目次 |
はじめに @販売店舗(小売店舗)の場合 Aメーカーの場合 Bインターネット販売の場合 |
1日目 売れるものが無いところからはじめる。 |
2日目 商品(店舗)が売れる『意味・理由』を知る。 |
3日目 コンセプトを開発する。(売れる商品を。) |
4日目 売れる仕掛けをする。 |
5日目 営業・販売とは。 |
6日目 消費者満足を知る。 |
7日目 実践マーケティング |
9: おわりに |
三日目
コンセプトを開発する。(売れる商品を開発する。)
いよいよ商品開発・店舗開発で一番大事な項目にさしかかりました。できるだけわかりやすい言葉で説明していきます。
商品コンセプトとは、どんな人にも解るように伝わるように明確で簡潔で、短い言葉で商品の本質を表現したものです。この商品はどういうものか、誰が、どのようにして使うのか、使用するメリット(消費者利益)は何か、などを一言で表現したものです。
会社は商品そのものを売るのではなく、会社の売物は商品コンセプトの内容なのです。
例えば、
天ぷらや油ものを食べても油が身につかない、健康エコナ。
スプーン一杯で驚くほどの白さ、超小型洗剤アタック。
クロネコヤマトの宅急便。
いつでもどこでも自分の好きな音楽が聴けて編集できる、iポッド。
それではもう少し詳しくみていくことにします、ここから少し難しくなります。
売れる商品・店舗の評価は、ある商品や店舗に接してその結果その商品や店舗が欲しいと思うか否かの評価(判断)です。 これは一般的によく言う初回購入(トライアル)の段階です。
つまり、その商品が自分(消費者)のニーズを満たしてくれるものと期待できるか否かで、初回購入が発生するか否かが規定されます。
したがって、最初の評価というものは「消費者ニーズ」によって左右されるのです。
二度目の評価は、その商品を購入した消費者が使用した結果、満足したか否かの評価(判断)です。そして多くの場合、この評価は再購入(リピート)を規定します。耐久消費財や単行本などは口コミの発生を規定すると考えればよいのです。
消費者は自らのニーズに照らしてある商品の初回購入(トライアル)を行い、購入した商品が自らのニーズを満たすものであるか(つまり満足度)の評価を行う。
したがって「消費者ニーズ」とは、ある商品の初回購入を規定する消費者側の要因であり「消費者満足」というのは、購入した商品が自らのニーズを満たすものであるか否か、および再購入を規定する消費者側の要因であります。
以上の理由から、商品が売れるということは、初回購入率が高く、かつ再購入率が高い(または購入満足度が高い)という状態であることが理解できます。
別の言葉で語ると、消費者ニーズに応え、消費者満足を高めることが、売れる商品開発ということです。 それでは、消費者ニーズは何によって刺激づけられるか。あるいは商品・店舗の初回購入を規定する主要な原因は何か。これがわかれば初回購入を高める事ができます。
それは『商品コンセプト』と言う概念なのです。したがって『商品コンセプト』の定義は「商品を見たり、聞いたり、触れたりした結果、それを欲しいと思わせる(力)である」言い換えれば「商品コンセプトとは買う前に欲しいと思わせる力」なのです。
すなわち、商品コンセプトとは、消費者ニーズに対応した企業側の回答であり、初回購入を規定する企業側の要因となります。したがって、消費者が欲しいと思う『商品コンセプト』創りが大切なのです。 ヒット商品づくりの文法より引用