インターネット個別病気相談室
97年4月の質問と回答集

(平成9年5月23日版)


膨大な質疑応答データをホームページ上で見やすくしたいのですが
限りある私の時間は少しでもお答えに当てるようにし
目次を付けるなどの編集作業はホームページ上では行っておりません

もっと読みやすく編集したものをご希望の方は

プロによる編集済みの電子出版物 をご利用下さい。
居ながらにしてとても簡単に入手できます。

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インターネットへの接続無しに今ご覧になっているような 感じでじっくり読む事が出来ます。

詳しくは こちらをご覧下さい。

大腸癌と肝膿瘍との関連について

65歳の父。3月初旬からひどい頭痛(疝痛)。 神経痛と診断され,内臓の検査(注腸)の直後、腹部の激痛により救急病院に運ばれ、 肝膿瘍と診断される。

入院治療は、主にドレインによる膿瘍の摘出。 膿瘍自体は2週間ほどで快方に向かい頭痛も治まったが、感染菌,経路,原因の特定ができない。

血液中の白血球が再び上昇したとのことで、大腸の内視鏡検査を行う。 その結果、癌細胞がみつかった。

相談したい点は、

1)頭痛,肝膿瘍と大腸で見つかったガン細胞との関連性はあるのか。

2)あるとするならば、肝膿瘍を大腸癌の転移の何かしらの結果とみなすべきなのか。

3)肝転移と診断される場合には、大腸癌の進行状況と予後は?

父はO会議員。人間関係などのストレスを感じていたようではあった。 体格はやや肥満。父の叔母は肝臓癌で60歳位で亡くなっている。 若い頃、比較的健康な方ではあるとは思うが、 今年の1月頃から便に血が混じり,便通が悪く(便が細く)なっていたとのこと。 OOでの回答をお願いします。

お忙しいとは思いますが、患者さんにはお医者さんだけが頼り。 これからも一人でも多くの患者さんを助けてあげてください。

(97/ 4/20 00:41 愛知県 Sさん)

(97/4/20)

1)2)頭痛と癌との関連は考えにくいです。肝膿瘍と癌とは間接的な関連があるかもしれません。

3)転移の無い大腸癌の予後は比較的良く、かなりの方が手術の後、健康な方と同様に長期生存されます。 もしも転移があるとするとその状況により随分と変わってきますが 強いて言えば五分五分というところでしょうか。

一般に癌と関連した頭痛というと癌性髄膜炎を考えますが、 これは次第に増強していくもので自然に軽快することはまず考えられません。 癌によって全身の抵抗力が落ち、ウイルスなどの感染と関連した神経痛が発生しやすくなることは たまにあります。 これと同様に全身の抵抗力が落ちたために「肝膿瘍」などの感染症が起こりやすくなることは有り得ます。 癌が肝臓に転移し、転移したところに膿瘍が出来ることもあります。 転移の結果かどうかは肝臓から腫瘍細胞を検出しないとはっきりとしたことが言えませんが その「腫瘍細胞の検出」がなかなか大変で苦労されているところではないでしょうか。

ストレスが強いと癌になりやすい傾向はどうもありそうです。 それから、血のつながりのある人に肝臓癌がある場合には C型肝炎の有無などチェックをしておかれることをお勧めします。

お父様は今年の1月頃から便に血が混じり便が細くなっておられたとのこと、 これらは大腸癌の症状の出始めだったのではないでしょうか。

現時点では肝臓の病変が癌の転移かどうかが予後の決め手になると考えられます。 どうかお大事になさって下さい。

 早速のお返事、ありがとうございます。

 明日(4月21日)より、 父は上部消化器の内視鏡検査および肝臓の検査(何かを注射した後、血液を採取すると聞いています) に入ります。この結果を待てば、先日発見された大腸(直腸)癌と肝膿瘍との関連性、 および転移の有無については、わかることと思います。

ただ、先生がお返事を早急に下さったことで、 ひどく動揺していた家族も客観的に事実をみつめる心づもりができ、 父を上手くサポートすることができるのではないかと思います。(中略)

 最後になりましたが、先生からのお返事に、家族一同深く感謝しています。 これからも、ネット上でも多くの患者さんとその家族が、 先生によって色々な意味で救われることを願っています。

( 97/05/19 22:55)

題名:「大腸癌と肝膿瘍の関連について」その後

 早いもので、最初にご相談申し上げた時から3週間が過ぎました。この期間にいろいろ な面での進展がありましたので、遅ればせながらご報告申し上げます。

 父は先週直腸癌摘出手術を受け、術後は合併症もなく順調な回復のようです。ガスも出 て、流動食を摂り始めたと聞きました。手術自体は5時間ほどで終わり、術後の説明では 、直腸とリンパの1群、2群、加えて取れる範囲内にある3群を摘出したということです 。(群、というものが果たしてどのようなものかはよくわかりませんが、腫瘍が発生して いた腸の部分に近い方から、1ー4となっているのかな、くらいに考えております。)

実際の摘出した腸を指しながら執刀医の方が説明して下さったことは以下の通りです。

 1)癌細胞は腸壁内部にかなり突出した形で広がっており、小指も通らないほどの状態であった
 2)腸内部には大きく広がっていた癌細胞でありながら、腸壁を破って外側に出ていなかった
 3)リンパに一部腫れが見られたものの病理検査の結果ガンの反応はなかった
 4)肝膿瘍のため肝臓と横隔膜がまだ癒着しており、全範囲にわたっての触診はできなかったものの、 触診出来た部分においては肝臓に癌転移は認められなかった、

などです。

今後の治療については、経口の抗ガン剤を服用することになるだろう、ということでした。

 今回の一件で、私自身いろいろなことを学ばせて頂きました。 癌細胞の多くは目に見えないほどの小さなものから時間をかけてゆっくりと私たちの体内で成長すること、 この成長を少しでも遅らせるために食生活、生活習慣などを見直し、 精神的に豊かな毎日を送るように努めるべきこと、 そして少しの変化も見逃さず信頼できる医療機関の扉を叩くことなどを学んだように思います。

そして何よりも医療の現場に関わる医師の方々、看護婦の皆さんには、改めて深く頭が下がる思いです。

 父本人を初め私たち家族は、手術までの半ば絶望した気持ちを建て直し、 ようやく再出発できると思い始めています。 病気の性質上決して安心はできませんが、再び通常の生活に戻るチャンスを与えてもらった父が 本来の仕事に復帰する日を楽しみに、ゆっくりと待ちたいと思っております。

 足立先生には、一番苦しい時期にネット上で支えて頂き、心より感謝しております。 本当にありがとうございました。

原因不明の黄疸とかゆみで困っています

現在黄疸がでて00医大に入院している、18才の息子のことでお聞きした いと思います。

生後6ヶ月の時黄疸がひどく胆道閉鎖症と診断され手術しました。開腹し たところ閉塞ではなく、なにもしないまま閉じました。

その後2ヶ月ぐらいして徐々に黄 疸が引き始め退院しました。でもその後も調子が悪く9ヶ月の時に、00大学にも検査にいき 何の治療もしないまま帰り、その後黄疸は引き、忘れていました。

ところが、平成6年16才の夏9月頃に黄疸が出て、大学病院に入院しました。肝生検、 内視鏡等いろいろ検査をしましたが原因が分からず、9ヶ月間入院。徐々に黄疸もひいて きました。 入院時の黄疸の値は5で最高32まで上がり退院時5で退院後1ヶ月位で正常値になりま した。症状は身体と目が黄色になり痒みがでてビタミンB不足、あとの肝機能は正常です 。

ところが平成8年9月頃から又黄疸が出て現在に至っています。主治医に聞いたところ 肝内胆汁うったいと言われましたがこのままだと退院しても又黄疸が出るので治療が出来 るかどうか教えて欲しいとおもいます。

黄疸で検索し、ホームページを拝見し、先日メールを送った、18才の息子 の黄疸について、あらためてご質問させていただきます。

2年位前に黄疸により入院。肝 生検、内視鏡、等いろいろ検査をしましたが、胆管の流れなどには異常がなく、肝臓の細 胞になんらかの原因があり胆汁が流れなく、肝内胆汁うったいと、いわれました。又まっ たくめずらしい病気でほとんど例がなく、これといって有効な治療薬もないとの答でした 。そのときは9カ月入院し、黄疸値が5に下がったので退院し、その後1カ月ぐらいで正 常値になりました。ところが平成8年10月頃から又黄疸がでて、平成9年0月中旬に入 院し肝生検の検査の結果が前回と同じなので、黄疸はひどいが、ほかの肝機能は正常なの で0/00に退院しましたが、黄疸により全身にかゆみがひどく、夜になっても眠る事も 出来ず困っております。

治療ができる病院。専門の医師をご存じなら紹介していただきたいと思います。 それとこのように原因不明で黄疸がでる病気は、めずらしいのでしょうか。 以上のことについておしえて下さい。000の00で。

(97/ 4/13 17:56 島根県 Iさん)

(97/4/14)

慢性肝内胆汁うっ滞症が考えられます。日本では極めて稀な病気です。

専門の大学病院にも随分とかかっておられますので既に説明を受けておられると思いますが 原発性硬化性胆管炎,総胆管嚢腫,B型・C型慢性肝炎,他の病気に合併する肝線維化, 肝硬変による肝内胆汁うっ滞症、薬剤性、 Byler病やAlagille症候群などの遺伝的なものまでいろいろな原因があります。

しかし、ご質問の内容からして、また諸検査で大きな異常がつかまっていないところから ご子息の場合は原因不明の 「良性再発性肝内胆汁うっ滞症, Benign recurrent intrahepatic cholestasis (BRIC)」が最も考えらるのではないでしょうか。

肝内胆汁うっ滞のために血液検査では 高ビリルビン血症,高胆汁酸血症,高脂血症が認められることが多いです。 黄疸,皮膚そう痒感,脂溶性ビタミン欠乏症の症状が出ます。 黄疸に対してはウルソデオキシコール酸やフェノバルビタール、 痒みに対してはふつうのかゆみ止め(抗ヒスタミン剤)では 効かないことが多く、既にご使用かとは思いますが フェノバルビタールやコレスチラミンなども利用する工夫が必要です。 ビタミンの補給も行います。

他に支障の見られない「良性肝内胆汁うっ滞症」では特殊な治療は必要とせず、 日常生活も特別の制限は不要です。定期的な肝臓の検査を受けて指導に従われると良いでしょう。 栄養面では脂肪吸収を配慮して,中鎖脂肪が豊富なココナッツ油などを利用した調理が勧められます。 非常に珍しい病気ですがこの2年間だけでも内外の専門雑誌に二百数十もの研究論文が発表され 盛んに研究されています。次々と治療法の提唱がされてはいますがこれといって確実なものは未だありません。 新しい治療法の進歩などにつき今後は気をつけて調べておきたいと思います。 時折はこちらのページもご覧になっておいて下さい。

「遺伝性球状赤血球症」といわれましたが

はじめまして。私は、ある病院で「遺伝性球状赤血球症」だといわれました。

どうやら赤血球の細胞膜に異常かあるらしいのです。 しかも、私の脾臓はすでに人の2〜3倍ぐらいに腫れ上がっていると、エコーの結果を見 て言われました。お医者様の話では、この病気を発見したときはまず、 脾臓を摘出する手術をして、その時に合併症の恐れのあ る「胆のう」も摘出してしまうとのこと でした。

突然のお話で、私ひとりで病院に行ったときのことですし、しかも就職活動を控 えた大学4年生ですので、とりあえず時期を 見ることにしました。「今すぐどうこう、というわけではないけれど、将来的に手術した 方がいいですよ。」といわれました。 分からないことだらけで、家族も困惑しております。この「遺伝性球状赤血球症」について、 教えていただけないでしょうか。

自分がこの病気だということは、親のどちらかが確実に同じ病気だそうですが、両親とも そのようなことはないといっております。 会社の健康診断でも引っかかったことはないそうですが、健康診断レベルの検査で発覚す るような病気なんでしょうか?もしこの病気 である場合、輸血や献血は出来ないのでしょうか?ちなみに私は献血をしたことがありま せん。

また、このような病気を大きく言うと 「溶血性貧血(?)」というらしのですが、私は生まれてこのかた貧血を起こしたことが ありません。手術をせずにこのままでは駄目 なのでしょうか?

もともと、なぜこの病気が発覚したかというと、最初は食べ過ぎで胃の調子をおかしく し、吐き気や胃のあたりの痛み、微熱が続いた ので医者に行ったのです。しかし血液検査の結果、ビリルビンという成分が少し多めで、 黄疸の症状が少し出ているといわれました。

結局この黄疸の原因をつきとめるうちに胃の痛みは直ってしまいましたが、その痛みの方 も気になります。胃の上の方が重く痛みました。 げっぷが多く、吐きけがするので吐いたとしてもガスしか出てきませんでした。親は、膵 臓か何かが悪いんじゃあないのといって いましたが、良く分かりません。これは関係あるのでしょうか。

将来、自分も結婚して子供が出来るでしょうが、「遺伝性」ということは、自分の子供 にも遺伝する可能性があるということでしょうか。 その場合、やはり子供は作らない方がいいんでしょうか?同じ苦しみは経験してほしくな いですからね。個人的な意見でも良いので、ぜひ ご意見をお聞かせください。お願いいたします。

雑誌、あちゃら で見つけました。 とても熱心に答えていらっしゃる所に、感激しております。これからもがんばっ てください。

(97/ 4/ 5 22:19 埼玉県)

(97/4/6)

「摘脾」はこの病気の場合とても大切な治療法ではありますが、 この病気がみつかったからといってすぐに全例で手術を行うわけではありません。

自覚症状が全くなく検査でたまたま発見されたような場合は普通はむしろ 暫く様子を見ることの方が多いですので 手術をやるべきかどうかについては良く相談にのってくれる先生の意見を聞きましょう。

輸血を必要とするほど貧血がある場合、この病気が原因で胆石がある ような場合などでは手術をせざるを得ないでしょう。

副脾といって別にもう一つ小さな脾臓があり手術のあとで再発をしてしまうことがありますので 手術の前には超音波やシンチグラムなどで十分な検査をしてもらいましょう。

この病気の人は急に溶血が起こってひどい貧血を起こすことがあります。ですから、 風邪のあとなどに急に元気がなくなりぐったりとして顔色が白くなるようなときにはすぐに血液検査を受けるように しましょう。俗に「リンゴ病」と呼んでいる伝染性紅斑という風邪ににた病気のあとに特に多く見られます。

遺伝性については「常染色体優性遺伝」と言ってご両親のうちどちらかから受け継ぐことが多いのですが 3人のうち1人くらいはご両親ともこの病気が無いこともあります。ご質問者の場合もそうかもしれません。 男児であっても女児であっても生まれてくる子供さんのおおよそ半分の確率で ご質問者と同程度の状態に発症されることが予想されます。

確かに遺伝的にこの病気を持っていることは一つの好ましくない点ではありましょうが 一人の人間が持っている膨大な遺伝情報のうちのごく一部です。 この病気をもっていても工夫と努力次第で素晴らしく楽しい人生を送ることは出来ると考えます。 「同じ苦しみ」の程度によるでしょうが 「個人的な意見でも良いので」とのことですので敢えて言わせて貰えれば 仮に私がご質問者の場合でしたら躊躇なく結婚をして子供も作ると思います。

遺伝性球状赤血球症について質問した000といいます。今、大きな病院で色々な特 殊な検査をしている最中です。先生のご意見は大変参考になり、家族にプリントして見せ 、みなの理解が深まりました。はっきりいって答えていただけるとは思っていなかったの で、本当に本当に感激しております。有り難うございました。現在通っているのは、00 医大000センターというところです。大きくてとても混んでいますが気長に通って結 果を待ちたいと思っています。この度は本当に有り難うございました。

「アトピーの温泉療法」について

こういった欄を設けていただき大変ありがたく存じます。 ご親切な質問受付システムの開設に感謝申し上げます。

現在1歳4ヶ月の息子(第二子の男児)のアトピー(喘息有り)について、質問させてい ただきます。

静岡県000市に居住しておりますが、00市・0000氏の「0000」の温泉療法に関する本を読み、 この温泉療法を息子に受けさせようと検討しています。

その動機の第一は「アトピーと自律神経の狂い(汗が出にくいetc)の関係」の説明が 息子にもぴったり当てはまるような気がしたからです。しかし、治療費が150〜200 万円もかかるため、少し躊躇している状況です。 これで完全に良くなれば安いものですが・・・。

そこで更に調べましたところ、足立先生のホームページを見つけ、貴院又は有馬温泉病院 でも同じ様な治療やご相談がにのって頂けるのではないかと考えた次第です。

そこで質問なのですが、

1.温泉療法とはそれほど多額の費用をかけてでも行う価値のあるものでしょうか?ご意 見をお聞かせ下さい。

2.貴院又は有馬温泉病院でも幼児のアトピー湯治が行えますか?

3.報道機関等で「民間業者で湯治と謳って多額の費用を請求する業者」が取り上げられ ていますが、この「0000」がその類なのかどうなのか、 もし情報をお持ちでしたらお教え願えますでしょうか?

以上、ご回答願えましたら幸いに存じます。

息子(000といいます)の今までの経過と現状についてご説明申し上げます。

生後2ヶ月よりアトピー性皮膚炎と言われ治療を続けて参りました。最悪期は生後4から 5ヶ月ほど(昨年の3月から4月頃)で、この頃までは入院生活の方が多いくらいの生活 でした。しかし、それ以降は皮膚症状については起伏がありながらも改善しております。 現在の体重は9キロ、身長は73センチで、発育状況としては小さい部類です。

現時点の症状としては皮膚炎(ただれ等のひどいもの)はかなり改善しておりますが、毎 晩悩まされる、夜寝る前から朝起きるまでの激しいかゆみに関しては、親として何とかし てあげたいと思う、「症状改善」を希望する第一候補です。一方、喘息で3〜4日入院す るケースがしばしばあります。

治療は000病院において、皮膚科と小児科の両方のアドバイスを頂いております。治 療内容は内用薬として(インタール)(ザジデン) (セルテクト)(テオドール)(ム コダイン)、外用薬として(ワセリン)(アンダーム)(亜鉛華軟膏)(レスタミン)( ロコイド)(リンデロンVG)を用いています。ちなみに、最悪期は適宜集中的に強いス テロイドを使用しましたが、それ以外は極力使わない方針で、現在は症状の悪い時に、少 量のロコイド、特に悪い部分にVGを使用するといった程度です。000の治療方針に何の 不満も有りません。湯治は「別の視点での治療」という考えをしています。

IGEが700〜1200程度、特に強いアレルゲンとしては「卵、牛乳、大豆、小麦、 米」とされ、肉類を含めた除去食を行っております。 しかし、血液検査や栄養士の判断 によると栄養状況は何ら問題がないと言うことです。

又、生活環境もリフォーム等により、埃やダをできるだけ少なくすべく努力しております 。入浴とスキンケアは朝と夕の2回です。

ご面倒をおかけいたしますが、ご回答と、もし他のアドバイスがございましたらそちらも お教えいただきたくお願い申しあげます。 よろしくお願いいたします。 (97/ 4/ 5 14:49 静岡県)

(97/4/6)

メールを拝見しましてスキンケア、生活上の注意などとてもしっかりと守られておられるようで ステロイドの利用の仕方も妥当なところと思います。

アトピーと温泉療法、有馬温泉病院などにつきましては既に 私のウエッブサイト各所に書いておきましたので それらをご参考になさっていただけますでしょうか。ここでは今回ご質問の要点のみお答え致します。

1.温泉療法はしっかりとした良心的な指導者の下で治療しますととても良い効果がある事が 多いです。特に温泉地に暫く滞在して治療した場合にはほとんどの方にかなりの改善がみられ 日常生活にもどられてからも良い状態が続くことが多いです。

ご質問の業者のやり方だとどなたでも必ず治るというものでもありませんし、 詳しくは「アトピー・ステロイドを考える(1800円、つげ書房新社 03-3818-9270)」  (大概の本屋さんに置いてあります)などにも書いておきましたが、 私は温泉に含まれている物質によって治るのではなく温泉療法をするためにスキンケアや 環境が良くなるために治るのではないかという考えですのであまり多額のお金を使うのは もったいないと思います。

2.貴院又は有馬温泉病院でも幼児のアトピー湯治が行えますか?

西武庫病院ではやっておりません。有馬温泉病院では私の退職時には積極的にはやらなくなりました。 詳しくは私の関連したウエッブサイトをご覧下さい。

3.報道機関等で「民間業者で湯治と謳って多額の費用を請求する業者」が取り上げら れていますが、この「0000」がその類なのかどうなのか

恐らくそうだと思います。

これ以前のご質問と回答は

「97年3月の質問回答集」

「97年2月の質問回答集」

「97年1月の質問回答集」

「96年12月の質問回答集」

「96年11月の質問回答集」

「96年10月の質問回答集」

「6月下旬から10月中旬までのすべての質問回答集」を ご覧下さい。

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