先Prius時代

プリウスというクルマの存在を最初に知ったのは、子供にせかされて買ったとあるクルマ雑誌の記事だった。その時の印象は、なんか変な形のクルマ、と言う印象でしかなかったと記憶している。

購入条件

その当時わが愛車パルサー5ドアは購入後7年目を経過し、そろそろ買い換えをと考えていた時だった。その当時、次に買う車の条件として次のようなことを考えていた。

1)4ドアのセダン。世の中、RV全盛の時代であったが、図体のでかい車体はいらんと思った。車体剛性や使い勝手を考えると、どう見てもセダンが良い。

2)高燃費車。これは単に燃費が良いという物ではない。走りにも質感があり、リッターカーのように鞭をくれながら走るようなやつは、論外だ。この点では最初、三菱のGDIにしようと思った。しかし、様子を見ているとそれほど燃費が良くないと言うではないか。個人的には、ディアマンテのデザインが気に入っていたので、GDI搭載を機に購入を考えたが、リアのデザインが変わってしまい、断念。

3)変わったクルマ。パルサー5ドア(前モデル)も、知る人ぞ知る変わった良いクルマだ。こういう車は乗っている人の数が少なく、長く乗っていても一向に古いクルマの印象がでてこないのだ。

この観点では、一時かなり真剣に外車を検討した。とくに、メルセデスAクラスをねらっていた。しかし例の転倒事故があり、意外にも王者メルセデスが焦っていることを知り、断念。この思いは、メルセデスとクライスラーの合併(どう見てもメルセデスの損)でより鮮明になった。

あとは、フランスにいたときに乗せてもらったシトロエン。乗っている人が少ないことに加え、何とも言えぬ良い乗り心地が気に入った。フランスのアバンギャルドさが一番強いのも、この会社だ。しかし、故障が多いのは、時間のとれない自分には厳しかった。

4)乗り心地がよく、しかも「走り、曲がり、止まり」がきちっと出来ているクルマ。いろいろ乗り比べてみたが、日産車はハンドリングは一番自分にしっくりきている。やはり、車体剛性が高い方が良い。ホンダはエンジンや駆動系は良いがこの点が弱い。

ただ、パルサーはブレーキが弱かった。夏のエアコン作動時は、(オートマだったので)前のクルマに何度ぶつかりそうになったことか。というわけで、ブレーキ性能は絶対に譲れなかった。

走りの方は、以前ほどパワーには関心がなかった。日常で使用するのに、280馬力はどう見ても不要だ。

パルサーは乗り心地が堅かった。これは峠を攻めるときには良いかも知れないが、長距離で運転をしたりすると、微振動でトイレが近くなって困った。シトロエンに乗ってから、柔らかい乗り心地の車への憧れが生まれた。

5)安全装備の着いている車。今時、デュアルエアバッグやABSなんてどのクルマにもついているが、パルサーにはなかったので、とりあえず欲しかった。

6)300万円ぐらいで買える車。シーマも考えてみたが、数年で価値のなくなるクルマに500万円出すほどの余裕は、悲しいかな、ない。

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