競馬最強の法則

競馬で立派に妻子を養う男 木下健の方法

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「トラック・バイアス」
を読み切れば
“JRAの小細工”もわかるし
馬券も儲かるでぇ〜 
(~~;)

JRA、なんか小細工しよりましたかぁ〜?

 ♪ちょっとまってPlayBack PlayBack♪
 これはあまりにも有名な百恵ちゃんの歌のワンフレーズです。
おそらく知らん人はいてないんちゃうかと思います(^^)。
 先日、いろんな歌手が百恵ちゃんの歌を唄うトリビュートアルバム
『MOMOE TRIBUTE』が発売されました。
 小学生の頃、山口百恵・桜田淳子・森昌子の“花の中三トリオ”が
人気でした。その頃の私はどっちかゆうたら桜田淳子派で、
百恵ちゃん派ってわけではなかったんですが、
この歳になってみると断然百恵ちゃんやよなぁーって気がしてきて、
思わず買っちゃいました(^^;。
 阿木燿子・宇崎竜童夫妻の曲は今聞いても十分新しい感じがします。
「いい日旅立ち」や、「美・サイレント」が入ってないのが残念なんですが、
かなりエエ仕上がりになってると思うんで百恵ちゃん世代の方には
超おススメの一枚や思います(^^)。
 全然関係のない話(^^;から入ってみましたが、ダービーの行われた 3回東京開催は普通じゃないおかしな馬場状態やったと思います。そのへんを掘り探り、「ちょっとまってPlayBack〜」ならぬ「ちょっとまたんかいJRA〜(~_~メ) ピクピク」と題してやってみたいと思います。

 今年、オークスとダービーはCコースで行われました。今までに仮柵が施された狭いCコースでダービーやオークスが行われたことってあったんかなぁ・・・。いっつもAコースでやってたんちゃうかな?って気がするんやけど、あんまり気に留めてなかっただけかもね(^^;。
 まぁそれは置いといて。3回東京開催、つまりオークスの週から安田記念の週にかけて、「なんかおかしい馬場やなぁ」ってことなかったっすかね?
 その前の2回東京開催はJRAの発表によると、「かなり良好な馬場状態」とありました。TVの画面で見るソレは、洋芝特有の深い緑色で青々と生い茂る様子がハッキリとわかります。確かに芝の育成状況だけは◎なんでしょうが、いつもと比べてなんだか長い気がするし、ターフ全体にボコボコした感じがあり、こんなとこ走ったら捻挫するんちゃうの?ってくらい路面に関しては悪そうに感じました(~~;。
 そう思っていた矢先、ウチの会員様から掲示板に以下のような書き込みがありました。この内容は 5月14日付けの報知新聞に掲載されていた後藤騎手のコラムやそうです。
 「この春の府中の芝の状態は決してよくありません。(中略)路盤の一番下の部分が荒れている上、芝も生えそろっていません。土が掘れないように馬場の下部を固め、芝を長く伸ばすことでカバーしようと考えていますが、馬は走りづらそう。先週のように雨が降ると、急に引っ掛かりがなくなってしまう感じで、滑っている馬もいました。」
 この話しを知ったとき、自分の見立ては間違ごおてなかったと確信できました(^^)。と、同時にJRAはなんかしょうもない小細工をしようと企んでるんやないかと思いました。
 結局、その推理の答えはダービーが終わってやっと、自分の中で結論付けできたんですが、もっと早くに気づいていればボロ儲けすることが出来たのにぃー!って後悔してます(~~;。というわけで今回は、夏競馬の馬場状態の読み方もからめて、それら一連の流れをこれから説明します。


     ダービーの日の馬場状態は妙でっせ・・・(・・)


 まず、オークスの週の馬場を視覚的に見た場合、2回東京開催からの状態を、時間経過と共にそれなりに引き継いできてる感じで、目立って荒れてきた点も見受けられませんでした。トラックバイアス  (馬場状態によるコース上の有利不利)的見地からも、とくに強い傾向が現れた週やなく、有利不利も流れや展開によってレース単位で発生したりせえへんかったりする、ほんまに一般的によく見られる普通の日やと判断しました。
 その翌週のダービー前日、朝からTV画面に映った馬場をみてビックリしました。先週まで青々と茂ってた洋芝がまったくというてええほど見当たりません。2枚の写真を見比べてみてください。  (写真@)
 これはオークスとダービーのスタート後の直線と、4コーナーを回って直線に入った付近のモノを同じアングルでスキャンしてみました。モノクロで見えにくいかもしれませんが、オークスの馬場には見られた青々した洋芝が 、ダービーの馬場には存在しません。一体どこへ行ったんでしょう・・(・o・) メガテン。
 すぐにJRAのHPに繋いで確認してみると、そこには『暑さのために洋芝が衰退してしまい、野芝だけになってしまった』って感じのことが記載してありました。確かに洋芝は暑さに弱いと聞いてたし、導入当時は冬場の開催のみで使用されていたような気もしますけど、こない突然になくなるモンですのん?
 と、ここで「♪ちょっとまってPlayBack PlayBack♪」ですわ。もう一度、先の写真@をみてください。どっちの写真にもコーナー付近の仮柵の内側に、芝の色が濃く見えてる部分があります。何を隠そう、この部分には青々と茂った洋芝が存在してます。翌週はこの仮柵が外されAコースになります。2週にわたって仮柵で保護された馬場にはグリーンベルトが出現し、安田記念はそのグリーンベルトのあるコースで行われることになります。
 この2枚の写真を見る限り、暑さで衰退したというJRAの説明は「かなり怪しい」ってことになります。つまりもしかしたら洋芝は、自然になくなったわけやなく、何かしら人為的?な作用があった?という疑いがものすごぉ〜く濃厚になってきます。といっても、あくまで”推測”ですけどね・・・・。とはいえもし仮に”人為的な作用”があったとしたら、一体誰が何のために洋芝を・・・? ダービーが行われた土日のレースではメチャ速い時計が連発し、ダービーを含める2レースでコースレコードがマークされました。その原因ですが、後藤騎手のコラムにもあった『硬く締め固めた馬場』から、パワーを要する洋芝だけがなくなり、「スピードの出るパンパン馬場に変化した」ことにあると容易に想像がつきました。
 もしですよ、もし・・・。ここから先はやはり推測の域を出ない私の戯言なんですけどね・・・(^^;。
 洋芝を間引いた理由が、「レコードタイムが出るようなパンパンの馬場に仕上げるため」やと。としたら、どうでっしゃろか(-_☆)キラーン。
 レコードというのは逃げた馬やら先行した馬が粘り込んで出るということはまずなく、逃げ・先行馬が作った速いペースを利用して、差し追い込み馬が突っ込んできて作る、いわゆる”他人のフンドシで相撲をとる形”で出るのが普通ですわ。だとすると、JRAはダービーを差し馬に勝たせたかったか・・・?。
 いや、固有の馬に勝って欲しいってのはまずないと思うんで、逆に勝って欲しくない馬がいた。その馬がたまたま先行馬やったと推測する方が理に適ってる気がします。
 じゃぁ勝って欲しくない馬はどれやねん・・・。
 今回のダービーを見渡した場合、勝たれちゃうとJRAとしては非常によくない馬が1頭いますよね。そう、地方馬のコスモバルクです。この馬がただの地方馬やったなら、勝ってもよかったんかもしれません。しかしこの馬の場合はJRAにとっては非常に好ましくない要素を持ち合わせているみたいです。
 その理由とは、競馬最強の法則6月号の「調教師伊藤雄二の確かな目」の所に非常にわかりやすい説明が載ってるんでバクナンバーを取り寄せてでも読んでみてください。 まぁ勘繰りだすとキリがなく、なんでも疑いの目でみてしまうんでこのへんで置いときましょか(^^;。
 さて、「差し馬場」というのがわかってるんなら馬券的には儲け時なわけで、とくにレコードがでるようなこんな馬場がピッタンコなのがサンデー産駒と思ってます。現にダービー前日の芝の全レースでサンデー系の馬が連対してますんで、ココは心情を抜きにしてサンデー系の差し馬を狙っていくべきで、例えばハーツクライやハイヤーゲームの複勝や、両馬からカメハメハへのワイドなんかは、ほぼ鉄板と予想することができましたね。もちろんこの馬券は購入したわけですけど、強い馬が大好きな私はコスモバルク抜きの馬券をどっさり購入する気にはなれず・・・、わずかな利益を得ただけでボロ儲けの機会を逃してしまいました(~~;。 それにしてもキングカメハメハは強かった。マイルでも2400でもこなしてしまうなんて怪物に違いおまへんな。3歳ナンバー1は疑いようのない事実ですね(^^)。
 ただ、これで決着がついたとは思てません。レースを行う上でどんな馬にも平等な土俵など存在せんのやろうけども、それでももうちょっとマシな土俵上でやって欲しかったと思います。もう少しマシやったらサンデー産駒が2着〜7着を独占することはなかったと思います。
    安田記念の「グリーンベルト」にダマされたらアカン

 ダービーの翌週、仮柵が外されたCコースには、衰退したはずの洋芝で構成されたグリーンベルトが出現しました。安田記念では読売マイラーズCを2番手からのレースで2着と好走したローエングリンが1番人気に支持されました。昔から「グリーンベルト=先行有利」といわれてます。予想誌では、おそらく多くのTMが先行有利と見て◎を打ったんでしょうね。おまけに朝から降り出した雨で、さらに先行有利感が高まり、人気に拍車をかかったんやないかと思います。
 またここで「♪ちょっとまってPlayBack PlayBack♪」ですわ。もともとは野芝だけで行われてたんですが、そこへ洋芝が導入されることになった経緯はなんやったんでしょうか・・・。
 今回のダービーみたいに、野芝だけの馬場はクッション性に乏しく、硬すぎてスピードが出すぎてしまいます。近年、競走馬の能力が格段にアップし、さらに速いタイムが出るようになると、硬い馬場は脚元により大きな負担をかけることになり、骨折したり屈腱炎等を発症させたりで、競争能力を絶たれる馬が増加しました。ダービーでコスモサンビームが骨折、マイネルブルックが骨折予後不良となったのもまんざら無関係じゃないように思います。
 洋芝の特徴のひとつに、「成長のスピードが早く、毛足が長くクッション性に優れている」ってのがあります。そして毛足の長さは競走馬にさらなるパワーを必要とさせ、スピードを減少させます。その特徴を利用しての『競走馬の保護』というのが最大の導入理由やったと記憶しています。
 さて、このような特徴をもった洋芝です。おまけに、朝から降出した雨は毛足の長い洋芝に更なるパワーを必要とさせました。そこをフルパワーで進む先行馬と、惰性で進む差し馬とではどっちの疲労度が大きいでしょうか・・・。ここまで書いたら何をいいたいか、もうわかりますよね。レコードが飛び出す高速馬場にポッカリ現れたグリーンベルト。ココにどんな利点があるってんでしょうか?これらの理屈をもとに、安田記念では、先行馬は一切いらんと自信を持って予想することが出来ました。


       馬場を読み切れば夏競馬でも大儲け!


 ここまでいろいろ書いてきましたが、世の中には”テキトー”な情報がいっぱい存在します。理屈もなぁーんも考えず、単純に鵜呑みにしてしまうとアホを見ることになります。この号が出る頃には夏競馬の真っ最中。函館・新潟・小倉・札幌と、どの競馬場も2連続開催で行われます。
 とかく、2連続開催の場合は、いったん芝が傷み始めると、目に見えて馬場が悪化します。開催日に雨が降ったりすると悪化速度は急激に加速します。開催の初めごろは先行有利の傾向が強いですが、徐々に差しが決まりだし、内側の馬場がはげてくる頃には、素人目にもハッキリと「差し馬じゃなくちゃ勝負にならん」と判断できる日が必ずあります。
 逆に、荒れ馬場を気にして、誰もが外目を通すようになると、一気に外側の傷みが進み、またまた先行有利の日が必ず出現します。
 昔から「牝馬の夏」といわれるように、能力以外の部分で紛れが多くむつかしい夏競馬では、「トラックバイアスがハッキリと掌握できる日」をじっくりと待って大きく勝負するのもひとつの方法やと思います。また、洋芝のみを使用して開催する函館競馬場などは、気候的な助けもあり2開催を通して青々とした芝がターフ一面に存在してたりします。しかし、意外にも目に見えない路盤部分は傷んでたりする場合も多々あり、ハッキリした「トラックバイアス」が出現する日があるので、見た目だけに惑わされないようにしたいもんです。
      
      

 

   

 

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