競馬最強の法則

競馬で立派に妻子を養う男 木下健の方法

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お気づきですか?
  「武豊怪電波」は
   大ゼニのサイン 
(^^)/

 最近ちょっとマニアックな話題が続いたので、
今月は「ある日の木下の馬券生活」と題して、
阪神JFの日の1日を日記風につづって
もらいました。馬券へのヒント多数なので、
ぜひ参考にしてみてください

「コロガシ日記」風に書いてみました (^^;。

 最近はちょっとディープな話題がつづいてましたんで、
うんざり・・・(-"-;)な方も多いでしょ(^^;。
なので、しばらくはライトな話題で攻めたろと思います。
 そんなわけで最近の私のある日一を、ホームページで公開している
「コロガシ日記」風に綴ってみました。
 日時は12月7日(日)、阪神JFの日。単行本にも書いた、日頃の私の
いろんな馬券戦略が入っているので、ぜひ参考にしてみてください。
 この日行われるジュべナイルFなんてあんまり興味ないんで、何が出るかも
よくわかっちゃおりません(^^;。それよりいつものように複コロ(注@)で早いこと利益を決め込んで、観戦モードに入りたいというのが本音でした。

 【 第一クール・一コロ目 】
 朝から狙えそうな馬はソコソコおったけども、自分の中でのボーダーライン、「1.3倍」を切るオッズの馬ばっかりで手が出せんまま阪神4Rを迎えました。
 このレース、「にこちゃん出馬表」(表A/下にサンプル)をみる限り、安藤勝己騎手騎乗の9番チャームカーニバルが能力では頭ひとつほど抜けてます。前日の阪神の芝は前残りが目立つトラックバイアス(注B)やったんで、同馬の脚質ならその能力を十分に発揮できるやろうと確信しました。あとはオッズがどうかだけです。オッズを確認してみると、武豊騎手騎乗のオデットの方が人気で、チャームカーニバルはかろうじて1.3倍〜やったんで購入することに。
 2番手追走から直線楽々と抜け出した同馬は、2着馬にクビ差まで詰め寄られながらも、難なく1着入線。1番人気のオデットが4着に沈んだことも手伝い、配当は160円つき、幸先のいいスタートが切れました(^-^)。
▼\10,000×1.6倍=\16,000


  【第一クール・二コロ目 】
 中山7R。ここは一見ややこしそうなメンバーですけど、中山のダート1200mということを考えると、とりあえずは前で勝負できる馬を選ばなあきません(注C)。そこへ能力的な面を考慮したら、比較的簡単に2〜3頭まで絞り込むことが出来ました。
 その中から選んだのは木幡騎手騎乗の7番メキメッサーでした。決め手になったんは、3走前に「レベルの高いレース」の十和田湖特別を先行しているという経験値(注D)でした。同馬はここ3走、1700の中距離戦しか使われてませんけど、厳しいレースで先行した経験は1200のここでもそれなりに通用するんちゃうかな(-☆)キラリ、って気がしたからでした。

 予想が固まったんで、ここで初めてオッズを確認します。が、見てビックリ!(◎◎)。単勝67.5倍の11番人気。複勝9.2〜と強烈な人気薄です・・・。ハッキリいうて、ここで一瞬びびってしもて(注E)、買うのを止めよかなって思いました。けど、2コロ目やし精神的にまだ余裕があったんで外してもエエわって感じで購入することにしました。これが4コロ目とか5コロ目とかやったら間違いなく見送ってたでしょうね。で、結果ですけど、1、2着馬からは大〜きく離されながらも3着に突っ込んで来たモンやさかいまたまたビックリ!(◎◎)×2。おまけに配当は\1,240まで跳ね上がったモンやさかい、さらにビックリ(◎◎)×3. 正直なところ、ゲートが開いて中団からの競馬になった時点で終わったと思てました。けど、フタを開けてみると前崩れの展開で、逆にそれが幸いしました(^0^)。
 予定以上に儲かったこともあり、ここで1クール目は終了とし本日の利益を確定させました。この後、狙えそうな馬がいてたら元金を元に戻して2クール目の開始です。
 それにしてもこれはホンマに出来すぎですわ。二度とこんな美味しい思いできんでしょうね(^^;。
▼ \16,000×12.4倍=\198,400


     馬券はメンタル面も重要でっせ〜  (-☆)キラリ

  【 第二クール・一コロ目 】
 余裕が出来すぎたことで、予想が粗雑にならんように注意を払って第2クールです。(注F)
阪神8R、ダート戦を予想する時の基本に忠実に、『前で競馬ができる馬』(注G)を探します。そこへ、にこちゃん出馬表の指数を加味すると、1番安定感があると感じたのが10番トムミラクル。最近の調子からもここでは確実に勝ち負けの競馬になると思いました。
 予想が固まったんでオッズを確認すると、1番人気は武豊騎手騎乗のテイエムセンリガン(単勝1.9倍)が持って行ってくれたんで、複勝1.4〜とボーダーラインを上回っており購入決定です(-☆)キラリ。
 昨年の6月号で、武豊騎手の特集をやりましたね。そこで、「後方脚質のダート馬に武豊騎手が乗ってきたら疑ってかかるべき」(注H)と書きましたけど、このテイエムセンリガンなんかは、まさにソレで、こいつを単勝1.9倍の1番人気に担ぎ上げさすマスコミのアホさ加減ときたら・・・(~~;)。
 で、結果は、園田所属の岩田騎手騎乗のテイエムファンキーがいつもより前々で競馬をして見事1着。トムミラクルはそこから遅れること3馬身差の2着。そして3着には、最後方から追い込んだテイエムセンリガンが入線しました。
▼ \10,000×1.5倍=\15,000

 もう一回ゆうときますけど、「後方脚質のダート馬に武豊騎手が騎乗してきた場合」、単勝とか馬単の頭とかでは、買わん方がよろしいで。追い込んできたけど3着まで・・・ってのが、めちゃくちゃ多いからね(^-^)。
 ところで、ちょっと手前ミソな話になりますが、実は私のHPでは会員の方を対象に「G1コンテスト」なるものを開催しておりまして、そこそこエエ賞品を提供させてもろてます。私も投票して楽しませてもろてます(^-^)。 で話はさらに飛躍しますが、昨年の5月号で紹介した会員のQさん。覚えてはりますでしょうか。Qさんの買った馬はことごとくブッ飛んでしまうんで『消し目君』とか『貧乏神』とか呼ばれてる例の彼です。その彼が、ウチの掲示板で「Qのそれやめてよ!」と題して、自分のG1予想を始めよったんですね。この題名の意味ですけど、自分が買う予定してた馬が、彼の予想の中で挙げられてしまうと、100%に限りなく近い確率で来なくなるんで、「ちょっとそれやめてよ・・・」と思わずつぶやいてしまうところからきています(‥;)。
 そんな彼がジュベナイルFの予想で、『岩田のヤマニンアルシオンから』と指名してきました。私はそれを目にしたとき、「こんな人気の無い中途半端な馬飛ばしても、誰も喜びも怒りもするかい・・・(~~;)」って思いました。
 私は例によってG1とかはほとんど買わないので、それ以上気にもとめず、コンテスト投票用の予想をしてました。
 このレースの予想のポイントは、先行馬が粘れるトラックバイアス(注I)に適合する馬であることが第一条件でした。当然そこへ、にこちゃん指数を加味して結論を出します。その結果、先行策が取れて指数が一番高いヤマニンシュクルが勝つ可能性が高いと予想しました。コンテストで上位進出を目指すには高配当をGETする必要がありますんで、相手探しもせなあきません。先行策がとれて指数の高い馬となると、フィーユドュレーヴとコンコルディアが浮上してきましたが、考えるほどにこの2頭は1200向きのよう。そうしてテキトーに出馬表を眺めてると、例の貧乏神さんが指名したヤマニンアルシオンの前走は、武騎手が騎乗していた事に気付きました。それが今回は岩田騎手で参戦でしょ・・・。 武騎手はマチカネエンジイロに騎乗・・・。そのマチカネときたら、デビュー戦は地方騎手が騎乗。アヤシイ・・・アヤシイ・・・実にアヤシイ(-☆)キラリ。 武豊フリークである私はこの時点でアヤシイ〜「武豊怪電波」を受信しました。
 最近の彼は、お手馬がダブルブッキングする場合、本当に乗りたい方、本当に強い方より、厩舎や馬主のしがらみの濃い方を選択する節があります。それらはクラシックを目指す馬がダブルブッキングした場合に多く見られる傾向なんですが、もう一方の馬にまだまだ未練がある場合や、どちらが強いのか把握しきれてない場合は、武幸四郎騎手や外国人騎手、そして地方騎手等へ乗り替りし、リーディーング上位の、他の日本人騎手に持っていかれないように手配するケースが目立ちます。
 調教師さんも「今回は先約があって乗れんけど、次回はまた乗らせて欲しい」といわれれば、喜んでそのくらいの配慮はするでしょうしね。今回の彼のお手馬は、マチカネエンジイロとヤマニンアルシオンの2頭でした。ここからは彼の内情を、素人の私が競馬新聞等の情報を完全にシャットアウトした上で「武豊怪電波」を勘ぐりに勘ぐり、実際に行った馬券予想です。
 まず、マチカネは見るからに簡単に断わることができん馬ですわ。なぜならこの馬は社台の生産馬で、彼は社台ファームとは切っても切れん関係にあるからです。その事実を掴んでるわけとちゃいますけど、彼の世界規模での活躍を見てると、彼の陰に社台の後押しがあるくらい誰にでも想像つきますよね(^^)。 切っても切れない関係ならば、社台関係の馬でクラシックを狙える馬、特にサンデーの仔の情報は全部集約済みなはずですし、マチカネエンジイロも牧場にいる時点から、彼がツバをつけてあった1頭に間違いないと思います。なぜツバを付けていると思えるか?その理由は新馬戦をあえて地方騎手に乗せているからですわ。わざわざ地方騎手に依頼せんでも、中央の騎手はナンボでもいてますやん。ではなぜ、地方騎手に依頼したか。答えは簡単 、次走以降は武(豊)さんが騎乗するのが決定してたからでは(-☆)キラリ。と、馬柱というモンは、私のような歪みきった視点の人間が読めばこんな結論が見えてきます(^^;。
 一方のヤマニンアルシオンも武豊騎手から地方騎手へ乗り替りですが、なんでわざわざ地方騎手なんでしょう。コレまでの話の流れから答えを出すのはメチャ簡単ですね(^^)。つまり今後も武 (豊)さんが乗りたがってるからでは?(-☆)キラリ。
 では、今回のジュベナイルFで彼の本音は一体どっちに騎乗したかったのか・・・。私は絶対にヤマニンと見ました。にこちゃん出馬表の指数を見る限り、マチカネは成長力に乏しい部分を感じます。彼もすでにそれは手応えとして感じてるはずで、前走の負けで、ある程度の見切りをつけたはずです。
 一方、ヤマニンの前走は1200m戦ですが、母系からも距離延長は大歓迎なはずですし、何より兄が一昨年の「ゼニ馬」(注J)ヤマニンセラフィムっていうのも心強い。
そう考えると、このヤマニンアルシオンという馬が、ここで来てもなんらおかしくないし、トラックバイアス的に見たらおかしくないどこか、完全にハマる脚質やし、もしかしたらアルんちゃうか(-☆)キラリ。と強く思い始めました 。
 こうなると貧乏神のQさんが何を指名しようと関係ありません。私は私の思うまま投票を行うだけでしたので、ヤマニンどんぶりを馬単で裏表2点を均等買いで投票しときました(^^)。  ついでに、単行本P55でも触れた「しかるべき友人Nさん」に頼んで、実馬券も1000円づつ買っておきました。当初買う気はなかったんやけども、あまりに高配当なんで、色気が出てきてついついです(^^;。結果は書かなくても皆さんご存知のとおりですね(^o^)。
 さて、武豊フリークの私だからこそ狙える、武豊から予想する馬券術。彼ってほんまにわりやすい人なんで、こういう利用法もあることを覚えといてもろたら絶対に損はさせませんで(^^)。
 後日談ですが、先日、本誌担当者から聞いた話ですと、やっぱり本当はヤマニンに騎乗したかったらしいです。昨年のクラシックも、本当に乗りたい馬に騎乗できなくて成績が残せてないんやと思いますよ。彼クラスになるとしがらみの方が大きくて、自分が自分でない部分があるんでしょうねぇ。
 もうひとつ余談ですが、貧乏神様もGETされておりました・・・(◎◎)。ああそれと、スイープトウショウに不利がなければヤマニンシュクルと勝ち負けの勝負でしたね。よって私の的中もありませんでした。  ではまた来月!
注@●木下の基本戦術は「複勝コロガシ」。少ない資金(ローリスク)で儲け(ハイリターン)を生む
    が、的中率が相当ないと難しいので、なれない人は注意。
注B●簡単にいえば「馬場状態」。木下の予想には不可欠な要素で、馬場を見る目も確か。
注C●「ダートの基本は先行馬」は、シンプルだが木下予想の鉄則。
注D●「レベルの高いレース」は当然木下も利用している。ここでは、「厳しいレースを経験した
    経験値」
注E●木下もビビることがある。
注F●「予想が雑にならないように」「第2クール」など注Eではないが、木下の予想では、メンタル 
    面の要素も大きい。「いかにして自分と折り合いをつけるか」が勝組みの鉄則。なので自分で
    集中力がないとすぐに中止するし、儲けの深追いも絶対しない。
注G●注Cと同じ、ダートの基本戦略。
注H●木下は自他ともに認める「武豊フリーク」。以下の本文では、それがわかるだろう。
注I●芝でもやっぱり「トラックバイアス」。この日の阪神は開幕週で、誰が見たって前残り。
注J●「ゼニになる3歳馬」のこと。木下の走馬眼で見つけた、文字通りゼニになりそうな3歳馬を
    毎年本誌で公開する人気企画。激走馬多数。 
 注A「にこちゃん指数出馬表」(阪神JFのものを抜粋)木下のオリジナル能力指数「にこちゃん指数」が 入った、これまたオリジナル出馬表。「塗り絵」(色分け)のコンセプトを反映させ、さまざまな要素を“視覚化”している。なので実際はカラー。名前は柔らかいが、中身は濃い。

             

 

   

 

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