競馬最強の法則

競馬で立派に妻子を養う男 木下健の方法

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「回転襲歩」を見極めると

こんなんでましたけど

          (^ ^; アハハハハ

 

 これまでのあらすじ

 

 木下がレースリプレイを見る際、不利やロス

など“馬単位”でチェックしておいてそれを馬券に

生かす「UT馬」というファクターがある。

 この「UT馬」の結果検証している時、なかでも

「1コーナーで不利、ロスなどがあった馬」が、

一定のパターンでなぜか大穴をあけることを発見。

 その理由を追求してみると「馬の歩法」に

いきついたが・・・。

    「1コーナーのロス」なんですけど・・・・・(- ;)

 毎度です(^^)/。先月号のアンカツさん特集はどないでしたか?私の書いたモンは役に立たんやろけど(^^;、他の皆さんのモンは結構タメになるやつが多かったですよね。ってざっと見ただけで適当なこというてますねんけどね(^^;アセアセ。
 さて今月はお約束どおり、『1コーナーでロスのあった馬』の話を再開されてもらおうと思てます。1ヶ月の中断のおかげでいろいろ調べる時間もできて、かなりパワーアップした内容をお届けできる!と言いたい所ですが、実情は・・・なんです(^^;アセアセ。 えーっと、とりあえずは8月号と9月号で紹介した『1コーナーで不利、ロスなどがあったUT馬』リスト中の未出走馬のその後を追ってみたいと思います。紹介した以上はある程度の責任はあるし、検証くらいはしとかんと怒られますさかいね(^^;。
 まずは表@をご覧ください。この表には36頭の馬が記載してありますが、『1コーナーで不利、ロスなどがあったレース』の後、1度も出走していない馬が4頭おりますので、32頭として集計することにします。(9/14終了時点)。このうち本誌発売以後(つまり皆さんがご覧になられる)にレースに出走した馬は半数にも満たない14頭です。そのうち馬券につながった馬はわずか3頭で、統計では21.4%という数字になってきます。
 率直な感想をいえば、皆さんの馬券に役立てたとはいえんと思ってます(**)。ただ、皆さんに儲けてもらうことは出来んかったやろけど、逆にそんなに迷惑もかけてないんちゃうかなぁ・・・って思います。
 というよりほんとのところは、あんまり出走せんでくれて助かったな・・・って感じですけどね(^^;アセアセ。だけど、企画としては言い訳のしようもないくらい最悪な結果なんでしょうな・・・(~~;)。
 さて、そないいうたかて、このままでは終われませんわ。何か!何か結果と言うか、次に繋がるモンを残さんことには、編集長の「木下君、君の代わりはいくらでもいるんだよ(――;)」って声が聞こえてきそうですもん(‥;)。(そんなこといいませんて。/編集長Hより) なので、その前にちょっとだけ言い訳させてもらいますと、8月号の文中で【直ぐに馬券になったかならなかったかの違いは、〜〜中略〜〜分岐点が「勝馬から1秒の差」あたりにあるのかも知れません】と紹介しました。そしてこの表に紹介した馬は、勝馬から1秒以上離されたヤツがほとんどなんで、「5走後程度してから馬券になってくる」との感触を持ってます。そういう意味でも、狙いは逆に5走後以降(-☆)キラリ、と。。。そう信じたい・・・ということにしといて結論は先に持ち越し!ってことで(^^;アハハハハハ。


      「変則」=「ロス」の可能性は無残にも・・・


 さてさて、それでは当面の本題ですが、ちょっとその前にもう少しだけ寄り道をして、前回までの話を整理してみたいと思います。
 まず、事の発端は「1〜2コーナーまででロスや不利等があった馬は、大きな着差でも、経験上、意外と激走度が高く、ひょっとしたらこれを材料に儲かるかも」って ことでした。そしてその原因を究明する前の段階で、【回転襲歩】と【交差襲歩】という二つの走法を紹介しました(9月号)。
 簡単にいうと、次の通り。

○回転襲歩・・・「加速はいいが安定性に欠け、疲労が著しい。」
○交叉襲歩・・・「安定感がよく、疲労度が少ない為、長く走る事が出来る。」

 とくにこの「回転襲歩」には、1コーナーでのロスや不利につながる原因かな?と感じて、
 「強引に先手を奪いに行った場合、スタートダッシュで使う回転襲歩を普段よりも長時間使う必要が出てくるんで、この行為がレースの前半に著しい疲労を蓄積させてしまい、結果的に大きく惨敗させることになる」という仮説を立ててみました。そしてさらに、この仮説を延長して、「実際のレースで、直線に向くときに馬が手前を替える行為は、【変速】かも?もしそうならば、勝負どころでは交叉襲歩から回転襲歩への【逆変速】、つまり加速行為が行われてるかも(-☆)キラリ。もっと想像するならば、スタート後以外、実はレース中の色んな場面で、何度か変速行為が行われてるのかもしれませんね。」
 という考えを示して、前回を締めくくりました。で、いよいよ本題です(^-^)。あれ以来、何度も繰り返しビデオを見ました。そして「回転襲歩」の様子を納得がいくまで検証してみました。ウチのビデオはスロー再生ができない安モンやったので、スロー再生のできるビデオを用意してまで一生懸命に検証してみました(~~;)。そして、そこから生まれた結論は・・・。
 ビデオで検証した限りでは、「1コーナーでのロスや不利の原因」と「回転襲歩」の因果関係はつかめませんでした。そればかりか、ハッキリゆうて因果関係は皆無・・・のような気がしました(~~;)。
 それに、レース中に「回転襲歩」に切り替えて変速をしてるかも、って想像もただの空想でしかなかったようです・・・(~~;)。  ほんま最悪ですわ・・・。それは予想もしてなかった最悪の展開でした。ビデオで検証するまでは、きっと自分の仮説は「近からずも遠からず」って感じで、きっとなんらかの結果は報告出来ると思ってたんです。そやけども、甘かったというか(~~;)。ただ、ここまで来ると、「因果関係はつかめませんでした」で終わるわけにはいきません。乗りかかった船やないですけど、別件でもエエんでなんか見つけて報告できたらと思って続けて検証してみました。
 その結果、いくつか興味深いものを見つけることができたかもしれんと思うんで報告したいと思います。


      「回転襲歩」は馬によっていろいろあるんですわ


 まず、「回転襲歩」の話ですが、8月号では『所さんの目がテン!』のホームページに記載されてあった情報を拝借し、
 「スタート直後から10秒間の足のつき方は、まず後ろの左を、次に後ろの右、続いて前の右足、最後に前の左足と、足が回転するように着地しています。このような走り方を「回転襲歩」と呼ばれ、加速はいいのですが、安定性に欠け、すぐにつかれてしまう走り方です。」と書きましたが、実際にレースを検証してみますと、「回転襲歩の秒数や歩数には馬やレースによって大きな差がある」ことがわかりました。 まず「回転襲歩」を使う場面が目立った馬を固体別に分類してみますと、新馬や未勝利馬などの下級クラスで、しかもレース経験の浅い馬のほうが長い時間、長い回数で「回転襲歩」を使うことがわかりました。 ハッキリとした理由は判りませんが、経験が浅いほど、ある程度の速度に達するまでに時間が掛かるために回転襲歩の時間、および回数が多いのかも知れないと思いました。
 そして距離別にみると、クラスを度外視ししても、短距離ほど「回転襲歩」の時間、および回数が多いですね。極端な例かもしれませんけど、オープンクラスの2000m級のレースでは、最初の一完歩目しか回転襲歩を使わない馬もいてました。このことからもやはり「回転襲歩」というのは「静止状態から加速するための走法」であって、たいして加速の必要がない場合は一完歩目だけで十分ってことなんですね。それにしても、「なんで馬自信が自分の出走する距離を判ってるんかな??」ってちょっと不思議な気分になりましたが、冷静に考えるとそれはわかってるんじゃなくって、慣れというかそうゆうタイプの馬なんやと思いました。つまり「回転襲歩」の上手い馬はスピード競馬にむいてる部分があるし、下手な馬はロングディスタンスが合っている部分があるんちゃいますかね。


        改めて新鮮だったこのファクター


 さて次の話題がこの原稿の目玉部分なんですけど、今回検証した中で私自身には一番の収穫でした。【手前】って競馬用語をよく耳にしますよね。右手前とか左手前とかいうあの【手前】です。実は、「回転襲歩」と「交差襲歩」を検証するため、たくさんのレースや馬をスロー再生してみたところ【手前】の面白さに気づきました。それはもしかしたら、世間では常識なんかもしれません。けど私の中ではけっこう新鮮やったんです(^^;。 右回りが得意な馬、左回りが得意な馬がいると聞きます。そのあたりの真相はよーわかりませんけど、京都や阪神のような右回りのカーブを回って行くときの脚の運びは、ほぼ全馬が「左後肢→右後肢→左前肢→右前肢」という回転で右脚を重心に地面を蹴って推進力を得ます。逆に東京や新潟のような左回りのカーブを回っていく場合の脚の運びは「右後肢→左後肢→右前肢→左前肢」という回転で左脚を重心に地面を蹴って推進力を得ます。 そして、直線を走る場合の脚の運びに注目してみた場合、競馬場の右回り、左回りに関わらず「右後肢→左後肢→右前肢→左前肢」という運びする馬が圧倒的に多くみられました。
 これらをトータルしますと、左回りのコースでは、スタートからゴールまで一貫して「右後肢→左後肢→右前肢→左前肢」という運びで周回してくることになる訳ですが(そうではない馬もいる)、右回りの場合は、スタートから1コーナーまでは「右後肢→左後肢→右前肢→左前肢」と運び、コーナーリングで「左後肢→右後肢→左前肢→右前肢」と手前を替え、カーブ後の向こう正面でまた「右後肢→左後肢→右前肢→左前肢」と手前を変換し、3コーナーでもう一度「左後肢→右後肢→左前肢→右前肢」と手前を替え、最後の直線でまた「右後肢→左後肢→右前肢→左前肢」と忙しく手前を変換しながらゴールにたどり着くわけです。
         

 文章やとややこしそうですけど、実際にレースを見る限りでは自然と手前変換が行われてますし、別に難しいことではないみたいです。けど、中には自然にできん馬もいてるんです・・・。そしてソイツらがゼニになる可能性を残してる事を発見したのです(-☆)キラリ。
 実は8月号の文中で紹介した「カフェジュピター」の例も、「手前変換」というファクターから凡走と激走の謎が解明できました。確かに「1コーナー進入時のロス」というのも、凡走の原因のひとつであるんですが、大負けしてしまう理由に関しては「手前変換」という部分で理屈つける方が理にかなってると思いました。それらを今月号で説明しようと思いったんですが、お〜っと残念!。説明できるだけのページ数がもう残ってないんですぅ〜。なんかまた来月号につなげよう、つなげようとしてる作戦がミエミエっぽいですけど、決してそうじゃないんですよ(^^;アセアセ。 もうちょっと検証したいこともあるんで、それらとあわせて来月号ではキッチリ説明させてもらいますわ。
 というわけで今月はこの辺で(^0^)/~~see you