塩化ビニール汚染地帯を往く 2001/01-03 |
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会社の帰りに閉店間際の片山レコードに寄り道。 時間もないので、ソウルのSとTの中から、ノーザンのレコを10枚近く抜いて試聴。 Truetones/Thats Love/cw He's Got Nerve (Soulbille/2871-53) 6800円 Jesieレーベルからも同内容の盤が出ているようです。因にSoulbilleはアトランタのレーベル。気に入ったのはHe's Got Nerveの方で、力強いバックにクールなコーラスが被さり、こうなるとリードが吠える、、と最高なのですがリードはやや力を出し惜しみしている風にも聴こえます。が、レベル的には合格点、格好イイっす(ってオレは何様だ)。 そして、ロックの箱も物色。以下の盤を捕獲。 Teddy Neeley/Autumn Afternoon/cw One More Tear (Capitol/P 2159 Promo) 800円 Autumn Afternoonは、Perry Botkin Jr.がアレンジしていて、ユルーーいサイケポップ。ほんと気持ち悪いくらい緩い。そして、One More Tear の方は、作者にBob Creweが名を連ねています。最初はキースあたりを彷佛とさせる甘い歌い方をしてますが、曲がだんだん盛り上がっていくに連れてパワー・ヴォーカルを披露。どちらの面もある意味ソフト・ロック? で、計2枚(ともに7インチ)を7000円にまけてもらいました。 ●2月3日 髪を切りにいって、その後片山レコードへ。 店長もコント45さんも、黙々と仕事されていたので、こちらも黙々と発掘作業を進めていきましたが、突然、 Roger Nichols and The Small Circle Of Friends/Don't Take Your Time/cw I Can See Only You (A&M/926-s DJ) が、流れ始めてびっくりして振り返り、「これ7インチで出てたんですか〜」と聞くと、店長も初めて見たとおっしゃってました(ウチに帰って、VANDA編の「SOFT ROCK A TO Z」で調べると確かにリリースされていたみたいです)。久々に聴きましたが、私にとってはやはりTHIS IS THE SOFT ROCK 。イイもんはいつ聴いてもイイ〜。もちろん捕獲。3800円。 そして、以下の盤を捕獲。すべて7インチ。 Jimmy (Soul) Clark/Sweet Darlin/cw (Somebody) Stop That Girl (Soulhawk/SH-001) 5800円 デトロイト・ノーザンと言えば、のジミー”ソウル”クラークの1枚。この人の乾いた歌声はシミる。 Maurice & Mac/Lay It On
Me/cw What Am I Ganna Do
(Checker/1218) 1200円 これ、ガール・ポップ系ノーザン。両面ともスローですが、単にポップ・ソングとして聴けます。敢えて例えるならロイヤレッツのバック・サウンドにソロ・ヴォーカルを載せたって感じでしょうか。 ●1月29日 会社から帰ると、英国JOHN MANSHIPレコードにネットでオーダーしていた7インチが届いていました。 DUKE & LEONALD /JUST DO THE BEST YOU CAN /cw YOU'VE LOST YOUR SOUL (STOMP TOWN 101 STOCK COPY ) £150.00 MINT PUZZLES /MY SWEET BABY /cw I NEED YOU (FAT BACK 216) £25.00 M- FATHERS ANGELS /BOK TO BACH /cw DISCO TRUCKING (BLACK MAGIC 103) £5.00 M- この3枚は先頃買ったCDコンピ=Various/Northern Soul Fever (Goldmine/GSCD27)に入っていたもの。FATHERS ANGELS の盤は再発もの。わざわざ買う程でもなかったです。 JAY&TECHNIQUES/DANCIN' MOOD/same: (Smash 36 DJ)£15.00 M- FATHERS ANGELS もそうですが、この盤もジェリー・ロス関連。この曲、このグループのなかでは一番欲しかったもの。 大雪の中、ちょっとだけ会社に出なきゃいけなくなり、その仕事を済ませると4時。このまま帰るのも悔しいので、吉祥寺に途中下車。目的は、ノーザン・ソウル、モダン・ソウルのコンピレーションCDの中古盤を捕獲すること。吉祥寺で、レコ漁るのは1年振りくらいか。 まず、レコファン吉祥寺店で V.A./The Essential Modern Soul Selection (Goldmine/GSCD2Z) 1450円(税抜) そして、ディスクユニオン吉祥寺中古センターで V.A./Modern Soul Volume 5 (Goldmine/GSCD78) 1000円(税抜) そして、バナナレコード吉祥寺店で V.A./C'mon & Dance Volume 1 (Goldmine/GSCD8Z) 765円 (税抜) 副題=28 Legendary Northern Soul Dancers この後、ワルシャワとジョージも覗くが収穫ナシ。 これらの盤は7インチを買う際のカタログみたいなもんですが、最近思うのはどんなレコードでもオリジナル盤でなかったら、安く済ますのが一番エライということです。中古盤でも、レンタルでも、ネットの無料サイトを見つけてダウンロードするにしても、すべてコピーに変わりはナイ。安いに越した事はない。色んな雑誌がリイシューさてるアーティストの特集を組んでいて、それに乗せられてひたすら新品の再発盤CDを買って来た、かつての自分に猛省するばかりです。 ついでに書いちゃいますと、去年から音楽雑誌は殆ど買わなくなっちゃいましたが、最近一番素晴らしい雑誌だと思うのは、タワレコの「バウンス」です。温故知新を大義名分にして殆ど再発CDのタイアップ記事ばかりが目立つ音楽雑誌より、「バウンス」は「買ってくれ」という熱意がストレートに伝わってくるのが潔いし、様々な音楽の発売状況がとても分りやすく編集されていて、しかもタダ。こんなイイもんは他にナイです。 もし再発CDを買うにしても「バウンス」等でレコの発売状況をみて、実際お店に行ってみて、試聴できれば自分の耳で確かめて買う。これしか無いと思います。結局、信じられるにしても信じられないにしても、判断するのは自分の耳だけですもんね。中古盤でも試聴できればそれで選ぶに越した事はないと思います。 って、書いたところで思ったのは金に困ってなきゃ、雑誌も買って、新品の再発CD買ってもノー・プロブレム、ですね。貧乏人の戯言でした(笑)。 会社帰りに、先ずタワー新宿に寄る。そして、以下の3枚のCDを捕獲。 AnOther/曖昧な関係 (321/TOYOH-011) 2000円(税込) 掲示板に書き込んで頂いたユウヒさんお薦めの、二人組の新譜。曲作りを楽しんでいるのが、目に浮かんでくる、そんなサウンド。 V.A/Funk Spectrum 3 Compiled by Pete Rock and Keb Dage (BBE/BBECD038) 1980円(税抜) ケヴ・ダージの対戦モノCDの第3段は、ピート・ロックが相手。二人半々に分けて、様々なアーティストのナンバーをチョイスしているが、ピート・ロックの方は好き嫌いの以前の問題で、続けて聴いてみても何の為にこれらのナンバーを集めたのか?さっぱり分からん。オトコを下げただけじゃ無いのか? ケヴの方は相変わらずディープ・ファンクを集めています。期待通りのサウンド。 V.A/The Northern Soul Of Philadelphia (Goldmine/GSCD127) 2490円(税抜) その名の通りの内容。 この日は、ローリーがインストア・ライヴで来ていました。 この後、大久保で下車。片山レコードへ。 Bob Crew/Penny NIckel Dime Quarter/cw
How Long (Spotlight/393) つい、ボブ・クルーの名を見ると買ってしまう悪い癖が出てしまった、、。愛情があれば聴ける、、そんなサウンド。やはり、試聴は必要です。 Jackie deShannon/Till You Say You'll Be Mine/cw When You Walk In The Room (Liberty/F-55645) 私の一番スキなアメリカの女性アーティストの60年代中ごろの作品。この人はその時々で魅力がありますが、ジャック・ニッチェと組んでいたこの頃もポスト・スペクター・サウンドといったバックに彼女の力溢れるヴォーカルが被さって、つい聴きこんでしまいます。 Peppermint Rainbow/Good Morning Means Goodbye/cw Don't Love Me Unless It's Forever (Decca/732601) ソフト・ロック好きな人で、ペパーミント・レインボウ嫌いな人っていないんじゃないかと思う。カワイいハーモニーに小気味良いバック・トラックが見事に合わさっている、マスター・ピース。 以上、4枚で3000円。 この日は、玉門さん、覆面男さん、The Sharkさんも来店されていて、閉店後、コント45さん、DJキャビアさんも一緒に近くの居酒屋に飲みに行きました。レコのチョーコレクターの方々が集まっているのにレコのハナシは殆どなかったけど、面白かったっす。 そして、帰宅すると、イギリスJohn Manship レコードにネットでオーダーしていた Sharon Scott/I'd Like To Know/cw Could It Be You (RCA/47-8907 DJ) 75.00£ が、届いていました。 凄く欲しかった1枚。英ケントのRCAのコンピに入っている彼女の未発表曲がどれも素晴らしいので、この唯一の盤を聴いてみたかったという訳なのですが。期待がデカかった為か思った程でもなかったけど、悪くはないです。 会社の帰りに、国分寺の珍屋に2年振りくらいに立ち寄る。国分寺には珍屋が3店ありますが、そのうち駅の北口にある、2店を物色。目的は、ノーザンのコンピレーションCD探し。平均単価の高いノーザン・ソウルの7インチを買うにあたって、私の稼ぎでは冒険はできない。CDはカタログみたいなもんです。それぞれのお店で一つずつ以下の盤を捕獲。 Various/Northern Soul Fever (Goldmine/GSCD27) 1550円 2枚組。レーベルに関係なく、ディープなものでなく、軽い感触のするダンス・ナンバーを集めたもの。70年代中ごろのノーザン・ソウル・シーンでは、こんなのがオール・ナイターで使われていたのだろうか。中では、Duke & Leonald/Just You The Best You Can、The Embers/Just Crazy About Your Babyがシミるダンス・ナンバーで気に入りました。 Various/The Sound Of Swingin' Hollywood (Goldmine/GSCD10) 1250円 Mirwood Recordsのコンピレーション。 Marke Jackson/Since You've Been
My Girl/cw I'll Never Forget You (Jamie
1357 DJ) The King Of Hearts/A Little
Togetherness/cw When You Wish Upon A Star (ZEA-50004) Dee Dee Warwick/Alfie/cw Locked
In Your Love (Mercury 72710) で、この日は店長不在で、コント45さんのみで他のお客さんもいない、のをイイことに「ノーザン」と名の付くレコを色々試聴しました。で、以下の盤をゲット。 Theresa Lindsey/Gotta Find A
Way/cw Wounderful One (Correc-Tone
CT-5840) Joe Cato/Save Your Love/cw I'm
So Glad (Chess 15737 DJ) The Malibu's/A Broken Man/cw
It's All Over But The Shouting (White
Whale WW 289) The Attractions/New Girl In
The Neighborhood/cw That Girl Is Mine (Bell 674) 以上7枚すべて7インチで27700円 今日、イギリスJOHNMANSHIP RECORDにネットでオーダーしていた7インチ Larry Atkins/Lighten Up/cw Ain't That Love Enough (HIGHLAND/1193) 100£ が届いていました。 これ、曲のタイトルが気に入って、年明けに運試し(しかし値段が値段なんでヒヤヒヤものです)でオーダーしてしまいました。昔、ソニー・ファミリー・クラブが出していた「ライトアップ」というシャレた通販雑誌があって(今もあるかも)、高校生の頃家に送られて来ていたのをよく読んでいたのですが、そのイメージでついオーダー。しかし、どうも何処かで聞いたことのあるアーティスト、タイトルだなあ、と思って早速針を落として聴いてみると、我がホームページの寮生=アナラー氏に頂いたテープの中に入っていたものでした(笑)。憶えてもすぐ忘れる自分の不甲斐なさを改めて痛感しましたが、ホチー盤には違い無かったので結果オーライ、ヨシとする。 最近の雲一つない、澄んだ冬空を思わせる、スカッとしたノーザン・ソウル。A面も良いけどB面が負けず劣らずでこれが聴けたのが、一番の収穫です。
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