プリウス燃費記録

給油日
総走行(km)
給油間走行(km)
給油量(l)
Reg./
High.
単価(\)
支払い額(\)
総額(\)
燃費(km/l)
1 980127 100 - 40.50 Regular 85 3614 3614 -
2 980214 799 674 41.64 HighOct. 94 4110 7724 16.2
3 980305 1430 631 38.96 HighOct. 94 3845 11569 16.2
4 980322 2132 702 41.24 HighOct. 93 4027 15596 17.0
5 980407 2792 660 37.48 HighOct. 92 3620 19216 17.6
6 980425 3438 646 35.69 HighOct. 95 3560 22776 18.1
7 980506 4106 668 34.00 HighOct. 95 3392 26168 19.6
8 980522 4756 650 34.85 HighOct. 94 3440 29607 18.7
9 980617 5394 638 34.81 HighOct. 94 3436 33043 18.3
10 980713 6105 711 39.29 HighOct. 95 3919 36962 18.1
11 980810 6783 678 39.70 HighOct. 93 3877 40839 17.1
12 980819 7480 697 37.67 HighOct. 93 3678 44518 18.5
13 980830 8313 833 42.29 HighOct. 93 3933 48647 19.7
14 980928 8954 641 37.07 HighOct. 93 3448 52267 17.3
15 981020 9535 581 31.64 HighOct. 93 3090 55357 18.4
16 981110 10263 728 39.60 HighOct. 93 3867 59224 18.4
17 981201 10854 591 34.28 HighOct. 91 3275 62499 17.2
18 981216 11542 688 39.96 HighOct. 108 4531 67031 17.2
19 990111 12279 737 42.10 HighOct. 95 4199 71230 17.5
20 990121 12827 548 27.92 HighOct. 95 2785 74015 19.6
21 990208 13548 721 40.11 HighOct. 95 4001 78016 18.0
22 990301 14280 732 40.53 HighOct. 94 4000 82016 18.1
23 990328 15001 721 40.34 HighOct. 93 3939 85955 17.9
24 990411 15656 655 33.02 HighOct. 93 3224 89179 19.8
25 990424 16337 681 35.80 HighOct. 93 3329 92676 19.0
26 990502 16988 651 28.16 HighOct. 93 2750 95426 23.1
27 990705 17636 648 31.30 HighOct. 95 2974 98548 20.7
28 990730 18316 680 40.26 HighOct. 97 4100 102648 16.9
29 990906 18316 714 41.80 Regular 90 3950 106598 17.1
30 991002 19018 702 40.19 Regular 91 3840 110438 17.5
31 991108 19018 724 40.35 HighOct. 103 4208 114646 17.9
32 991201 19725 707 38.80 HighOct. 101 3918 118564 18.3
33 000106 20420 695 40.57 HighOct. 101 4098 122662 17.1
34 000204 21096 676 41.40 HighOct. 101 4181 126843 16.3
35 000224 21816 720 39.79 HighOct. 101 4019 130862 18.1
36 000314 22292 476 28.57 Regular 91 2600 133462 16.7
37 000322 23055 763 37.00 HighOct. 101 3737 137199 20.6
38 000503 23801 746 42.40 HighOct. 105 4675 141874 17.6
39 000618 24569 768 40.68 Regular 96 4100 145974 18.9
40 000720 25285 716 42.85 Regular 96 4320 150294 16.7
41 000801 26061 776 42.50 Regular 96 4284 154578 18.3
42 000817 26722 661 37.33 HighOct. 106 4155 158733 17.7
43 000829 27361 639 32.24 Regular 96 3250 161983 19.8
44 000918 28073 712 41.90 HighOct. 106 4663 166646 17.0
45 001104 28749 676 39.44 Regular 99 4100 170746 17.1
46 001217 29487 738 44.04 Regular 98 4316 175062 16.8
47 010112 30167 680 39.60 Regular 97 4033 179095 17.1
48 010205 30802 635 40.85 HighOct. 107 4590 183685 15.5
49 010303 31433 631 41.27 Regular 96 4160 187845 15.2
50 010406 32031 598 37.39 Regular 95 3730 191575 16.0
51 010429 32795 764 41.49 Regular 94 4095 195670 18.4
52 010519 33501 706 40.31 Regular 94 3873 199543 17.6
53 010530 33752 251 15.10 Regular 94 1490 201033 16.6
54 010603 34646 894 40.22 Regular 94 4160 205193 22.2
55 010704 35320 674 42.06 Regular 96 4240 209433 16.0
56 010807 35537 217 41.68 Regular 96 4201 213634 5.2 ???
57 010821 35795 260 15.48 Regular 96 1560 215194 16.8
58 010831 36237 440 27.59 HighOct. 106 3071 218265 15.9
59 010902 36992 755 40.68 Regular 96 4100 222365 18.6
60 011008 37661 669 42.75 HighOct. 102 4361 226726 15.6
61 011111 38349 688 41.08 HighOct. 102 4400 231126 16.7
62 011202 39009 660 41.31 HighOct. 101 4172 235298 16.0
63 011224 39659 650 41.57 HighOct. 99 4115 239413 15.6
64 020206 40257 598 40.36 HighOct. 101 4076 243489 14.7
65 020307 40873 616 41.05 HighOct. 100 4105 247594 15.0

(020331)またまた長らく更新をさぼってしまった。そろそろ職場などで責任を持たされるようになって、自由に使える自分の時間が無くなってきている。遠出もほとんど出来ない状態で、冬の寒さと相まって燃費もえらく悪い結果になってしまった。が、クルマの調子自身は全く問題ない。

フォードが燃料電池のハイブリッドを出すらしいが、ホントに使いものになるのかな、と思う。その前に「普通」のハイブリッドを出してみて、色々情報を入手すべきだろう。まぁ、アメリカでもハイブリッド車を推進する政策が出きるらしいから、いろいろなところから売り出すことは大変結構。

シンガポールではホンダが力添えをして、ハイブリッドカーを用いたカーシェアリングの実験を行うと言う話があった。コストの高いハイブリッドカーや燃料電池でも、カーシェアリングを用いることで多くの人が使えるようになるのは大変良いことと思う。

(010920)随分長い間ご無沙汰してしまった。私が怠慢している間に、トヨタは先進的なエスティマ・ハイブリッドと、マイルド・ハイブリッド(マイルド・セブンみたいだな...)を搭載したクラウンを世に出すなど、素晴らしい活動の進展を見せている。特にエスティマ・ハイブリッドは私の周囲でも大変関心を読んでおり、成功するのではないか。エスティマ・ユーザーはかねてから燃費の悪さだけ何とかして欲しいと思っていたそうで、この重量で燃費が10-12km/lぐらい出れば驚異的なことらしい。また、大変な発電能力があるので、災害時やキャンプなどの際に電気機器を使用するのに便利であると思われる。うちも大家族だったら買いたいところだが、ちょっと大きすぎるなぁ。イプサムぐらいに積んでくれると嬉しいのですが。

この3ヶ月の間に、駆動バッテリーがついにいかれ、無償交換になった(55番で異様に燃費が低いのは交換後の点検などで燃料を消費していたからと思われる)。交換後は全く亀が出なくなり、まさに新車のようになった。私が購入したのが本当に初期型であったので、実際良くここまで持ったと思う。後もう少しで保証期限(5年間)が来るところだったが、何とかその前に交換になって、トヨタさんには悪いが少しホットしている。

今回はタイヤも交換した。これまでローテーションを繰り返して何とか持たせてきたが、純正のブリジストンのタイヤはサイド・ウオールの耐久性に若干の問題があるようで、タイヤサイドのベース部分がかなり早めに露出して来ていた。今回のタイヤ銘柄はメカニックの方にお任せしたが、筆者が仕事でDNAを使っているからかどうか知らないが、横浜のエコタイヤ・DNAと言うものに換えて頂いた。使用感としては、若干コーナリングの性能向上や、タイヤ泣きの減少が見られるようである。

8月末に再び名古屋までプリウスで遠出したが、トヨタの本拠地豊田市に行って驚いたのがプリウスの多さ。いやもう、そこら中にいるのである。その後名古屋大医学部に行ったが、その駐車場でも何台ものプリウスを目撃した。名古屋はホントにプリウス天国なんじゃのう。

(010603)やっちんさんのホームページがあるサーバーがダウンしているらしい。サーバー運営会社の方がダウンしてしまったらしい。ここ最近ネット関係の企業が随分経営が悪化しているようで、東京メタリック通信もダメになってしまった。ITバブル崩壊の影響が徐々に実体経済に現れてきているようだ。私はE-アクセスでADSLを使っているが、こちらは何とか持ちこたえて欲しいものである。

一方4月に小泉政権が誕生し、支持率も最近で85%とというとんでもない数字になっている。この政権は環境も重視してくれているようであり、具体的にすべての公用車にハイブリッド車などの低公害車を導入すると公約した。これは素晴らしいことであるが、さっそく自工会が「現在ハイブリッド車などを出しているのはトヨタとホンダだけなので、この二社の独占になるから、ガソリン車も低公害車の中に入れてくれ」と言う馬鹿げたコメントを出している。

こういう会社は、これから行政がフロントランナー方式に変わろうとしていることが判っていないらしい。今だに護送船団方式よろしく、一番遅れている会社にあわせろ、というのはなんとも時代錯誤だ。トヨタもハイブリッドシステムを提供する用意があるのだから、OEMでも何でもやって作ればいいのである。ハイブリッドがダメなら、天然ガス車でも何でも作れば良いではないか。そういう努力を怠るのはどういうものだろう。

話は変わって、ここ最近亀の出現頻度が高くなってきた。そろそろバッテリーがへたってきたのかも知れない。また、タイヤの方も随分減ってきた。次回の定期点検でタイヤ交換とバッテリーのチェックをしてもらう。トヨタからは販売会社の対応がどうかというアンケートが送られてきた。こういうアンケートを頻繁に行うのだから、販売会社の方も迂闊な対応は出来ないのだろう。

先日名古屋の方までプリウスで遠出してきたら、久しぶりに燃費が20km/lを越えた。往復でガソリン代が4000円程度ですみ、帰ってきてもまだタンクにガソリン残量の余裕があった。1000kmは軽く無給油で走破できると実感。

日産の決算が素晴らしいものになったそうだ。しかしその背景に、先行き数年分の損失を前年度の会計で一括処理したと言う会計上の仕組みがある、と噂されている。ゴーン氏がリバイバルを印象づけるためにこういう「イベント」を用意したと考え、今後の復活に期待したいが、欧米のコストカッターの会計テクニックとはこういうものなのかと考えさせられた。実際に日産車がバンバン売れているかというと、統計上は今ひとつというのが残念ながら実状のようである。三菱自動車も今年似たような手法の決算を出しているらしいので、来年は一見復活したように見えるのかも知れない。いずれの会社も、本業で顧客の信頼を早く回復していただきたいと願う次第である。

(010324)随分久しぶりの更新になってしまった。Myプリはその間1回目の車検を通過した。その際パワーステアリングのギアから異音がしていたのを修理してもらう。結果的には、ギアボックスの交換で済んだ。車検などで点検に出すとその間に燃費が悪化するので、今回の値は冬だという点を考慮してもかなり悪くなってしまった。15km/l台と、これまでの最悪の記録になってしまった。しかし最悪でこれであるので、大したものである。

トヨタがプジョー・シトロエン・グループと提携して小型車を作るらしい。私としてはあの「猫足」をトヨタ車が勉強できれば、最高である。フランス派の私としてもこの組み合わせは歓迎である。

日産もプリメーラ・エクストレイル・シーマなど最近随分チャーミングな車を作るようになってきた。もしプリウスにのっていなかったら、プリメーラなどはおそらく買っていただろう。(ただ、個人的には、シルフィードに積んでいるエンジンを乗せて欲しかった)この調子で行けば復活も本物になると思う。

東京都が運営に関与している駐車場で低公害車の駐車料金を割り引くらしい。こういう政策はやはり我々にとって大きなインセンティブになるので、行政は是非どんどん導入していただきたい。

話は変わるが、前回の更新から今回までの間に日本の株価が大変下落してしまった。そこで、プリウスの開発に関わったトヨタ自動車と松下電器を応援するつもりで株主となることにした。これからは株主としても両社を応援していきたい。

(010102)2001年はトヨタとホンダがいよいよ他車種にハイブリッドを展開することになり、いよいよこの2社を軸にハイブリッド競争がスタートしそうである。筆者を含め、プリウスに乗っている連中はもはやノーマルガソリンエンジン車に関心はなくなっているので、いろいろな将来の買い換えの選択肢が出てくれるとうれしい。

トヨタがフォードとハイブリッド車技術などで提携する方向で交渉に入っているらしい。トヨタはこれまでにGMなどとガソリンを燃料とした燃料電池車の共同開発を行うことになっており、今後の展開がどのようになるか興味深い。

トヨタとGMのガソリンを用いる燃料電池方式は、理念的には現在のハイブリッドの延長線上にあるような気がしている。それはいきなり水素やメタノールでは、スタンドなどのインフラに問題があり、そのクルマが商品として実際に成立するか疑問であるからだ。これはCNG車が一般用途には余り現実的でないのと同じである。

この点ガソリンを使えば、このような問題はない。おそらく燃費をさら大幅に向上できるので、化石燃料枯渇の時期を遅くすることは可能になる。また、取り出すのは水素だけなので、排出ガスの問題も少なそうである。(が、水素を取り出したガソリンはどうなってしまうのだろう。ほかの用途にリサイクルできるんであろうか?)

もう一つの可能性は、現在のプリウスのシステムと燃料電池を組み合わせたシステムである。プリウスにはガソリンエンジンとモーターの両方があって、これを適宜使い分けて駆動力を得る。制動時に運動エネルギーを回生し、バッテリーに蓄える。このエネルギー回生はおそらく燃料電池車にも受け継がれるだろう。そうなれば、燃料電池車は蓄電用バッテリーを乗せていることになる。

ここでプリウスに燃料電池を搭載する図式を考えてみよう。高速走行や定常走行ではガソリンエンジンを希薄燃焼させ、高燃費で巡航する。加速時にはエンジン出力を押さえるか一定に制限し、燃料電池と蓄電バッテリーから供給される電力でモーターを駆動させ、高出力を得る。燃料はいずれもガソリンでよい。しかもこの場合、それほど大容量・高性能の燃料電池を搭載する必要がない。燃料電池により常時蓄電用バッテリーが良好な充電状態にあれば、それだけでかなりの燃費向上になる。これらの技術を用いれば、40km/l程度の燃費が達成できる可能性もないわけではない。ただし、問題はあまりに系が複雑になることである。実際にこういう事が可能かどうかも判らない。いずれにせよあと数年で答えは出るだろう。

最近ようやく原油価格が下落に転じた。今回の一件で分かったことは、原油相場が暴力的とも言える世界マーケット・マネーの格好のターゲットになると言うことだ。今回の原油高騰は単なる前哨戦に過ぎないと見るべきだろう。原油が少なくなってくると、世界中を瞬時に動き回る巨額のマネーによって、アッと言う間に信じがたい原油価格になってしまう日が近い将来くるであろう。

このような原油高騰のリスクに対して有効なヘッジは、やはりできるだけオイルに依存しない生活にしていくことだろう。日本は1970代移行のオイルショックによってこのことを学び、原油依存度の削減や省エネルギー・原油備蓄を進めていた結果、とりあえず今回の原油高騰をしのぐことができた。(それを怠った欧米諸国では、日本では想像もつかないようなパニックになっていた。)しかし、その日本でもことクルマに関しては余り手が着いていない。早いところクルマの燃費向上をしておくことは、環境問題の改善だけでなく、マネー市場からリスクをヘッジする意義もあるのではなかろうか。

(001126)複数の新聞報道によれば、東京都は早ければ2001春からにでも、大型ディーゼル車の首都高速通過時に数百円程度の新税を徴収する方針らしい。なお、ディーゼル粒子除去装置装着車および新基準適合車にはこの新税は適用されず、また湾岸高速を使用して千葉に抜ける場合も適用されないとのことである。法的には問題が無く、議会での賛成の可能性も高いので、実現する可能性は大きいそうだ。このような環境重視の新税はぜひ導入してもらいたい。

このような中で、日石三菱・出光などが精油所の脱硫装置の増強をはかり、2003年10月をめどに全ての軽油製品を硫黄の少ない低公害型に転換する動きを見せている。これにより硫黄含有量は現基準値の約十分の一である50ppmに抑制される見込み。これに対応して自動車業界でも、順次低公害型車の投入を行う予定だそうである。

依然取り上げたことを思い出していただきたいが、これにより、トヨタの低公害型ディーゼルエンジン技術が普及する素地が出来上がりつつあると考えられる。あと数年で日本の大型ディーゼル車のイメージが革新的に変わる日が来るであろう。

しかしその一方で、軽油にA重油を意図的に混入させて経費削減をはかる運送業者がいるとのこと。このようなトラックはひどい黒煙を出して走行しているので、容易に見分けがつくらしい。警察もこのような環境破壊車をどんどん摘発して欲しい。また石原知事もこのような違法車に対して、厳罰を処すような条例を作成してただきたいものである。

(001104)前回プリウスがアメリカで"Eco"と言う名前で売っているらしいと言う部下の話をそのまま書いたところ、早速塩田さんという方から「それはアメリカでECOHと言う名前で売っているプラッツのことです」と言うご指摘を頂いた。どうやらプリウスにそっくりなプラッツと見間違えたようである。

プラッツは確かにプリウスに良く似ており、出始めのころはよく間違えた人がいたようだ。また、プラッツのプロトタイプらしきものが一時「ノーマルエンジン型プリウス発売」と「マガジンX」と言うスクープ誌に掲載されたりもした。このお騒がせ記事に、プリウスマニア達はトヨタが時代に逆行するようなことをするのだろうかと随分気をもんだものである。

プリウスの初代開発者である内山田氏は当初から、「プリウスを心意気で買っていただいたお客様のために、ノーマルエンジンタイプは出さない」ような趣旨のことを言っておられたので、私は何かの間違えではないかと思っていた。そうこうしている内、アメリカでECOHと言うプリウスによく似た車が発表された。その時私は、これとプリウスを見間違えたのでは無かろうかと推測したものである。

案の定、出て来たのはプリウスにそっくりなプラッツであり、よく見ればやはり似て非なる別の車であった。トヨタはプリウスユーザーのステータスを約束どおりに守ったのである。

しかし、今から思えばここ数年のトヨタ車には、随所にプリウスで始めて取り入れられた技法や、デザインが取り入れられている。例えばセンター・メーターであり、イータビーム・サスペンション、ショートオーバーハング・ロングホイールベースのボディーデザインなどである。プリウスが始めてではないが、明るいイメージの内装、乗降性の良い高めのシートポジション、頭上空間を広くする腰高の車体などもプリウスの特色である。これらの昇華した姿が、大ヒットのヴィッツ三兄弟であり、新型カローラと言うことになるのではないか。また、おそらく生産過程でもプリウス方式が取り入れられているはずである。

こういう技術革新の先鞭としてプリウスを世に出し、ユーザーからのフィードバックを得て後発車種への取り込みをはかり、一方で環境重視のイメージリーダーとして機能させることで、トヨタはプリウス開発にかかったコストに関してトータルで十分もとを取ったのではないかと思う。なにより、保守的なトヨタというイメージが、できることは何でもやるのだという革新的イメージへ180度変わってしまったことが、一番大きな効果だったのではないか。

ところで、ゴーン氏率いる日産も、2001年3月期には過去10年の最高益となる2500億円の利益を計上するそうだ。これを機に日産が復活することを祈りたい。

しかし、特段日産の車が変わったわけでもなく、売れ行きが良くなったわけでもないのに、これだけの利益が出るというのは一体どういうことだろうか。簡単に考えればこれまでの経営陣が努力を怠ってきて、随分非効率的な経営をしてきたと言うことになるのだろう。しかし、その経営陣は誰も責任をとっていないような気がする。

一方で、売り上げの上昇もなくこれだけの利益を上げるためには、多くの下請けや販売会社・従業員などから日産本体にキャッシュの流入がなければならない。また、資産売却に伴う特別利益や税金免除の点も考慮すると、日産の再建は本当にここからが正念場なのではないかと思う。

おそらくゴーン氏は日本的経営に決別し、フランス人お得意の合理的経営をやったのだろう。私も何人ものフランス人と仕事のおつきあいをしてきたが、彼らは日本人が考えている以上に論理的思考を重んじており、理屈がきちんとしていないと全く相手の考えを受け入れない。そればかりでなく、こうだと確信したら、細かいことを考えずに猪突邁進してしまう傾向がある。これはフランス革命を考えてもらえばおわかりだろう。そう、ちょっといきすぎてしまうのだ。(最も、そこがフランスの良いところでもあるのだが。)

また、最近のテレビ番組で、日産で社内会議が英語で行われるようになったことが取り上げられていた。私たちのラボでも既にここ数年来研究セミナーは大学4年生から全て英語でやることになっている。これは確かに国際化にとって必要なことであるし、論理的説明能力を高めるに非常に役立つ。しかしその反面、英語の苦手な人たちが面倒な議論をしなくなってしまうと言う欠点があるのである。そして、英語のできる人が圧倒的支配力を握ることになる。

外資系のように語学のできる人ばかり集めてきた会社ではないので、おそらく日産でも、弁の立つフランス人にまくし立てられて、本当は言いたいことが言えないで引き下がったり、言われるまま嫌々引き受けたりしている人が多いはずである。

私の危惧は、日産の日本人社員や下請けの会社が、こういうやり方にいつまでついていけるかと言うことである。フランス人に対しては、できないことはできないときっちり言わないと、どんどん要求がエスカレートして、やがそれに答えることができなくなり、破綻すると言うことだ。

長年国境紛争に明け暮れた、大陸文化というものはそういうものである。ルノー傘下にはいった以上、今までのような日本的な「和をもって尊し」という気分でいれば、搾取されるだけである。2500億円の利益に、そのような要素が入っているような気がしてならないのは私だけだろうか。

(000903)アメリカへ出張から帰った部下の話によると、西海岸でもプリウスが走っていたそうである。ちなみにあちらでの名前は"Eco"だったらしい。何か日本より直接的な名前ですな。あちらでの受注も好調のようだ。最も、知人の米国人のプリウスに対する印象がかつて大変良かったことから、これは十分に考えられること。トヨタとしては米国市場の怖さ(ブリジストン・ファイヤストンの一件に現れるように)を知った上で、慎重に慎重を重ねて市場に出したと思われる。

ブリジストンと言えばトヨタの内製タイヤへの協力はしないのだろうか?東洋と住友が参加するらしいが、画期的な製法らしく、これがうまくいくとタイヤメーカーもさらなるコストダウンを最終的に迫られ、業界地図が一変するかも知れないらしい。

新型のカローラとセルシオが発表になったが、プリウス式センターメーターなどは採用されなかった。しかしその一方でデザイン面などはかなりプリウス的コンセプトが採用されている。コンサバ層に対しては目立つ箇所での過剰な冒険はしてこないところが、トヨタ経営のうまいところ。

久々にハイオクを入れたが、随分値上がりしたものだ。こうなってくると本当に燃費がよいことが大きなメリットになってくる。前回「カメ」目撃を報告したが、その点が心配で定期点検でバッテリーチェックをしてもらったところ、問題無しとのこと。実はここら辺でバッテリーに問題が出て、新品に無料交換してもらえることを期待していたが、このバッテ本当に長持ちのようだ。

(000801)先日ついにカメ出現。ここ連日の猛暑でバッテリーがへばったのか、帰宅後車庫にクルマを入れたとたんカメマークが点灯し、やおら充電が始まった。一応その後走行などに問題はないようだが、そろそろ点検してもらうべきかもしれない。

ここしばらくガソリン料金が高騰しているので、ハイオク給油を止めレギュラーを給油している。上の表では余り燃費に差はないようになっている(青字がレギュラー給油時)が、これは比較的長距離走行が多かったためで、やはり体感ではちょっと燃費が悪いような気がしている。しかしその差というのもほんの些細なもので、経費的には以前とほぼ同等のパフォーマンスを挙げている。

先日トヨタの新ディーゼル排ガス浄化技術の発表があった。何でもNOxとDEP の両方を低減できる画期的方法らしい。朝日新聞によると、かなり前から研究していたようであるが、他社の様子を見計らって発表した模様。問題はコモンレール方式のディーゼル車に購入し直さなければならない点と、軽油の硫黄分をかなり低減する必要があること。友人がかつて軽油などの脱硫技術開発に関わっていて、「環境庁の指導でやんなきゃならんが、難しいんだ」と言っていたのを思い出す。こう言うのは耐有機溶媒性硫黄細菌(こんなのいるのか知らないが)なんぞを使って一気に解決できんものだろうか。

(000701) ついにプリウスのマイナーチェンジが行われた。自宅にも新しいカタログが送られてきたが、これまでに改善が希望されていた点がかなり取り込まれている。その反面やはり初代の美点とも言える特徴が少し減っているようだ。しかし、やはりなんと言っても一番の驚きは電池の性能アップである。新型では大変電池が小さくなって、トランクスルーまでできてしまった。このまま進んでいけば、将来はほとんど電池を意識しないところまで進化するのではないだろうか。新型(ZA-NHW11型なのでZA11型)と初代型(HK-NHW10型なのでHK10型)の比較については、コラムの方で行う予定。

先日からやたらとインサイトを目撃する。筆者の勤務先が本田R&Dのお膝元和光だからかもしれないが、結構売れているようでうれしい気分である。この前は横に並んだインサイトが信号ダッシュをかけてきたが、なかなか動力・運動性能も良いようである。本田は来年以降シビックやアコードと言った主戦にもハイブリッドを搭載する予定だそうで、エスティマをお蔵入りにしているトヨタよりも積極的な展開を仕掛けており、現在注目しているところである。

先頃日産ディーゼルが天然ガスエンジンを使ったハイブリッド方式のバスを開発し、市販する予定であると発表し、こちらも大きな関心をよんでいた。これまでにも、日野自動車がハイブリッドバスを実用化してきているが、今回は液化天然ガスエンジンとの併用である点が新しいようだ。同様な技術はおそらく日野やいすゞ自動車でも開発しているのであろう。

石原知事のNOディーゼル政策が投げかけた波紋が、輸送車両部門に良い影響を与えているようだ。ハイブリッド技術の応用によって、ディーゼルエンジン車両から排出されるNOx やDEP 総量の大幅な削減が達成される日がくるのかもしない。

(000507) 実に久々にコラムの方の更新を行った。今後少しずつ更新を続けて行くつもり。

プリウスの衝突安全性のテスト結果がJNCAP から発表された。ゴアの期待値からするとかなりがっかりする結果になっていて、一部座席ではB判定を食らう始末。不利なフルラップ衝突試験の結果とは言え、Bと言う結果に関してはトヨタのほうからゴアボディの認定基準について説明を受けたい気分である。かといって私自身衝突の実経験があるので、プリウスの安全性には信頼感を持っている。おそらく来年以降JNCAPで行われるのオフセット衝突試験では、良い結果が得られたのであろう。

5月下旬にはいよいよマイナーチェンジ(北米対策仕様)プリウスが登場する。どんなスペックになるかが楽しみである。

(000401) 本田のインサイトが東京・鹿児島勧無給油走破に成功した。この時の燃費は本田研究所チームの41.3km/l を最高に、およそ41-40km/l と言う驚異的なものであったそうである。(ただ、走行に用いたクルマのうち、オートマチックのものは1206.6km で給油が必要になったそうだ。この点ではプリウスで既に達成された1400km と言う航続距離は、いまだにオートマチック車の日本記録であろう。)

この結果は、定常高速運転時にリーンバーンモードを駆使できるインサイトの特質をよくあらわしている。インサイトが定常走行で驚異的な燃費を達成する可能性については、かつての私のコメントでも予想したことだ。これだけの結果を示した本田技術陣には拍手を送りたい。

また、インサイト・ユーザーのホームページもかなり充実してきており、プリウスのようにインターネットを介したユーザー間の交流が花開くのではないかと期待している。自分で言うのも何だが、プリウス・オーナーもインサイト・オーナーも、そしてじきに登場すると思われるハイブリッド・ティーノ・オーナーも、リスクを取って新しいものにチャレンジする高い資質を持っているハズだ。我々はある意味、今後の自動車の方向性をリードするキャスティングボードを握っているのであり、100年に一度くらいしか起こらないとてもエキサイティングな状況を共有できるのである。

(000227) ここ数ヶ月ガソリンの価格がかなり上がっている。一年前のおよそ10%ましと言ったところか。聞けば、原油価格はオイルショックの時と同じくらいまで上がってきているそうである。これまでのところ、ガソリン精製元売りの競争や経営努力で値上げが押さえられているが、これ以上値上がりすると燃費の悪いクルマにとっては地獄のような状態であろう。ガソリン価格が上がれば上がるほどプリウスの有利性が顕著になってくる。

そういえば、ダイムラー・クライスラーもクライスラー時代から開発中であったハイブリッドカーを出すらしい。しかし、量産は2年後ぐらいとか言っていて、本気で売るつもりがあるのかどうかは疑わしい。どうやらほかの会社はマジでトヨタに追いつけないらしい。

最近ようやくFM多重放送のVICS 機能以外の使い方がわかってきた。何せプリウスのFM多重は走行中は使用できないようになっているので、走っている間は天気予報も渋滞情報も見ることが出来ず、何に使うのか今一不明だったのである。ところが、最近FMでイカス曲が流れたときに、一時停車さえすればその曲名をFM多重の記録機能を用いてメモリーする事ができることに気がついた。

これまでしばしば「この曲、良いけど誰のどんな名前の曲だろう?」と思い、気にしながら最後まで聞いてみたは良いが、肝心な曲名紹介がすでに終わっていたとか、せっかく曲名は聞けたものの走行中書き留めるわけにもイカンわけで、昨今のバッファー容量低下が著しい私の脳味噌からは、悲しいかなすぐさま消え去ってしまうのであった。

FM多重のメモリー機能は、こんな私でも気に入った曲の名前を簡単に記録する事ができるので、今では大変重宝している。また、懸賞クイズの宛先などもすぐさま記憶できるので、応募好きの人にも良いかも知れない。

応募と言えば、最近プレステ2を相当粘ってplaystation.com で予約した。予約開始直前から猛烈にアクセスを試みたが、おそらく同じ事をしている人間がワンサといたらしく、IBM 自慢(ソニーがサーバー構築を依頼したのはIBM だったらしい)のサーバーシステムがモノの数分でダウンした。これはおそらくインターネットコマースの世界最高記録であろう。

しかし、苦労してアクセスしたトップ画面でお目にしたシロモノが、128kもあるフラッシュ用データ(その後数kb のテキスト・オンリーの画面になったのには笑った)なのには驚いた。まるで数万人が詰めかける球場の扉を、1トンぐらいある鋼鉄で作り、しかも一人一人いちいち開けなければ入れない様にしてあるようなものだ。IBM もソニーも、全くインターネットという世界を理解していないのではないか、と勘ぐりたくなる。知り合いのSCE の人に聞いた話では、彼がためしに.com にソニー社内からアクセスしてみたところ、このクソ忙しいのに社内からアクセスするなという内容のページが出て来たらしい。

何はともあれ私とそしてソニーのウェッブ担当者の努力のかいがあって、予約開始日には予約が完了し、何とか発売日に入手できそうだ。これから発売予定のグランドツーリスモのプレステ2版で、プリウスの運転をしてみようと思う。(まずはその前に「レッジレーサーV」と「決戦」がひかえているが...)

(000110) プリウスが来てからもうすぐ2年が経過する。当初覚悟していた故障もなく、プリウスは日常生活の一部になりきってしまっている。こうなると、もはや買い換えるにしてもハイブリッドか燃料電池車だろう。プリウスが来る前は毎週のようにガソリンスタンドに行っていたのが、ほぼ一ヶ月に一回の給油でよいし、何しろ長距離でもガス欠の心配はほとんどしなくて良い。心配はさほどしていなかったが、2000 年問題の影響も、FM多重の日付表示の異常ぐらいで大した問題もなかった。この2年間、爆発的とは言えないまでもユーザーの数も着実に増え、プリウス・ファンが増えつつあるのはうれしい。2年経過してもトヨタがちゃんとCMに力を入れているのも、好感が持てる。20年間で最も印象に残るカーオブザイヤー受賞車=ダブルディケード賞をプリウスが受賞するのも、本当に納得がいくことである。

東京都は石原知事になって積極的な公害対策の政策を実行しつつあり、非常に頼もしい。かたや、国政レベルでは自動車税のグリーン化すら始めることが出来ない。政治とはリーダーシップを取る者が、長期的視野から確固たる信念で政策を立案し、腹をくくって行動に移すことが必要だ。私たちもそういう真のリーダーシップをとれる政治家を選ぶ必要がある。

(991129) これまでの体感から、ハイオクは5%程度の燃費改善効果があるようである。ただこの程度の改善は、経済的な理由から見ると余り利点にならない。また、低速中心であるとほとんど差がないようだ。燃費をとことん追求しないなら、通常はレギュラーを入れておけばいいと思う。

日産はハイブリッドティーノを止めると発表したかと思えば、直後に限定発売すると前言撤回する有様。リストラするしかないのだろうが、これでは技術者がやってられないのではなかろうか?一方でエスティマのハイブリッドには再び驚かされた。こういう4輪駆動方式は始めてであり、なかなかおもしろいのではないか?エスティマハイブリッドの場合は、遊星ギアではなく、ティーノと同じ様な電磁(?)クラッチ式の変速機を採用する様子。一部に家庭用100V電源から充電可能という話があるが、そうだとすると短距離でも燃費向上できる可能性がある。私のアイデアでは、始動前に家庭用100V電源からの電力でエンジンを部分的に暖めておけば、かなり短距離での燃費が向上するのではないかと思う。

また、新型プリウスでは電池性能を向上させ、3リッターカーを目指すらしい。他社が車重を軽くするか、有害な ディーゼル粒子・NOx を排出するディーゼルエンジン搭載車でこれを目指すところ、ごくまっとうなクルマでこの目標を達成しようとするところに、プリウスの凄さがある。

プリウス発売からもう2年経つのかと思うと、時の流れを感じざるを得ない。それにしても、何でもっと売れないのだろうか?カネを持っている人が、こういうクルマに投資せず、もっぱら旧技術の域を出ない外車崇拝ばかりしているようでは、日本人は自分で価値を判断できないのではないかと思ってしまう。

(990928) 今回はハイオクを止めてレギュラーを給油し、加速性能や燃費に差がみられるかを調べることにした。現在まで予備的ではあるが、余り差がないのではないかという実感を持っている。ただ、有意な結果を見る場合にはもう少し長く計測をしてみる必要があると思うので、それまで結論は下さないようにしたい。

本田のハイブリッド「インサイト」の詳細がさらに明らかになった。ハイブリッド・メカニズム自体は日野自動車が開発したハイブリッド技術に近いものがあるようだ。エンジン特性などを見て驚いたのは60km/h定地走行燃費。驚異的に凄い値になっている。思うにインサイトはハイブリッド走行で燃費を稼ぐと言うよりも、やたら軽量な車体にとんでもなく高燃費のリーンバーンエンジンをのせ、スカスカの低速域を小型モーターのトルクで補うと言うものではなかろうかと思われる。したがって、高速や地方の幹線道路を中速域で流すときは、40km/L 近くの値が出る可能性もあるかも知れない。逆に都心の渋滞とかでは、動いている以上エンジンが回るようになっているので、あまり効果が期待できない可能性がある。

一方で「インサイト」は当初の予定である7月発売から11月発売に変更された。結局プリウスと2年の差があったことになる。また、目標月販台数が当初発表の1000台から300台に大幅に下方修正された。1000台という志の高さを勝っていただけに残念。また一部の情報筋によると、本体にはオーディオやカーナビ・灰皿は標準的に装備されず、これらを装備すると約2キロ/L燃費が悪化し、オートマチックミッションだとリッター32〜33km/L 程度に落ちるという話だそうである。つまりプリウスと同じオートマチックでカーナビやオーディオの装備を着けると、今度出る改良型のプリウスとほぼ同じ燃費になってしまう。しかもインサイトは二人しか乗ることが出来ない。これは、本田という最高技術力の会社が二年の期間を要しても、プリウスの域に到達することがいかに大変なことであったかを示している。ついでに言えば、日産は去年の暮れにハイブリッドカーを発売すると言う話だったのがプレス発表だけになり、現在ユーザーによるチェックが進められているもののいまだに発売時期が不明である。そうこうしている内に、トヨタは2万台を越えるハイブリッドカーを発売し、実績を積んでいるわけだから、そこには恐ろしいほどの差が存在するのである。

今更になって考えてみると、プリウスはやろうと思えばもっとすごい燃費か動力性能をもつことが可能であったのではないか?それらの記録を狙うのではなく、あくまでも実用的で動力性能や居住性を犠牲にしないバランスを重視した結果が、現在のプリウスと言う形になっているのだ。

トップメーカーというのは余り技術的に革新的なことをしなくても商品を売ることが出来たが、現在の激動時にはなりふり構っていられないので、持てる力を最大限に投入して最新鋭商品を開発してくるようになった。こういう形でトップメーカーが先端レベルの商品を先行発売すると、後続の2番手3番手のメーカーはかなりつらいのではなかろうか?

この秋のモーターショーでトヨタは次のハイブリッド搭載車(エスティマともクラウンとも言われている)を発表するかも知れない。そうなると、ますます後続のメーカーは苦しくなるのではなかろうか?う〜ん、トヨタ恐るべし。

(990802) 実に久しぶりの更新になる。修理後も全く問題はなかったが、しばらく反省の意味を込めて自転車通勤をしたので、給油まで実に二ヶ月がかかってしまった。7月末まででほぼ1000lの給油量となったが、それまでに18200km(初回給油以降)を走行した。燃費の良さは2年目にはいると上昇している様子。

本田のハイブリッドがいよいよこの秋に売り出される。月販1000台を目指すと言う志の高さ、リッター35kmを達成する技術力には拍手を送りたい。アルミボディのリサイクルの方もかなりいろいろ考えているらしいので、当初考えていたライフサイクルコストの点の改善もされているようだ。

ただ、なぜ2シーターなのか、当初は直分だったのがなぜリーンバーンエンジンになったのか、後部車輪がパンクしたら取り替えにくいのではないか、モーターの出力とエンジン出力を足しても最大パワーが少ないのではないかなどの点が気になる。

商品としても、S2000も出ているし実用を度外視して購入する本田車購入層がそれほど残っているのか?本当に一万台売るのなら、もう少し実用的に振っても良かったのでは?こういう老婆心はともかくとして、プリウスとは別の層にどんどんアピールして売って欲しいものだ。

それにしても最近のやっちんさんのところの掲示板は書き込みが凄い。毎日見てないとフォローもできないし、たまにだと気が引けて書き込みもしにくくなってきた。まぁ、何はともあれプリウスオーナーの連携があるのは本当に喜ばしいことである。

(990512) やり残したコラムを連休中に書き上げようと企んでいたところ、なんと5月はじめに追突事故を起こしてしまった。自車を含む計3台玉突き事故という、これまでやったことのない規模の事故となり、しかも前の車に乗っていた人にむち打ちで迷惑をかける始末。ごく軽傷で済んだので、本当に不幸中の幸いであった。我がプリウスも前面大破であわや廃車かと思ったが、ハイブリッドシステムは無事であった。それでも修理見積額は87万円というすさまじさだ。

 事故をしてみて判ったことは、プリウスのゴア・ボディーがどのようにして衝撃を吸収するかだ。プリウスのフロントノーズは極めて短いので、本当に衝突時にマージンがとれるのかと思いきや、しっかりと衝撃を吸収した。衝撃吸収には、バンパー、エアコン(エアコンまで衝撃吸収に使うとは予想しなかった)、フロント部の補強バーにより順次行われ、次いでフロントサイドフェンダー(内部は6角断面→矩形断面差圧レーザー結合によるフロントサイドメンバーがあり、前端部からつぶれていく)およびボンネットが変形し始めることで行われるようだ。しかし、エンジン・ラジエータやインバータ部は、低速での衝突ではまったく影響がでないようになっていた。このエンジンルーム周りは、実によく考えられて配置されているようだ。勿論キャビン部・シャシー部には全く影響がなかった。事故後家まで走行しているときなどは、周囲の視線さえ気にしなければ、事故にあったという気が全くしないほどだった。しかし、良い子の皆さんは決して自分のプリウスで試したりしないように!

 もう一つ明らかになったことは、プリウスのフロントシートのシートベルト(プリテンショナー・フォースリミッター付き)が優秀であったと言うことだ。全席に乗っていた人間は、フォースリミッターのため(エアバックの作動はなかった)か、実は衝突したことすら認識できないほどショック感が少なかったのに対し、プリテンショナー・フォースリミッターのないシートベルトをしていた後席の人間はけっこうな衝撃を受けたらしい。ちなみに、シート組込型4点式のチャイルドシートの効果は絶大で、後席の子どもには全くの影響がなかった。

 こう言う事態になってくると、多少高くても最新のボディ・デザインを持った車を買って良かったと思う。また、東京海上のTAP と言うすべてお任せの自動車保険の威力も見せてもらった。今の時代、金をかければ何でも良い物が入ると言うことなのだろうか?

 事故の話ばかりになってしまったが、燃費の方はついに20km/l を突破。しかも23.1km/l と言う予想以上の成績を残した。そのまま走っていれば、1000km走破も達成できたはず。

(990411) 富士エバーグリーン有料道路という高速道路で、プリウスなどの低公害車に対する料金を割引することになったそうだ。民間会社がこういう事を率先してやるところを見ると、保守的な考え方でプリウスを否定する人間が結構いる中で、何か世の中捨てたもんじゃないという気がしてくる。(自動車税のグリーン化で東京都に出したメールにはいまだ何の返事も来ん!石原氏はどういう環境政策をするんだろうか?かつて環境庁長官だったんだから、一つ思い切った施策をとって欲しい。)

燃費のほうは過去最高の19.8km/l 超となったが、20km/l にはわずかに届かなかった。しかし、春になって気温も上がってきたので、達成は時間の問題だ。二年目に入って燃費が向上してきたことから、筆者の運転特性の改善もあろうが、トヨタハイブリッドシステムの耐久性・信頼性もかなりのものであることがうかがえる。

猫鰻さんが言っていたことだが、プリウスの高速での運転フィールはまるで飛行機。柔らかめのセッティングなので若干接地感に乏しく、また横風などの影響を受けやすいので絶えず意識的に舵を取らなければならない。しかもその間、キーンと言うインバータの高周波音が低く響いている。また、センターメータまわりのデザインも、どちらかというと運転席というよりコックピットという感じ。これで羽根でも付ければ、鉄道ファン以外にも飛行機マニアにもこたえられん一品となるにちがいない。

そういえば、日産はなんとルノー傘下の外資系メーカーになってしまった。優勝劣敗が顕著なご時世とはいえ、本当に厳しい時代になったもんである。近い将来車台を両社で8種にまで削減するようなので、いろいろな稀少車種が消えることは必至。ハイブリッドが乗ることになっているティーノもメガーヌに似ているので、ティーノの売れ行き次第では発売時期までプロジェクトが存続するかが疑問となる。ひょっとするとメガーヌにハイブリッドが搭載されるかも知れないが。

(990302) 春の訪れが近づくと共に、プリウスの燃費も少しずつ改善の兆し。これからの4ヶ月は燃費計測が楽しみになる。プリウスのTVコマーシャルは伊達公子になった。実にいろんな人が乗ってるもんだ。そういえば最近プリウスとすれ違う機会が圧倒的に増えたような気がする。目が慣れてきたせいか、街で見るプリウスはいかにも新世代カーと言う感じでGood 。

モーターアップ・ドーピングの効果だが、特に副作用はない様子。効果は気のせいかも知れぬが、これまたGoodの様子。

(990209)先日の東京オフ会はおもしろかった。皆さんホントにコアなユーザーで、頭が下がった。わたしなんぞがPriusist のホームページの看板出してていいのかと思った。(ですからお気づきの人もいるでしょうが、ページタイトルをPriusist's からPriusists' に変えています。)デジカメで撮った写真を今度アップする予定だが、忙しくてなかなか時間がとれない。

前回からの変更点は、あの深夜のTVコマーシャルでおなじみの「モーターアップ」を入れたこと。前々から関心はあったのだが、超変わりもののプリウスのエンジンにあうのかどうかわからなかったので、投入を躊躇していた。しかし、最近ロジャースで並行輸入品を¥3980という破格で扱っているのを見つけ、我慢しきれずに購入、すかさずドーピングと相成った。

結果は当初あまりはっきりしなかったが、しばらく運転するうちにエンジンの振動や音が低くなっているような気がしてきた。ひょとするとプラシーボかもしれないが、同乗したわが母親も「なんかさらに静かになったわね」と言っているので、まんざらでもない様子。エンジン停止時からアクセルをふかしてエンジンが点火するときの振動はどう見ても少なくなった感じがする。ホロビッツ演奏のシューマンあたりがピアニシモまで良く聞こえる。いずれにせよ、もう少し様子を見て見るつもりだ。

東京都がいよいよハイブリッド車の自動車税減税をするらしい(ソース:日経新聞・日刊自動車新聞・朝日新聞)が、当面は新規登録者のみが対象の様子。新規購入を増やすのが第一の目的であることはわかるし、財政難なので東京都の事情もわかるのだが、これまで周りからとやかく言われながらフロンティアを走ってきた我々初期ユーザーを見捨てるとは、「そりゃないだろがっ」てな感じである。同じ低公害車種を持っているのに、一部のみ減税というのは法律論的に問題はないのだろうか?また、現在購入を考えている人の買い控えも起こしてしまう可能性がある。ともかく、東京都にはメールでも送ってみようと思う。

(990121)いよいよ納車後一年が経過する。最初の12ヶ月点検で、バッテリーはdeltaSOC<30% の基準以内の性能を維持しているとのことで、リフレッシュ充電の必要はなかった。直列につないだ240個!(40個はモジュールの数でした)の電池にごくわずかな性能差があっても、数限りない放充電を繰り返すことで充電状態の偏差が生じ、電池群内の内部抵抗が上がってきてもいいはずなので、バッテリーを製造した松下の品質管理も相当なものであることが予想される。

さて、この一年の燃費の総括であるが、これまでに1万3千キロ弱を走行、20回(1ヶ月平均1.7 回)の給油を済ませ、平均燃費は納車時の計測不可区間を除くと17.9km/l となった。一年経過してどうやら燃費向上のコツをつかんできたようなので、2年目は年間平均で18km/l 以上、最高平均燃費20km/l を目指す。

今回の燃費が冬季としてはかなり良いのは、実験的に千葉県までドライブに行った300km を含むため。この間ちょうど3セグメントの燃料(概算で13.8 L)を消費した。この方法はかなりの誤差を含むが、大まかにいって21〜22km/l 程度の燃費を達成していたものと思われる。これを除く区間は比較的短時間の運転であり、概算燃費は17km/l 程度と推測される。

詳しい論理はつぎのPriusists' コラムで小論文にまとめる予定だが、この結果を受けて、冬季に燃費が悪くなるのはエンジン始動時のオートチョークと、水温上昇までの時間が長いためであると結論した。実はプリウスはエンジンを温めるための燃料消費が馬鹿にならないことがわかった。

前回の本田の発表から、三菱・スバルもハイブリッドを売り出す予定があると発表があった。また、デトロイトのモーターショーで、本田のハイブリッドは1ガロン当たり70マイル以上(プリウスは55マイル)走るという報告があり、驚異的な高燃費であることが明らかにされた。また、価格も2万ドル程度とプリウスと互角の勝負をしている。

(981222)今回はやたら渋滞が多く、最低記録を更新するのではないかと思った。六本木の国際交流会館まで外国人研究者を迎えに行ったのはよいが、埼玉県和光市の研究所(本田R&Dではない)までなんと二時間以上もかかった。しかし、外国人研究者を日光へ連れて行ったので、何とか最低記録を更新せずに済む。ところが、事情で日光のガソリンスタンドで給油したところ、ハイオクのとんでもない高価格に驚く。ちなみに日光までの時間は六本木から和光までより30分も短い一時間半強。同乗の外国人は、「不思議な国!」とのたまった。

ついに本田ハイブリッドの概要が明らかに。アルミボディーとは、ハイブリッド版NSXか?ボディー製造に関するライフサイクルコストは一見高そうだが、予測するに、かなりの高燃費・動力性能とお見受けした。どんどん他社からも出てくることで、ハイブリッドの実力が知らされることになる。さて、メルセデスはどう出るのやら?

(981208)やはり寒くなると燃費が悪化する。理由としては、1)暖気に時間がかかる、2)ニッ水バッテリーの能力が落ちる、3)アトキンソン・サイクルの熱効率が低下する、4)タイヤの空気圧が低下する、5)プリウスが寒がり、などか考えられるが、今ひとつ不明。まぁプリウスの燃費が上がれば春来ると言うわけで、季節感のあるクルマだ。

プリウスの

燃費上がって

春を知り

これまでのガソリン代を計算して思ったことは、プリウスの維持費において、もはやガソリン代が大きな存在でないと言うこと。一番の出費は駐車場代、次になんと保険(今度東京海上のTAPに入るので)、そしてしばらく差があって、ガソリン代と税金というぐあいになる。

(981117)ついに1万キロ突破。都内の渋滞の中、18km/l以上行くのは結構大変なことである。以前同じ使い方をしていたパルサーは平均8.5km/lあたりだったので、燃費二倍は本当である。ちなみに燃費は運転状況にかなり依存するものなので、単純に他の車種と比較はできない。また、その差は渋滞が多いほど大きい。

(981026)気温が低くなると、エアコンは使わなくなるが、暖気に時間がかかるほか、バッテリー機能の低下が起こるようで、その分燃費が悪くなるような気がする。目的の20km/リッターまでの道のりは遠い。給油するまでの距離がやたら長いので、最後に出てくる値は様々な走行パターンの平均になり、一発高燃費を記録するのが難しいのではないか。かといって少量しか給油しないと、誤差も馬鹿にならないし。

ちなみに我がプリウスの運行状況は、都内片道約5〜9kmの毎日の通勤に使用し、その間5〜15回のストップアンドゴーを行っている。平均時速は15km/hぐらいか。途中急な坂の上り下りが一カ所ある。週一回ほど首都高速を60kmほど利用している。一番燃費がのびるのは、60〜70kmでの適度な加減速を含み、途中で止まることがない条件。後は市街地走行や、渋滞中も意外に燃費がいい。また、できるだけエアコンの使用はしないようにしている。

(980916)我がプリウスは至って好調。それにしても、ガソリンスタンドでタンクいっぱいにガソリンを入れ、給油口からあふれさせるのは止めて欲しい。プリウスは100ccで2km近く走るのだから。これがなければ、今回は20km/l行っていたはず。

(980827)最近忙しすぎてホームページの更新ができず、申し訳ございませんでした。11回目の給油時に、6ヶ月点検を行いました。その分燃費が悪くなっています。真夏でもあまり燃費が悪化していませんが、常時エアコンをつけていれば、かなり低下するものと思われます。これは、主としてエアコンのコンプレッサーがエンジンに依存しており、エアコンの設定によってはほとんどエンジン停止が見られなくなることによるものと思われます。このことから、プリウスの燃費削減効果のかなりの部分が、運航時のエンジン停止効果によるものであることがわかります。

プリウスの点検は丸一日とって行われています。その間、運転パターンのデータをコンピューターから入手しているのでしょうか?

トヨタ様

以前太陽電池使用について使ってみたらと書きましたが、オプションでも良いですから、本当に何か(例えば太陽光線で室内にたまった熱のベンチレーション)に使ってみたらいかがでしょうか。

あと、プリウスにパソコンのような「アップグレード」と言う概念を持ち込むのはいかがでしょうか?この手のクルマは日進月歩だと思っているお気楽な方も多く、待てばより良いものが出ると決め込んで買わない人もいるようです。例えば、電池の性能。電池のより一層の改良ができたときには、これを既存ユーザーも交換して利用できるようにすれば、クルマごと買い換えるという環境に悪いことをしなくても良くなり、また買い控えている人も安心して買うことができると思います。

これをやると新車が売れなくなると考える重役の方もいるかも知れませんが、プリウスに限定してやれば(もっとも他のクルマでは無理)かなりの販売促進効果と、会社イメージアップにつながると思います。また、プリウスを買ったユーザーの多くは、完全にトヨタ・リピーターになり、結果的にブランド・イメージの向上も期待できると思います。システムプログラムやインバータなどの電気系統の交換費用は、50〜60万くらいでしたらプリウスユーザーの多くは手を伸ばせるものと思います。

(980727)燃費もさることながら、今後は税制上(自動車税など)の恩恵を受けそうだ。予想以上に経済的であり、バッテリー交換の費用を考慮しなければ、予想外にもとが取れるかも知れない。気分的にはもう充分もとは取っている気がするが、これから買う人のことを考えると、こう言うことをどんどんやってもらいたい。また、燃費の悪い車を好きで乗っている方、或いはわざわざ燃料を無駄にするようにして走る方には、それなりの社会的負担をお支払いいただくようにすべきであると私は思う。

6月下旬から、二次バッテリーに太陽電池を連結している。容量が極めて小さいので、大した効果はないだろうが、おてんとうさんも味方に付けたようで心強い。プリウスの場合電気も駆動力に用いられるので、太陽電池による充電は燃料補給というような気がするのが不思議だ。トヨタさん、いっそのことダッシュボードに太陽電池を埋め込んでみたらどうでしょうか?