インターネット病気個別相談
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(平成11年7月11日最新版)


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「絨毛癌」を治す方法は無いのでしょうか

***在住の***と申します。yahooで検索し見つけました。説明文の内容は了解しました。

早速ですが、****の***でお願いします。ご回答はメールで至急頂けないでしょうか。

ご相談の程宜しくお願い致します。

中学3年(14才)の私の娘が、卵巣癌の一種の絨毛癌を患っています。
本来絨毛癌は産後に発生する ものだそうですが、娘の場合は妊娠の経験も無ければ、SEXの経験もありません。
医者のいうには絨 毛が何らかの形で入り込む(迷入というそうですが)事があるそうです。

一番始めに症状が現れたのは昨年(98年)の6月26日でした。お腹が痛いというので病院に行った ところ悪性の腫瘍らしいと診断されました。その時は貧血もひどく倒れる程でした。早速近くの大きい 病院(*****病院)を紹介して頂き、準備が整いしだい手術という事になりました。
摘出された癌細胞を見ましたがモコモコとしていてぶどうの巨砲に何かゴムの袋でもかぶせたかのよう になっていました。大きさは*の先生でしたが鷲掴みにするほどで、リンゴ位の大きさがありました。
また、それを切断して見せて頂きましたが、表層部に血のにじむ様などす黒い筋が幾つも有りあり内部 で出血しており、それが貧血の原因だろうとのとでした。尚、手術前のHCGは2万数千ありましたが、 抗癌剤で点滴をしてからは4〜5千位で推移していました。

その後も抗癌剤の点滴で治療を続けてまいりましたが、昨年の暮れ(98年12月)に原因不明の高熱 (ほぼ40度近く)が一週間以上続き色々な手を尽くしましたが原因は腫瘍しか考えられ無いという事 で再度2回目の手術をしました。手術後は高熱もおさまりました。摘出したものを見たところ今度は肉 だんごみたいな固まりが小さいものも含め数個有りました。1回めの手術で摘出された物の、袋をとり のぞいたようなものなのかと思いました(恐らく抗癌剤が表面に作用して袋がなくなったのでは無いか と思いました)。

手術後1カ月位だったと思うのですが、CTで確認したところ、もう既に前と同じか少し大きい位の癌 細胞が増殖していました。更に、悪いことに肝臓へ転移していました。手術後ですぐに抗癌剤を点滴出 来なかったため癌細胞が増殖してしまったのだそうです。それだけ増殖力が強いとのことです。

その後も継続して抗癌剤の点滴で(やり方は替えて)治療していますが、1回めの抗癌剤を点滴しても、 次に点滴を開始する迄に癌細胞が増殖してまうそうです。逆にいうと、次の抗癌剤が投与できる様にな るまでには白血球があるところまで上がらなければいけないそうですが、白血球がなかなか上がらず抗 癌剤が点滴出来ないそうです。しかし、抗癌剤の点滴は効いてきているのかHCGは千前後で推移して ます。

抗癌剤の組み合わせも数種類あるそうでうですが、全ての組み合わせを試したそうで(間隔も替えたり していました)、現時点(99年6月末)ではもう治療方法はないといわれました。
最後の治療方法を試したのですが、1回目の抗癌剤の点滴では良い効果が出ているのですが、2回目、 3日めと繰り返して行くと、やはり白血球がなかなか上がらなくなってきて、次の抗癌剤を打てなくなっ てしまい、その結果癌細胞が増殖してまうという状態になっています。
この治療方ではHCGは一時は100〜200位まで下がっており、肝臓の癌細胞もすこではあります が小さくなっていました。下腹部の癌細胞の大きさはあまり変化はないようです(5cm位の大きさ)。

今後は、飲み薬も併用し、今までやってきたやり方で比較的効果のあったものを選択し治療を続けるし かないとのことです。色々な文献も調査したがもう定型的なやり方ないといわれました。
また、一時**大学で良い治療法があると担当の先生から聞きましたが、その後先生が詳しく確認され たところでは今回の症状にはあまり効果が無いとのことで、その話はなくなりました(その治療法とは 事前に白血球の高い時の血液を採取しておき、その後大量の抗癌剤を投与し白血球の下がった時に輸血 をするというもだそうですが、血液自体に癌細胞が含まれているので駄目だということになりました)。

ちょうどこの時期に担当の先生が別の病院へ移る事もあり、またこの病院で治療法がないといわれたこ ともあり、この際(他にもっと良いところがあるのではないかと考え)病院を替えようと思い担当医師に 相談しましたが、どこがいいかは分からないといわれました。癌に対しては良いといわれている病院や、 いくら有名な先生がいたとしても、その病院は先生が絨毛癌に対してどれだけ詳しいは分からないとい われました。私にはどこの病院のどの先生がいいのかは全く分からず途方にくれています。

そこでご相談したい事は、今後どのような対応をしたらいいかということです。

具体的には以下のことではないかと思います。

1.本当に、他に治療方法は無いのでしょうか。娘を助ける可能性はないのでしょうか。

2.この病院で治療方法がないのなら、病院を替えるしかないと思っていますが、その判断は正しいで   しょうか。

3.絨毛癌に詳しい、良い病院、先生はいないでしょうか(場所は出来れば首都圏を希望して下ります)。

4.広くみて、今後どのような対応を考えるべきでしょうか。

以上ですが、乱筆乱文で誠に申し訳ありあませんでした。ご回答の程至急お願い致します。

14歳というお若いお嬢ちゃんの、しかも大変なご病気でご家族のお気持ちいか ばかりかとお気持ちお察し申し上げるとともに心が痛みます。

現在のところ「非妊娠性絨毛癌(non-gestational choriocarcinoma)」との診断で しょうか?

単なる絨毛癌も稀な疾患ですが、その中でも非妊娠性となるとさらに稀なものですし、 残念ながら化学療法にも抵抗性で一般的には極めて予後不良とされています。

以下、ご質問項目に添ってお答えします。

1.一般の絨毛癌と同じく手術療法、術後化学療法が原則です。   今のところこれ以外の特殊な方法は私の知る限りありません。

2.残念ながらはじめに申し上げましたような状態ですので   病院を変えたからより良い結果が出るものではありませんので   「変えた方が良い」との判断が正しいと断言はできません。   

  但し、私ならあきらめきれませんので   より専門的な病院を徹底的にさがすのではないかと思います。

3.九州大学の産婦人科が絨毛癌に力を入れているということを   聞いたことはありますが  
 都内でしたら築地の国立癌センター(03−3542−2511)の婦人科   はいかがでしょうか。  

  なかなかベッドが空いていなかったりして受け入れてはもらえないかもしれ ませんが「非妊娠性の絨毛癌ですべての化学療法があまり効き目がなかった」と いうことを話せば「そういうことなら」と意欲を持って受け入れてくれる可能性があるかもしれません。

CTやMRIなどの写真を借りられて今の先生の紹介状とともに保険証を持って お父様だけでもご相談の受診をされてはどうでしょうか?
もちろん前もってお電話で相談されてからが良いでしょう。

ほぼ最高の治療処置をしてもらえると考えられますので、そう言う意味では納得 できるかもしれません。

4.残念ながら最高の治療機関でも良い結果の可能性は少ないと考えられます。
お嬢ちゃんとの毎日の接触、気持ちのやり取りをどのようにするかご家族で考え られることでしょうか。

専門の先生とのお話し合いの中で緩和ケア病棟でターミナルケアを受けられるこ とも視野に入れて考えられてはと思います。

良いお知らせができず何とも申し訳ありません。
ご家族の皆様ともども毎日、毎日をお大切になさって下さい。

「慢性扁桃腺炎」と言われましたが

date: 21 Jun 1999 21:25:22

****の***でお願いします

   私は26才の男性です。

以前から耳鼻科の先生より慢性扁桃腺炎と診断されています。

3週間前に風邪をひいてから、のどの違和感(痛みはあまりない)と あごの奥の重い感じと首筋から肩にかけての(時々上腕まで)筋肉痛のような感じがとれません。
発熱はありません。これはやはり慢性扁桃腺炎によるものでしょうか?

医者から抗生物質をもらって飲んでいますがあまりかわりありません。
慢性化すると抗生物質はあまり効かないと聞きました。
扁桃腺にはいつも小さな膿(まるでにきびみたいに)がついています。
時々この膿がこれもにきびを潰した時のように出てきて嫌な匂いがします。
これらの症状以外には熱が出るわけでもなく、特に自分で困ることもないのですが、 慢性扁桃腺炎の症状、治療法についてお教え下さい。 (手術はよほどのことがない限りしない方がいいともいわれました。)

「慢性扁桃腺炎」(または「慢性扁桃炎」とも言います)の原因は大概は「急性扁桃炎」の後遺症によります。
ご質問者のように若い方によくみられます。

タバコ、粉塵などの空気の汚れも関係しているとも言われています。
また、鼻で呼吸すべきところを口で呼吸してしまう癖のある人にも見られます。
「後鼻漏」と言って鼻の奥からのどへ分泌物が流れやすい人にも多いとも考えられています。

「慢性扁桃炎」の症状としては通常
「軽い咽頭痛、違和感」、「口臭」、「頭痛」、「倦怠感(だるい、しんどい感じ)」、「肩こり」、「食欲不振」
などが多いですがご質問者のように
「のどの違和感」、「顎の奥の重い感じ」、「首筋から肩や上腕にかけての筋肉痛」
などもみられます。

ですからご質問者の症状は、もしも診察の結果、耳鼻科的にも整形外科的にも (「変形性頸椎症」や肩のあたりの病気など)他の病気が見つからなければ「慢性扁桃炎」によるものが考えやすいです。

「にきびみたいに膿がついて時々出てくる」のは口蓋扁桃の「陰窩膿栓(いんかのうせん)」でしょう。
口蓋扁桃炎のうちでも「陰窩性(いんかせい)扁桃炎」という種類の病気で主にみられます。

治療法で注意をしなければいけないのは「病巣感染(びょうそうかんせん)」です。
扁桃炎がからだの他の場所の病気の原因となっていることがあり、そう言う状態を「病巣感染」と言います。

「病巣感染」としては子供の場合は心臓、腎臓の病気が主ですが、
成人の場合は「IgA腎症」、「掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)」、「胸肋鎖骨過形成症(きょうろくさこつかけいせいしょう)」などの病気の原因になることがあります。

尿に蛋白や血液が混じっていないか、手のひらや足のひらにできものができないか、 首の下、胸の前の骨に出っ張りが出ないかなどは気をつけてみておいておかれると良いです。
ご質問者の場合はそのような記載がありませんので多分大丈夫とは思いますが もしも心当たりがあれば必ず主治医に申し出るようにしましょう。

「病巣感染」について詳しくは「扁桃誘発試験」や「打ち消し試験」などの諸検査で判定してもらえます。
血液検査を行い参考にすることもあります。

扁桃が大きすぎてご飯が食べることが難しかったり、息もしにくかったりと言う場合はもちろんですが 「病巣感染」と考えられる場合も手術を積極的に考慮すべきです。

昔は扁桃を取ると免疫力が弱くなるのではと考えられた時代もありましたが今はそのようなことは余り言われません。
腕の良い耳鼻科医にさえ手術をしてもらえば安全ですし、 ほとんど後遺症は無いとされています。

実際、私の患者さんでも優秀な耳鼻科専門医にご紹介をして手術をしてもらってくる人も多いです。
皆さん経過は順調です。

「病巣感染」が無く、発熱など扁桃炎の強い症状が 年に3回以下の場合は患者さんの状況などで総合的に判断をしますが手術をしないで様子をみることが多いです。

扁桃炎の原因となる過食、疲労、睡眠不足、気候の変化、寒冷に気を付け、人ごみを避けるようにします。

水道水や塩水でもよろしいが、イソジンガーグルやハチアズレというお薬を使ってのうがいで かなりすっきりして気持ちの良いものです。
耳鼻科ではレーダー吸引管というもを使って先ほど述べた膿栓を吸い出してくれるところもあります。

ご質問者も書かれていましたが抗生物質入りのトローチなど しょっちゅう舐めていると「菌交代現象」と言って抗生物質に抵抗力を持った細菌が勢力を持ってしまい いざ急性炎症を起こしたときに抗生物質が効きにくくなることがあります。
ですから抗生物質の使用は信頼できる医師に相談されてからが安全です。

薬としては慢性期の扁桃炎では抗生物質よりもダーゼンなどの消炎酵素剤を内服 して様子をみます。

ステロイドを出来るだけ使わないでアトピーを治してくれる病院を教えて下さい。

> > > > 足立先生 > > はじめまして。以前から手荒れがひどく時々ステロイドを > > もらってましたが、意を決してやめた途端悪化してこの先 > > どうしたらいいのか困っています。 > > > > ******(匿名希望)・31才・女性・東京都在住・ > > 無職(時々派遣で働いている。最後の仕事が終わったのは2ヶ月前) > > 独身(家族と同居、父はアレルギー体質{花粉症、さばによるじんましん等} > > 妹もアレルギー) > > > > [症状]手の指のただれ。顔、首の赤み、発疹。かゆみ。 >

> > > *****[現在までの経過]***** > >

小学校2年生の頃より右手のみ手荒れ(ひび、あかぎれ) > > がひどく悩んでいました。 > > ハンドクリームも大して効き目がありませんでした。特に水仕事などは > > しておりません。親には「何の手伝いもしないくせに」と不思議がられていました。 > > 18才〜23才くらいにかけて真剣に治したいと思い皮膚科にかかりました。 > > ステロイドの軟膏を処方されて、完全にはなおりませんが、ひび割れは > > 解消されたので、特に続けて通院することもなく、その数年間に > > 数回、悪化したときに行ってステロイドをもらっていました。 > > 当時2軒の医者にかかりましたが、1軒目の先生には「自分の手の汗が > > 皮膚をふやけさせている」、と云われました。(確かに手には汗を > > かきやすい体質です)2軒目の先生には手に触れるもの > > 全てが原因となる「接触皮膚炎」と云われました。 > > 手は荒れ性ですが、他の部分は特に乾燥肌というわけではありません。 > > 身体は比較的しっとりしてますし、顔は25才の時に急に化膿性のニキビが > > 出来て4年間ほど悩みました。今も顔の中心は特に油っぽくなります。

> > > *****[最近までの状況]*****

> 2年前にまた手荒れが気になり新しく皮膚科に通うようになりました。 > > その皮膚科はニキビで悩んでいた時に使いはじめて良くなった > > ノンオイル、表示成分無添加の基礎化粧品の系列のクリニックで、 > > アトピーの患者さんが多糖類配合のとろりとしたお風呂に入って治療するのを > > メインとしているところでした。 > > そこの先生に手を見せたところ「アトピー」と云われました。 > > そのクリニック独自の多糖類の液体になっている弱いステロイドを処方されました。 > > ぬるとそれなりに良くなるので、悪化する度にそこに通うようになりました。 > > 1年に3〜4回ほど通っていたと思います。(そのステロイド剤自体は冷蔵庫保存で > > 10日間しかもたないものでしたので、勝手にだらだら使用することはありません > > でした) > > 途中、手だけではなく首の後ろがやたらとかゆくなり、かくと赤みが広がって > > ところどころ小さなニキビのようにぽつぽつと化膿しました。 > > たまに顔(こめかみや瞼)もかゆくなって赤みがどんどん広がるので、 > > 薬をもらってました。ふくらはぎやおしりも時々かゆくなり、 > > かくと小さなぽつぽつがいつの間にか盛り上がったようなおおきな > > ものに広がってしまいました。 > > ここ数ヶ月は特に手荒れの調子がわるく、かゆくて眠っているときに > > かきむしってしまうので、よく薬を使ってました。 > > ところが、夜寝る前に塗っても夜中にかゆくなって目覚めてしまい、 > > 塗り足すことが続いてました。そんな時書店でステロイドの怖さを訴えた > > アトピービジネスの本を見ました。自宅湯治療法の会社で、ちょっと怪しいかな、 > > とも思ったのですが、ステロイドの副作用の怖さを知り、 > > 自分の力でステロイドをやめようと完全に断つことを決心しました。 >

> *****[現在の症状]***** >

> > 今日でステロイドをやめてちょうど3週間になります。 > > 右手の指全てと左手の指数本に症状が出ています。 > (一番ひどいのは右手人さし指、中指、薬指と左手中指の全体。あとは両手の > 小指の先3分の1くらいと、両手親指のつけ根から関節の間。最初は指の内側に > 症状が出たのですが、いまは表側にも広がっています) > > 最初の1週間から10日はもうかゆくてかゆくてどうにか > > なりそうでした。指はかさつきからぐちゃぐちゃした状態に変化しました。 > > 細かい水疱が一杯出来て(以前から少量なら時々出来ました。当時医者には > > 汗疱と云われました)それがやぶける、ということが続きました。 > > 今は水疱はほとんど消えて乾燥した感じになってきています。 > > 全体的に赤みを帯びていて、ところどころ黄色い硬い感じの部分も > > あります。ところどころ皮がひらひら剥けますが、下に有る皮膚は決して丈夫な > > 物ではなく、赤みを帯びていて妙にてらてらしています。 > > 指もなんとなく太く、爪のつけ根は盛り上がっています。 > > 手を下にだらんと下げるとジンジン、ピリピリと指が痛みます。 > > このまま良くなるのかな、と思っても眠ってるうちにかいてしまうことも多く、 > > 朝起きると悪化していてがく然とします。部分的に黄色い汁がでてしまいます。 > > 寝ている時は保護のためガーゼを巻いたりしていますが、 > > それが却って暑くて汗をかくような感じで、どうしていいのか困っています。 > > ステロイドをやめてから1週間目位に顔にも発疹が出てきました。 > > 頬がほてって熱かったです。最初は赤い小さな粒で、それが > > 小さな黄色い水膨れの様な物になり、ちょっと > > 触っただけで破けて水がでます。首から肩にかけてもかゆく、 > > そこにも赤い発疹が出ています。 > > 現在のケアとしては、お風呂あがりにオリーブオイルで保湿をしています。

> > *****[この先の不安、悩み、質問]*****

> > > ステロイドは正しく使えば決して危険な薬ではない、という > > こともお医者の立場から書かれた本で読みました。 > > 自分勝手にステロイドをやめたけど、もう一度医者にちゃんとかかったほうが > > いいのだろうかと悩んでいます。私の今の症状はステロイドからの > > 離脱によるものなのでしょうか。顔や首の発疹も離脱に関係あるのも > > なのでしょうか。もしそうなら幸い今は無職ですし、 > > このままがんばろうかとも思います。 > > 手が使えないと全く何も出来なくて本も読めないしお箸も持てないし、 > > ペンも持てません。キーだけなんとか叩けるという感じです。 > > 毎日辛くてなにもやる気がしなくてごろごろと横になってばかりです。 > > 私は本当にアトピーなのでしょうか。どちらにしろ心配なのが > > 「感染症」のことです。よくアトピーの人は感染症にかかりやすいと > > 聞きます。そうなったら医者に行かなくてはいけないな、と > > 覚悟はしているのですが、どのような状況になったら感染症と > > 考えたらよいでしょうか?もし医者にかかるにしても出来ることなら > > ステロイドは使いたくない、と希望しています。先日ステロイドに替わる > > 副作用の少ない薬も出たようですが、東京都内でステロイドを使わずに > > 治療しているお奨めの医療機関はありませんでしょうか? > > 先日母が、私の状況を見かねて、「どこか空気のいい温泉でもいって > > 湯治をしてくれば?」といいました。そこでいい湯治はあるだろうかと > > ヤフーで調べていて先生のホームページに行き当たりました。 > > 温泉でのんびりすることはとてもいいだろうと思いますが、 > > 皮膚病に効くと云われている温泉の場合、ほかの人の病気が > > 伝染ったりする心配はないのでしょうか?

> > お忙しいこととは存じますが、お返事頂ければ大変嬉しく思います。 > > 質問の際の注意事項に書いてあったことは全て了承済みです。 > > どうぞよろしくお願い申し上げます。

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「質問」のまとめ

1.私の症状は本当にアトピーと考えていいのか。
2.今、悪化しているのはステロイドの離脱のせいなのか。顔や首に出た
 発疹もそれと関連しているのか。
3.どのような状態になったら感染症をうたがうべきか。
4.東京都内で非ステロイド治療をしているいい医療機関はあるか。
5.温泉にいっても皮膚病は伝染しないか。

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On Tue, 8 Jun 1999 19:35:12 +0900

> 足立先生 > 昨日oo相談の方でメールを差し上げた者です。しかし > あまりの症状に悲しくなってしまい、もう自分ではどうしていいのか > わかりません。何もかもがいらいらして、そのいらいらが悪循環とは > 思うのですが、どうしようも出来ません。お医者に行ってみようか、と > いう気持ちが出てきています。**の方に変更させて頂きますので、 > 是非アドバイス頂きたいと思います。 > 以下は昨日のメールです。最後に質問を箇条書きにしたものを > 追加しました。 > 症状は昨日に比べると悪化しています。朝は赤むけてつゆが出ていました。 > 爪の根元の腫れ上がったところを押すとほんの少しですが膿が出ました。 > 今日は久しぶりに外出しましたが、顔や首も赤く、かゆくて仕方ないです。 > 瞼も赤くなっています。 > どうぞ宜しくお願い致します。

数々のアトピーの情報の混乱の中で悩んでおられるのではないかと思います。

ご質問のまとめに添ってお答えします。

1.メールの内容を拝見していますとアトピーではないかと思われますが インターネットでの病気相談では確定診断は困難です。

しっかりとした診断はやはり専門の皮膚科医に実際に診察を受けて判断してもら うようにしてください。

2.恐らくステロイドの離脱によるものと考えられます。   
3週間というとそろそろ離脱が出来始めるころです。   
ただし、素人の方がご自分の判断でステロイドの離脱を図るのは うまくいけばよろしいけれども場合によっては悪い結果になることがありますの でお勧めできません。

特に3週間経過しても悪化している状態の場合は離脱がうまく行っていない可能 性も十分に考えられます。
感染症など危険性を覚悟でもう少し頑張るか、専門の皮膚科医の診察を受けるか 綱渡りのような状況です。

3.直径3mmくらいの水疱がたくさん出来る「カポジー水痘様発疹症」や「伝 染性膿化疹」その他の感染症があります。
いずれも素人判断は間違いの元になることがあります。

4. 関西方面ではステロイドに頼らない治療をしてくれる皮膚科が多いのです が東京方面は意外と少ないです。 私もほとんど知りません。

東京方面でのそういうドクターの情報は「アトピーステロイド情報センター」に 尋ねてみてください。06−6364−0275が電話番号です。とても良心的 な営利を目的としない団体です。

丁寧にたずねられると親身になって答えてくれます。 私の名前を出して頂きましてももちろん構いません。

5.温泉で皮膚病が伝染しないなどということは難しいと思います。 風呂の上がり場の足を拭くタオルや、衣類を入れておくかごなど水虫や場合によっ てはしらみ、ダニなどの感染もあり得ます。

なかなか理想的なところを探すのは大変です。

On Thu, 10 Jun 1999 11:49:51 +0900

> 足立先生

>
お忙しい中早々のお返事ありがとうございました。

早速教えていただいた「アトピーステロイド情報センター」に > お電話して、比較的家から近い先生をご紹介いただきました。 > 先生にお電話したところ、残念ながら今日は休診日だったのですが、 > 明日またお電話して是非診察していただこうと思っております。 > 診察して頂いてからまた足立先生にご報告致します。 > 本当にありがとうございました。

毎日暗い気持ちで過ごして来ましたが、ちょっと希望が > 見えて来た気がします。他の病気も勿論ですが、アトピーは > とくに様々な情報の波に揺すぶられて、何をどうしていいか > わからなくなってしまいます。今回本当にセカンドオピニオンの > 必要性を感じました。

こうやってインターネットを使って > 他の先生のご意見を聞けるのは素晴らしいことですね。 > 文明にも感謝ですが、このように素晴らしいホームページを > 開かれた先生に心より感謝致します。

どうぞこれからも、お忙しいかと思いますが不安と混乱の中に > いる方々のよきアドバイザーとしてより一層のご活躍を > なさってください。
先生とご家族の上に神様のお守りと祝福をお祈りしています。 >

ご丁寧なご連絡をどうもありがとうございました。 少しでもお役に立てればうれしいです。 お大事になさって下さい。



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