競馬最強の法則

競馬で立派に妻子を養う男 木下健の方法

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今年の4歳馬の
レベルを知れば まだまだ
夏競馬も儲かりまっせ〜
(- ☆)キラリ

今年の4歳馬ツライですなぁ〜(~~;アセアセ

 『夏競馬はまだまだこれから!世代のレベルを知れば大儲け』
と題して、今月号のネタを繰ってみました。
 本題に入るまでの説明が長くなりますが、コレ抜きには語れ
ないんでしばらくお付き合いください(^^;。
 個人的感情でしかないといわれればそれまでのことですが、
以前から本誌でもで言い続けてるように、
「現4歳世代の頂点付近に君臨する馬たちは、他の世代に比べると、
ちょっとばかしレベルが低いんやないか」と思ってます。
逆に、今年の3歳馬はなかなかレベルが高い世代やないかと
思てます(^^)。 馬の例年の平均能力を100と仮定した場合、
現4歳世代の平均能力は、ちょっと厳しいかもしれませんが
93〜95程度しかないかもしれんって思うんです。
 フェブラリーS=5歳馬アドマイヤドン。
 高松宮記念=5歳馬サニングデール。
 天皇賞=5歳馬イングランディーレ。
 安田記念=6歳馬ツルマルボーイ。
 宝塚記念=7歳馬タップダンスシチー。
この春の古馬混合G1戦の勝ち馬は、本来大活躍をしているはずの4歳馬じゃなく、すべて4歳馬以外でした。おまけに4歳馬が3強や4強ともてはやされたレースでは惨敗という結果に終わりました。実は、4歳馬が春のG1を勝てなかったのは、高松宮記念(当時高松宮杯)が設定された96年以降2度目の出来事です。以上のことを踏まえた上で次へと進みたいと思います。

       例年よりは、やはりレベル低いかも・・・・・

 では世代間の比較をしてみましょう。つまり現在のトップクラスの活躍馬が、3歳秋〜4歳春の時点でどんな馬と戦ってきたかを見てみます。まず、現5歳馬 といえば、引退してしまいましたがシンボリクリスエス。他、朝日杯FSとフェブラリーSを制したアドマイヤドン。ノーリーズン、タニノギムレット、ヒシミラクルというクラシック馬もいます。
 ヒシミラクルは、4歳の春に天皇賞と宝塚記念を制しました。その宝塚記念の2着馬ツルマルボーイ(現6歳)は、のちに安田記念馬となり、3着馬タップダンスシチー(現7歳)はのちにJC馬&宝塚記念馬になりました。
 一方シンボリクリスエスは、3歳にして秋の天皇賞を制し、つづく有馬記念も勝って年度代表馬になりました。そのシンボリが有馬記念を勝った時の2着馬がタップダンスシチー(現7歳)。また4歳時に連覇した秋の天皇賞の2着馬がツルマルボーイ(現6歳)で、ヒシミラクルの場合と同じ馬がピックアップされました。さらに引退レースの有馬記念優勝時の2・3着は、リンカーンとゼンノロブロイでともに3歳馬。そんなシンボリをダービーで負かしたのがタニノギムレットで、同馬は皐月賞・NHKマイルCともに 3着という成績でした。この世代の馬が3〜4歳時に戦った古馬、そして負かしてきた古馬を考えると、現5歳世代の頂点に君臨した馬たちの平均能力は100ぐらいはあると思います。
 そして今現在、この世代で活躍する5歳馬は、これらの馬たちが何らかの理由で戦線離脱する中、代わって世代の頂点を張れるほど能力的に追いついたのか?と考えると、否定的な見解になるのは私だけじゃないと思います。 もちろん距離適性の問題もあるのですべての馬がとはいいませんけど、 少なくともクラシックディスタンスと呼ばれる距離では、これら上位陣がいなくなった現在、世代の頂点に君臨している馬たちの平均能力は96〜98くらいでしかないと思っています。
 現6歳世代も見てみましょうか。この世代の頂点に君臨した馬といえば、アグネスタキオン、ジャングルポケット、マンハッタンカフェ。さらに怪物クロフネの名前が浮かんできます。いま思い起こしても錚々たるメンバーでまさに当たり年という感じでしたが、残念ながら全頭が4歳という若さで引退し種牡馬となりました。ジャングル、マンハッタン、クロフネと全ての馬に土をつけた無敗の皐月賞馬タキオンが無事やったなら、3冠も夢じゃなく、年度代表馬の称号もこっちやったと思います。
 タキオン引退後、ジャングルは打順が回ってきたかのようにダービーを制し、JCでは7冠馬テイエムオペラオー(現8歳引退)を破り、3歳で年度代表馬になりました。
 マンハッタンも3歳でオペラオー以下を破り有馬記念優勝。4歳春にもトップロード(現8歳引退)らの古馬を退け天皇賞馬となりました。クロフネは3歳馬ながらJCDを制し古馬を圧倒しました。さらには皐月賞、ダービー共に2着、菊花賞5着と、どうしても後一つ足りないところのあったダンツフレームでさえも、手薄になった宝塚記念を4歳で制します。その時の2着が同齢のツルマルボーイで、この世代ではここで初めてツルマルの存在が現れてきます。同馬はそれまでにローカル重賞を制してますけど、ドサ回りの親分的な印象が付いて回ってました。
 これらの結果を総合して考えると、この世代の頂点に君臨していた馬たちは、間違いなく100以上あったと思いますし、もっとも充実していた時期のツルマルらで100あるかないかくらい。結果的にG1馬にはなったものの、実は能力的には下降気味で、当時よりも少し衰退して96〜7くらいしかないんちゃうかなって気がします。
 現7歳。この世代の頂点に君臨する馬というと、アグネスフライトやエアシャカールになりなすが、どちらもひとつ上にテイエムオペラオーやメイショウドトウらの強力な世代が存在したためか、古馬との戦いでは一度も通用することなく引退してます。
 ちなみに、先に書いた、「4歳馬が春のG1を勝てなかったもうひとつの年」が2001年のこの世代で、世代的には相当なレベルの低さを感じます。以上を考え合わせると、この現7歳世代で有力なのは、3歳でマイルCSを制したアグネスデジタルや、朝日杯や香港でG1勝ちをあげたエイシンプレストンのマル外勢というべきなんでしょうね。
 現在、この世代の代表馬であるタップダンスシチーは6歳になってからメキメキと頭角を表してきた遅咲きの馬って印象が強いですが、視点を変えてみると同世代の頂点に君臨する馬たちがかなり手ヌルく、また自分よりも下の世代の頂点に君臨する馬が早々と戦線離脱していく中を、息長く『無事是名馬』を貫いてきただけの結果といえないこともないんじゃないかと思います。
 このように、強い3歳馬が堂々と古馬と渡り合い、4歳になるころには引導を渡して世代交代を告げる。通用しなくなった古馬は徐々に身を引く・・・。そんな構図が、これまでどこかに存在してたもんですが、能力のある馬を種牡馬入りさせるため早めに引退させる傾向が年々強くなってきているので、本来なら闘って世代交代が行われるはずの構図が、どこかで少し狂ってしまってるような感じがします。
 そしてこれらをトータルして考えると、現4歳馬は他の世代に比べるとちょっとばかしレベルが低いといわざるを得ないわけです。


         「夏競馬の基本」に変化が!?

 さてさて。ようやく本題に突入なわけですが(^^;アセアセ、今から約2ヶ月前、夏競馬が始まりました。
この夏競馬の予想に欠かせないのが「降級制度」です。一部3歳馬にも降級はありますが、基本的には4歳馬を対象にクラス再編成が行われます。(表@参照)
 クラス編成が始まった当初の力関係は降級馬に断然の分があり、経験の浅い3歳馬ほど分が悪いという勢力分布なんで、狙う優先順位は、『降級馬(4歳馬)→現級馬(4歳以上)→3歳馬』です。これが、開催が進むにつれ、これが徐々に『降級馬→3歳馬→現級馬』と、変化していきます。
 そして勝ちあがれない降級馬が増えてきた頃、降級馬と現級馬の境がなくなり『3歳馬→古馬』と変化していくのが、この時期の予想のセオリーですね。でも、今年はちょっと様子が違うように感じるんですわ(-☆)キラリ。
 現4歳世代のレベルが低いと仮定して、ここまで話を進めてきましたが、その見解に間違いがなければ、夏競馬初期の『降級馬(4歳馬)→現級馬(4歳以上)→3歳馬』という狙い方に多少なりとも狂いが生じ、例年よりも早い時期から3歳馬の活躍が目立ってきているはずです。
 この原稿を書いている時点(7月14日現在)6月19ひ〜7月11日までの夏競馬の一開催目が終了しました。そこで今年、昨年、一昨年と、3年間の夏競馬の一開催目の3歳馬の500万クラスでの位置づけを比べ、世代間のギャップを調べてみることにしました。(表A参照)
            
 こうしてみると、いつの時代も4歳馬に分があるというのは間違いありません。注目してもらいたいのは今年と一昨年で、共に3歳馬は総合2位ですが、昨年の3歳馬(現4歳馬)に限っては、世代的に少し劣っていることがわかると思います。さらに興味深いのは、2003年度時点の(現6歳馬)の部分ですね。先にも書いたように、ある意味この世代が強力すぎて4歳馬が活躍しづらかったのかも知れません。でもこの数字自体は微妙な差なので、私が仮定したレベルの格差は見え辛いとしかいいようがなく・・・(~~;アセアセ。正直これではパンチ力が足りず、説得力に欠けるんでもう少し詳しく掘り下げて、1000万クラスに絞ってデータを出してみました。つまり、現3歳〜5歳の各世代が、3歳時に1000万クラスで通用したかどうか見てみたわけです。(表B)
        
 するとなんと!各世代を比べますと、百聞は一見にしかずで、現4歳馬の数値が著しく低いのがわかります。ということで、以上データを総合的に考えると、「上のクラスに行けば行くほど、例年に比べて通用する4歳馬が少ない」というのが今年の傾向かも、と思います。未勝利や500万なら、一応は例年通り、「降級馬(4歳馬)→現級馬(4歳以上)→3歳馬」の狙い方でもいいですが、1000万以上となると、早いうちから3歳馬が活躍し始めるということで、これはこの原稿を書いている時点でもそうなりつつあります。さらにいえば、この号の発売日の頃には、ますます3歳馬が台頭していて、秋競馬でも、予想に迷ったときには4歳馬よりは3歳馬を取るほうが、馬券的にはいいかも?という事態さえ予想されます。
 とはいえ、これらはあくまでもデータ上の話なんで、すべての馬に当てはまるわけではありません。当然ですが。でも、この傾向が頭にあるのとないのでは、馬券的な成果は大きく違ってくるかもしれませんので、皆さんも注意深く観察してくださいね(^^)。ともすれば、オイシイ思いもできるかも?
      
      

 

   

 

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