。
明るいササ原の斜面を喘ぎつつジグザグに登る。足を止めて上を見上げるというパターンを繰り返しながらも何とか足を進めて行くと、 やがて先の方にベンチと案内標識が見えてくる。もう少しである。

そして、10時58分、雁坂峠に到着。この雁坂峠は明るく伸びやかで気持ちの良いところである。
左手を見れば、ササ原の斜面が雁坂嶺へと延びており、右手を見れば水晶山へと続く稜線が見えている。
無論 展望は大きく開けており、ここに至る迄に見えていた山々の展望の集大成といったところである。そこに付け加えるとすれば、 乾徳山から黒金山へと続く稜線の後方に布引山、笊ヶ岳、偃松尾山が確認できることであるが、 そのさらに後方に見えるはずの南アルプスの主役級の山々は雲に隠れてしまっていて見ることができない。

ベンチに腰掛けて暫し休憩する。空腹を満たした後、これから進む方向を見ると、 この雁坂峠周辺には雪が多いものの、この先は日当たりが良いためか、尾根上に雪が少ないようである。
これはスノーシューの出番はないなと判断し、代わりに軽アイゼンを装着して 11時22分に出発する。
これで、この先も 2kg (スノーシューの重さ) のハンデを背負っての登りが続くことになるが、進むに連れて疲れが増してくることを考えるとこれは大変厳しい。

道は一旦下りに入った後、すぐに緩やかな傾斜の登りに変わる。 左手を見れば和名倉山が見えている。
足下の雪は多い所もある一方で、ほとんど無いところもあって、やはりスノーシューの出番はないようである。
雪の上には明確な足跡が 1つあるのでありがたくその足跡を辿る。暫く小さなアップダウンを繰り返しながら立ち枯れ状態の木々が目立つ尾根上を進む。
振り返れば、雁坂嶺がドッシリとした姿を見せており、その左後方には東破風山、そしてそのさらに左後方に木賊山が見えている。
また、東破風山と雁坂嶺の間には三宝山らしき高みも少し見えている。

道の方は緩やかな登りが続くようになる。周囲にはササが見えているのだが、 意外と足下の雪は深い。
スノーシューを装着すべきか迷いながら進んでいくと、今まで頼りにしていた足跡が突然終了となる。どうやら雪が深いということで引き返したらしい。
2階に昇ったら梯子をはずされた感じではあるが、ここまで来たのであるから最低でも水晶山までは行きたいところである。 意を決して足跡のない雪の中に足を踏み入れる。
これは苦労するかもしれないと思いつつ膝下まで雪に潜りながら暫く進むと、ありがたいことに左下に足跡があることに気がついた。
こちらの足跡は水晶山方面から下ってきたもののようであるが、とにかく先への標 (しるべ) が見つかったのはありがたい。 これで樹林帯に入った時にルートを探す苦労から解放されるからである。

その踏み跡を忠実に辿っていくと、やがて標識が現れる。雁坂小屋への分岐で (雁坂峠からも小屋へは行くことができる)、 さらにその標識には 『 この場所のほぼ真下に国道140号雁坂トンネルがあります。2,070m 』 と書かれたテープが貼ってある。時刻は 11時41分。
そこから少し進むと、道は樹林帯に入る。足下の雪は多い所で膝上までとなり、2、3歩進むとズボッと足が大きく沈むような状況である。
ここでスノーシューを装着すれば良かったのだが、周囲に雪が多いためザックからスノーシューを取り外して装着するのに適した場所が見つからない上に、 何よりも面倒臭さが先に立ち、踏み跡をしっかり辿れば何とか潜る度合いも少ないはずと自分に言い聞かせてそのまま進むことにする。
とは言え、やはり突然に足を踏抜くことになるのは体力的に辛い。まあ、ラッセルすることを思えば文句を言えないところではあるが・・・。

しかしそれにしても、雪の上に足跡が残っているのは本当にありがたい。
踏み抜き回避のこともあるが、それ以上にありがたいのはルートファインディングしないで済むことである。
この足跡を残してくれた人は、展望の利かない樹林の中をよくもまあクネクネとルートを選びながら進むことができたものだと感心する。
シラビソ、コメツガの林の中、足跡を辿りながら進む。時折 雪に足を取られて身体に応えるものの、樹林越しに日が差し、周囲が明るいのがありがたい。
辛い斜面の登りが長く続いていたが、やがて徐々に傾斜は緩み始め、さらには樹林の向こうに空が見え始める。
水晶山は近いに違いないとの期待が湧く。早くこの地獄から解放されたいところである。

そして、足下がほぼ平らになってきたかと思うと、左手の先に立派な標識が見えてきた。
漸く水晶山に到着した訳で、雪の中の登りからの解放である。時刻は 12時23分。
東西 ? に細長い頂上は樹林に覆われていて展望が利かない。
標識のそばにあるテーブルに腰掛けて暫し休憩。ノドを潤すとともに、荒れた呼吸を整える。
さて、ここから戻るということも考えられるが、この先にも先程の方の足跡が続いているようなので当初の予定通り古礼山、そして雁峠を目差すことにする。 12時26分に出発、すぐに下り斜面に入る。

水晶山からは右に折れて南下することになるので、日当たりが良く、 斜面には雪が少ない。水晶山までの雪の量が嘘のようである。
また、下りでは足が進み、快調に下る。
立ち枯れとなっている木々の間を抜け、小さなアップダウンを繰り返していくと、やがて左手樹林越しに和名倉山が見えるようになる。
そして、その右には、和名倉山から右(南)に続く吹上ノ頭、東仙波といった高みを有する稜線が見えており、そのさらに右には唐松尾山が見えている。 また、和名倉山と東仙波を結ぶその稜線の後方には芋木ノドッケと思しき高みが少しだけ見えている。
水晶山への登りではほとんど展望を得られなかっただけに、展望が得られると嬉しくなる。

細い尾根まで下った道はそこから古礼山への登りへと変わる。 この登りでも雪の道が続くが、雪の量は少なく、踏み抜きはほとんどない。
やがて道が少し下りになると、その先に標識が見えてくる。この標識は古礼山を巻く道と頂上を通る道の分岐を示しているが、 左の巻き道方面には雪の上に全く足跡がない。時刻は 12時52分。
ここからは意外とキツイ登りが待っている。さらには、ほぼ一直線の登りなので余計に辛く、背中の荷物が重い。
少し登っては上を見上げるという、疲れた時にいつも出るパターンを繰り返しながらも登る。
しかし、ありがたいことにこの登りの距離は短く、やがて傾斜は緩みほぼ平らになる。
その後、足跡を辿ってクネクネと樹林帯を進んでいくと、やがて水晶山と同じく立派な標識の立つ古礼山山頂であった。時刻は 13時6分。

ここからの展望は素晴らしい。先程の雁坂峠では左右をそれぞれ水晶山、雁坂嶺の斜面にて囲まれていたため、 展望できる範囲が限られていたが、ここは目の前に 180度近い展望が広がる。
従って、先程 雁坂峠から見えた時よりもかなり多くの山を見ることができる。残念ながら、ほぼ正面の富士山はその頂上付近が雲に覆われてしまっているものの、 雁坂峠から見えた山々に加え、富士山の左下には三ツ峠山が見え、富士山とこの古礼山の間には倉掛山も見ることができる。 三ツ峠山の左には杓子山、鹿留山がうっすらと見え、その左手前には南大菩薩の山々が続く。
南大菩薩の山々のさらに左には黒岳、牛奥ノ雁ヶ腹摺山といった小金沢連嶺の山々が続き、その小金沢連嶺の山々の先頭に立つようにして大菩薩嶺が大きく翼を広げている。
大菩薩嶺の左後方には雁ヶ腹摺山、大樺ノ頭が続き、さらにその左奥には大室山、檜洞丸、蛭ヶ岳、丹沢山などの丹沢山塊が見えている。

2分程 景色を楽しんだ後、頂上を後にして東側の開けたササ原の方へと進む。
風が強く吹き付けてくる中、その原の所で立ったまま少し休憩し、13時17分に出発する。
それにしても、この古礼山の東側はカヤトの原となって大きく開けていることに驚かされる。古礼山には 2002年に登ったのが最後であるが、 それから 15年経っているためこのように大きく変化したのか、それとも過去に登った時には天候があまり良くなかったために気がつかなかったのか・・・。 もう少し風が弱く、さらにスッキリとした天候であれば、ここは長居をしたくなる場所である。
ササ原を緩やかに下り、先程の巻き道の東側の分岐を 13時21分に通過する。
さらに緩やかに下って行くと、先の方に高みが見えてくるが、これは燕山ではないはずである。先はまだまだ長い。

左手に和名倉山、右に大菩薩嶺や富士山を見ながら前方に見える高みとの鞍部を通過する。
この辺は風が強く、心なしか先程の古礼山頂上よりも温度が下がっているようで、顔、特に頬が強ばる。
太陽は雲に隠れることが多くなり、時々雲間から顔を出すといった状況。しかし、陽が差すとかなり温かくなるから太陽はやはり偉大である。
樹林帯の登りに入り、その高みの頂上部を巻いて進んでいく。雁峠側から古礼山に訪れる人が多いのか、こちら側にも雪は多いものの、 結構 雪は踏まれている。
道はすぐに下りに入り、小さなアップダウンを繰り返しながら次の高みとの鞍部へと下って行く。ここも風が強く、頬を強ばらせる。
前方に見える高み (恐らく燕山) の左側には唐松尾山が見え、右後方には飛竜山が見えている。

気持ちの良いカヤトのほぼ平らな道を進み、さらに一段下って鞍部に至り、 燕山への登りに入る。
この辺は木も疎ら、立ち枯れも目立ち、右手の展望も良いので大変気分の良い場所であるが、何度も言うように本日は風が冷たすぎる。
カヤトの細い尾根を緩やかに登り、一旦ピークらしきところに登り着くがここは燕山ではない。少し下り、また細い尾根を登り続ける。
この辺は立木が細く、また細いながらも倒木があって少し歩きにくい。
道は先の方に現れた高みを巻くように北側を進む。この辺はシャクナゲが目立つが、まだ葉を丸めた状態である。
道は急斜面を横切って進むことになり、雪の上に付けられた道も狭いので、足がもつれないように慎重に進む。

そこを通過すると、すぐに再び明るいカヤトの尾根に至り、 その後、樹林の中、斜面を緩やかに登っていく。
やがて道の傍らに 『 雁峠 0.9km 雁坂峠 4.7km 』 の標識が現れる。時刻は 14時10分。
標柱の方には 『 燕山 』 と書かれているが、本当の頂上は左手の高みなので、道を外れて頂上へと進む。
一登りすればすぐに燕山頂上で、そこには手書きで 『 燕山 2004m 』 と書かれた標識が木に括り付けられている。
前回、この燕山頂上を踏んだ時にはもう少し木々が煩いという気がしたが、今はこの頂上周辺はかなりスッキリとしている。

すぐに Uターンして縦走路に戻り先へと進む。
ここからは緩やかな下りが続く。ジグザグに斜面を下っていくと、一旦少しまっすぐな尾根道になった後、また緩やかな下りとなる。
一方、足下の雪は徐々に無くなり始め、土や岩の部分が目立つようになる。こうなると軽アイゼンではバランスが悪く邪魔になるだけなので、 ここで軽アイゼンを外す。
見上げれば、樹林の間から大菩薩嶺が見えるが、先程まで右後方に重なっていた小金沢連嶺の山々が見えなくなっているので、 その姿はスッキリとしている。また、左手樹林越しに笠取山がチラチラ見えるようになる。

やがて道は樹林を抜け、カヤトの原の下りに入る。
笠取山もよく見えるようになり、その右手下方には小さな分水嶺も見えている。
また下っている斜面の先には雁峠のベンチ、案内標識も見えている。もう少しである。
滑りやすい、少し泥濘んだ斜面をジグザグに下る。
途中、右手に富士山が見えたが、富士山はここで見納めのはずである。尤も、富士山は最早ほとんどが雲に覆われてしまっているが・・・。
雁峠には 14時33分に到着。テーブルに腰掛けて暫し休憩する。
ここも風が吹き抜けているものの、少し弱まっているためか、寒さはあまり感じない。

14時43分、下山開始。先日 笠取山に登った時と同じ道を下る。
最初は雪の無い道が続くが、沢の流れが現れ出した所で、周囲は雪景色へと変わる。
軽アイゼンを再び装着するのも面倒と思い、そのまま下ったのであるが、凍っている箇所も結構多く、軽アイゼンを装着した方が効率的だったかもしれない。
この道は先日下ったばかりであることもあって迷うこと無く順調に下り、また何回かある渡渉も難なくこなし、やがて亀田林業林道に出たのだったが、 この林道にはかなり雪が残っている。雪は深くはないものの、凍った箇所がいくつもあるので慎重に進む。

雪道が続いたからであろうか、前回は長く感じた林道も意外と倦むことなく進み、 16時22分にゲートを越えて舗装道に入る。
そして、国道140号線には 16時31分に合流したのであった。
しかし、ここから道の駅みとみまでは緩やかながらも登り勾配なので、少々辛い。
完全に凍結している広瀬湖を左下方に、そして前方に木賊山の姿を見ながら進む。背中の荷物が重い。
そして、駐車場には 16時46分に戻り着いたのであった。

本日は、3回目のトライにて漸く雁坂峠 〜 雁峠間を歩くことができたが、 やはりこの間に雪解けは進んでしまい、折角 担いでいったスノーシューの出番がなかったのが残念であった。
しかし、それでも残雪の山を楽しむことができ、また誰にも会うことなく山を独占できたことが嬉しい。
楽しい 1日であった。

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 更新記録

 3/19 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 大山三峰山・大山 を掲載しました。  
 2/20 古新聞ですが、簡易登山記録に 山王帽子山 を掲載しました。
 2/8 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 檜洞丸 を掲載しました。
 1/28 古新聞ですが、簡易登山記録に 白沢峠 笠取山 を掲載しました。
 2017/1/9
簡易登山記録に 北横岳 を掲載しました。
 12/24 簡易登山記録に 金峰山 を掲載しました。
 12/13 古新聞ですが、簡易登山記録に 鎌倉散策 を掲載しました。
 11/22 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 奥大日岳 を掲載しました。
 11/3 古新聞ですが、簡易登山記録に 立山 を掲載しました。
 10/22 古新聞ですが、簡易登山記録に 乗鞍岳 を掲載しました。
 10/8 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 甲斐駒ヶ岳 を掲載しました。
 9/20 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 針ノ木岳、蓮華岳 を掲載しました。
 8/21 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 爺ヶ岳 を掲載しました。
 7/30 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 白毛門・朝日岳 を掲載しました。
 6/29 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 木曽駒ヶ岳 (上松Aコース) を掲載しました。
 6/10 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 鎌倉アルプス II を掲載しました。
 5/28 古新聞ですが、簡易登山記録に 和名倉山 を掲載しました。
 5/15 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 十石山 を掲載しました。
 4/29 かなりの古新聞ですが、簡易登山記録に 天狗岳 を掲載しました。
 4/14 古新聞ですが、簡易登山記録に 地蔵岳 を掲載しました。
 3/26 古新聞ですが、簡易登山記録に 大山三峰山 を掲載しました。
 3/16 古新聞ですが、簡易登山記録に 鉢伏山 を掲載しました。
 3/5 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 杓子山、鹿留山 を掲載しました。
 2/25 古新聞ですが、簡易登山記録に 三ツ峠山 を掲載しました。
 2/15 古新聞ですが、簡易登山記録に 相州大山 を掲載しました。
 2/9 古新聞ですが、簡易登山記録に 塔ノ岳、丹沢山 を掲載しました。
 1/30 古新聞ですが、簡易登山記録に 塔ノ岳 (尊仏岩跡) を掲載しました。
 1/16 古新聞ですが、簡易登山記録に 竜ヶ岳 毛無山 を掲載しました。
 2016/1/6
かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 竜喰山 を掲載しました。
 12/29 古新聞ですが、簡易登山記録に 硫黄岳 を掲載しました。
 12/20 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 鎌倉アルプス を掲載しました。
 12/1 今更ではありますが、簡易登山記録に 天狗岳 硫黄岳 を掲載しました。
 11/7 古新聞ですが、簡易登山記録に 根石岳 (天狗岳敗退) を掲載しました。
 10/27 またまた古新聞ですが、簡易登山記録に 北 岳 を掲載しました。
 10/16 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 水晶岳 を掲載しました。
 10/7 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 鷲羽岳 を掲載しました。
 9/27 古新聞ですが、簡易登山記録に 瑞牆山 を掲載しました。
 9/19 相当な古新聞ですが、簡易登山記録に 奥白根山 を掲載しました。
 7/20 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 金峰山 を掲載しました。
 7/1 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 雨飾山 を掲載しました。
 6/17 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 常念岳 を掲載しました。
 6/5 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 太郎山 を掲載しました。
 5/23 古新聞ですが、簡易登山記録に 黒金山 を掲載しました。
 5/13 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 鉢盛山 を掲載しました。
 4/21 かなり古新聞ですが、簡易登山記録に 横岳 (杣添尾根) を掲載しました。
 4/9 古新聞ですが、簡易登山記録に 倉掛山 を掲載しました。
 4/2 古新聞ですが、簡易登山記録に 美ヶ原 を掲載しました。
 3/23 古新聞ですが、簡易登山記録に 御正体山 を掲載しました。
 3/15 古新聞ですが、簡易登山記録に 節刀ヶ岳 を掲載しました。
 3/1 古新聞ですが、簡易登山記録に 武甲山 を掲載しました。
 2/19 2年前の蔵出しですが、簡易登山記録に 雁ヶ腹摺山 を掲載しました。
 2/17 古新聞ですが 簡易登山記録に 大菩薩嶺 を掲載しました。
 2/8 古新聞ですが 簡易登山記録に 雲取山 を掲載しました。
 1/25 古新聞ですが 簡易登山記録に 黒金山 (敗退) を掲載しました。
 2015/1/15 古新聞ですが 簡易登山記録に 北横岳 を掲載しました。    

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