七日目
実践マーケティング
メーカーの場合
失敗例の事象として検証してみましょう。新商品の失敗事例です。
筆者が酒造メーカーに在籍していた時の事象です、それは○○○という商品名で、カテゴリーは米焼酎でした。入社して直ぐのエピソードになります、曰く因縁つきの話です。
約8年前の出来事になります。入社2ヶ月目位に発売前の状況で商品を見せられました、一見したちょうどその時、思わず私が口をすべらして、この商品は売れないと断言した事件でした。
この商品は会社でNo2の人が作り上げた商品でしたので、その事を伝え聞いたNo2(社長の次に偉い人の意)は怒り狂って、そんな事はないと販売してしまいました。
手塩に掛けて売れると思い作り上げた商品ですから、そのような思いも強いのでしょうが、結果としてTVCMを金額で約1億円ぐらい放映しましたが、まったく売れませんでした。
売れる商品と良い商品の違いを理解す事が必要です。
売れなかった理由を下記に提示しておきます。
●基本的に焼酎は九州ではNo1商品が各県に存在していますので、
後追いしても商品は売れません、満たされている市場に同じような商品を
提示しても消費者はもう満たされているのですから、その商品を欲しいと
思わないと言う事です。
(未充足のニーズに応えた商品ではない、満たされたニーズに応えた商品。)
●消費者思考を理解していない、未充足ニーズが理解できていない。
●ポジショニングが理解できていない。
以上のような理由が考えられます。