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クリスマスの街
Noel

 その昔クリスマスのパリに来た時には、ノートルダムの夜のミサに参加し、その音楽と歌声にしっかりとキリスト教の祭典を感じたのですが、今回はまあ街の楽しさを感じればいいや、となってしまいました。昼のノートルダムは映像を駆使したパフォーマンスとなっていたし、あちこち人が多すぎてしっとりする間もありません。

 で、行ったのはラファイエットやシャンゼリゼというありきたりの所で終わってしまいました。おまけに大晦日の夜はさっさと寝てしまったし。そんな中でもパリはそれなりに楽しめました。

 先ずはギャレリーラファイエット。頑張って装飾していますね。東京や神戸のルミナリエの装飾をペタペタ貼り付けているると言えばそれまでですが、暗い町中にあって、これはさすがに目立ちます。閉店時にさっさと、いや強硬に客を追い出す根性には改めて敬意を表しますが、閉店後も点灯しているこれは綺麗でした。そこまで強硬に追い出すならついでにさっさと消灯すればって思ってしまいますが、そこは思想の問題です。ショウウィンドウはずっと点いているのですから。 
48 52 24.58N,2 19 55.63E  
 

オペラ座の裏に煌々と輝いています。確かにルミナリエと似ていますね。同じ人?

鉄とガラスの時代を象徴する内部の大きな吹き抜けに、大きなツリーが聳えていました。ここも暗くなるとその吹き抜けが見えなくなるので、何とか明るいうちにと来たのですが、本当何とか間に合ったと言うべきか。

 続いてはシャンゼリゼと凱旋門。結構シャンゼリゼはあっさりした飾り付けでしたし、凱旋門は何もやっていないというか工事中だし。この飾りも当然凱旋門まででおしまいとなり、マイヨー側は暗い中です。でも、この大きな灯りは結構明るいでのです。ぞろぞろと買い物を楽しむ観光客に混じって、フナックに寄ったりモノプリで食料を買い込んだりと、結構お上りさんしてしまいました。しかしジョルジュサンクの角のヴィトンはいつの間にあんなに大きくなったんだろうか、とくだらないことを見ながらのそぞろ歩きでした。でも地形上からやはり凱旋門から下る方向にしか歩きませんね。
48 52 25.44N,2 17 42.20E  

凱旋門に近い一番高い方からコンコルド側を見ています。うーん確かに延々と続いていますね。灯りは日本のものより随分大きな光源を使っています。
凱旋門。前に来た時も工事中で、殆ど覆われていました。確かキースジャレットの「パリコンサート」のジャケットに使われている状況が前回。もう17年前になります。今回はそこまでではなかったけれど、工事現場には違いない。まあ、ヴェニスやフィレンツェは年がら年中工事中、いや修復中だから。それに比べればまだいいかもしれませんね。

  最後はレアール。これが出来た時は結構感動ものでした。パリの真ん中に一大ターミナルと商業施設を呼び込む作戦は、結構正しかったと思っています。モンパルナスのような超高層はもうだめだとすれば、地下に伸ばすしかない。RERと合わせての再開発は、地下に存在を求め、光を呼び込む穴・・クレーターと言っています・・を掘りその周囲をマーケットにする。その単純で大胆な計画は多くの人を集めることが出来ました。
 それから30年近く。3期までの計画は貫徹され、特に3期ともなるとこの写真のように地下とは思えない空間の広さ、天井の高さを誇るようになっていきました。でもちょっと周囲との取っつきが悪く、特にRERとの関係が迷路のようになってしまい、今後何年かで改造していくとか新聞に紹介されていました。なかなか都市整備も難しいのです。
 で、ここのクリスマスはこの吹き抜けを活かした上品なものでした。
48 51 44.34N,2 20 42.71E

3期側は、ちょっと人も少なくなります。地下市民プールなんて発想、とてもたいしたもんだって思います。プールはこの左手にあります。