homeパリ、ブルゴーニュパリあちこちギャラリー巡り>ギャラリー1


ギャラリー ヴェロ ドダ(Galerie Velo-Dodat)  48 51 46.08N,2 20 24.63E
 スタートはギャラリーヴェロドダ。パリに着いた日は既にここは閉まっており、翌日の日曜も朝早く通ったから閉まっており、ようやくブルゴーニュから帰ってきて入ることが出来ました。1826年に豚肉屋を経営していたヴェロ氏とドダ氏が開いたギャラリーだそうで。当時は最先端な商業空間が出来上がったのでしょうが、今ではすっかりパリの中に溶け込んでいます。本当、注意していないと殆ど判らない入り口を一歩入ると別世界。何かギャラリーの原点とも言える素朴ないでたちを感じました。それはこれから行くコルベールが言ってみれば最近の流れに乗ったいわば「復活」したギャラリーなのに比べ、ここは取り残された昔の良さを一番感じたギャラリーで、それまでのパリのイメージとはちょっと違う、かなりロンドン的アンティークを感じる空間でした。

西側の入り口からのギャラリーの夜の風景。ちょっと下がってみると本当、建物の真ん中を切り取っているの画よく分かります。右がお昼を食べたカフェレポックで、朝早くからよく働いていました。宿はこの右側を入って直ぐでした。

ギャラリー内部。格子模様はどことなくフェルメールの室内画を思い起こさせます。この時は夜なので上からの光はありませんが、昼は結構明るくなります。それが最先端だったのでしょう。

パレロワイヤル(Parais Royal)   48 51 49.10N,2 20 13.36E

 上でギャラリーヴェロドダをロンドン的といいましたが、そこから直ぐのパレロワイヤルは、本当内なるパリ、これこそパリを彷彿とさせる空間です。普通のパリはシャンゼリゼ、オペラ座、マドレーヌ、左岸ではパンテオン、アンヴァリッドと、人を威圧する空間構成が至る所で展開され、いわば都会の喧噪に対峙しているのですが、内なる空間はちょっと控えめに、そんな喧噪なんて一切関係ない、とても端正に都市美をいつでも見せてくれます。そういう空間としてはこことヴォージュ広場が双璧だって思っています。作り上げられた建築がすべてを囲み、余計な視覚的雑音は入ってこない。それでいて列柱の中の商業空間は随時更新され、気がついてみれば最先端。こういう所は世界の都市空間の中でも類い希なものです。そう、車はこの中に入ってこれないから、いつでもとても静か。おまけに訪れたのが早朝なものだから、店も開いておらず、全く訪れる人もいない静寂の時でした。

 

ダニエルビュランンに敬意をはらっての記念撮影。彼もフランス人好みと言えるでしょう。デファンスの池も有名。後ろがコメディーフランセーズです。うーん朝早いと本当誰もいなくていいですね。普通の時間では絶対観光客がアングルに入ります。

ここまで整然と手入れされると木も気持ちがいいかもしれません。写っていませんが、ジョギングをしているビジネスマン(?)が風景に溶け込んでいなくて、それはそれで面白かった。冬枯れの美しさです。

パッサージュ デュ パヴィリオン(Passage des Pavillons) 48 51 57.84N,2 20 21.17E

 パレロワイヤルからギャラリーヴィヴィエンヌに行こうとする近道にあるのがここ、パッサージュデュパヴィリオン。確かに両者をアクセスさせるために作ったのでしょう。マリークレールには3歩で出られるとありますが、写真の通り向こう側は見えるけれど10歩位はかかるかな。本当、気がつかなければ誰も気がつかない、正に「通り道」でした。

上にしっかりとPassage des Pavillonsとあるので、在処が判ります。でもこれこそ見過ごしますよね。向こう側がパレロワイヤル。車道のこちら側がギャラリーコルベールの入り口に行きます。その間をショートカットしたかったからこんな斜めの道になったとか。全く面白いもんだ。

ギャラリー1