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パリのアパートメント デュープレックス テラス デュ ルーヴル
Duplex Terrasse du Louvre
48 51 45.23N,2 20 23.66E

 さて、4人家族のパリはどんな所に泊まりましょうか。その条件はいつもと同じ。家族4人一つのユニットに泊まれること、便利な場所にあること、部屋が広いこと、リーズナブルであること、そんな所でしょうか。星の数ほど泊まる所はあるけれど、この条件で見つけようとするとこれがまた難しい。昔よく使ったグランドホテルサンミッシェルには、ベッドが一杯あった部屋もあったけれど、それは昔の話。30年前は星一つだったものが、気がついてみれば星三つに増えており、何か普通のホテルになってしまったようです。まあ今時共同トイレ、エレベータなしでは今や誰も泊まってくれないでしょうから。パリも外からでは変化が殆ど判りませんが、内部はきちんと進化しています。(東京は建物ごと変わるけれど、こちらは中身だけ変わります。)

 という訳で改めてあちこち探してみました。ロケーション、値段、広さ、設備を基準に、結構捨てがたいホテル系と、やはり惹かれてしまうアパートメント系、その両方であちこち当たってみました。実際には30件以上当たっていますが、代表的なものを下にまとめてみました。
パリのホテル、アパートメント
分類
名称
内容
料金(ユーロ)
ホテル系
ホテル・デュ・ダニューブ
The Hotel du Danube
サンジェルマンから少し歩いた所にあるプチホテル。アパートメントが220ということで、かなり考えたが、中庭側、そして広さが2ベッドルーム全体で280sq.fしかないこともあり見送り
220
(アパートメント)
ル・ルレ・デュ・ルーヴル
Le Relais Du Louvre
ルーヴル隣接のプチホテル。最上階にキッチン付きのアパートメントあり。バスルームがベッドルーム内という作り。料金の抵抗もあったが、そもそも予約取れず。
380
(アパートメント)
通常のダブルは
145〜180
ホテル・ドヌー・オペラ
Hotel Daunou Opera
オペラ座とヴァンドーム広場の間にあるホテル。デュープレックスが230で4人泊まれるが、クリスマス時期はミニマムステイ3日との返答。ホテルもミニマムステイをやるのか
230
ホテル・グランド・ゼコール
Hotel des Grandes Ecoles
パンテオンからアラブ研究所に行く途中にある中庭のある趣のあるホテル。4人部屋まであるとのことで問い合わせたら、満員との返答
105+α
アパートメント系
デュープレックス・テラス・デュ・ルーヴル
Duplex Terrasse du Louvre
ルーヴルが間近のアパートメント。メゾネットに加え、テラスがあるのが売り。エレベータは1階下までしかないが、広さは50m2ある。何回かやりとりしてここに決定
150
エッフェルタワーロフト
Eiffel Tower & Rue Cler - Romantic Loft
エコールミニタリエ近くのアパートメント。メゾネット全体を覆う2層に渡る大きなガラス窓がとても綺麗。全体で50m2。ミニマムステイ5日。ここに5日泊まろうとも思ったが、ロケーションもあり見送り。
180
ステューディオアパートメント、エコール、ミニタリエ
Studio Apartment,Ecole Militaire
これもエコールミニタリエ近くのアパートメント。450sq.fという広さ、ワンルームのおおらかさがあったのですが、ミニマムステイが通常は3泊なのに、クリスマス時期は5泊とかで見送り
115ドル
レジデンスサンジェルマン
Residence Le Saint-Germain
サンミッシェル大通りからちょっと東に入った所にあるアパート。土地勘もあるし、45m2もあるし、値段も手頃だったが、塞がっているとの返事
123
シタディーヌ・パリ・ルーヴル
Citadines Paris Louvre
上記のものは殆ど1戸貸しだが、これは50ユニット程のまとまりのあるアパートメントホテル。結構ガイドブックにも紹介されている。38m2の割に280もするので却下
280

 まあ価格水準をどの辺に置くかは人それぞれでしょうが、我々の場合は1泊のユニットで2万円台までというのが一つの目安にしています。昔のような安宿回りというのもだんだん惨めったらしくなってくるし、高級にしだすときりがない(特にこの町では)。そうしてみると、やはりアパートメントがリーズナブルなのです。コンセルジュを使う訳でなく、両替も必要ない。ゆったりとした部屋と、リビングと、そしてテラスなんてあればなおのこと(冬だけど)。個人宅を貸し出すというシステムがここではすっかりと定着していたので、あちこちひたすら調べたあげく、地下鉄1号線ルーヴル・リヴォリ徒歩3分、レアール地下街までも4分程度(RERまでだと8分かな)という至便な場所のアパートにしました。

 ここの良さは本当いっぱいありました。先ずはミニマムステイが無く、2泊+2泊と、ブルゴーニュにエクスカーションに出ても連続5泊を払う必要がない。そして荷物は置いておいていいよ、というおおらかさ。オーストラリア、アデレードでのミーティングチャペルに泊まったときと同じように、部屋を片づけることなく、荷物を置きっぱなしで、小旅行ができたのです。

 そして部屋の広さは50m2。これだけあれば4人で文句ありません。入った所がリビングとキッチン、階段を上がるとベッドルームとバスルーム。そして小さなテラス。ここに出ると、そこににルーヴルに翻る国旗がよく見える。そんなとても個性的でいい部屋でした。
 最後にロケーション。ルーヴルから歩いて帰れる。レアールも直ぐ、パレロワイヤルも3分程度、1号線にさっと乗れるというのは、やはり得難いものです。
 一方の欠点は、冷房がないこと。03年の夏はめちゃくちゃの猛暑だったのが記憶に新しいのですが、オーナーのジャン・フランソワ・ロペオ氏が言うには、君たちこの夏来なくてよかった。その時ゲストで来たメキシコ人が"it's a Nightmare!"と言い残して、さっさと引き払っていったとか。最上階で冷房なしというのは実にきつかったでしょう。その点冬は問題ありません。

 あとはエレベータが1階下までしかないこと。これはモーター類を納めた関係なのでしょうか。古い建物の真ん中にエレベータを入れるというのが、日本では殆ど無いためよく分かりません。思い返してみると、ウィーンのホテルのエレベータは五角形だったし、何処も苦労して工事しているのでしょうね。
 また、温水の容量が小さいというのがあり、バスタブを一杯にしてしまうと、次がなかなか入れないという欠点もある。まあこちらの個人の家はこんな所なのでしょう。とにかくここは単なるアパートなのですから。

 予約はネットで行い、予約金はポスタルオーダー、すなわち郵便為替で送って欲しいということでした。とにかく個人相手なのですから、カードが通じないのです。まあ郵便局に行って、用紙に記入し、手数料を払えばできることではあります。で、チェックインの方法はロペオ氏本人が部屋に行って待っているから、空港からまっすぐ来て下さいね、あと入り口の暗証番号を伝えるから、自分で開けて上まで上がってきてくれということになりました。そして部屋で、本人に残金を払い、鍵を受け取る。そしてチェックアウトの時は、ポストに鍵を入れておいてくれればいいよという、おおらかさ。とても気に入りました。

 なお、かみさんも直感したようですが、どうもロペオ氏はゲイのようです。その類のサイトにもここが出てくるし。でも特に問題はない。この手の人たちはとても気がつくし、部屋は綺麗にしているし。キッチンの設備や備品など実にきめ細やかでした。

ちょっと小さいですが、周辺の地図です。ルーヴルの右上、レアールとの間になります。ドゴールからはRERでレアール下車。市内あちこちにはM1号のルーヴル・リヴォリかパレロワイヤル/ミュゼ・デュ・ルーヴルのいずれかを使うことになります。どちらにも200m程度でした。また、ギャラリーヴェロドダがすぐ裏でした。
アパート全景。前のペリカン通りがとても狭く、広角でも入りきらずに縦に2枚繋げています。この建物も負けずに狭い間口ですね。アパートは最上階の7階と8階。7階のリビングの窓までは見えますが、その上のテラスは地上からは見えなかった。下の玄関は暗証番号で開けます。ちゃんとメールで教えてくれました。
リビング全景。手前にキッチン、ダイニング、寝室への階段があります。窓の外にはお向かいの建物が結構近くに見えるように、ペリカン通りは狭い。最上階なので、壁に傾斜がかかっています。置いてある本はパリのガイドブックだったり、小説だったりでした。あと、CDプレーヤーがあり、なぜかエディットピアフが入っていました。ソファーベッドは、結構大きかった。なお暖炉は飾りです。
リビングを窓側から見る。全部白で見にくいのですが、カウンターの向こうにシンク,冷蔵庫、電磁調理器、電子レンジ、トースターなど、キッチン関係は全部揃っています。右側は玄関への通路。見えているのは突き当たりのもの入れです。ここで無かったのは洗濯機でした。
階段を上がると寝室になります。ちょっとテラスに出て撮ってみました。バスルームがこの右になります。
寝室から出た所にあるテラス。前の日まではここに出るととても気持ちが良かったのですが、1月1日はごらんのような朝でした。左の屋根の向こうにルーヴルが見えます。

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