Priusists 21th century
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2003年4月17日トヨタが新型「プリウス」を公開した。報道によるとモーター出力を50%高めて加速性能を向上させ、走りのハイブリッド車として魅力を高めたそうである。

次期プリウスにはTHSIIが搭載される。日経産業新聞によれば、THSIIは車全体のエネルギー制御を徹底させたほか、電圧を500ボルト(従来は274ボルト)に高める昇圧回路を新たに組み込み、モーター出力を68馬力(従来は45馬力)に高めたそうである。また1500ccガソリンエンジンの最高出力も、従来の72馬力から8%程度向上させ、78馬力となった。結果としてモーターとエンジンのシステム全体で、最高出力を113馬力(従来は101馬力)と10%の向上となり、排気量2000cc級のエンジン搭載した車と同等以上の走行性能を持つようになるという。

例えば時速0km/hから100km/hまで加速するのに、現行では13秒ほどかかっているものが、新型では10秒とかなり加速性能が向上しているらしい。一方で燃費の方も現行モデルの31km/lより15%向上させ35km/l程度と素晴らしいレベル向上となっているらしい。なかなかスゴイスペックであり、乗ってみなければまだ何とも言えないが、ひょっとしてガソリンエンジン車を越えたかも?

スタイルは5ドアハッチバックを採用、しかもかなり先進的なデザインになっており実物を見る日が待ち遠しい。何より、室内空間がカムリ並になるというのはかなりの朗報。ホイールベースを15cM伸ばすとカムリと同等になり、アメリカで人気のある車種の室内空間を確保することにより、米国での売り上げのテコ入れを目指していると思われる。現行プリウスの室内空間もかなり余裕があるが、外国人を乗せたときに若干窮屈そうに見えたので、さらなる改善が必要だとは感じていた。ボディに一部アルミを採用して軽量化を進めたほか、かなりの空力重視のスタイルとなっており、これらの点も燃費向上につなっがっているのだろう。また、新型プリウスでは現行以上にドライブbyワイヤーが進みそうで、伝統的イグニッションキーやシフトバーがなくなるようである。

もう一つのビッグニュースは、トヨタが今回の新しいハイブリッドシステムを日産自動車に供給する事だ。報道によれば2006年ごろから日産車にTHSIIが搭載される見通しだそうだ。新型プリウスの駆動電池は相変わらずニッケル水素を使用している。一方日産はリチウムイオン電池に強く、両者の協力は大きな成果を生む可能性もある。

入手可能な情報はまだ以上のように限定されたもので、具体的な価格や発売時期などは未定な様だ。初代プリウスより車格が上がったようなので、個人的予想では若干値段が上がるのではないかと思う。さらに、細部の装備などでどの様なサプライズがあるかも関心を持っている。写真で見る限りにおいてはリヤストップランプなどは低電力消費型のLEDが多用されているようだし、アンテナも短くなっている。

気になるのは、室内のカラーデザインが一部少し黒っぽくなったことと、後部座席のヘッドクリヤランスがどうなのかなという点。あと後方視界がどうかとか、フロントドアモールの傾斜が緩いので、コーナー展開時に視界が遮られないかなど、細かい点もチェックしたい。いずれにせよ、この秋が待ち遠しいことは間違いない。



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