日本の海路を行く・・・
船旅、徒然に・・・

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陽射しが眩しい<海王丸>のメインマスト

船旅への思いなどを気ままに徒然に・・・

                      

●思い立っての船旅、思い出の船旅、思いをめぐらせる船旅・・・。
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1998年の夏、思い立っての船旅が始まりました。 以来、心地よい思い立っての船旅が重なり続けています。

 

●平成十五(2003)年 二月 初旬 ■FR−030■
 念願叶いようやく<おれんじエース>初乗船叶う!(^^)

●平成十四(2002)年 六月 初旬
 先月末は、およそ三十年ぶり、久々に「思い立っての船旅」では初乗船となるダイヤモンドフェリー神戸・大分航路の船旅をした。大分から上陸一日十二時間の間に、別府から城島高原、九重高原を経て阿蘇山中岳火口を観光して豊後竹田の「荒城の月」ゆかりの地、岡城跡を巡った。
 どの航路での船旅でも下船地での小さな旅も結構楽しいものである。が、小生の船旅にとっては主として行き来する往路復路に乗船する船の最上級船室でのくつろぎが主たる目的であることは言うまでもない。それゆえに思い立っての船旅での利用船舶では常に最上級船室を確保することに心がけている。
 最上級船室と一口に言っても、乗船した船舶の最上級船室については、その多くを 定期航路就航船舶の最上級船室 にも掲載しているが、その内容は様々である。職業柄かついつい、船会社各社の個性が垣間見える思いを抱いてしまう。クルーズ客船への乗船体験は未だにない小生にとっては一概に比較するのはおこがましいと思うのだが、車なし、徒歩でひとりの乗船客(特に乗船すること自体を主たる目的とする)にとっては勢い乗船客としてのみの視線で観察してしまうことになる。
 昨今のような殺伐とした社会情勢の中にあってはゆったりのんびりとした船旅のひと時は日常の中では得がたい癒しのひとときとして非常に有意義なときをもたらしてくれる。そんな観点から見ると、また、次々と消滅している航路の現状からして乗船客確保にも大いに役立つのではないかと思うあれこれの感想を抱いてしまう。
 はっきりいって定期航路のフェリー、特に長距離航路の船舶の多くでは最上級船室といえども、どこも一様に小生にとっての評価としては「帯に短し、たすきに長し」と言った感の印象が否めない。
   ▼
【最上級船室に関すること】
@室内設備の充実 ゆったりくつろぎまどろめるために
 ・基本設備 ベッド、リビングセット(ソファ・椅子・テーブル)、化粧室(バス・トイレ・洗面)、ロッカー、ライティングデスク
 ・基本備品 テレビ&ビデオ、電話(案内所へ通じるインターフォンでも可)
 現況:各社各様
A船室で使用できるもの
 ・基本的に スリッパ、浴衣、ガウンまたは丹前など さらに靴磨き、洋服ブラシなどあればなお良
 ・浴室に バスタオル、足マット、石鹸、シャンプー、リンスなど
 ・室内に お湯ポット、茶器セット、ティッシュペーパー、灰皿、ごみ入れなど
 ・冷蔵庫 おつまみ、飲み物など
 ・電子レンジ
 現況:電子レンジは未だお目にかかったことがない。
Bサービス品など
 ・アメニティーセット フェースタオル、歯磨きセット、櫛orブラシ、髭剃り
 ・茶菓セット ちょっとした菓子類&日本茶、紅茶、コーヒーなど
 ・情報
  船内案内情報 レストランや売店の案内など
  航路関係情報 見どころ、僚船との反航予定時刻、現在地など
  寄港地関連情報 交通機関アクセス情報、観光地情報
 現況:寄港地関連情報に関しては各社とも一様にして希薄である。
Cこんなサービスがあれば嬉しい
 ・船内見学 操舵室、船室、機関室
 ・ルームサービス レストランから
 ・出張マッサージ
 現況:操舵室に関しては一部航路では実施されていたり不定期で行われているようである。
 が、可能であれば各船室内の使用などの見学や、機関室なども機会があれば見学したいところである。
   ▼
【上船下船時に関すること】
@エスカレーターやエレベーターなど
A預託サービス&ポーターサービス
 ・手荷物の預託サービス(チェックインに荷物を預託でき下船時受け取り)
 ・手荷物の個室への運搬サービス(乗船時&下船時)
現況:@は多くの船舶で見受けられるがAのサービスは未だ行われていないようである。
☆Aのサービスは有償でもあればいいと思う。
   ▼
 小生の乗船体験のある各社の印象に残る最上級船室の感想一言
@太平洋フェリー<いしかり><きたかみ><きそ>スィートルーム 名古屋・仙台・苫小牧航路
 まさにひとこと大満足、無料サービスのレギュラーコーヒーはティーバッグ式だが美味しい。追加も可。(^^)
 ・<いしかり>豪華ゴージャス、展望浴室
 ・<きたかみ>ゆったりくつろげるインテリア
 ・<きそ>ちょっとアンティックでも落ち着きがある。
A新日本海フェリー<すいせん>スィートルーム 小樽・敦賀航路
 ・洗練されたホテル並みのサービス、スィートルーム船客のみ操舵室見学(キャプテンとの記念撮影サービス付)あり。
 フロントビューの船窓はない。
B有村産業<飛龍>スィートキャビン 名古屋・沖縄航路
 喫茶券サービスあり。空調が個別に出来きず部屋も船の大きさの割には小さい。
 ・おおむね良好
Cオレンジフェリー<おれんじ8><おれんじ7>特別室 大阪・新居浜・東予・大阪航路
 ・<おれんじ8>展望浴室の檜の香りは類まれ。
 ・<おれんじ7>室内デッキは印象的、好感度抜群。
 両船ともにフロントビューの船窓はない。
Dダイヤモンドフェリー<スターダイヤモンド>特別室 神戸・大分航路
 ・可も無く不可もなく、スタンダードな印象。
 大きなフロントビューの船窓はふたつもあるがサイドビューの船窓はない。
☆ただし、一様に船窓の窓ガラスが常に汚れている場合が多い。船窓の眺めは船旅のないよりもの楽しみ、是非、常に綺麗にしていただきたい。

 正に徒然に記したが、そのうちに長距離定期航路のますますの発展を願い、販売促進策をかねた提案・提言などを小生の勝手で行うページも設けてみたいと思っている。

●平成十四(2002)年 四月二十四日
 本日の京都新聞夕刊は、パンスターライン(韓国) <PANSTAR DREAM> 総トン数:9729.00 の大阪港初入港をカラー写真入りの記事で報じていた。
 ちなみに、この<PANSTAR DREAM>は昨年航路が廃止になった東京・那智勝浦・高知航路に就航していたフェリー<さんふらわぁくろしお>を大幅に改装してリニューアルしているらしい。

写真 韓国のパンスターラインのフェリー <PANSTAR DREAM> 大阪港に初入港を伝える京都新聞夕刊の記事
 【京都新聞の記事】
「W杯の交流足がかりに」 釜山−大阪 フェリー就航
 釜山港(韓国・釜山市)と大阪港(大阪市)を結ぶ国際定期フェリー<PANSTAR DREAM>(9729トン)が就航し、二十四日、大阪港に初入港した。
 釜山−大阪間にフェリーが就航するのは一九九三年まで運行していた<オリンピア88>以来。サッカーのワールドカップ(W杯)開催を一ヶ月後に控え、関係者からは「交流拡大の足がかりに」と特需を期待する声が上がっている。
 フェリーは韓国の船舶会社「パンスターライン」(本社ソウル)が運行。週三便が就航予定で、五百三十人の乗客が乗船可能だ。
 政府間の協議で、日韓の新規航路開設に同意。W杯開催に伴う一時的な輸送需要の増加にも対応できるよう、就航の時期を間に合わせたという。
 大阪港を管理する大阪市は「W杯だけでなく、昨年オープンしたユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)に向かう際の新しい交通機関としても利用してほしい」としている。

●平成十四(2002)年 四月

写真 左:新居浜東港の<おれんじ7> 右:<おれんじ7>船上から見送る瀬戸大橋の墨絵の如き黄昏
 何気なく、思い立った船旅を初めた1998年、その年が明けた1999年1月、おぼろげな記憶の中にあった船旅を思い出しながら<思い出の船旅>を、度重なりそうな予感の<思い立っての船旅>を個人的なメモ代わりに記し始めたのがこのHPの始まりであった。
 その間に<思い立っての船旅>は幾重にも重なり、<思い出の船旅>の記憶は遠のくばかりで、未だにそこかしこ工事中のままに時が過ぎてしまった。けれども今、改めてこのHPを一巡してみると何となくHPらしき体裁を整えつつある。自画自賛なのが我田引水なのか・・・。(笑)
 まぁ、どうでもいい。いつのときも、その時次第、行き当たりばったりの茫洋とした小生の趣は今に始まったことではない。気楽に行こう・・・あはは、スローライフのリフレッシュに船旅に勝るモノはないと思う。小生だけがそう思っているのかも知れないが、それはそれでいいのだぁ。

●平成十四(2002)年 三月
 ■FR−024■の乗船記を一通り書きながら大阪港埠頭マップを眺めていて不思議なことに気が付いた。今まで何気なく豪華客船が寄港する天保山のことを「大阪港天保山埠頭」と記していたのだが、このマップを見るコンテナ埠頭」「ライナー埠頭」「舞州埠頭」「内賀埠頭」などと各所の埠頭の表示があるのだが天保山だけは「天保山岸壁」とある。
 「埠頭」と「岸壁」にはどんな違いがあるのだろうか・・・。定かに理解できないままに小生は無意識のままに今まで「天保山埠頭」と本HP内では記していたので、それを「天保山岸壁」と訂正はしてみたもののどうもすっきりしない気分である。この違い、何方かご存じの方がいらっしゃいましたら是非ご教示下さい。

●平成十四(2002)年 三月
 今年はお正月におなじみのオレンジフェリーでの瀬戸内海航路の船旅を二度の後は番外編外国客船の見送りが二度続きました。まま、定期航路乗船は外すまいと、見送りに向かう大阪港天保山埠頭へはUSJ港からの連絡船で十分間の大航海を重ねはしましたが。(笑)
 そこで習得できた知識が国際信号旗に関する少々の事柄でした。

   
写真 左:UW旗 右:信号旗図柄、左から@<U>A<W>B<P>C<H>
 @AUW:出港船に対して「御安航を祈る」 入港船に対して「ようこそ」
 ちなみに、@UとAWは単独で使用すると、@U:あなたは危険に向かっている。AW:私は医療援助がほしい。と言う意味になります。
 B P:港内で、本船は出港しようとしているので全員帰船されたい
 C H:私は水先人を乗せている。

●平成十四(2002)年 一月
 このところオレンジフェリーでの船旅が重なってる。大阪南港発着で一日二便(神戸発着もあるがこれは真夜中)ある利便性が何よりもの主因である。正に思い立てば何時でも乗れるという所以である。それに、小生としては大いに気に入ってるという単純な理由もある。
 それで、オレンジフェリー絶賛の意を込めて おれんじの部屋 を設けてみた。小生としては例の太平洋フェリーも大いにお気に入りなのだが、こちらは名古屋発着でしかも北海道航路であるために精々年に一度か二度程度の乗船となるも止むをえない。いずれ太平洋の部屋も作りたいとは思っているのだが・・・。
 つまり如何せん利便性という点と気軽さに於いてオレンジは群を抜いているわけである。

●平成十四(2002)年 正月
 海事プレス社の「クルーズ」誌(11November.2001.Vol13 No.7)の記事に「QE2、82歳の未亡人が生涯クルーズ」との小見出しでイギリスの大衆紙ガーデイアンが報じた記事を伝えていた。
 ニュージャージーから十九ヶ月にクイーンエリザベス2に乗船している82歳のミューラーさんは死ぬまで乗り続ける覚悟だそうで大西洋、太平洋、地中海、南シナ海、パナマ運河、スエズ運河、ノルウェーのフィヨルドを見てきた。既に運行会社のキューナード・ラインには食事代込みで一ヶ月4818ドル(約58万円)を支払っている。自宅三軒の内、二件を売却。多くの財産も売却しているとのこと。
 小生は優雅な余生を送るひとつの選択肢だと思うが如何であろうか。
 小生は我が身の現状からして、今のところでは客船でのいわゆる計画的なクルーズの叶う環境ではないので思い立つ度に定期航路フェリーを利用してそれなりに我が船旅を謳歌しているつもりなのだが何とも優雅さでは遠くおよばない。今は五十路の身、八十路過ぎのミューラー婦人の年頃までにはまだ三十年近くあるから、いずれ八十路になれば小生も決め込んでの優雅な船旅の念願成就も願い続けていようとは思っている。

●平成十四(2002)年 正月
 ここ数回(■FR−018■  ■FR−019■  ■FR−020■  ■FR−021■  ■FR−022■)の船旅はオレンジフェリーづいているのだが小生は決してオレンジフェリーの廻しものではない。単なる一オレンジフェリー利用者に過ぎない。それというのも何かにつけて小生にとっては思い立っての船旅に誠に好都合な航路なのだ。

写真 新居浜東港停泊中の<おれんじ7>2002年正月
 オレンジフェリーが何故好都合?
<その1>大阪南港フェリーターミナル発着便が毎日二便ある。さらにもう一便神戸発着便もある。
 13:30出港の<おれん8>&22:50出港の<おれんじ7>両船共に特別室があり室内の<おれんじ8>の展望風呂、<おれん7>の展望室内デッキともにそれぞれに格別の趣の異色の存在。これがまず大気に入りである。もちろんゆったり広い部屋も心地がいい。
<その2>選択肢が豊か
 船中一泊二日 クルーズ気分の<おれんじ8>での途中下船なしの瀬戸内海ワンナイトクルーズ。
 船中一泊二日 ミニエキスカーション自在の往路<おれんじ7>+新居浜上陸五時間+復路<おれんじ7>
 船中一泊二日 帰路自在の往路<おれんじ7>帰路あちこち寄り道
 船中二泊三日 四国一日観光自在の往路<おれんじ7>+四国上陸十二時間あまり+<おれんじ8>
 他に神戸発着の<ニューおれんじ>もあるので選択肢はまだまだ広がる。
<その3>定期航路であるがオレンジフェリーのレストランは庶民的且つ心温まる料理が美味い。
 意外と言っては失礼かも知れないが美味い。その一因は真偽のほどは確かめていないので定かではないがどうやら統べての調理を船内で行っているようで冷凍食品をチンして暖めたような形跡がない。
 揚げたての「じゃこ天」は乗船期中にも毎度書いてしまっているが実に美味い。普段は注文してから揚げてくれるが繁忙期には事前に揚げて並べているこもあるが憎いかな冷めても美味いのである。
<その4>愛媛蜜柑のポンジュースを船内で販売している。
 このポンジュース、舶来のオレンジジュースとは異なり100%国産の愛媛蜜柑濃縮還元ジュースである。あまりメジャーではないと思うがこれまた以外に美味い。私見ではあるがどうやら販路確保の販売戦略があまりお上手ではないようで未だにマイナーなローカルイメージに甘んじられているのだと思うが・・・。小生は実はこのジュース四十年近く昔、粉末ジュースの時代からの愛飲家である! なお、書生はポンジュースの回し者でもない単なる一愛飲家であるに過ぎない。
<その5>その他諸々、要するに小生お気に入り!
 とにかく何かと好都合であると言うことで、ついつい思い立ったが吉時の小生にとっては誠に何時でも利用できるありがたい便利な航路なのである。ここ数回まとめて連続してのオレンジフェリーの船旅の中で、新居浜界隈の意外な楽しい数々のミニエキスカーションの発見も加わって、ここ暫くはますますお世話になる機会が増えそうである。

●平成十三(2001)年 秋 十月下旬
 ひょっとして、もしかして、もしもあわよくば、小生が船会社を設立して新しい定期航路を開設する機会に恵まれることになれば・・・。(^^) 時々そんな勝手な思いを巡らせることがあります。脳裏に描くもっぱらジコチョウ世界の船旅ですね。
 母港は大阪南港でいい。船は10,000トン程度でいい・・・。
*描く航路は日本列島周回航路
 大阪南港を夜出港、右舷に阪神間の街並みの夜景を見ながら明石海峡大橋を前方に左へ旋回して淡路島東岸を南下→紀伊水道四国東岸沿岸を巡り室戸岬を右舷に→高知港寄港昼過ぎ出港→四国西岸沿いに足摺岬を巡り→宇和島港→八幡浜港→豊後水道を横断し臼杵港→九州東岸を南下し佐伯港→日向港→宮崎港→志布志港→大隅半島を巡り鹿児島港→種子島、屋久島、口永良部島、喜界島、奄美大島、徳之島、沖永良部島、与論島などを巡り沖縄へ→慶良間諸島、宮古島、多良間島、石垣島、西之表島などを右舷に巡りながら太平洋を南下→最南端波照間島、与那国島を周回し諸島の西側を北上、右舷に尖閣列島を見送りながらやがて薩摩半島西岸沿いに串木野港へ→→→日本列島周回は一体幾日かかるのやら・・・・・。(^^)
*描く船舶、その仕様は・・・
 いわゆるレジデンスシップ、フェリーとしての機能を有しヘリポート有り。つまり心地よく過ごせるプライバシーの確保されIT環境完備の居住空間と快適なパブリックスペース。となれば船室は個人客、カップル、家族やグループそれぞれむきに大小さまざまな個室、船内サービスはシティーホテル並でいい・・・。バリアフリーであった方がいい。
 小生の専用船室はブリッジの中央天上の上に四方に窓とプライベートデッキを巡らせた最上階最上級船室(^^) ナントカは高いところに上りたがるという証かも・・・。あはは・・・楽しくなってきた、やっぱり小生はナントカらしい。

●平成十三(2001)年 秋 十月中旬
 船旅とは言うものの小生の場合はいわゆる豪華客船でのクルーズとは縁遠く、思い立ったら何時でも気軽に乗船できる定期航路の船ばかりです。事前に計画性を以て旅程を設定しなければならない船旅はどうも性に合わないと言う単純な理由の所以です。そこで勢い定期航路の船ばかりにならざるを得ませんのでご覧いただきますようにこのHPにご照会する乗船記は今のところ総て定期航路のモノばかりとなっています。
 クルーズ客船での船旅を経験したことのない小生にとっては定期航路での船旅との差異などを知る術は僅かにネットや雑誌などでの情報によらざるを得ませんので確かなことを言える立場にはありません。が、いわば客船でのクルーズをお膳立てされたパックツアーに例えれば思い立っての定期航路での船旅は勝手気ままな自分流の時を過ごすフリーツアーではないかと思えます。小生のような風来坊のような生き様の身にはどうやらその勝手気ままさ自分流が性にぴったりのようで今暫くはまだまだ定期航路での思い立っての船旅を続けてきたいと願っています。
*定期航路がお気に入りの理由
<その1>何時でも乗れる・・・
 基本的に何時でも定期的に運行されているので何時でも乗れる。もちろん常に最上級船室を確保できるとは限らないが、お盆や年末年始などに超繁忙期の一時期を除き殆どの場合は当日予約でも確保できることが多い。現実に小生の<思い立っての船旅>場合の多くは精々前々日、前日、当日に予約して乗船していることが多い。気楽に尽きる・・・。
<その2>自主性が尊重される
 基本的に船旅を楽しむことより一般的には移動手段であるため公共交通機関としての意味合いが濃くサービスは極めて限定されている。そのために煩わしさがない。船室でのんびり過ごすも良し、時にパブリックスペースでくつろぐも良し、レストランでの食事なども自分の都合で好みの食事ができる。豪華さには程遠い場合が多いがローカル色を感じられることが多く自主的であることを主とする気まま旅には何かと好都合なのである。
*長距離フェリーは最上級船室での理由
<その1>快適な船旅をより快適に
 のんびり時の流れる船旅は、それだけでも充分に快適であるが、長距離フェリーの場合には多くの場合、船室の種類として二等、二等寝台、一等、特等などが設けられているが、さらに特等の上に特別室あるいはスィートルームなどと称する最上級船室が設けられていることある。船舶によりその仕様は様々だが、シティーホテルの部屋並の設備が整えられていることが多い。公共交通機関での占有面積としては他に類例を見ない広さと専用設備である。正に移動するホテルとでも言うべき快適さの所以である。
<その2>疲れを知らない旅を満喫できる
 疲れないと言うより、むしろ癒されるとでも言うべきであろう。体調を崩したときなどは医者や病院へ行くより小生の場合は船旅をすることにより完治するケースが多い。病は気からと言うが、その気が癒されるに相応しい安らぐ船旅は最上級船室で過ごすことにあると確信している。リフレッシュには何よりもの効き目がある特効薬と信じる所以である。
*船旅に必携グッズ
<その1>双眼鏡
 出港時・入港時の港の様子、定期航路では僚船と行き交う機会も多くそんな時の様子、流れ行く沿岸の景色や島々の景色。船窓から巡る移ろいの情景には興味をそそられるモノが多い。そんな情景を眺めるには双眼鏡は必携。小生は船旅専用にオペラグラスを持っている。
<その2>カメラ
 言うにおよばず。思い出を画像で残すには写真が最適、カメラは必須。最近はもっぱらデジタルカメラか・・・。
<その3>これぞ必携、おおらかさ・・・
 そんなに急いで何処へ行く? 何よりものんびりゆったりを満喫するにはおおらかな気持ちが大切。お忘れ無く!

 

■船旅賛歌 唯我独尊悠々淡々唯我独尊
 不思議なんですよねぇ。船旅って暇を持て余しそうな筈なのに何時もどうしてなのか退屈などしたことがありません。最上級船室での船旅は正に移動するホテルとでも・・・と申し上げましたが、大きな違いがひとつあります。定期航路の船舶ではクルーズ客船などは異なりお任せで済むと言うことは何もありません。自主性を尊重される時でもあるのですが、つまりは総て何事も自分でやらねばならないと言うことになります。ルームサービス無し、ランドリーサービースも無し、ルームメイドも居ません。
 で、食事時には自らレストランへでかければならず、お茶を飲むにも自分で入れることになります。もちろん洗濯も自分で・・・。夜食も前もって確保の要あり。総て自己責任の世界か、だから案外に忙しいのかも。ですから以外に運動不足にならず体調回復に寄与するのかも。
 今度は何時、どの航路を・・・などとは実は殆ど具体的には考えたり思いを巡らせたりすることはありません。ただひたすらに、ふと機会に恵まれるとなると、その時に思い立って具体化する。そして気付けば船の中。でも、常々間違いなく思い立っての船旅の機会を狙っていることには疑う余地はなく、これがまたひとつの生き甲斐となって元気で居られるのだと思います。
 往路片道乗船の時などは帰路の航路をどうしようかと思案したりすることも珍しくはありません。そんな気ままな旅も楽しいモノですよ。

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愛読書 左:欧州の航路の頁を開いたトーマスクック時刻表 右:隔月刊の雑誌「クルーズ」

 はてさて、次なる船旅は・・・。(^^)

 

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