塩化ビニール汚染地帯を往く
1999/04-06


 

99/6/4

 下北沢のフラッシュ・ディスク・ランチに寄り道。前回来た時は定休日変更を知らず、休日に来てしまい無駄足をふんだので、店が開いているだけで何かホッとしました。

 とりあえず、いつものようにソフト・ロック、オールディーズのコーナーへ足を向け、ジャッキー・デシャノンの盤がないかとレコードをパラパラ物色。この日は『FOR YOU』を見つけたのですが、ジャケットが感動的に綺麗で感激し、即ゲット。2000円。他にペトゥラ・クラークの『SINGS THE WORLD'S GREATEST HITS』(トニー・ハッチプロデュース&アレンジ)2000円、ジョニー・リヴァースの『...AND I KNOW YOU WANNA DANCE』(ルー・アドラー=プロデュース、エンジニア=ボーンズ・ハウ)(盤質悪いとのことで1000円→実際は盤質Bぐらいでラッキー)をゲット。後者の2人のアルバムはアナログ盤で見つけると、つい買ってしまいます。値段が割と手に届く範囲で、ジャケットが60年代のイイ雰囲気を醸し出しているところがポイントだからだと自己分析。

 その次に、SSWのコーナーを覗くと、ジェイムス・テイラーのデビュー作が2000円であったので取り敢えずゲット、彼の声は個人的には好きじゃないのですが、ギターは好きなので、つい購入。

 あとソウルのコーナーでジェイ・アンド・ザ・テクニークスの1枚目が2800円であったで即ゲット、これは本当に嬉しかったです。そしてロック放出盤コーナーでマイケル・ネスミスの76年のアルバム『FROM A RADIO ENGINE TO THE PHOTON WING』を見つけてゲット(1200円)。

 このレコードを探している間、店長が大学生位の客の要望に応えて80年前後のロックをいろいろかけていたのですが、カーズ、スーパー・トランプ、イーグルス、ピーター・ガブリエルなど個人的には非常に懐かしいものばかりで、ついついニュー・ウェイヴのコーナーも覗いてしまい、ブロンディ(デビー・ハリー)の88年に出たらしいリミックス盤2枚組が1200円であったので購入。

 レジで店長はその学生達はカーズ、イーグルスは気に入ったが、スーパー・トランプはダメだった、多分盤質が良くなかったのが原因ではないかと言ってました。しかし、なんでもよく知ってます、ここの店長。


99/6/2
 ジェフ・べックのライブを東京国際フォーラムへ観に行きました。知っている曲は殆どやってくれませんでしたが、エレキのイイ音を存分に聴かせてくれたので非常に満足でした。一緒に観にいった友人の話だと殆ど最近のアルバム1、2枚からだったということです。ジェフ・べックは体型も腹も全然出て無くて、白いタンクトップも様になっていました(今のジミー・ペイジなら絶対似合わん)。3大ギタリストの中で一番現役と思わせるのは、やはりこの人だと痛感したライブでした。

 ドラマーは隙が在ると見るや否やタムを回す私の嫌いなタイプでしたが、もう一人のギタリスト(ギターシンセとしても使っていた)は女性でべックに臆することなく演奏していたのには痛快さを感じました。


99/5/31
 中央線は本当によく止まります。人身事故、暴風、車両故障、信号故障、、。なんとかならないものかと思います。人身事故で死体の処理に時間がかかるのなら、死体の処理を手伝ってやるよ、と言いたくもなります。架線にビニールが絡まって2時間足留めという事も2、3日前にありましたが、手伝って少しでも復旧するのが早まるのなら、手伝わしてほしいですわ。全く。

 あと、列車飛び込みの自殺者を抑止するために、一体、電車を止めると遺族が幾ら罰金を払わなければならないのか、ちゃんと報道すれば人身事故は少なくなるんじゃないかと思ったりもして。


99/5/29
 会社の帰りに新宿のタワーに寄り道。何の気なしに覗いていたのですが、相変わらず欲しい盤が次から次へ目に入ってくるので困ってしまいました。そうした中からラスカルズのラストアルバム『THE ISLAND OF REAL』、ホリーズの『FOR CERTAIN BECAUSE.....』、ノーザン・ソウルなどのコンピ『FUNK SPECTRUM >COMPILED BY JOSH DAVIS AND KEB DARGE』、それにラテン・プレイボーイズのセカンド、以上4枚。『FUNK〜』は曲名以外のクレジットがないので誰がいつ録音したものなのか全く不明。しかも盤起こしと思われる。どれも貴重盤の曲らしいので聴けるだけでも有り難く思え、ということなのか。ラスカルズの盤は
ポップ・ミュージック・フォー・シングル・ライフで紹介済み。超お勧め盤です。ホリーズの盤はフォーク臭さが出てきていて、以前の彼等独特の解釈でカヴァー・ポップスとか、職業作家の曲をやっていた頃の方が、個人的には好み。ラテン・プレイボーイズはちゃんと聴いた後で感想を書きたいと思います。

 ところで、店の中でレコードを観て回っているとき、パーシー・フェイスの「夏の日の恋」をサンプリングした曲が店内にかかっていて、こんなもんまでサンプリングするのか? と半分感心、半分呆れてしまいました。先日、ヒップ・ホップを好んで聴いている友人と、ファミレスで飯食っていた時、「夏の日の恋」がかかっていて、その友人が「この曲なんてゆうの?」と聞いてきた理由がやっと分かったような気がして、スッキリしました。


99/5/22〜23
 この2日間、大学時代のサークルの友人の結婚式に呼ばれ名古屋に行っておりました。名古屋の地は高校生の修学旅行で訪れたことがありますが、その時は駅を出て、すぐバスに乗り換え長野に行ったので、今回が初めてと言っていいでしょう。

 2時半頃、道が広いのと、路上駐車が多いのにびっくりしながら、錦町の第一ホテルにチェックイン、礼服に着替えて挙式、披露宴会場の東急ホテルへ。4時から11時頃まで、挙式〜披露宴〜2次会と(それにしても新郎の友人は素晴らしい笑顔で、こっちまで嬉しくなってきた)、時はあっと言う間に流れ、会場を出たサークル仲間は一人を除いて(誰かは分かる人には分かる←内輪話)、宿泊するホテルのある錦の街を彷徨い、結局、4時頃まで飲み続ける。

 翌日、11時にチェックアウト後、三越9階の山本屋にて御当地名物味噌煮込みうどんを食す。小さい時からタモリの名古屋ネタに洗脳されていたので、大して期待はしていなかったのですが、飲んだ次の日ということもあってか、結構旨かったです。

 で、東京に一緒に帰る友人と2時まで自由行動、ということになったのですが。名古屋に来たからには「健康」と呼ばれる所に行ってみねば、という友人の主張に心動かされながら、再び錦の街を歩いていたのですが。「それだけ分、レコードを買ったら、、結構買える」という訳の分からない選択が浮かび上がり、結局、ここで友人と別れ、中古レコード屋を探すことにしました。しかし全然予備知識がないので、取り敢えず、東急ハンズの方へ行ってみました。これは渋谷のハンズの周りにはレコ屋が多いので、名古屋もひょっとしたら、、と思ったのですがHMVをみかけた位で中古屋など見つからず。ここから広小路方面の先にパルコが見えたのでそっちの方へ。この場合は池袋のオン・ステージ山野を連想しての行動。で、やはりタワーしかなかったのですが、このなかの本屋でレコードマップを立ち読みし、その中からバナナレコード本店が待ち合わせ場所に近かったので、時間も無いことですし、ここ1店に絞って、急ぎ足で店へ向かいました。店はテナントビルの1階にありましたが、周りの店は洋品店など、それぞれが余り関係無さそうな店の集まりで、東京の店で例えると高円寺のレアとか数寄屋橋ハンター辺りになるかと思います。

 時間もあと20分と迫っていたので、とにかく一番奥のロックのアナログ盤コーナーへ向かいプライスのタイトル、アーティスト名だけを見ながら、ハイスピードでパラパラめくり(こういう時この店のプライスはとても見やすくてよい)、物色。結局、キース(・リチャーズじゃないよ)のマーキュリー1枚目のモノラル盤(3800円)、ボビー・ヘブの『サニー』(1800円)(これはサニーのCMにタイトル曲が使われていた時、国内で再発されたものらしいのですが、私の持っている女性のイラストのジャケとは違い、本人の写真のジャケ。ライナーには「今回はオリジナル時のジャケで発売」と書いていますが、、真偽は分かりません)、ペトゥラ・クラークの『ナウ』(1000円)とLP3枚購入。あとシングル盤でエジソン・ライトハウスの「恋のほのほ」(500円)(「私とソフトロック」でトニー・マコウレイ関連は苦手と言っておきながら、、安い気がしたので)、カーティス関連のヴォイシーズ・オブ・イースト・ハーレムの「NEWVIBRATIONS/GIVING LOVE」(1000円)。以上5枚を購入。急いで待ち合わせ場所へ。締めて8100円也。

 それぞれの名古屋を満喫して家路についたのでした。


99/5/19
 ここ最近、レコード購入を怠っていたので久々に、買うぞ、という気分で下北沢のフラッシュ・ディスク・ランチへ足を伸ばしましたが、、。なんと水曜日定休日。定休日が木曜日から移動になっていたのに初めて気が付きました。しようがないのでイエロー・ポップを覗いてみましたが、特に気に入った盤もなかったので、下北沢は早々に切り上げ吉祥寺へ。しかし、エネルギーが今一つのこの日は何件も梯子する気力もなく、ワルシャワだけを覗くことにしました。

 ここワルシャワはビルの2〜4階を店にしているのですが、とにかく売り場を弄るので(しかも階をまたいで)、何処になにがあるのか分からなくなる時があります。今回も久々に来てみると2階に在ったソウルのレコードが3階のロックの売り場に移動していました。で、一通り見て回って、フィフス・ディメンションの『マジック・ガーデン』のジャケ違いの盤(2800円)とジョニー・リヴァースの『チェインジズ』(1800円)を購入。楽しみにして家に帰ったのですが。

 先ずフィフス・ディメンションの盤からレコード針を落としてみることに。しかしスクラッチノイズがひどくて落ち着いて聴くことが出来ず。すぐにジョニー・リヴァースの盤と取り替えてこちらを聴いてみましたが、こちらも同じくスクラッチノイズの嵐。一体それぞれに付いていた盤質A-、Bのプライス表示は何だったのか。

 運かもしれませんがここで買った盤には同じようなことが、しばしば私の場合起こります。店の趣向は気に入っているのですが、どうも盤の相性は悪いみたいです。

 レコード買ってすかっとする筈が逆にストレスが溜まってしまいました。


99/5/6
 ゴールデン・ウィーク後半は実家のある広島県の呉市に帰ってました。で、この街にも中古レコード屋があり、暇なので覗いて来ました。本来このコーナーは寮と仕事場の間に広がる塩化ビニール汚染地帯についてあれこれ書く、という事になっているので今回は番外編。

 まず1件目はレコード・マップにも載っていない「おんらーく」。
 この店、かつてジャスコがあったテナントに入って営業しているのですが、同じフロアーにはゲーム・センターがあり、中古レコード屋に似つかわしく無い場所にあります。店は取りあえず構えているといった風で、常連さん相手の商売をしていて、店に並んであるのは常連さんの買い残しが主なのですが、その中にも凄いのがあったりするのがこの店の侮れない所。前回来た時は筒美京平がマイ・ブームの時で、いしだあゆみのセカンド・アルバムの帯こそなけれど超美麗盤を2000円で見つけたり、小川知子の帯びつき『別れてよかった』は「この頃の東芝の番号のやつは音が滅茶苦茶いいんだよね」といった通り本当に音がよかったりと2〜3000円で面白い盤を手に入れる事が出来ました。この店の凄いところはとにかく盤が綺麗ということ。実際、買い取った盤を汚いからと言って捨てているのを見た時はびっくりしました。そういうことで店の商品のクオリティを保っているみたいです。

 今回は大滝詠一の『ロング・バケーション』の今までに見たことない程の綺麗な盤が2500円であったのでこの際と思い購入、あと『ナイアガラ・ソングブック2』も中身が綺麗だったので2000円で購入。そしてビーチ・ボーイズの80年の『キーピン・ザ・サマー・アライブ』が2500円でやはり帯こそなけれど綺麗だったので購入。計3まい。『ロング・バケーション』は500円くらいから売っているのを見たこと有るのですが、CDも持っておりアナログ盤とどっちが音が良いか試したかったのと、やはり出た当初の盤を持っておきたいという思い入れが強いので購入を決めました。ビーチ・ボーイズの盤は今CDは無いんじゃないかと思ったりもしたので購入。これアナログとは思えない音の良さです。
 最後に店長がジャッキー・デ・シャノンとキャロル・キングのアナログ盤を探してくれると言ってくれました。次回が楽しみ。

 しかし、何故この店レコードマップに載って無いかというと店長が掲載拒否しているから。「あの本は店側の言い分を100%載せるから嘘が多い」というのがその理由。

 もう1件はグルーヴィン。この店はレコード・マップにも載っています。広島の中古チェーン店。CDとアナログを別々の場所で売っていて、アナログを置いてある方を今回は覗いたのですが、ここでは完全に安レコねらい。ユーミンの『ミスリム』(この盤のCDを会社の同期に貸したら、彼はその儘会社を辞めてCDも戻らず終いになってしまっていた)、ブロンディの「ハート・オブ・グラス」が入ったアルバム、あとヘレン・レディ、レターメンの70年頃の盤を締めて1500円でゲット。


99/4/23
 昨日(22日)、会社の帰りに新宿のタワレコに寄り道。というわけで今回は中古盤じゃないんですけど。給料日前というのに新品を買えたのは、ポイント・カードが満額溜まっていたからです。

 で、久々に中古盤やじゃないレコード屋に行った訳ですが、やっぱりいいですね。この明るい雰囲気。お金があれば、こういう所で新品ばかり買い物カゴに次々投げ入れて、どさっとレジに持って行きたい、と、そんなささやかな夢をみています。しかし、しばらく来ない間に再発盤も知らないのが色々出ていて買いたい盤が幾らでも目に入ってきて参りました。例えば、英シークェルから、カートム時代のインプレッションズの2IN1のCDやインヴィクタス・レーベルのアーティストのベスト盤が出ていたり(以前他の会社からもリイシューされているが音が今一つ)、アース(W&F)のライヴ盤がライノからリイシューされていたり、などなど。

 しかし(もう一回)今回は買うものが決まっていました。XTCの新譜とマーヴィン・ゲイの「アイ・ウォント・ユー」。で、この2枚とあとカーティス・メイフィールドの『ルーツ』。このカーティスの盤、なんとライノからのリイシューなんですよね。カーティスのソロ時代のアルバムはジムコから再発されたとき何枚か購入したのですが、『ルーツ』は買おうと思った時には廃盤になっていたので、買わず終いでした(英チャーリーの盤は出てましたけど、ジャケットの写真がピンボケしていて、購入意欲が湧かなかった)。で、この盤だけはと、買う予定ではなかったのですが買ってしまいました。

 マーヴィン・ゲイの「アイ・ウォント・ユー」は聴いたら約束通りレヴューします、伸さん。


99/4/12
 金曜日(9日)、会社帰りにちょっと寄り道。国立駅で途中下車し、ディスクユニオン国立中古センターへ行きました。着いたのが8時25分。閉店時間が9時なので、覗く売り場を絞り、ロックのアナログLP売り場だけを大急ぎで見て回りました。もっと余裕のある時間に行けばいいのにと思われるかも。私もそう思います。が、どうしても行きたくなる時があるんですよね。

 で、最初ニュー・ウェイヴのコーナーを見た後、Aから順に覗くと先ずABCの「ルック・オブ・ラブ」の入ったLP『LEXICON OF LOVE』の米国盤が2枚も出てきました。しかも100円と200円という安さで。100円の方がジャケットが綺麗だったので、そっちを選び、あと同じABCの『BEAUTY STAB』も300円であったので、それもゲット。ほかにロバート・パーマーの『SECRETS』、『MAYBE ITS LIVE』のアルバム2枚と「SWEET LIES」の12インチシングルにそれぞれ200円、300円、100円という安価な値が付いていたのでそれも購入(ロバート・パーマーの何でも有り的な音楽って私の好みです)。ここら辺でタイムアップ。締めて5枚で1000円。ここでの値段を知ってしまうと、他では買えなくなってしまいます。

 国立には他にギャビーという見過ごせない中古盤屋さんもあるのですが、こちらも閉店時間が9時だったのでこの日は訪問出来ませんでした。

 ABCの『LEXICON OF LOVE』は盤自体も綺麗で本当ラッキーでした。ロバート・パーマーの『MAYBE ITS LIVE』はイギリス盤で、レーベル部分がクリーム色なのが新鮮でした。中身の方は片面ライブ録音で片面スタジオ録音。この人の場合、デビューから基本的なスタイルは変わらない(カリブ海系ブリティッシュ・ブルー・アイド・ソウルと私は勝手に命名している)のですが、どれも格好よく感じます。彼のこの頃(80年前後)の中古盤は今まで見かけた事が無かったのでこちらもラッキーでした。


99/4/6
 私が通勤で利用している中央線沿線には多数の中古レコード店が点在していますが、日野以西になると八王子にあるヨネザワ商会くらいしか知りません。他ではレコード店ではないのですが、京王八王子駅の駅ビルの雑貨屋みたいなテナントで片手間に中古レコードを売っていたりします。

 ヨネザワ商会はこれまで3回くらい行ったことがありますが、なんでもおいてある特定のジャンルに特化してない、普通の町の中古屋さんといった趣です。ここでは去年の7月に行った時にシングル盤を多数購入してしまったことがあります。

 その日は昼御飯を食べに甲州街道の日野から行って浅川を渡ったところにある万豚記(ワン・ツー・チー)という中華料理店に行きました。そこで豚バラ炒飯(美味)を食し、腹を満たしたところで、今度はレコード購入欲が沸々と湧いて来て車を停めたまま八王子方向に徒歩約10分のところにあるヨネザワ商会にテクテク歩いていきました。この頃はボックス・セットやコンピCDがリイシューされていた筒美京平関連にハマっていて、また丁度その頃アナログ盤を聴ける環境が整った時だったので「平山三紀のシングル盤でも探すか」と思って店を訪れました。

 すると店の前にはシングル盤が、ひと箱200枚位入った段ボール箱が10個位置いてありました。売り物か否か分からないのでその儘店内に入りシングル盤売り場を調査発掘していると、店長が「何探しているの?」。「筒美京平の作った曲のレコード」と私。店長「あの作曲家の?」。私「そう」。そしたら「一緒に探そう」と店長。そして店の前に置いてあったシングル盤の入った段ボール箱(倉庫を整理していてシングル盤を出して来たらしい)を入れ代わり持って来ては二人で探し始めたのでした。店長はとても楽しそうでした。その時、客は他にいなかったですし。余談ですがこの店元々は西八王子のボーリング場の中にあったらしいです(店長との会話より聞き出しました、って誰もそんなこと知りたくないか)。

 私は半分「ハメられた」と思いながらも、平山三紀の「真夏の出来事」、「ノアの箱舟」、西田佐知子の「くれないホテル」、浅野ゆうこの「恋のハッスルジェット」などの本物を見るとそれなりに感動して一緒に探してしまいました。結局、箱の中のシングル盤は全て歌謡曲で筒美京平モノは150枚近くあったのですが、その内70枚程度購入してしまいました。金額は3万円掛かってしまい、近くの銀行にお金をおろしに行く羽目に。一度に買った枚数では、生きて来た中で一番多いです。今のところ。

 最も値段の低かった盤は岩崎宏美のシングル盤5、6枚。どれも200円也。すべて新品同様でラッキーでした。

 逆に値段の高かったのは筒美京平作曲ではないのですが、平山みきの「ヒロコさん」(名盤の誉れ高い、近田春夫プロデュース『鬼が島』の1曲目)のプロモシングル。3000円也。高いのか安いのかサッパリ分かりません。しかし、シングル盤なんて久しく買ってなかったのに、いきなりこれだけの枚数買うのはやはり無謀と後になって思います。いろいろな店を覗いてると、店によって買い得なジャンルがあることが、少しは分かって来るんですよね。バカでも。


99/4/4
 このコーナーへの書き込みも、初回以来随分時間が経ってしまいました。で、誠に勝手ながら今回以降、買い物日記的なものにします。御容赦願い度。

 昨日、会社帰りに吉祥寺の中古盤屋を3件ほど覗いてみました。

 まずはディスクユニオン1号店。最近、アナログ中古盤売り場を充実させたと聞いていたので、楽しみにしていきました。売り場自体は私の関係するところでは、そんなに変わっていないようにも思えました。中古売り場はアナログ盤が何列かに渡って置いてあって、その売り場の三方の壁をCDが埋めつくすようになっているのですが、相変わらずここだけ人口密度は異常に高く、様々な欲望の渦巻く熱気が漂ってました。確かに以前よりアナログ中古盤の数は多くなったようです。ここまでひとが集まるのはやはり安いからでしょう。

 で、最近は80年前後のテクノポップをよく聴いているので、その辺中心に発掘調査しましたが、色々ある中で、ピーター・ガブリエルのサード、ジョン・フォックスのファースト、クリスティン・マクヴィーのソロ、ジャニス・イアンの『奇跡の街』、ウルトラ・ヴォックスの『HA HA HA』の5枚。締めて2700円なり。

 はからずもスティーヴ・リリィホワイト関連が多くなりました。一時期はゲートリヴァーヴのかかったドラムの音とか聴いていて恥ずかしくなっていましたが。最近はまた新鮮に感じるようになってきました。ジャニス・イアンのは米盤を持ってはいたのですが、それがスクラッチノイズが多いのと400円という値段からつい買ってしまいました。しかし、「ウィル・ユー・ダンス」は今回買ったのも他の曲に比べて聞き込まれているようで音が悪かったです。やはり以前の所有者はテレビ・ドラマ「岸辺のアルバム」の主題歌ということで、この曲目当てで買い、この曲ばかり聴いていたのだろうと余計な事を思ったりもしました。

 あと、ラスカルズの「自由への賛歌」の国内シングル盤も1000円という値段で売っていて、迷った挙げ句買わなかったのですが。次行ってももうないだろうな。

 その後、バナナレコードレコファンに行きましたが、ディスクユニオンで疲れてしまい、結局適当に覗いて何も買わずに出て来てしまいました。バナナではイアン・デューリーがスライ&ロビーと組んだのが有りましたが2000円という値段に、レコファンではABCの「ルック・オブ・ラブ」の入ったのが450円であったのですがジャケットが少々汚いのに、それぞれ引っ掛かって買うのを止めました。最初に行ってりゃ絶対買っていたでしょうが。



発掘活動 Back Number

99/02

 

 

HOMEPAGE What's New シミる音楽 汚染地帯 POP MUSIC Dormitory BBS LINK CARP